英治出版 (2016-05-17)
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Webで紹介されていた読んだ。だいぶ前に話題になってたような気がするけど、その時は「インサイドはサーチされたくないな」と思って読まなかった本。めっちゃ良かった。
ひとつ間違うとトンデモ系の本だけど、多少割り引いて読むとしても、あの合理主義的Googleも取り入れているということの説得力すごい。最近、マインドフルネスが流行ってるけどその源流の一冊ではないかしら。
>、脳の中の幸せの度合いを測定する方法がある。左の前頭前野と右の前頭前野の特定領域で活性化の度合いを比べればいい。左の前頭前野の活性化の度合いが相対的に高い人ほど、喜びや熱意、活力といったポジティブな情動を多く報告する
⇒ほんとかな?と思って、ざっとぐぐったら「吻側前部帯状回」というところらしい。面白い。幸せは測定できる
>マチウは、「マイクロエクスプレッション(微表情)」と呼ばれる、情動を瞬間的に表す顔の表情を感知する達人であることもわかった
⇒空気読む力の人は、表情を分析する力が高い
>さまざまな研究によって立証されているとおり、優秀さの要因としては純粋な知性や専門知識よりも情動面での能力のほうが二倍も重要だ
⇒この「2倍」という数字が面白い。データででてるんだ?
>卓越したリーダーを際立たせる能力の八〇~一〇〇パーセントを情動面での能力が占めるそうだ(
⇒マネージメントと管理職は違うにせよ、8割以上って、そこまで大半なのかしら。マネージメントに関しては以下のような話もあった
>管理職の成功を説明できる数々の要因を研究者たちが調べた。すると、管理職の上位四分の一と下位四分の一をはっきり分ける要因がひとつ、ただひとつだけあった……その唯一の要因とは、愛情──人を愛することと人から愛されたいという願望の両方──での得点の高さだった。
>マチウの経験では、幸せはトレーニングで身につけることのできる技能だ
⇒最近、幸せ科学系の本が多いけど、これはある程度、本当のようでR
>瞑想修行に長い時間をかけてきた達人ほど、扁桃体の活性の度合いは低かった。
⇒扁桃体は脅威をみつける部分。いわば、瞑想したら怖さが低減するとか。
>被験者たちが一〇枚めくったころに赤の組に対してストレス反応を起こし始めることを発見した。これは、赤の組はどうも良くないという気がすることを口に出せる四〇枚も前だ。さらに重要なことがある。手のひらに汗がにじんでくる、ちょうどそのころ、被験者の行動にも変化が現れだした。彼らはしだいに青の組を選び始めたのだ(18)。
⇒ここがめちゃめちゃおもしろかった。人間は自分が知覚する前に、なにか脅威を意識下で認識しているという話。
>注意とメタ注意の両方が強くなると、おもしろいことが起こる。心がしだいに集中し、安定するけれど、リラックスした形でそうなるのだ。
⇒瞑想のテクニック論とその効果
>幸せなのは心の基本設定状態だからだ、と。心は穏やかで明瞭になると、基本設定に戻る。
⇒ここも面白かった。脳は特定のインプットや偏りがない場合、幸せモードになる。
>平均的な実績をもつ人はたいてい、能力全般の査定で自分の長所を過大評価するのに対して、優れた実績をもつ人の場合、それは稀で、彼らはどちらかと言えば、過小評価しがちだった。自分に対して高い基準を課している証拠だろう(
⇒ほー
>思考や情動が湧き起こるのを防ぐことは不可能だということで意見が一致したという。
⇒ダライ・ラマ氏の発見。つまり脳をからっぽにするのは不可能。
>ひとつのネガティブな経験を乗り越えるにはポジティブな経験が三つ必要であることを発見した
⇒これはどこかでも読んだ
>人間の公平感はけっして見くびってはならないという教訓が得られる。その感覚は圧倒的であり、公平性のためには自分の利益を犠牲にすることさえよくあるのだ
面白いなー