月別アーカイブ: 2016年8月

36歳男性(独身)の優雅な夏休みの過ごし方

昨日は夏休みをいただいておりました。

世の中は台風だったようで、どこかに出かける予定だったら「ああ!夏休みがなんたる事!」となったのですが、全開で引きこもり予定だったので、ちょうど良かったです。会社も自宅待機の人も多く、そのため、連絡も少なく、ちょうどよい塩梅でした。ということで民俗学的な観点で夏休み日記。

・9時:起床
・9時すぎ:低糖のベーグルを焼く。クリームチーズとブルーベリーをぬって食す。なお、クリームチーズを取るナイフは毎回洗う派なので、クリームチーズ容器に入れ込む派の人とは戦争になる恐れ。珈琲を飲む。
・9時30分:「今日は普段できてないけどやんなきゃいけないことを片付けよう!」の日と決めていたので、しないといけないタスクを書き出す。まずは大量のしたいことを整理して優先度をつけて10数個に絞り込む
・まずは、iTunesでの音楽のファイルの整理。Windowsで使っていた音楽をMacに移し替えると色々面倒なのです。あまりにも大変だったので、ついでに記事化(以下)

»Windowsで使っていたiTunesのファイルをMacに移し替える方法 | いけいけどんどん

・昼:買いたい本の整理。いろんなところに散らばっていた買いたい本をブクログに整理。
・昼すぎお腹がすいたが外は雨なので、いい感じでいけるスーパーに訪問。茄子を買う。そして、帰ってきて麻婆茄子を作る。葱があったので、葱も入れる。いかにスピーディに料理をするかを重視しているため、最近、鍋を2つかった。なお、某ECで「在庫は取り寄せ」という形でオーダーした包丁が3か月以上届かない。悲しい。なお、会社で「麻婆茄子にはコチュジャン追加」のアドバイスもいただく。持つべきは料理男子。
・家にある名刺をSunSunに取り込もうと思い、その準備。
・オリンピックの動画を見る。ひとしきり感動して、Ayabambiについて調べる。今回のショーに携わられた「佐々木宏さん」と「菅野薫さん」について調べる。佐々木宏さんの仕事すごいな。チャレンジングなものばかり。
・あと誰かのツイートで見かけた「表現者は、自分のフォロワーが意思決定者になるまで踏ん張るのも大事だな」といっていたのが刺さった(要は、今回ゴジラの庵野秀明や閉会式の椎名林檎が登用されたのは彼らのファンが年数を得て意思決定者になったので、各種のイベントに使われるようになったという話。最近のアラサーやアラフォーに向けたコンテンツが多く見かけるにつれ、共感するところあり)
・夕方:株の特定銘柄のニュースを知るアプリはないのかと調べていたら、俺の株NEWSというアプリを知る。とりあえず使ってみる
・夜:お腹すいたので、冷凍庫にあるパンを焼いて食べる。
・佐川急便。頼んでいた水150本が届く。水こそ我が生命。
・マウスのクリックが悪くなってきたのでマウスを買う
・時間の合間に仕事のレスをしたり、LINEやメールをてろてろする
・今年もUltraに、と思ってチケットを検討。17のdead mou5が気になるが、あげあげラインとしては18か、と悩んでいるうちに18が売り切れ。引き続き継続検討
・気になっていた以下を買う

»Amazon.co.jp: 小久保 洗濯機 フィルター ドラム式洗濯機用毛ごみフィルター 10枚入 KL-068: ホーム&キッチン

・あとピロリ菌も気になっていたので以下も買う

»ピロリ菌簡易検査キット | ピSHOP

・健康診断の書類を書きたいけど鉛筆が必要で、鉛筆がなくて困る
・最近、ヨーグルトにはまっているのだが、器がなく、いつも紙ボウルを使っていてエコではないので、器を買う。
・iPhoneのホーム画面の整理。
フレンチの王道 シェ・イノの流儀を読む。めちゃ面白い。料理は3次元とのこと。なんか息抜きには、小説か、自分と違う業界のノンフィクションがいいな、と思う。同じ業界だと圧がすごい。
・年金定期便のはがきが届いていて、年金額を見て2分ほど考える。マネーフォワードの先月の利用明細を見て、色々考える。辛い
・こういう時はグッキー(以下)だ、

と思い、グッキーをきく。なお、この「まこみな」は、ミクチャで当時、1位だった2人組の踊り子。再生数は1億を超えていますが、1億とは、浜崎あゆみが2015年に「浜崎あゆみ YouTube公式チャンネルが合計1億再生に」というリリースを出したほどの規模で、すげえな、と思う
・昔、会社の方に聞いた恋愛理論が刺さって、それを改めて調べる。概要は以下

・これからあなたの前に10人の異性が現れます。あなたは順番に「このひとにきめるかパスするか」を決めます。パスするともう二度と、その人とは一緒になれません。この時に、あなたは何回目でOKを出すのが、一番幸せな解を出すことができるでしょうか?というもの

»10人とのお見合いで最高の相手にプロポーズする方法♪~鳩山の「OR」3: テンメイのRUN&BIKE

正解は3人を見送るというものらしい。詳細は上記

・走ってる時に聞くポッドキャストが何か良いのないかな、と思ったが、思ったより刺さるのはなかった。しょうがないから、ポッドキャストではなく、音声ファイルを公開しているラジオ番組などを聞こうかと考える。中高生の頃にナイナイのオールナイトニッポンを聞いていて、あれがとても好きだった。ということで「ナインティナイン 岡村隆史のオールナイトニッポン」の音声が公開されているか確認したが公開されていないので、諦める。
・靴の靴紐を洗濯する
・何かの記事でみかけた「クリニーク フォー メン / フェース スクラブ」を買う。
・毎週、花が自宅に届く「Bloom Life」というサービスが気になるが、そもそも花瓶がないので、ちょっと保留
・たまっていた未読記事を読む。その中で面白かったのは以下

»イーロン・マスク氏が「人類はコンピューター・シミュレーションの中で生きている」と考えるわけとは? – GIGAZINE

ボストロム教授の説では、1人の人間をシミュレートできる小さなコンピューターを、1つの惑星ができるレベルで集めれば、惑星そのものをシミュレートできるようになるとのこと。

↑壮大すぎるロマンチックな話

»ボクサーたちが「ヘッドギア」を着けなくなった理由|WIRED.jp
»知らない人と話すコツは「余計な一言を言う」こと – モウソウの森

・東京マラソン申し込む
・アメリカで大人気の口パクアプリのMusica.lyの記事を読む。以下、利用例。はやるのもわかる気がする。日本でもこういうアプリはブレイクするだろうな

・ゴッドタンを見ながら、ゆるく筋トレして、シャワー浴びて寝る
・いろんなものをやっつけれた優雅な夏休みでした!

Windowsで使っていたiTunesのファイルをMacに移し替える方法

Windowsで使っていたiTunesの音楽ファイルを、Macでも移し替える必要がありました。ただの音楽だけだったらいいのですが、レートも移し替える必要があったのです。これがおもったより大変だったのでやり方を以下に記載します

  • WindowsのiTunesから「プレイリストをエクスポート」する。
  • itunesフォルダにある「iTunes Library.xml」「itunes library.itl」をコピーとっておく(このファイルはもしかしたら今は使ってないかもですが、僕の場合はこれでした)
  • Mac側のitunesを立ち上げる。「音楽をインポートする」で音楽を全部インポート
  • iTunes Library.xmlをテキストエディタでオープンして、ファイル名の場所を置き換え。僕の場合は以下のような修正
  • ・修正前(Windows版)
    Users/kaz/Music/iTunes/iTunes%20Media

    ・修正後(Mac)
    Volumes/Untitled/itunes
    ※そとづけHDDを利用

     →このパスを知るには、一度「!」マークで「ファイルがありません」という音楽を、フォルダ指定しなおす。そのファイルの場所を「iTunes Library.xml」で探れば良い。なお、僕の場合、2.6万曲があったので、この置き換えだけで数時間かかりました

  • iTunesフォルダにある上記の2ファイルを上記で上書き
  • iTunesを立ち上げる。プレイリストもインポート
  • 「ファイルをオーガナイズ」でオーガナイズする

多分、上記でできます。バージョンの問題とかもあるかと思いますが、ご参考まで。

Ayabambi

オリンピックの閉会式が話題です。ドラえもんやマリオなどのキャラを活用した演出でした。

»リオ閉会式で東京五輪のセレモニー キャプテン翼やドラえもん、ハローキティ、スーパーマリオが登場

»「ブラジルの演出を圧倒した」  閉会式での日本のパフォーマンスに全世界から賞賛の嵐! [無断転載禁止]©2ch.net [159320776]

なお、動画は以下

»閉会式【見逃し】 | NHKリオデジャネイロオリンピック

そこで踊っている女性2名のカットがあるのですが、こちらは、AyaとBambiさん。

去年の紅白では椎名林檎のバックダンサーで。マドンナのバックダンサーもしたことがあります。

↑震えるほどかっこE。とくに入りのふらふらしたところからのバキっとした入り方、ぱない。

もっと詳しく知りたい方は以下などが詳しいです

»姉妹ではなく"レズビアンの夫婦"。マドンナも認めたダンスユニット"AyaBambi"の動画に驚愕 | by.S

私の英雄

先日、ラッキーがあり、桑田佳祐氏のこじんまりとしたライブに訪問した。場所はZepp(お台場)なので2000人強の箱だろうか。

仕事の都合で遅れて参加した。そのため、後ろの扉から入った。同じく遅れてきた人もいたようで、後ろの扉を明けると満員だった。しかし、なんとか身体を滑り込まさせてもらって、入れてもらった。満員電車(JRの9時頃。ピークまではいかないが混んでる)ぐらいの混み具合をイメージしてもらえばいい。身体が触れ合っているレベル。

私の左手にはカバン。右手にはプラスチックのコップに入ったビール(入口でドリンクチケットと引き換えにもらった)。そのため両手がふさがり、合いの手も拍手も何もできない状態で30分が過ぎていた。

すると左にいたおばさま(推定50歳。田嶋陽子的な面影をお持ちのお方)がカバンをガサゴソとしだす。するとビニール袋を出していた。僕は「お腹がすいたのかな?パンでも食べるのかな」と思っていたら(なんせ身体がくっついている状態の真横なので)、その貴婦人は、私に「そのプラスチックコップをここに入れなさい」と、僕がもってた空のコップを、そのビニールに入れてくれた。

僕は感激して「ありがとうございます。ゴミですので僕が持ちます」と言ったが、ゴージャス貴婦人様は、私のコップをとって、カバンにおさめてくれた。

ゆえに、私は右手があいた。そして、半分の手で拍手をすることもできた。コンサートをより楽しむこともできた。

その方のことを神々しくみえた。生き仏ではないかとも思った。

僕は逆の立場でそういうことができたか?と考える。わからない。やった、とは言い切れない。気恥ずかしくて、できないかもしれない。

それ以来、僕は、あのおばさまのような動きをしたいと思って生きている。僕にとっては、彼女がヒーローである。とりあえず、駅の階段で、ベビーカーを下ろすのを手伝える人でありたい。

映画に求められる想像力

小説を映画にした場合、多くのシーンが削られる。映画の2時間でいれれる物語は、小説のボリュームよりもどうしても少なくなるケースが多い。

情報量も詰め込みすぎてはいけない。ゆえにセリフなども厳選する必要に迫られる。

そういう点で、映画は本よりも情報量は少なくなってしまう傾向にある、と考えていた(それが良い、悪いではなく)。もちろん映像としての情報量は多いが、シーンの切り取り方の幅として。

しかし、最近、その考え方が変わった。

映画は、あらゆるカットやセリフに意味がある。そう考えると、実は映画のト書に出ていない情報が映像の裏にはたくさん込められている。たとえば、あるシーンではカメラの視点が、登場人物の心境を表す、といったような。

映像や映画の人からすれば「何を当たり前のことを」という話だとは理解しているものの、そして、頭では理解しているものの、体感として理解できていなかった。

そして、もちろん小説でも同じようなことはある。あらゆる文章には、意味がある。小学校の国語の教科書で習ったような「1行1行に込められた思い」というものだ。たとえば、夏目漱石のあらゆる文章は何かのメタファーと解釈したりするような。

ただ、小説よりも映画の方がセリフ、セリフのトーン、セリフの速さ、カメラ割、色、BGM、背景など情報量が多いため、その多重構造の張り方が多様になる。

先日、バッファロー66を改めて見ている時に、そんなことを思った。意味のないようなシーンが多いこの映画だけど、見れば見るほど、そこに意味を付与できるような物語となっている(本当の意図は不明)。たまたま恩師とバーの人からバッファロー66の話を聞いて、20年ちかくぶりにHULUで見ている。

最近では、シンゴジラが、まさに最たるもので、音楽やテロップのフォント、背景の音声を含めてありとあらゆる仕掛けが張り巡らされている。

あとはタランティーノのパルプフィクションもそのような多重構造が張り巡らされた映画だ。たとえば、ユマ・サーマンの「ケチャップ」というオチがあるジョークの後で、ある役者がケチャップのように殺される。

そう考えると、映画は1シーン1シーンを全力で解釈していく必要があり、パワーが求められる作品なんだと改めて思う。そして、そういう点では、映画は2回見るのが正しい見方なんではないかと思ったり。

読んだ本「ボビーZの気怠く優雅な人生 」

ボビーZの気怠く優雅な人生 (角川文庫)
ドン ウィンズロウ
角川書店
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最近、ドン・ウィンズロウブームが再来していたので、ウィンズロウの本を片端から読んでいた。

その一環としてこちらを読了。

公式紹介では

海兵隊あがりの冴えない泥棒ティム・カーニーは、服役中の刑務所で正当防衛のためにヘルズエンジェルズの男を殺し、塀の中にいながら命を狙われる身となった。

生きのびる道はただひとつ。ティムの容姿が、南カリフォルニアの伝説的サーファーで麻薬組織の帝王、ボビーZにそっくりであることに目をつけた麻薬取締局の要求を飲み、Zの替え玉となることだった―。

愛すべき悪党どもに、ミステリアスな女。波の音と風の匂い。気怠くも心地よいグルーヴ。ウィンズロウが新境地を切り拓いた最高傑作。

という本。こういう紹介で示される内容が好きでなければ、読んでも絶対に面白くないと思います。

私としては、本の内容よりも「ウィンズロウ流し」で読んだので、そういう意味では、相変わらず、紹介文にもあるような「気だるくも心地よいグルーヴ」がある本で、楽しく読みました。

ウィンズロウは、本のストーリーも王道の「悪を倒す」系の楽しいものですが、ところどころに挟まれるファンキーな表現が楽しい作家です。

たとえば今作でいえば、ジョンソンが「標的は27度の方向にいるので、射撃せよ」という伝言を伝えるように命じられた箇所では、

ロハースに二十七度と自分のけつの穴の区別がつくとは思えないが、ジョンソンは命じられたとおりにする

が、刺さりました。

あとは、気の利いた表現も多く、たとえば以下。

「その娘は死んだのか?」
「聞いたでしょ」
「何があったんだい?」
ローブの前をかきあわせてエリザベスが立ち上がる。
「自殺したの」そういって立ち去りかける。
「なんのために」ジョンソンはその背中に問いを投げる。
「もう生きなくてもすむように、でしょ」

また生粋のエンタメ小説でございました。