コンビニで聞かれたお箸の数から考える日本語のグローバリゼーション

コンビニで「お箸をつけますか」と聞かれた。

港区のコンビニのスタッフは半数以上が外国の方で、このお店でもそれは例外ではなかった。

「お願いします」というと「どれだけ必要ですか」と聞かれた。

「3膳」と答えると、向こうが「はい?」と言う。「3個でお願いします」と言い直す。

単に僕の発音が悪かっただけで、彼は「膳」のことは知っていたのかもしれない。コンビニで働いているとよく耳にするからだ。それでも、僕は、「膳」という表現が厄介なのかもしれないと思い「3個」と言い直した。よりわかりやすく。まるで「勝手が違う」という慣用句を「自分が慣れているやり方とは違うやり方」と直訳するように。

今度、もしかしたら僕はコンビニでお箸の数を聞かれたときに「3個」と言うかもしれない。もしかすると伝わらない正確な単位を言うよりも、より伝わりやすい表現を選んだほうが無駄がないからだ。

そうして、日本語もグローバル化が進んでいくのかもしれない。より平易に、よりわかりやすく。日本語ネイティブではない人たちが増えれば増えるほど、より簡単な日本語を使っていくだろう。

そうすれば、今まで「日本語はむずかしめの漢字を使っている方が格調高い」といった認識がかわっていくかもしれない。アメリカのように「平易であればあるほど素晴らしい文章」というふうに変わっていくかもしれない。アメリカはまさにそのようにして「the simpler, the better」という認識が広まったのだろう。より多くの人が理解できる表現の方が、言語として有用性が高いだろうから。

僕は、いつもチャットなどの文章が硬いと言われる。もはや、それは旧世代なのかもしれない。タメ語の方が、よりシンプルな分、グローバルなのかもしれないな、と思った。

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