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セレンディピティを読んだ

セレンディピティの本。レビューでは「エッセイだ」みたいな批評があり、その言ってる意味もわかるけど、ただ、なんかわくわくする本ではあった

私的には
・運をひきよせる人は、普段から外交的で、人よりなにかに気づきやすい。笑顔
・運を引き寄せる努力をしている(知らない人と喋ったり、人に連絡をとったり)
みたいなのがtake awayでした

> 科学的研究という厳格な世界においてさえ、予想外は(ほぼ)常に起きている。重大な科学的発見の 30 ~ 50% 程度は、意図せざる偶然の結果生まれていることが研究によって示されている。

かなり大きい。

>愛もセレンディピティから生まれると言えるかもしれない。私がこれまでの恋人と出会ったのは、たいていコーヒーショップや空港だった。コーヒーをこぼしてしまったり、ちょっと席を外す間パソコンを見ていてほしいと頼んだりしたことをきっかけに会話が始まり、共通の趣味が判明することもあった。

人生はそんなロマンチックだったのか。

本では、同じ条件でも、ラッキーなことに気づける人、気づけない人がいるということが分析されている(カフェにおちているお金を気づける人、ビジネスマンの隣に座ってコミュニケーションできる人)。

>自由に使える思考モデルが 50 個ほどあれば、「世の中をうまくわたっていける」という

「これだ」と思うとその思考モデルにロックインされてしまう。そうならないように、自分なりの考え方のフレームをたくさんもっていることが重要

>でも恋人同士が別れてしまっても、ハッピーエンドのラブストーリーになることはある

この作者が恋人とスタバでであった。で、別れたけれども、ハッピーエンドになる話もあるという話。めっちゃふかいやん

>「悪いことが起きたときには、長い目で見よ」と言ったのはリチャード・ワイズマンだ ★ 4。

悪いことには価値がある。これは精神論なのか、ファクトなのかがよくわからないけれど、悪いことが起きた時はそれを何かのトリガーにして、改善に努めれば、それは、プラスの価値を生むという意味では、そういう力学なのかも。

>くじけそうになると、スクール・オブ・ザ・デジタルエイジ( SODA)創設者のグレース・グールドから教えてもらった言葉を思い出す。グレースはジョン・レノンの有名な言葉をこんな風に言い換えていた。「物事はたいてい最後にはうまくいく。うまくいっていないなら、まだ最後ではないということだ

show must go on!

>イベントで退屈な相手に話しかけ、つかまってしまったと文句を言う人はあまりに多い。相手は「実のある話」をしなかった、自分と何ひとつ共通点はなかった、などと言う。だが相手にダメ出しをする前に、会話をもっと刺激的なものに変えるかもしれない質問をしてみるべきなのだ。

こういう気の利いた質問ができると、いろいろ人生がはかどるんでしょうね

ぺろさんは「うまれかわったら誰になりたいですか」ときいてるとおっしゃっていたような。

>会話の糸口として有効な方法の1つは、自己紹介タイムに仕事上の肩書ではなく、現在の心境、ワクワクすること、今直面している課題について語ってもらうことだ。参加者が「今、こんなふうに自分を変えようとしていて……」と語り始めると、たいてい今同じような課題に直面している、

質問例

>20年後に失望するのは、やったことよりもやらなかったことだ」というマーク・トウェインの有名な言葉がある。

マークトウェインの言葉とは知らなかった

>投資家に会社としての考えを伝え、コストが発生することも伝えつつ、「予想外にどう対応するかが、会社としての価値観や文化を決定づける」と説明したという。

困難な時の会社のスタンスが会社の文化を決める。いい話やな

>アダム・グラントは「ギバー(「自分は人のために何ができるか」を考え、他者に付加価値を与えることが内的動機づけとなる人)」のほうが「テイカー(真っ先に自分の利益を優先させる人)」よりも大きな成功を収めることが多い、と書いている。これはサービスが最も重要な差別化要因となる分野において特に顕著だ

この話はしりませんでした。ゲーム理論だったら、報復パターンが一番サバイブするんじゃなかったかしら。

>リチャード・ワイズマンの最近の研究は、クリスタのような「幸運な」外向型人間はさまざまな理由から人やアイデアを引き寄せることを明らかにしている。ただその根本にあるのはシンプルな行動だ。他の人と目を合わせる、笑みを浮かべたり、オープンで相手を受け入れるようなしぐさをすることが多い ★ 35。幸運な人は不運な人より笑顔を浮かべる頻度が 2 倍高く、オープンなボディランゲージを使い、相手のほうにしっかりと身体を向ける。それによって相手は信頼感を抱き、「魅力」を感じるの

セレンディピティの引き寄せ方がこんな風にまとめられるなんて!

ようは笑顔で、人を安心させるようなコミュニケーションがとれることなんや。

>幸運な人はたいてい、ふつうの人より肩の力が抜けている。不安は機会をつかむ妨げとなる。心理学者のリチャード・ワイズマンはある実験で、被験者に新聞を渡し、写真が何枚使われているか数えてほしいと頼んだ。ほとんどの被験者は 2 分前後かけて、すばやく写真を数えた。見直しした人もいた。だが 2 ページ目に大きな見出しで「この新聞には 42 枚の写真が使われている」とデカデカと書かれていたのに気づいた人は 1 人もいなかった。写真を数えることに集中しすぎていたために目に入らなかったのだ。 100 ポンドを手に入れるチャンスも逃してしまった。新聞には「写真を数えるのをやめて、試験官にこの広告を見たと伝えれば 100 ポンドもらえます」と書かれた大きな広告が掲載されていたのだ。しかし写真ばかり見ていた被験者には、この広告も見えなかった。一方ワイズマンが「新聞に何か珍しいものがあったら報告してほしい」と伝えたところ、被験者の見る目が変わり、上に挙げたメッセージにすぐに気づいた。

セレンディピティに気づける人は、機会を人よりも見つけやすい特性がある

>学生や若い社会人から「どうすれば有意義な人脈ができますか? 知り合いがあまりいなくて」という質問をよく受ける。  起業家でコロンビア大学の非常勤助教授でもあるマッタン・グリフェルは「数千個のささやかなセレンディピティ爆弾を仕かけよう」と説く。たとえばダメ元で憧れの人にメールを送ってみる。実は返信が来ることは驚くほど多い。

セレンディピティの引き寄せ方2.メールを送りまくる

>それ以上に衝撃的なのは、ネットワークに十分な多様性がないと、セレンディピティが起こらなくなってしまうことだ。

仕事でも多様性が重要といわれるのは、実際に多様性とアウトプットの精度が相関するなんだろうな

>重要なのは批評家ではない。勇気ある者の失敗をあげつらう者でもなければ、行動した者に「もっとこうすれば良かった」と注文をつける者でもない。称えるべきは、現場に身を投じ、埃と汗と血にまみれた顔をしている者。勇敢に戦った者。挑戦に失敗や力不足はつきものであることを理解し、失敗や挫折を厭わない者。もがきながら事を成し遂げようとする者。すばらしい情熱と献身を知っている者。高邁な理想に身を投じる者。うまくいったときには偉業を成し遂げた達成感を味わい、うまくいかなかったときでも少なくとも大胆に挑んだ末に敗れる者だ。こうした者たちが勝利も敗北も知らない冷淡で臆病な者と同列に扱われることは決してない

内村鑑三さんの「勇ましい高尚なる生涯」という話と繋がるなー

>ダックワースはさまざまな分野で成功している人々を分析した結果、グリットのほうが才能よりはるかに重要であることを示した

これもいい話やなー

>サミュエル・ベケットの言葉を借りれば「何度も失敗せよ、そして前より上手に失敗せよ」

これをよんで思い出した。最近、ある人に以下のtedを教えてもらった

趣旨は、今のような複雑な社会で、正解を見つかることなんてめちゃめちゃ難しいのだから、いろいろトライアンドエラーをして失敗をたくさんして、そこから改善していくことが重要という話し。

ええ話やなー。

そういう意味でも、現代の教育で重要なのは「正解」を教えるのではなくて「失敗する方法(そしてその失敗からより良い正解をみつけていく方法)」を教える方が重要そう。それがビジネスの世界では、リーンスタートアップ(とりあえず出して、フィードバックを得る)というものになっているけど。

>複数のミーティングを集約する方法はいろいろあり、非常に効果的だ。私は面談を希望する人から連絡を受けると、たいてい自分が主催するオープンディナーに招待する。そうすることで私自身も集中して仕事に取り組む時間が増えるし、相手も他のおもしろい人たちに出会うことができる

いいね、あいたい人同士の飲み会を設定

>近況報告として送った 4 本のメールは、経済的にも人生においても途方もないリターンを生み出した。

転職の相談メールで送ったメールがものすごい価値を生みだした話

> ジョナサン・ローソンらは、ロンドンのニュークロスゲートと郊外のブリストルにあるコミュニティを舞台に、社会的ネットワークによって幸福度がどのように向上するかを調べた。その結果、郵便配達員のような「顔見知りの他人」が地域のニュースや情報を広めるのに大きな役割を果たしていることがわかった。

ネットワーカーの価値

>さらに一歩踏み込むと、近年の研究ではちょっとした弱みを認めること、あるいは自らそれを打ち明けることが、きわめて生産的であることが明らかになっている。

弱みを出すことの効用

Miley Cyrusのフラワーズ

昨今、Miley Cyrus のフラワーズをよく聞いているのですが。今年に配信された歌ですが、各種の市場記録を超すほどの人気

1月13日(金)に先行配信された「フラワーズ」は、全世界累計ストリーミング数が5.7億回を突破、なかでもSpotifyではウィークリー再生数が1億500万回を記録し、Spotify週間最多ストリーミング記録を更新している

マイリー・サイラス、大ヒット中の「フラワーズ」日本語字幕版MVが公開! 最新アルバム「エンドレス・サマー・バケーション」国内盤が3/29(水)に発売決定 – tvgroove

この歌詞がブルーノマーズのアンサーソングになってたり、マイリーサイラスの元恋人の誕生日にリリースしたりとバイラル要素ふんだんの施策なのですが、メッセージ性自体もめちゃあって良い。

歌詞はこちら。さびが以下で、1人でも生きれるよ、という響きのある歌詞。

I can buy myself flowers 自分に花を買うことができる
Write my name in the sand 砂に自分の名前を書いて
Talk to myself for hours 何時間も独り言を言って
Say things you don’t understand 理解できないことを言う
I can take myself dancing 自分自身をダンスに連れて行くことができる
And I can hold my own hand 自分の手を握ることもできる
Yeah, I can love me better than you can そう、あたしはあなたよりあたしを愛せるわ

youtubeのコメントをみていたら、「It’s so refreshing to hear a song that reminds us that we don’t need to be in a relationship to be happy.(恋愛をしなくても幸せになれるということを思い出させてくれる曲は、とても新鮮です。)」というコメントが2番目に多いコメントを集めており、9万以上のいいね。

これって、少し世相を表しているのかなと思ったり。すなわち、旧来の「恋人がいることが幸せ」「結婚が幸せ」という価値観のアンチテーゼというか。
日本の未婚化もまさにその現れだろうし。

だからこそ、この歌が多くの人に届いたところもあるんじゃないのかなと思った。

あとマイリーサイラスが後半、踊りまくってるシーンが、ふっきれた感じがでていてとても良い。いい曲だな〜。

言葉は伝わらない

以下の記事は面白かったのですが、特筆すべきは「言葉というのは、びっくりするほど伝わらないのである。」という点

&raquo偉い人がいうことはわけわかんないことほどだいたい正しい|shi3z|note

仕事でも、伝えたいことを理解してもらうには、何度も、伝える必要があるというような話を聞いたことがある

>ずいぶん以前にハーバード大学の教授ジョン・コッターが行なった研究によると、ものごとを変えようと計画している人が、自分のビジョンを伝える際、通常一〇分の一程度しか相手に伝わっていないということがわかった。

↑アダム・グラントのORIGINALSだったら、10回だった

ゆえに、伝わってないという前提でコミュニケーションをするのが、うまく仕事をするコツである

ゆえに、会社のミッションやビジョンもいかに日常に組み込むかが重要である。ポスターをはったり、評価に使ったり、ノベルティを作ったり。さらにポイントは、言い方が同じだと「聞いたよ」となるので、表現をかえたり、伝える人をかえたり、方法を変えたりして伝える必要がある。

しかし、我々のプライベートのコミュニケーションは、なんだか、言葉は1回で伝わるように設計されていて、それがそもそもバグの温床なんじゃないかなとかも思ったり。

恋愛だったらこないだ聞いた話を2回目にするだけで「またこの話?」となるのに、本来は、それを伝えたかったら10回も話しないといけない。ということで、僕はすぐに話をしたことを忘れて同じ話をする傾向にあるのですが、そんな時はこのエピソードを話しようと思いました

スクワットの深さは人間性の深さ 戦略思考とやり抜く力を鍛える最強のトレーニングを読んだ

効率の良い筋トレを考えていたら、スクワットにたどり着いて、千葉さんのこの本を読んだ。人生の指針にしたいと思います

>スクワットのフォーム、動作で最も重要なのが「ボトム」、つまり、しゃがみ切った局面です。「どこまで深くしゃがむのか」は効果にも直結しますし、常にトレーニーの間でも話題になるところでもあります。スクワットで一番つらく効果があるのはしゃがみ切ったところなので

しゃがむのが大事

>20 分以上運動をすると、エンドルフィン(幸せホルモン)が分泌され高揚感が増します

でてるかな?

>ナチュラル(アナボリックステロイドを使っていない人)の場合は、そもそも前提が違うので、彼らの真似をしても目指すような筋肉はつきません。ナチュラルのトレーニーよりユーザーのほうがデカいこともあり、彼らのトレーニングのほうが目につくのです。ユーザーは華やかですよね。

ステロイドしてる人も多いんだ

ネットワーク・エフェクト

めちゃ面白かった。作者のアンドリュー・チェン さんのブログは過去にもよく参照させてもらっていた。

>初めのターゲットは劇的に絞った方がいい。ニッチな市場をがっちり押さえたアトミックネットワークを確立し、そこから成長させるということだ。言葉を換えるとこうなる。  次にビッグになる製品は、初めはニッチ市場向けに

ニッチから。

> ■全ユーザーのうちわずか1%のユーザーがグループ、あるいはグループ内のスレッドを立ち上げる。 ■全ユーザーのうち 10%のユーザーが積極的に活動し、スレッドを立ち上げたり、進行中のスレッドに返信したりする。 ■全ユーザーの100%がこうした活動の恩恵を受ける(

CGMだと4%が投稿者みたいなセオリーだったけど、USだと10%

>ウーバーのアプリは当初メキシコの開発者に外注していた。後年、社内の開発者にはプログラムのコメントやソースコードを読み解くためにスペイン語辞典が配られたことが

uber、最初は外注だったんだ。すごいな

>私は投資の際にスタートアップを評価するとき、大まかな基準を設けている。それは登録した翌日のリテンション率が 60%、7日後は 30%、 30 日後は 15%とカーブを描いてやがて水平

イメージと近いかも。

> すべての物件の価値は同じではない。ウィムドゥの上位 10%の物件は、エアビーアンドビーの下位 10%の物件だった。ウィムドゥは掲載数を増やすため、低価格帯のホステル(簡易宿泊施設) を数百戸管理する大規模な不動産オーナーを当たっていた。 10 人のオーナーを説得して1000件の掲載物件を獲得する簡単な道を選んだわけだが、旅行客はサイトを見てがっかり

数よりも質

読書と習慣と

最近、中国で働く友人がfacebookに投稿していてなるほどなと思ったのが、何事でも21日続けるとそれが習慣になるという話。「

香港だか上海ではコロナで、帰国後、数週間の隔離があったと。そこですることもないので、筋トレや料理を始めたと。すすると、そこで21日くらい毎日それらをしていると、初めての料理や筋トレだったけど、それが習慣になったというような話をしていて。

で、人間の性格は人の習慣によって形作られているのだけど、その習慣を実現するには「習慣にしたいことを3週間くらい続けること」とも言い換えられて、そう考えると、以外の人の性格は、自分でコントロールできるんじゃないかとも思ったり。

それと関連して、読書に関しても考えていた。
仕事できる人と日常の読書の習慣は相関関係があり、因果関係はどちらかわからないけど、ただ、ビジネス書を読むことが仕事ができることに繋がる可能性もある(少なくとも、引き出しやフレームワーク、仮説をたくさん持つことはビジネスのパフォーマンスにプラスにはなりそう)。

そう考えると、シンプルにビジネス書を読む習慣を作ることが、仕事のパフォーマンス改善にも役立つとも言える
で、上記の仮説と踏まえると、とりあえず毎日3週間、ビジネス書をよめば、それが習慣になり、それがパフォーマンスにも寄与する

なんちて、どうだろうかしら。

拒否られてますか的な

最近、以下の記事を読んで良い話だな〜と。

&raquo日常的に拒絶されていないのならば、あなたの目標は十分に野心的ではない

その通りで、OKばかりもらえるお願いごとって、安パイすぎますよね。

ポーカーでも、勝てるカードだけで勝負していたら確率的に、負けます。自分が負けるかもしれないカードでも、戦ってそこで勝ちきるからこそ勝てる。麻雀も同じ。

OKR的な表現でいえば、「それって着地見込み100%のobjectiveですよね」的な。実際は達成率は70%くらいの目標でないといけない。

恋愛もそうなのかな。断られたことがないって、それはそれで素晴らしいことですが、確率論的にはそれってまれなことなので、それって、あなたが最高に魅力的な人が、それか、リスクをとってないかどちかの可能性が高い。

最新、知り合いの経営者も資金調達で200社回った。あるいは、不動産投資家も30銀行を回ったと。で、99%は断られるわけです。でも、1社だけOKしてもらえれば良い。恋愛だって、1億人に断られても、1人だけ運命の人に会うだけで良い。

そう考えると「アプライして断られた割合」ってなんの意味もなくて。それよりも、「たった1つを見つけるためのチャレンジの回数」の方が重要で。
ビジネスも、99の仮説が失敗しても1つだけあたれば、それで勝ちなわけで。

これは言い換えれば
・いかに良い仮説を持てるのか
・いかにチャレンジを繰り返すことができるか
の2つの論点に集約されるのではないかとか思った。

勇ましい高尚なる生涯

尊敬する人に、人生の指針の話を聞いたら「 勇ましい高尚なる生涯」という話を聞いて、めちゃええやんとおもい元ネタのこの本を読んだ。

なんかの講演会の内村 鑑三さんの話。

後生に残せるものとして事業・お金。あるいは、思想(教え・文)。でも、それらを残せる人は限られている。でも、誰でも残せるものがある。それは、勇ましい高尚なる生涯という生き方。

昨今、人生の妙味は、「他人にとって自分ができそうもないことを実現すること」みたいな話を聞いて、ほんとそうだよなと。
これのポイントは、「すごいことをする」というのが良いというわけではなく、「その人にとってチャレンジングなことをする」というのが良いという話しで、全然異なる。

たとえばはじめてのお使い。おつかいなんて我々はできるわけです。でも、ああいう小さい子がするからこそ感動する
昨今、人気のドラマ「ウヨンウ弁護士」も、自閉症で普通の生活が少し大変な方が、活躍するから、その振れ幅に人は感銘を受ける。
スラムダンクの映画もそう。弱小の湘南が、山王という勝てないような相手に挑むこと自体が素晴らしい(もちろん結果も重要だけど)

自分もいろいろ挑戦は続けていきたいと思ってたことだったので、この話は、とても染み入りました

無(最高の状態)を読んだ★★★

無(最高の状態)

めちゃ面白かった

>心配事の 97%は起こらない

この一言で、いろいろ気が楽になるファクト。
世の中を幸せにするで賞

>ネガティブの強さは、状況によってポジティブの3~ 20 倍の範囲で推移します。「出かける日に雨が降った」や「転んでケガをした」ぐらいの日常的な不幸なら、ネガティブの強度はポジティブのおよそ3倍。友人や恋人とのケンカのように対人関係がからむ問題なら、ネガティブの強度は5~6倍。虐待や事故といったトラウマ的な出来事の場合、ネガティブの強度は 20 倍以上まで跳ね上がります

データで見せられると面白い

>「情熱的な愛、精神的な昂り、新しい所有の喜び、成功の爽快感。すべての望ましい経験は、いずれもそのとき限りのものである。この点はいくら強調しても足りない」(4)  この現象を、心理学では「快楽の踏み車」と呼びます。ホイールの中を走るハムスターが決して前に進めないのと同じように、人間の喜びも同じ位置にとどまり続ける事実を表した言葉です。 「快楽の踏み車」の存在は何度も実証されており、特に有名なのは、1978年の研究でしょう(5)。これは宝くじの当選者を調べた古典的な研究で、彼らの心理を調べたところ、大半の被験者は当選の直後にしか幸福度が上がらず、半年後にはほぼ全員が元の精神状態に戻っていました。数千万から数億円の賞金を手にしても、私たちの幸福は高止まりしないよう
>アパートに引っ越したうれしさは平均3カ月で色褪せ、給料が上がった喜びも半年で消失、好きな相手と恋仲になった幸せも6カ月で薄らぎ、およそ3年でベースラインに戻ります(6)。大金を手にしても、住む場所を変えても、愛する人と結ばれても、その喜びは常にうたかた

幸せは、高止まりしない。流れていく

>結論から言えば、すべての状況は「あなたのニーズが満たされない状態」としてまとめることができます。  他人に言うことを聞いて欲しい、友人の反応を知りたい、同僚を信頼し続けたい、物知りだと思われたい、がんばりを報われたい……。  表に現れた感情はそれぞれ違えど、何の不満もない状態でただネガティブな感情を味わい続ける人はいないでしょう。根っこにはどれも「大事なものが失われた」や「必要なものが足りない」といった感覚があるはずです。すなわち、私たちの「苦しみ」は、あなたに〝不足〟を知らせるメッセンジャーとして機能してい

不満はモチベーター

>過去の失敗や未来の不安を何度も頭のなかで繰り返す心理のことです。  反芻思考のダメージは計り知れず、複数のメタ分析で鬱病や不安障害との強い相関が出ているほか、反芻思考が多い人ほど心臓病や脳卒中にかかるリスクが高く、早期の死亡率が高まる傾向も報告されています(4)。いつも頭の中で否定的な思考やイメージが渦巻いていたら、ほどなく心を病んでしまうのは当然

反復は危険。

>前頭葉が起動するまでの時間は平均で4~6秒で、そこから 10 ~ 15 分も経てばアドレナリンやノルアドレナリンの影響力はほとんど消えてあなたの怒りは鎮まります。つまり、暴言を受けてから6秒だけやりすごせれば、〝一の矢〟の痛みは過ぎ去るわけ

いらっとしたら6秒我慢は化学的に正しい

>思考とイメージを増大させ、最後に苦しみをこじらせる生き物なのです。  事実、多くの先行研究では、自己にこだわる人ほどメンタルを壊しやすい傾向が何度も報告されてきました。専門的には「自己注目」と呼ばれる状態で、「私はダメな人間だ」や「私は失敗ばかりだ」などの否定的な思考が良くないのは当然として、「私はどんな人間なのだろう?」や「本当の自分らしく生きることができているだろうか?」といったように、理想の自己を思う時間が長い人も不安や抑鬱の症状を起こしやすいことがわかっています(

 >北イリノイ大学の認知科学者ジョン・スコウロンスキは、人類に自己が備わったのは 25 万年前から5万年前頃だと推定しています(7)。  人類の祖先であるホモ・エレクトスが、それまでの 30 ~ 50 人単位の暮らしをやめて150~200人の集団で暮らすようになったのはおよそ 40 万年前のことです。

めちゃ面白い。自己は最近、発明されたものであると。

>ゲームにのめり込んで時間が瞬く間に過ぎたり、小説の世界に没入してただ文字を追ったり、気の合う仲間との会話が盛り上がったりといった体験を思い返せばわかりやすいでしょう。そこには自己の感覚などなく、あたかも目の前の出来事と一体化したような感覚だけがあったはずです。  同じように、リラックス状態でも自己はほとんど発生しません。温かいお風呂に入ったときや、美しいビーチでのんびりしたとき、就寝前にゆったりした音楽を聴いたときなど、どの体験にもやはり「わたし」はなく、あなたはただ環境のなかに存在しているような心持ちを味わうでしょう。意識が完全に現在へ向かった状況では、ただ目の前の世界で起きる情報を処理すれば良く、過去や未来に思いをはせる必要がありません。そのおかげで、わざわざ自己を起動させずに済むのです

自己のない状態。

>以上の知見をもとに、現代の神経科学者や心理学者は、私たちが知覚する〝現実〟の大半は、脳が生んだ物語で構成された〝世界のシミュレーション〟だとみなしています

面白いなー。シュミレーション仮説とは違うものの。

>ここで本当に興味深いのは、視床から視覚皮質に向かう情報の経路より、高次機能から視床に向かう経路のほうが 10 倍も多いという事実です。言い換えれば、私たちの脳の構造は、網膜からインプットされる生の情報よりも、高次機能が作った〝物語〟を格段に重視する設計になっています

面白すぎる。人は物語をそこにみる。

> まずアメリカ人を襲う幻聴は、日本と同じくネガティブな言葉がほとんどです。「死ね」「殺す」「最悪の人間だ」のように、暴力と憎しみに溢れたフレーズが大半を占めていました。  一方、ガーナやインドの農村部に住む者が聞く幻聴は、「正しく生きよ」や「良い日が来る」といったポジティブな内容が混ざり、声の調子もおだやかなものがほとんどだったそうです。おかげで患者たちは統合失調症でもQOLを損ないにくく、症状の寛解スピードも早い傾向がありまし

病気さえも文化によって変わる

>ささいなスキルのように思えるかもしれませんが、ここ数年の研究で、「感情の粒度」がメンタルの安定に大きく関わることがわかってきました。「感情の粒度」が高い人たちを調べたジョージ・メイソン大学などのチームは、感情の言語化がうまい人たちは総じてセルフコントロールがうまく、アルコールやドラッグに依存しにくいうえに病気にもかかりにくいと報告しています(7)。  その理由は、感情の粒度が高いほど脳が混乱しづらくなるから

 また、新しい単語を学ぶだけでなく、「穴の中に落ち込むような孤独」や「豚のように肥えていく孤独」といった比喩表現に触れるのも効果的です。目新しい表現に出会う度に、「この言い回しは過去の私の感情に当てはまらないだろうか?」と考えてみると良いでしょ

不安定にならないためには、言語化が重要

>もうひとつ、未知の外国語に触れるのも有効で、たとえばイヌイット語では「誰かを待つ期待感」のことを「イクツアルポーク(Iktsuarpok)」と呼び、ヒンディー語では「愛する人との別れにともなう心の痛み」を「ヴィラアグ(Viraag)」と表現します。

かっこいいな。

>結果、不快を受け入れた参加者は「苦しみ」の認知が大きく変わり、運動の辛さに抵抗したグループと比べて主観的な辛さが 55%も低下し、疲れて動けなくなるまでの時間が 15%増加しました。この結果をもとに、チームは「不快を受け入れること」の効果を強調してい

受け入れることで、ストレスは減る。

> 過去の失敗もまた積極的に降伏すべき対象のひとつです。失敗の反省は良いことのようですが、ノースイースタン大学などの調査では、過去の過ちを何度も省みる人ほど自己破壊的な行動が増え、アルコール依存や過食に走りやすい事実があきらかにされています(7)。おそらく失敗の記憶が脳に慢性的なストレスをあたえ、現実逃避のモチベーションを高めるのでしょう。この問題を解決するには、過去の失敗が変えられないことをアクティブに認めるしかありませ

科学的にも、過去の失敗は、もう忘れるのが一番。

>その証拠に、ピダハン族は実際に見聞きしたことしか話さない傾向があります。  魚を捕った。カヌーを漕いだ。子どもと一緒に笑った。友がマラリアで死んだ。  彼らの会話はどれも現実にあった即物的なテーマにもとづき、架空の話はほとんど見られません。「もっとお金を持っていたら」や「あのとき別の行動をしていれば」といった話題を持ち出さないのです。  言い換えれば、ピダハン族の会話には過去と未来が存在しません。おかげで明日のことをくよくよと悩まず、過去の失敗にとらわれもせず、ただ目の前の現在だけを楽しめるわけです。  そのため、彼らは特定の宗教を持たず、精霊や祖先

理想的や。

>では、座禅や瞑想に関する過去の研究から3515人分のデータをまとめ、「自分の思考や感情を観察するトレーニングを8週間続けると、不安と抑鬱症状には0・3、痛みには0・33 の効果量を持つ」と報告しました(7)。効果量は観察のメリットを数値に換算したもので、0・3ポイントという数字は一般的な薬物治療に相当するレベルです。薬剤を使わずに同等の効果を得られるなら、試す価値は十分にある
> 取り組み時間の目安は一日3分から始めましょう。ある研究では、 51 人の学生に日常の家事にできるだけ意識を向けるよう指示したところ、3~5分程度でも日中の緊張感や不安が減ったと報告されています( 17)。一回3~5分の作務が続くようになったら、また別の手法に取り組んでみて

観察の価値

>・モチベーションの低下  ワシントン大学の実験では、 15 分間の瞑想を行った被験者は、普通に休憩を取ったグループよりも、作業へのモチベーションが約 10%低下しました(9)。これは瞑想によって自己の感覚が薄れたせいで、未来への目標に向かう気持ちが下がったものと考えられ

瞑想のネガティブ効果

>あるトレーニングのなかでも心を落ち着かせる効果が高いとされ、たとえばアイオワ州立大学のテストでは、496人の学生に「大学の構内を歩きつつ、すれ違った人たちの幸せを願ってみてください」と指示したところ、 12 分の実践で不安とストレスの大幅な減少が認められました( 24)。普段は何とも思わない通行人の幸福を願うことで、縁起性の感覚が高まった

人の幸せを願うとストレスが減る

>無我に至った人間は何者になるのか? いかなる心持ちを抱き、どのように行動するのか?  この疑問については、過去に多くの賢人が体験談を残してきまし
〜 西洋にも同じような証言は多く、イギリスの思想家アラン・ワッツは、LSDという幻覚剤を摂取した後に自己の消失と大いなる幸福感を味わい、「すべての差異がなくなったようだ」と報告しました。ハーバード医学校の脳科学者ジル・ボルト・テイラーは、 37 歳のころに脳卒中で自己認識に関わる脳機能を失った直後から「あたり一面が平穏な幸福感に包まれているような感じ」を体感。この状態を、「脳のおしゃべりが止まった」と表現しています(4)。  似た証言はほかにも無数に存在し、たいていは自己が消えたあとで独特の一体感や安心感が生まれ、人生の悩みが消えて強い幸福感を得たと報告するのが定番のパターンです。本書のタームで言えば、自己を定義してきた物語がはがれ落ち、そのおかげで精神機能が広がった状態と言える

無我の境地ってどんなでしょ

> 観察の訓練が不安の改善に役立つのは前章で見た通りですが、ダービー大学などの試験では幸福度の上昇も確認されています(7)。これは、日本、タイ、ネパールなどから平均で 25 年間をかけて毎日のように瞑想を続けてきた僧侶を招いた調査で、当然ながら、実験前の段階ですでに全員が高い幸福度と智慧のレベルを維持していたそうです。  研究チームは、すべての参加者に「縁起性」(前述の こちら)にまつわる瞑想を行うように指示し、実験前に測ったベースラインとの比較を行いました。すると、もとから高かった参加者の幸福度がさらに上昇し、ポジティブな感情と他者への慈悲心がそれぞれ 10%と 16%ずつ上昇、逆にネガティブな感情は 24%低下し、物事への執着心も 10%減ったのです。  筆頭著者のウィリアム・ヴァン・ゴードンは、こう指摘します。 「主観的な幸福の向上
>アムステルダム自由大学による実験によれば、参加者がたった5分の観察トレーニングを行っただけでも、共感力と他者の感情を見抜く能力が 10 ~ 20%の範囲で高まったとのこと( 12)。ノースイースタン大学の実験でも、一日 20 分の観察トレーニングを8週間続けた男女は、何もしなかったグループに比べて他人のトラブルを助けたり、私生活に悩む人たちの話を聞いたりという利他的な行動の量が500%も増加しました(

瞑想による価値

>・客観的な判断がうまい=数十件を越す研究により、自己にとらわれない者ほど客観的な判断を下すのがうまい傾向が確認されました(9)。無我で判断力が上がるメカニズムはまだ不明ですが、多くの研究者は、観察スキルで自己が薄れたおかげで「うぬぼれ」や「傲慢さ」が消え、主観に飲み込まれない判断が可能になるのだと考えてい
>・情報処理の質が高い=無我にいたった者は感情と思考に流されにくく、固定観念に頼らずに本当に必要な情報を識別しやすいようです。と同時に、外部からのプレッシャーにも影響を受けないため、その分だけ不安や焦りなどを感じずに情報を取り扱うこともでき

自己にとらわれないと意思決定の質も良い

>取り組みましょう。  逆説的なことを言い出したように思われそうですが、近年の研究では、幸福を追い求めるほど実際には幸福度が下がってしまう現象が何度も確認されています。たとえば、デンバー大学などの2011年の研究では、参加者に「普段どれぐらい幸福を大事に考えているか?」をたずねたうえで、過去 18 カ月に体験したストレスと比べました。すると、幸福を重視する者ほど人生の満足度が低く、逆にストレスも高い傾向が見られたのです( 16)。また別の研究でも、320人の男女に数週間にわたって日記をつけさせた結果、やはり幸福感を重視する者ほど孤独感に襲われやすく、鬱病になる確率も高い傾向が見られました(
>このような現象が起きるのは、 19 世紀の哲学者J・S・ミルが指摘した「幸福を直接の目的にしない場合に、かえってその目的が達成される」ようなメカニズムが、人間の中に存在するからです。それもそのはずで、いつも幸せのことばかりを気にしていたら、「私は理想よりも幸せだろうか?」や「私は昔より不幸になったのではないか?」などの気持ちが浮かび、常に意識が自己に向かってしまうでしょう。幸福を求める気持ちが、あなたを「自己注目」( こちら)の罠に誘い込むわけ

幸福を負いすぎてもNG