Hung in there!


がんばって、という言葉がある。
一般的にその言葉は、人を応援するために利用されるが、鬱病の人には投げてはいけない言葉だとも言われる。あるいは、がんばってる人に対しては一種のややこしい言葉になるので(いわば、役者に役者っぽいねっていうような)、なかなか使いどころの難しい言葉である。
しかしながら非常に便利な言葉ゆえに、別れ際の言葉などに愛用されることも多く、また、「がんばろうね」的な、共同戦線アプローチ兼、同調表明による親密性確認用語ならば、なお便利な言葉として活用される。
そして、この「がんばれ」って英語で何というの?という話はたまに耳にする。高校生の頃はたしか先生が「Cheer up! 」と言っていたような気もするけど、最近はもっと違う表現があるんじゃないかとふと思った。
それが「Hung in there!」である。
もともとはボクシング用語らしく、いわゆる「クリンチして耐えろ!」のような用法から利用されたらしい。以下参照。
» Hang in there | 日常生活スポーツ英語 by HIROSHI IKEZAWA / 生沢 浩 | 英語とお仕事 | 週刊STオンライン ― 英字新聞社ジャパンタイムズの英語学習サイト
つまり「耐えろ、ふんばれ」的な意味となる。おぼろげな記憶ではあるドラマ、ガキんちょがシークレットサービスに追われている時に、父親(リンカーン)に電話する。そこで監獄中の父親が子供に対してこの言葉を使っていたような記憶がある。
これは、「応援する」といった語義の「Cheer up」という言葉とは、視点が大きくずれた言葉になるけど、なんというか、この「Hung in There」の方が使い勝手は良さそうな言葉である。というのも「がんばれ!」という言葉は、がんばってる人には使えない言葉だが、この言葉はがんばってる人にこそ使うべき言葉だからである。
あとイメージ的にも「Hung」は、ひっかける/つるすなどの意味から想像するに、「Hung in」は、ロッククライミングで厄介なホールドにムーブする時のようなシーンを想起させ、ミッションインポッシブル2のオープニングのようなハードコアな匂いがする。Cheer upはなんかチアガールが足を振り上げているシーンを想像し、それはそれで悪くないのだが、まぁTPO。
古賀さんのブログで「がんばれ」の言葉の危険性に触れられているのを読んでふと。
» 鬱病による自殺が減りますように。 (長文) – 愛の日記 @ ボストン

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