僕らはスタバで生まれ育った

ノイズキャンセリングのヘッドホンなどが数年前から人気だ。会社でも、普通にそれらをつけている人が増えた。

ノイズキャンセリングとは名前の通り「騒音がない」イヤホンである。ぱっと聞くと「耳栓のこと?」と思い浮かぶが、効用としてはそれが近い。騒音が消えるのだから。

ただ、仕組みは耳栓とは大きく異なる。耳栓は、耳に詰め物をして、外からの音が入ってこないようにする仕組みだ。

ノイズキャンセリングは、音を出して騒音を消す。具体的には、こうだ。まず、音は波だ。すなわち、あがっている波に下がっている波がぶつかれば、波が消える。+とマイナスがぶつかって0になるように。この波の仕組みを利用している。

ノイズキャンセリングは、外から入ってきた音を認識して、それと逆の波を発信し、音をぶつけて騒音を消し去っている。いわば、ノイズキャンセリングは、騒音と逆の音を出しているのに、それが無音を生み出している。

音を出して音を消す。まるで禅問答のようだ。

ただ、「無音」よりも、少しの騒音の方が人はリラックスできる人もいるという。会社の人でも「カフェの騒音を録音したYouTube動画を聞いている」という人もいれば「テレビの砂嵐の音を聞いている」という人までいた。母数が6人の中で。「テレビの砂嵐を見る」というのは、昭和における「エッチなビデオを見ていたら、急に子供が起きてきて、慌てて消したから残っているテレビの砂嵐」の比喩表現だと思っていたのだが、現代では、実際にその音を心地よいと思う人がいるらしい。

あとカフェの音は、個々人の音声が漏れているので個人情報はどうなるのかは気になった。売られているものならば、ダミー音声だろうが、実際に録音されている音もあるようだ。うかつに外で人の話できないな。将来、声紋検索ができるようになったら、自分がどこかで喋っている声がアップロードされていたら、気づけるんじゃないかとか。

音といえば、「うみやまあひだ」という動画を以前、先輩に教えてもらったことがあるのだが、そこでのエピソードが興味ふかかった。

人間が知覚できない音の領域がある。たとえば、スーパーソニックサウンドで、いわく「可聴域を超える周波数成分を持った音」。しかし、この音が人には心地よいという。ただ耳では認識できない音なので、肌で感じるというのだ。人は音を耳で聞くだけにあらず。肌で聞く。ゆえにフェスのウーハーや、まつりの太鼓が気持ち良いのかもしれない。

そのスーパーソニックサウンドはアマゾンの奥地で最もきけるという。そして、それが日本でもっとも聞けるのが、伊勢神宮
だという。パワースポットと言われていることに科学的説明がつけられるようになった。

人間がこの音を心地よいと思うのは、やはり地球は昔は山林で、その中で生まれ育ったからなのかもしらんなー。いま、僕たちがカフェの雑音が気持ち良いと思うのも、僕たちは、スタバで生まれ育ったからかもしらん

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