バーニングマン2018に参加してきたので、その感想とか

世界最大の祭典「バーニングマン」にいってきました。お祭りの街に生まれた男としては、いかないといけないでしょう。

以下、メモです。

# バーニングマンとは

  • アメリカのネバタの砂漠の真ん中で行われるお祭り。「アート」「音楽」「はちゃめちゃ」をサラダボールに入れて、そのまま砂漠にばらまいたような壮大なぶっ飛んだお祭り
  • そこでは原則、お金が使えない。自分がショーやパフォーマンスをする変わりにご飯をもらったりする。壮大な物々交換。食料を持ち込まないと死ぬ。
  • 約1週間行われる
  • 何も買えないので、食料や水は大量に持ち込む必要があり
  • 毎年、チケットを手に入れるのがかなり困難
  • ファッション業界のセレブやIT業界のセレブも多数参加。Googleがエリック・シュミットを社長にするかどうかのジャッジをするために、セルゲイとラリーの3人で、このバーニングマンに参加したことあり
  • Googleのロゴアートは、バーニングマンがきっかけ
  • 以下の記事が詳しい
  • グーグルは、社員を「恍惚状態」にさせている | リーダーシップ・教養・資格・スキル | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

# もう少し詳しい説明

Wikipediaの定義をお借りしてもう少し詳しい説明

・バーニング・マンは、アメリカ北西部の人里離れた荒野で年に一度、約一週間に渡って開催される。
・各参加者は、この「プラーヤ」(Playa)と呼ばれる何もない塩類平原に街を作り上げ、新たに出会った隣人たちと共同生活を営み、そこで自分を表現しながら生き抜く。そして一週間後、すべてを無に還す。
・ ブラックロック・シティは、直径2.4kmの大きな扇型の市街地と、中心部のオープンスペース、および周辺部からなる総面積約4.5平方キロメートルの五角形の街であり、そこで会期中に生活する人々の数は約5万人ほどである(2010年の主催者発表入場者数:51,454人)。
・バーニング・マンという名称は、土曜日の深夜、街の象徴として場の中心に立ち続けていた人型の造形物「ザ・マン」(The Man)に火を放ち(burn)、それを完全に焼却することに由来する。
・会場は、外部の世界から地形学的にほぼ遮断されており、電気、上下水道、電話、ガス、ガソリンスタンドなどの生活基盤は整備されておらず、一般のテレビ・ラジオ放送、携帯電話などもサービス提供範囲外となる。 売店や屋台、食堂なども一切ない。主催者側が用意するのは、自然環境保護のため必要とされる仮設トイレ群と食料の鮮度を維持するための氷のみである。したがって、バーナー(参加者たちの自称。「燃やす者」の意)は、水、食料、衣類、住居、燃料など、自らの生存のため必要とするもの全てを、自らの責任において事前に準備しなければならない。
・ブラックロック・シティの「市民」たる各参加者は、思い思いの場所に自らの手で設営したテントやキャンピングカーを家とし、他者と出会い、新規に友人を作り、交遊し、問題を解決し、コミュニティを形成する。この劣悪な自然環境下で生きていくためには、おのずから隣人たちと助け合う必要に迫られるのである。ここでは貨幣経済や商行為は忌むべきものとされており、明確に禁止されている。見返りを求めない「贈り物経済」(Gift economy)と、なによりも「親切なこころ」が共同体を成立させている(物々交換や、物とサービスの交換は推奨されていない)。 その広大な会場の各所には、参加者の手で大小多数のアート・インスタレーションが設置され、昼夜を問わず、会場の至るところで多種多様な活動が実行に移されている。

以下、今年の現場をさまった動画

# 楽しかったこと

  • Give and giveの精神で行われており、全員がボランティアの持ち出しでイベントをしている。その「赤字を出しながらも楽しむ」という行為が貴すぎて感動すら覚える。人間のいまの経済活動、ないし、資本主義を否定したその有様は、楽園感ありる
  • 7万人というすごい人たちが、全力でお祭りを楽しんでいる。そんな巨大なまつりなかなかない。現世ではない。阿波おどりの踊っている人で10万人くらい。その規模。
  • 壮大な街の電飾と芸術物と自然のコントラストがすごい。砂漠も風もすごい。しかし人力で作り上げた建築物やアートもすごい。地球滅亡後の都市みたい。友人がその写真をみて「マッドマックスじゃん」といったのは正しい表現
  • 大人のエレクトリカル・パレードという表現が一番イメージに近いと思う
  • 全裸の人や上半身ハダカの人がかなりいて、もはや違和感がないレベル。常識が通用しない。お金もいらない、「お酒ほしい」でもらえる。浮世離れしてる

## チケット

  • チケットは通常の販売は手に入らないと思ったほうがよいくらい大変。朝5時からの売出しに参加したけれど、まったくだめでした。Twitterの投稿などをみてみると倍率10〜100倍くらいあるのではないかという印象。気合
  • 1200ドルの高いチケットは比較的手に入れやすい
  • 1人2枚までなので、複数枚数が必要な場合はメンバーと連携する必要あり
  • Stub hubなどで売っているチケットは正規品もあるが、偽物もあるので、かなり博打(まず、チケット自体が偽物の場合 ※ホログラムやエンボスなどで見極める必要あり。またチケット自体が本物でも、そのチケットは「盗まれた」と当事者が無効申請しているチケットの場合もある)
  • Will call(現地受け取り)と郵送のオプションがあり、僕は郵送してもらいました

## 準備

  • キャンピングカーはかなり高い。min1週間レンタルなどの縛りがあることが多く、トータル200万円超えになることも。またバーニングマン利用だとクリーニングフィーも取られる(1000ドルとか)
  • RVレンタルは日曜が休みのことがあるので、Pick upや返却がその日と被るのは避ける必要あり
  • Renoでの買い物はTargetやWall mart、キャンピング用品なら、REIなどがおすすめ。自転車は1台1万円くらいで買えるので、買ってもいい。帰りは、途中の自転車屋に寄付
  • 自転車レンタルはバーニングマンの1週間前には、売り切れ続出。ミニマム100ドルくらいから、250ドルくらいまで値上がりする。Renoからバーニングマンの途中の街で借りる感じ
  • 買ったモノの処分はいくつかの方法がある。帰り道に、ゴミを有料で買い取ってくれる場所があるので、そこで処分してもらう。または、レンタカー屋がクリーニングフィーの中にゴミの回収も含んでいる場合もあるので、それは要事前確認。また、ホテルなどが預かってくれることもあるそうです。
  • Facebookで「2018バーニングマンにくる人」といったコミュニティもあるので、そちらに参加し、投稿されている情報を参考にするのもよし。オフ会もたまに開かれているので、参加すると経験者のお話が聞けます。主催者の方々は、現地でもう数年、バーニングマンを参加され、巨大な日本人キャンプを運営されている方々

## 現地

  • どこに何があるか知っておくとよい。10時はクラブがたくさんあるとか
  • ディーププラヤというテンプルの奥には、昔からのバーナーが住むディーププラやがあるという(今回いけなかった。無念)
  • サウナ、シャワーを浴びれるけど男女込の全裸など、裸祭り
  • キャンプに入った方が楽しい。日本人は大きいので150人のキャンプあり。他は点在。我々はRed teaキャンプにおせわになりました。少しのお金を払うと、そのキャンプの食料やシャワーを借りることができます(キャンプによって方針が異なる)。去年はロシアのセレブキャンプができて200万払うと最高級のフレンチと水使い放題の風呂が使えるとか。ただ、方針に合わないということで、今年はつぶされました笑。しかし、バーニングマンでは「水」の価値がほんとに高い
  • テンプルには死んだ人の写真が飾られ、静謐な雰囲気。今年は創始者の1人、ラリー・ハーヴィーさんがなくなったため、彼の写真が多い
  • 朝焼けが最高
  • 花火とかいろんなイベントある
  • 現地のマップツールである「アイバーン」はダウンロード必須。現地に入るとDLできないので、事前にDLしておくこと。これがないと場所が全然わからない。死ぬ。イベント情報版のTimeToBurnもぜひ
  • 最低でも3日はいたい。でかいのとイベント盛りだくさんで見きれない。ただ、4日以上いるといろんな面で大変ではある
  • クラブはかなりの音楽の種類がオープン/室内、いろいろあります。どんな音楽好きの人でも楽しめるかと

# 持ち物

  • 電飾必須
  • 自転車必須
  • 衣装必須(コスプレではない)。いく前に経験者の方にもらったアドバイスとして「なるほど」と思ったのは、ファイナルファンタジーの世界観。日本のハロウィンのコスプレでいくと恥をかく。そういうのじゃない。バーニングマンのコンセプトを尊重した衣装が重要。ヒッピーライクな。だから、日本的な着物や法被でさえもけっこう浮く。それなら裸の方が良い(現地の人のアドバイス含む)。Tシャツは着ない。夜は寒いので毛皮系の服がフィット。ダウンはだめ。高級フレンチのドレスコードなみに気を使う必要があると思った(僕もその辺だいぶピンときてないところあったのですが、現地で腹落ち)。
  • カメラを取りたい対象はたくさんあるが、なんせ砂で、一眼レフはこわれてしまうかも
  • 携帯のバッテリーがすぐなくなるので、充電たくさん必要。キャンピングカーもずっとバッテリーをあげているわけにはいかないので。
  • 夜は寒い。冬レベルの上着必要
  • ソーラーパネルを持ってきている人がいた。さすが
  • 携帯はたまーにLINEが入る人もいた(入らない人もいた)。基本はつけないと思った方が良い。衛星携帯(リジウム)をもっていった。ここで借りました。1日2000円くらい。ただ、基本はWebは使えないと思った方が良い。SMS(英語のみ)か電話
  • 食べ物は基本、缶詰か冷凍食品。僕はベーグルにクリームを塗って食べていました
  • 汚水は砂漠に捨ててはだめ。タオルに染み込まして、太陽で蒸発させるとかが必要

# アクセス

  • バーニングマンの最寄りの国際空港がある街はRENO。ここに飛行機でいって、ここから車かバスがベース
  • バスの詳細は不明ですが、バス優先レーンもあり、スピーディだとか。バーニングマンもバスを推奨
  • 車は、小さくともSUVを借りましょう。春くらいからもう予約が入り始めるらしいので、早くから
  • ベストはキャンピングカー。ただ、直前だと空きがほとんどなく、場合によってはサンフランシスコから借りて運転したきた人も
  • プライベートジェットがある人は、バーニングマンの近くに臨時空港ができて、それが使えるとか
  • 私たちの場合は、東京からサンフランシスコ経由で、RENOにいく予定だったのですが、サンフランシスコからRENOのUnitedの便が欠航で、車で移動することに。サンフランシスコからRENOは4〜6時間くらいかな。RENOから、現地では空いていると4時間ですが、込んでいると12時間くらいかかることも。現地までナビでいきますが、そこから入り口はわかりにくいので注意。いきなり国道から、砂漠への道が用意されています。そして、そのあたりからネットが使えなくなることも。砂漠に入ってから入り口までは距離的には30分くらい。ただ、僕たちの場合はストームで入り口が閉鎖されていたので、8時間、そこで待機されることに。ラ・ラ・ランドの世界で、みんな椅子を出して音楽かけて、踊ってました。入り口までいくと、チケットの確認と車の中の確認。そして、入り口で転がされて、ブラックロックシティに入る
  • 中では、車を止める場所を探す。駐車場もテーマがあり、それにそってないと止めるのはNGなのでyと
  • なお、今年はやたら検問が多かったそうです。RENO〜ブラックロックシティ途中のニクソンとかで

# 写真


↑入り口


↑見渡す限りの砂漠


↑僕たちの車/宿


↑寺院


↑マンの前で!


↑キャンプ


↑本屋


↑展示


↑動くなにか


↑展示


↑展示。今年のテーマはロボット


↑展示


↑動くクラブ


↑展示


↑展示


↑自分たちの車も装飾


↑展示


↑展示


↑お店


↑クラブの壁


↑展示

# 感想

「人」というものに興味があるなら、絶対に行くべき。一週間、休むのはかなり大変だと思いますが、それでも一生に一度はいくべき。

イーロン・マスクがそこらのイベントの100倍はすごいというように、お祭りの次元がひとつ違います。砂漠に街を作るのですから。

そこから得られる体験は「お祭り」の楽しさだけに限りません。お金を使わずに行われる生活に、人を楽しませるためだけにパフォーマンスする人に、裸で笑顔を振りまく人たちを見ると、「人はなぜいきるのか」といった若かりし頃の質問と向き合えるようになります。

お金ということを度外視していきるってそんな簡単なことじゃないです。でも見返りを求めず人を楽しませるって、とても幸せなことです。そのような経験は日常ではあまり経験できません。特に見知らぬ人となんて。それも7万人規模で、世界中の人たちと。

そんな経験をすると、「人を喜ばせることが人のストレスを軽減させる」といった(うろ覚え)どこかの研究結果を思い返します。「人は自分のためにいきるにあらず。人のために生きるのが善なのである」といった少し青臭いことも、この場ではなぜか「そうなんだよな」としっくりと体感させることができます。

同時に人の凄さを体験できます。砂漠に街を作るのです。そんなこと、普通の神経ではできません。同時代ゲームじゃないんだから。しかし、そんなおとぎ話のような世界が現実になっているのです。1年に一週間だけ砂漠に生まれる極楽浄土。電飾と裸と笑顔とアートの世界。そんな話、夢にしか聞こえないでしょう。でも、そこに蜃気楼のようにその街はあるのです。膨大な数のボランティアとともに。人間賛歌のお祭りです。

同時に自分に向き合うことにもなるでしょう。こんな壮大な街にいるちっぽけな自分。お金がないと何もできません。自転車をこいで、ご飯をもらうためだけです。人に生かされてるな、と思ったり(なんちて ※岡崎京子風)。そして、過酷で遠くて熱くて、準備もめちゃめちゃ大変で。そんなプロセスを得てまで「何してんだろう」とも思えるでしょう。ただ、この大変なプロセスにこそ、自分の中に「それでもいくんだ」と自分を鼓舞するなにかが生まれるでしょう。それが、もしかするとあなたが大切にしているものなのかもしれません。

この街にいったからといって、急にあなたの人生をかえるわけではないかもしれません。ただ、このようなプロセスを得て、そして、この体験の重い記憶はゆっくりと、でもじっくりとあなたの人生に色を落としていきます。いつかあなたが、ブラックロックシティのことを「故郷」と呼んでいることに気づくかもしれません(なんか英語の文章ぽいw)。

# その他

  • 最近はブランチ版としてアフリカバーンも人気だとか。南アで開催
  • 衣装は以下の記事とかも参考に

    »【アメリカ】バーニングマン参加者の世界レベルのコスプレがすごい! – NAVER まとめ

    »#burningman 
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