セレンディピティを読んだ

セレンディピティの本。レビューでは「エッセイだ」みたいな批評があり、その言ってる意味もわかるけど、ただ、なんかわくわくする本ではあった

私的には
・運をひきよせる人は、普段から外交的で、人よりなにかに気づきやすい。笑顔
・運を引き寄せる努力をしている(知らない人と喋ったり、人に連絡をとったり)
みたいなのがtake awayでした

> 科学的研究という厳格な世界においてさえ、予想外は(ほぼ)常に起きている。重大な科学的発見の 30 ~ 50% 程度は、意図せざる偶然の結果生まれていることが研究によって示されている。

かなり大きい。

>愛もセレンディピティから生まれると言えるかもしれない。私がこれまでの恋人と出会ったのは、たいていコーヒーショップや空港だった。コーヒーをこぼしてしまったり、ちょっと席を外す間パソコンを見ていてほしいと頼んだりしたことをきっかけに会話が始まり、共通の趣味が判明することもあった。

人生はそんなロマンチックだったのか。

本では、同じ条件でも、ラッキーなことに気づける人、気づけない人がいるということが分析されている(カフェにおちているお金を気づける人、ビジネスマンの隣に座ってコミュニケーションできる人)。

>自由に使える思考モデルが 50 個ほどあれば、「世の中をうまくわたっていける」という

「これだ」と思うとその思考モデルにロックインされてしまう。そうならないように、自分なりの考え方のフレームをたくさんもっていることが重要

>でも恋人同士が別れてしまっても、ハッピーエンドのラブストーリーになることはある

この作者が恋人とスタバでであった。で、別れたけれども、ハッピーエンドになる話もあるという話。めっちゃふかいやん

>「悪いことが起きたときには、長い目で見よ」と言ったのはリチャード・ワイズマンだ ★ 4。

悪いことには価値がある。これは精神論なのか、ファクトなのかがよくわからないけれど、悪いことが起きた時はそれを何かのトリガーにして、改善に努めれば、それは、プラスの価値を生むという意味では、そういう力学なのかも。

>くじけそうになると、スクール・オブ・ザ・デジタルエイジ( SODA)創設者のグレース・グールドから教えてもらった言葉を思い出す。グレースはジョン・レノンの有名な言葉をこんな風に言い換えていた。「物事はたいてい最後にはうまくいく。うまくいっていないなら、まだ最後ではないということだ

show must go on!

>イベントで退屈な相手に話しかけ、つかまってしまったと文句を言う人はあまりに多い。相手は「実のある話」をしなかった、自分と何ひとつ共通点はなかった、などと言う。だが相手にダメ出しをする前に、会話をもっと刺激的なものに変えるかもしれない質問をしてみるべきなのだ。

こういう気の利いた質問ができると、いろいろ人生がはかどるんでしょうね

ぺろさんは「うまれかわったら誰になりたいですか」ときいてるとおっしゃっていたような。

>会話の糸口として有効な方法の1つは、自己紹介タイムに仕事上の肩書ではなく、現在の心境、ワクワクすること、今直面している課題について語ってもらうことだ。参加者が「今、こんなふうに自分を変えようとしていて……」と語り始めると、たいてい今同じような課題に直面している、

質問例

>20年後に失望するのは、やったことよりもやらなかったことだ」というマーク・トウェインの有名な言葉がある。

マークトウェインの言葉とは知らなかった

>投資家に会社としての考えを伝え、コストが発生することも伝えつつ、「予想外にどう対応するかが、会社としての価値観や文化を決定づける」と説明したという。

困難な時の会社のスタンスが会社の文化を決める。いい話やな

>アダム・グラントは「ギバー(「自分は人のために何ができるか」を考え、他者に付加価値を与えることが内的動機づけとなる人)」のほうが「テイカー(真っ先に自分の利益を優先させる人)」よりも大きな成功を収めることが多い、と書いている。これはサービスが最も重要な差別化要因となる分野において特に顕著だ

この話はしりませんでした。ゲーム理論だったら、報復パターンが一番サバイブするんじゃなかったかしら。

>リチャード・ワイズマンの最近の研究は、クリスタのような「幸運な」外向型人間はさまざまな理由から人やアイデアを引き寄せることを明らかにしている。ただその根本にあるのはシンプルな行動だ。他の人と目を合わせる、笑みを浮かべたり、オープンで相手を受け入れるようなしぐさをすることが多い ★ 35。幸運な人は不運な人より笑顔を浮かべる頻度が 2 倍高く、オープンなボディランゲージを使い、相手のほうにしっかりと身体を向ける。それによって相手は信頼感を抱き、「魅力」を感じるの

セレンディピティの引き寄せ方がこんな風にまとめられるなんて!

ようは笑顔で、人を安心させるようなコミュニケーションがとれることなんや。

>幸運な人はたいてい、ふつうの人より肩の力が抜けている。不安は機会をつかむ妨げとなる。心理学者のリチャード・ワイズマンはある実験で、被験者に新聞を渡し、写真が何枚使われているか数えてほしいと頼んだ。ほとんどの被験者は 2 分前後かけて、すばやく写真を数えた。見直しした人もいた。だが 2 ページ目に大きな見出しで「この新聞には 42 枚の写真が使われている」とデカデカと書かれていたのに気づいた人は 1 人もいなかった。写真を数えることに集中しすぎていたために目に入らなかったのだ。 100 ポンドを手に入れるチャンスも逃してしまった。新聞には「写真を数えるのをやめて、試験官にこの広告を見たと伝えれば 100 ポンドもらえます」と書かれた大きな広告が掲載されていたのだ。しかし写真ばかり見ていた被験者には、この広告も見えなかった。一方ワイズマンが「新聞に何か珍しいものがあったら報告してほしい」と伝えたところ、被験者の見る目が変わり、上に挙げたメッセージにすぐに気づいた。

セレンディピティに気づける人は、機会を人よりも見つけやすい特性がある

>学生や若い社会人から「どうすれば有意義な人脈ができますか? 知り合いがあまりいなくて」という質問をよく受ける。  起業家でコロンビア大学の非常勤助教授でもあるマッタン・グリフェルは「数千個のささやかなセレンディピティ爆弾を仕かけよう」と説く。たとえばダメ元で憧れの人にメールを送ってみる。実は返信が来ることは驚くほど多い。

セレンディピティの引き寄せ方2.メールを送りまくる

>それ以上に衝撃的なのは、ネットワークに十分な多様性がないと、セレンディピティが起こらなくなってしまうことだ。

仕事でも多様性が重要といわれるのは、実際に多様性とアウトプットの精度が相関するなんだろうな

>重要なのは批評家ではない。勇気ある者の失敗をあげつらう者でもなければ、行動した者に「もっとこうすれば良かった」と注文をつける者でもない。称えるべきは、現場に身を投じ、埃と汗と血にまみれた顔をしている者。勇敢に戦った者。挑戦に失敗や力不足はつきものであることを理解し、失敗や挫折を厭わない者。もがきながら事を成し遂げようとする者。すばらしい情熱と献身を知っている者。高邁な理想に身を投じる者。うまくいったときには偉業を成し遂げた達成感を味わい、うまくいかなかったときでも少なくとも大胆に挑んだ末に敗れる者だ。こうした者たちが勝利も敗北も知らない冷淡で臆病な者と同列に扱われることは決してない

内村鑑三さんの「勇ましい高尚なる生涯」という話と繋がるなー

>ダックワースはさまざまな分野で成功している人々を分析した結果、グリットのほうが才能よりはるかに重要であることを示した

これもいい話やなー

>サミュエル・ベケットの言葉を借りれば「何度も失敗せよ、そして前より上手に失敗せよ」

これをよんで思い出した。最近、ある人に以下のtedを教えてもらった

趣旨は、今のような複雑な社会で、正解を見つかることなんてめちゃめちゃ難しいのだから、いろいろトライアンドエラーをして失敗をたくさんして、そこから改善していくことが重要という話し。

ええ話やなー。

そういう意味でも、現代の教育で重要なのは「正解」を教えるのではなくて「失敗する方法(そしてその失敗からより良い正解をみつけていく方法)」を教える方が重要そう。それがビジネスの世界では、リーンスタートアップ(とりあえず出して、フィードバックを得る)というものになっているけど。

>複数のミーティングを集約する方法はいろいろあり、非常に効果的だ。私は面談を希望する人から連絡を受けると、たいてい自分が主催するオープンディナーに招待する。そうすることで私自身も集中して仕事に取り組む時間が増えるし、相手も他のおもしろい人たちに出会うことができる

いいね、あいたい人同士の飲み会を設定

>近況報告として送った 4 本のメールは、経済的にも人生においても途方もないリターンを生み出した。

転職の相談メールで送ったメールがものすごい価値を生みだした話

> ジョナサン・ローソンらは、ロンドンのニュークロスゲートと郊外のブリストルにあるコミュニティを舞台に、社会的ネットワークによって幸福度がどのように向上するかを調べた。その結果、郵便配達員のような「顔見知りの他人」が地域のニュースや情報を広めるのに大きな役割を果たしていることがわかった。

ネットワーカーの価値

>さらに一歩踏み込むと、近年の研究ではちょっとした弱みを認めること、あるいは自らそれを打ち明けることが、きわめて生産的であることが明らかになっている。

弱みを出すことの効用

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