月別アーカイブ: 2019年4月

すぐすることの効用

「この本よめば人生かわる?」と聞かれたことに対して、けんすうさんが「すすめられた本は買う」方が人生かわる、といっている

最近、何かで、「気になることに対してすぐアクションする人の方が成長しやすい」という文章を読んだ。

知り合いでも、「これ流行ってるよ」という話がでれば、すぐにその場で検索する人がいて、それをすぐに血肉にしている。あるいはメモったり。

そのように「とりあえず行動する」と、行動しない人よりも確率的に、「良いこと」と出会う確率の方が高くなる(今回でいえば、「良い本に出会う」とか)。

これもどこかで読んだのだけど、イベントとか本で何かを共有しても実際にすれを行動にする人は数%になる。ゆえに、この行動するだけで、残りの9割くらいの人よりも多くの経験をすることができる。

そういう意味で、氏の言説はただしく。で、自分がどやる感じになるのだけどちょうど、先週あたりにけんすうさんが「おすすめの本」を以下で紹介していた

みた時に読んだことのない本は全部かった。あと以下はもうすぐで読了。めっちゃいい本だった

サーチ・インサイド・ユアセルフ――仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法
チャディー・メン・タン ダニエル・ゴールマン(序文)
英治出版 (2016-05-17)
売り上げランキング: 7,130

それって、ただ、僕自身が「人から進められたものはとりあえず読んだり、アクションしたりするとハズレることが少ない」という経験からきているかもしれない。

あと、上記の問題は「したいことがかなり増える」ということになるので、時間の配分の問題は生じる。それに関しての答えはないけど、ひとまず「すすめられたことに着手する優先度をあげる」という形で整理できるかもしれない

Apple plusの狙い

大好きなBenedict Evansさんの記事。今回もすこぶる興味深い分析でした。テーマは、Appleの新しい戦略

»Apple Plus – brand versus subscription — Benedict Evans

先日、Appleはニュース雑誌などを読み放題の「News+」を発表。またTV+でNetflixのような同額定額サービスも発表。他にもゲームの定額も発表した。Cardもあった。

これからから読み取れるAppleの狙いはなにか?

Webではあまり評判はよかったように思えない。「思ったより、エキサイティングじゃなかった。ベタなマネタイズだ」みたいな評価だったような気がする。

しかし、これに関して、BEさんは以下のように分析する

  • 今まで、Appleは「誰でも安心して使えるテック」という価値を提供した。iPhoneは使いやすく世界中の人にも使えるようになった
  • しかし、すでに多くの人がスマホをもった今としてはその市場は広がらない
  • ゆえにAppleは次の市場を考える必要がある。1つは車などの大きな市場。すでに取り組んでいる。もう1つは、すでにある(iPhone)の上に新しい事業を生み出すこと。これが、今回のApple plusにあたる
  • そして、Apple plusで実現したいことは「iPhoneからandroidへの解約の停止」だけにとどまらず、「ユーザが求めてる良いコンテンツだけを見つける」という価値を提供する。いま、ニュースをみるにも各社で課金方法が違ったり、何が良いのか、何が悪いのかわからない。それにマルウェアや詐欺も多いので、ユーザは何にお金を使えばいいのかわからない。その問題をAppleは解決する
  • そして、今までの「誰でも使えるテック」ブランドの先にあるのが「テック業界のDisney」的なポジションかもしれない
  • 子供にも問題がない(タランティーノみたいな映画は流さない)、変なお金設けをしない(ガチャがない)、変な雑誌もない。Apple+のコンテンツだと皆、安心してお金を払える。まるで、休日のディズニーのような安心感のように

Apple plusが普及したら、今までネットで課金してない人も課金し始めるとすれば、コンテンツにはお金が今まで以上に流れるかもしれないですね。

Apple musicが音楽業界を破壊するといわれながら、結局、Spotifyなどを通じて、音楽にお金を払う人が増えたのと同じように

ハメハメハ大王

冬は週末は家にこもることが多かったのだけど、暖かくなってきて外にいきたくなり、友人にキャンプなどをお誘いしていたら「カメハメハ大王みたいだ」と突っ込まれて、どういうことか調べたら、ハメハメハ の歌詞に(カメハメハじゃないのね)

>風がふいたら遅刻(ちこく)して
>雨がふったらお休みで

という歌詞があり、高度なツッコミだなと思いました

なお、高度なツッコミとしては先週、

こないだバラエティーで見た
女優「彼氏と部屋で話すの面倒臭いから、たくさん酒飲ませてさっさと寝かしてます」
山里亮太「ヤマタノオロチの倒し方じゃねえか」
ってツッコミが鋭過ぎて、何度も思い出し笑いしてる。— アル中 (@ryoma_picmin) 2019年3月31日

というのも見かけた。高度だ。

自分の小さな「箱」から脱出する方法がとても良かった

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数年前にWebで話題になっていた一冊。そのときは挫折。こういう精神論ぽいのが苦手で(引き寄せの法則とか)。

そして去年あたりに知り合いから再度、すすめられて少し読んだけど、心が痛くてまた挫折。

さらに3度目として、年末に好きな書評ブログで改めて紹介されていたので、ようやく本腰入れて読了。

とても良かった。絶賛される理由がわかった。あと、精神的な話ではなくて、論理的な話だった。

人によって、どこを要旨にするか変わる本だと思うけれど、私は以下のように解釈

・人は、「自分が正しかった」と正当化する認知バイアスが強烈にある
・それがあると、人は他者との関係性を対立構造に持ち込みがち(「自分を正しい」とするには、「悪」が必要)
・よって、人は「なにか自分がしたくないこと、認めたくないこと」が発生すると、他の人を敵に仕立てて、自分を正当化する傾向にある。本来は「他の人が正しくないから自分はこう思う」という流れになるはずなのに、認知バイアスのせいで、実際は「自分がこう思いたいから、他の人が正しくない」と、いもしない敵を作ってしまう(因果が逆転する)
・それを避けるためには、まず「自分に非がある(自分の思いが、自分の意見を正当化させるためにバイアスがかかっていないか)」という前提でコミュニケーションすることが重要

これは心理学の話で、Amazonのレビューにかかれているような「人を思いやってごらん。」「人に親切にしましょう」」みたいな精神論の話ではなくて、「認知バイアスがどうやってうまれるか」を解説した本な気がしました

こういう「「箱」から脱出する方法」みたいなファンシーな表現にしてしまっているので「チーズはどこへ消えた」感がでてきているので、損しているのではないかとも思った