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世界中が少子化対策の検証を行っている

以下のニュースを見て。

>2人以上子供がいる母親は所得税を生涯免除 ハンガリーの「異次元対策」をマスク氏が称賛 – 産経ニュース

これって、世界での多くの国が少子化問題を抱えていて、各国がいろいろな取り組みをしていて。いわば世界中で各国が同時並行で、壮大な実験(というと表現があれですが)を行っているともいえる

逆にいえば、どこかの国でうまくいったケースがあれば、それを参考にすれば、世界中で少子化問題の糸口になるともいえる
それは各国の環境によっても異なるところもあるので、簡単には応用はできないけれど。

アメリカがグリーンカードを売るというような、移民を増やすという解決策はゼロサムゲームで、トータルで人の数は増えないので、異なる話。
兵庫県かどこかで、子育て支援に力を入れて、子供の数が増えたが、結局、それは他の県からの子供のいる家庭が引っ越ししただけで、トータルでは、あまり少子化問題は解決していない的な。

ただ、この少子化問題は、基本的には経済の成長との反比例関係にあるので、はたしてそもそもこの問題を解決できるのかという問題もある
すなわち少子化問題に取り組むのは素晴らしいし取り組むべきだが、同時に、少子化は避けられない問題としてどう国があるべきかという論点も別にはある。すなわち、人口の数だけ経済が成長するという20世紀的な方程式を別の方程式に置き換えるような。人が減っていく中で、より社会を豊かにする方法を編み出すのと、少子化問題と、どっちがより優先すべき問題であるか的な。

100分de筒井康隆

先日、筒井康隆さんの特集番組をみた

>> 新春スペシャル「100分de筒井康隆」 – 100分de名著 – NHK

過去の筒井先生の代表作を紹介しながら、みなで議論をするという番組。私としては、作品としては、虚構船団、きょじんたち好きなので、虚構船団が解説されており嬉しかったが、40年前の本を、そして、文房具が喧嘩するという本をこうやってNHKが今の時代に解説するということになぜかそれこそが虚構感さえ感じ、面白みがあった。あの本の面白さを読んだことのない人が、人からの説明でピンとくるのかはすごく難しいところがある中、それをやりきる力。みんな筒井さんが好きなんだな。

あと筒井さんといえば、断筆宣言だが、それを踏まえて、今の時代に放送できないNGワードを元に議論をするという試みも面白かった。

司会は、カズレーザーの安定感さすが。池澤春菜さんは誰なんだろうと思ったら、作家の池澤夏樹さんの娘さんでSFクラブの会長までされているガチな人だった。なるほど。岡部たかしさんの朗読も良かった。

私としては筒井さんの日記も大好きなんだけど、今回は、そこの紹介はなく残念。
でも面白かった〜。

Evernoteでノートの暗号化がなぜかできない人のための解決法

evernoteでは、ノート内のテキストを暗号化することができる。
しかし、たまに、その暗号化がうまくいかないことがある。文章量が多すぎるのかな?と思い、文章量などを減らしても、うまく暗号化いかない。
思わずchatgptで、evernoteの暗号化の文字数やテキスト数を聞いたりして。
そして、いろいろ試行錯誤をした結果わかりました
箇条書き(リスト)が入っていたら、evernoteはテキストを暗号化できないのでした。
書式の削除もだめで、手作業で箇条書きを削る必要があります
新年早々、すっきり!

パーティーが終わって、中年が始まる

パーティーが終わって、中年が始まる (幻冬舎単行本)」を読んだ

Phaさんの本。自分の年齢にも関わることもあり、面白く読んだ。共感することも多し。

>一人暮らしになってからは、人に会う機会が本当に減った。  昔は、何もしなくても待っているだけでいろんな人がやってきて、話し相手に困ることがなかったけれど、今は、待っていても誰もやってこないし何も起きない。

ちょうど友情の本をよんでいたこともあって、上記をハイライトしてた。
今後、ますます我々は、人とのつながりを作ることに努力を要する

>一緒に住む以外で人と仲良くなるやり方がすっかりわからなくなってしまった。自分から誰かに、「電話してもいい?」とか、「ごはんを食べよう」とか、「今度飲みに行きましょう」とか、声をかけていくしかないのだろうか。  苦手だけど、最近はがんばって人を誘ったりしている。もっと若いうちに慣れるべきことを、僕は四十代まで先送りにしてきただけなのだろう。

運は遺伝する」を読んだ

遺伝系の本を2冊ほど読んだ。だいぶ遺伝というものに理解が進んだ。

遺伝と平等―人生の成り行きは変えられる

>遺伝的祖先の科学を間近に見れば、「人種は科学的な検討に堪えるものではなく、この点に関して議論の余地はない」のは明らかなのだ

人種で人をくくってはいけません。主語が大きすぎる問題

>子どもができるたびに、父親と母親がふたつずつ持っている遺伝子のうち、どちらが子に受け継がれるかがランダムに決まる。

シンプルな説明。ただしものによっては遺伝率が高いものと低いものがある。たとえば、身長は高くて「身長に関するこの研究では、身長の遺伝率は約八十パーセントと結論された。」だとか。

それらを分析すると以下のようないろいろな相関性が見える

>性的初体験の早さと関連する遺伝子は、ADHDおよび喫煙のリスクと結びついていることがわかった

運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」 (NHK出版新書)

>やる気や集中力のような「性格」とされるものも、ほぼ半分は遺伝で説明できる。

>パーソナリティの遺伝率はだいたい 50%程度、共有環境は5%程度、非共有環境が残りの 45%くらいになります。

>僕もビッグファイブ理論を重視することについては、まったく異論ありません。パーソナリティに関してはこれまで多くの研究者がさまざまな理論を提唱してきましたが、いまではビッグファイブ理論に基づいたコスタ&マックレーによる「NEO(ビッグファイブを測る世界的に最も標準的な検査の名前。ビッグファイブの中の神経症傾向 Neuroticism、外向性 Extraversion、経験への開放性 Openness to Experience の頭文字を並べたもの) モデル」が主流になっています。

MBTIではなく、ビッグファイブ理論

>1990年代に行なわれた実験では、被験者にいろいろな男女の顔写真を見せて、魅力的かどうかを調べていました。それによると、美男/美女かそうでないかにはかなりのバラツキがあるが、ある人から魅力がないと思われても、別の人は魅力

顔の好みの多様性の話。おもしろーい

>遺伝についての欧米の哲学者たちの議論のなかで興味深いのは「運の平等主義」です。哲学者のマイケル・サンデルは、彼らの主張を哲学者リチャード・アーネソンの「運のいい者は幸運のおかげで手に入れたものの一部あるいは全部を、運の悪い者に譲るべきだ」という言葉で要約していま

この考え方って、国にも応用できるよなと。恵まれた国に生まれた人はそうでない国のサポートに力を注ぐべきだ

世に棲む日日を読んだ

世に棲む日日(一) (文春文庫) 電子書籍: 司馬遼太郎

昔、一度挫折したのだけど、最近、ふと思い立って読み直した。めちゃめちゃ面白かった。
高杉晋作と吉田松陰の物語

特に記憶に残ったこと
– 当時の日本は班に分かれていたので、いまの日本と違う国の概念だったわけで、その中で、国を統一するという概念・推進するという考えを持つというのはなかなかすごい。キングダムの中華統一にも似た想像力。ただ、これを今に当てはまるとやはり今の国の概念も永遠ではないわけで、別の国があり得るわけで、それは想像力の問題だなと思った
– 吉田松陰は滅私奉公的な、個人よりも公のために死ねる人だったわけだが、それは個人の特性というよりも、教育によるものだと理解。宗教ではなく教育でそこまで人は価値観を変えれるものだという驚き

 良いなと思った箇所抜粋

(どうせ人間、死ぬのだ)  と、伊藤はおもった。〜(おれはもう死んでいるのだ。死霊が駈けているのだ)  そう思え、と自分に言いきかせた。

死を覚悟して戦うシーン。現代ではこんな考え方はなかなかできない。

かれはこの時期、その後ながく長州人のあいだに伝えられた名言を吐いている。 「人間というのは、 艱難 は共にできる。しかし富貴は共にできない」

辛いことは共有できるけど、成功を共有できないという深い含蓄。

晋作は、その手の甲を、また叩いた。晋作のいう浮世の値段というのは、 おうのが受けとった意味とちがっている。美人であれ不美人であれ、英雄であれ凡骨であれ、ひとしなみに人生とはいったいどれほどの値段かということであった。生きていることの楽しみはたしかに多い。しかしその裏側の苦しみもそれとほぼ同量多いであろう。その 楽 を差引き勘定すればいくら残るか、というのが、晋作のいう浮世の値段なのである。 (まあ、三銭か)  と、晋作はおもった。それ以上ではあるまいと、この若者は思うのである。

高杉晋作によると人生の価値は三銭。

「急速」  ということばがすきであった。よく手紙にもこのことばをつかったが、おそらく一生のうち、かれがもっとも多くつかった言葉の一つにちがいない。

高杉晋作は「急速」という言葉が好きだったらしい

英雄とはその個人的資質よりも、劇的状況下で劇的役割を演ずる者をいうのである。

司馬遼太郎の歴史観。

かれの生涯の事業は、かれ一個の心情のなかでは死というものを遂げること、それそのものが事業であったらしい。

吉田松陰の人生観。いかに死ぬか。気合い入っています

蜀漢 の 諸葛孔明 は「 出師 ノ表」によって後世を 哭かせ、 南宋 の 文天祥 は「正気ノ歌」によってひとびとの心を震わせつづけている。詩文というのはそれだけの役割があるのだ、

詩の価値。いまでいえば、ジョブズのスピーチ的なプレゼンの価値?

Quick Styleの結婚式のダンス動画はyoutubeの最高の動画の一つ説

Tiktokでよく見かけていた以下の動画。

結婚式で、欧米アジアの混合のダンスチームが、エネルギッシュに踊る動画。グローバルでは1億以上の再生。



特に9分あたりからのSadi galiの曲が始まってからの爆発的なダンスは感動的でさえある

このQuick Styleはノルウェーのダンスチームで、ノルウェー人とパキスタン人の双子、スレマン・マリク(Suleman Malik)とビラル・マリク(Bilal Malik)が立ち上げた。長髪のアジア人のナシール・シリハン(Nasir Sirikhan)は、タイ人とアジア人のハーフで双子の幼なじみ。この3人がファウンダー。

この結婚式は、そのファウンダーの1人スレマンさんの結婚式。だからこその喜びにあふれた結婚式でもある。

Youtubeのコメントで「現在までのところ、YouTube 史上最高のビデオの 1 つです。」とあるように、個人的にも、大好きな動画の一つ(他にも、Where the Hell is Matt?も捨てがたい一作だが)。

街とその不確かな壁」を読んだ

去年、発売された村上春樹御大の新作

Amazon.co.jp: 街とその不確かな壁 電子書籍: 村上春樹: Kindleストア

いざという時の清涼剤として寝かせておこうと思ったのだけど、友人に「村上さんの新作は、発売日に読んでそれをネタにしゃべるのが、一番正しい楽しみ方」的なアドバイスをもらって、確かにそういうものかもな、と思い、発売日から読み始めた。

面白かったー。ハードボイルドワンダーランドの続編に近い位置づけなのかな(実際は続いてないけど)。

>ホルヘ・ルイス・ボルヘスが言ったように、一人の作家が一生のうちに真摯に語ることができる物語は、基本的に数が限られている。我々はその限られた数のモチーフを、手を変え品を変え、様々な形に書き換えていくだけなのだ──と言ってしまっていいかもしれない

村上さんがずっと伝え続けたいモチーフは、この井戸なんだろうな(ねじまき鳥、今回、騎士団長などでも繰り返しでてくる)。この自分に深く向き合うことで見れる何か。村上さん自身がなんかそういう原体験あるのかな。

>「どうだろう? 恋愛というのは医療保険のきかない精神の病のことだ、と言ったのは誰だっけ?

今回も上記みたいな気の利いたセリフがたくさんあった気がする

>二十歳前後に巡ってきた出鱈目な時期を、ぼくはなんとか乗り越える。今思い返しても、そんな日々をよく無事に──まったく無傷とは言えないにせよ──通り抜けられたものだと自分でも感心してしまう。

20歳の青春の描写をよくまぁこんな上手にできるわね、と思いました。思い返したくない恥ばかりの時代で、でも、あのまばゆさに少し甘い望郷を感じる時代。

騎士団長殺しを読んだ

村上さんの騎士団長を最近、読んだ(ここ数年以内)。なぜなら、村上春樹は最大の現実逃避の小説なので、現実逃避したい時に読みたいから。

Amazon.co.jp: 騎士団長殺し(第1部~第2部)合本版(新潮文庫) 電子書籍: 村上春樹: Kindleストア

>「試練はいつか必ず訪れます」と免色は言った。「試練は人生の仕切り直しの好機なんです。きつければきついほど、それはあとになって役に立ちます」

免色さんかっこいい。ノルウェイの長沢さんを思い出します。

「明け方の若者たち」「ボクたちはみんな大人になれなかった」を読んだ。

カツセマサヒコさんの名前は知っていたけど本を読んだことがなかったので、読んだ。

明け方の若者たち (幻冬舎文庫) eBook : カツセマサヒコ

青春小説だった。青春小説としてはとても楽しく読んだ。
サブカルもたくさん。

昔読んだ燃えがらさんの「ボクたちはみんな大人になれなかった」に通ずるところがあった

>「人間の体は、あっためて甘いもん入れたら、少しは落ち着くようにできてんだよ」

いざという時にストックしておきたいセリフ。甘い珈琲だしながら。

>「花火を見てるとき、大人が子供ほどはしゃがないのは、なぜか知ってる?」 「わからん。なんで?」 「いつか誰かと見た花火を、静かに思い出してるからなんだとさ」

花火みた時用にストックしておきたいセリフ

なお、「ボクたちはみんな大人になれなかった」からの抜粋としては以下

>「もしかしてなんてないのよ人生」

>不安のためにボクはこれからも時間を売る。関口は不安を買って旅に出ることにしたんだ。