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新幹線でネットを使う方法(2015年版)

・帰省時には新幹線を乗る
・インターネットがないといきていけない
・ゆえに、新幹線でネットで使える方法を探す

という三段論法の帰結として、新幹線でネットを使いたい

いままでは以下の記事の方法を利用していた。

»公衆無線LANをあまり使わない人のための「新幹線でインターネット」入門 | IDEA*IDEA

しかし、ファミマに買いにいくのがめんどくさいな、と思ったら今はオンラインで決済できるようです。

»プリペイドID BBモバイルポイント|ソフトバンクテレコム 個人のお客様向けサービス|SoftBank

上記の「いますぐ購入」から、「1日分」か「1週間分」を選んで、クレカで買うだけ。約1〜2分で完了。

あとは、その後に表示される
・WEPキー
・ユーザID
・パスワード
の3点をメモっておく

あとは、新幹線に乗ったら、無線で「mobilepoint1」を選んで、WEPキーを入れる

その後にログイン画面がでるので、IDとパスを入れる。

従来必要だった使用開始のアクティベーションも不要。購入したタイミング起点で利用が始まる。

相変わらず重いが(ISDN時代レベル)、メールなどの利用をする分には特に問題はない。

デザリングでも良いのだけど、容量を気にしたくないので。

他にも方法はいろいろあるのかも。特にさくさく回線を使える方法があれば教えてください。

ということで自分用の備忘録も兼ねてのメモでした。新幹線車内からの更新

大掃除中

年末なので大掃除をしている。

綺麗になるというのは気持ちが良い。効率化されるからだ。

以前、書いたように

でも、これだけモノが溢れる現代では「モノがない」ということの方が、実は尊いんじゃないか、なんてことを思ったりする。

という思いがある。ゆえに、年々、ものは減らしていく努力をしている。

ちょうど、けんすうさんも以下のようにコメントされていた。

»スマートサイジングおもしろい。… – Kensuke Furukawa

とにかくモノを減らしまくって、持たない暮らしをしたい。。堀江さんとか高城剛さんクラスになると、トランク2〜3個っていうものな。

あるいはakiyanも

»かばんを持たない技術 – akiyan.com

もしかしたら、そのうちかばんの中身がゼロになるかもしれません。そのとき、かばんを持たない自由を持つことができます。

というように、カバンを持たない価値を伝えております(なお、当方もカバンは持たない主義)。

「物の飽食の時代」においては、物を持たないこそが価値を持ってきている。

ということで、今回もデフラグのごとく、片端から物を捨てた。ビニール袋で15個分ほど。

以下、なんのためかはわからないが、メモがてらに掃除方法書いてみる

服は、グレード制をとっている。1年以内にきた服は1軍。タンスかクローゼット。1年以上着なかった服は2軍。ダンボールに入れる。

そして、2年着なかった服はそのまま捨てる。毎回「この服きるかな?」と考えたくない。意思決定を減らすことも重要である。

あと、季節ごとに捨てる服がある。セーターは基本的に1年で捨てる(場合によっては2年)。毛玉がつく?というかなんというか、傷みやすいので消耗品と捉えている。そして毎年、同じものを買う。ジョブスの黒のタートルと同じ原理。

本は、以下のように処理をする

・残したいもの
 →裁断して、スキャンしてPDF化して、iPadで見れるように

・要らないもの
 →Bookoffに取りに来てもらう

今回は50冊くらいを裁断して、50冊くらいを売った。

パソコン

パソコンは、以下のように初期化して捨てる

・Mac
→通常フォーマット

»Macのハードディスクをフォーマット(初期化)する方法 / Inforati

なお、けっこう古いMacがあって(6年くらい前の)、それのフォーマットをしたかったのだが、パスワードさえ忘れて入れなかった。しかし、最近のMacのOSの起動ディスクを使ってフォーマットできた。よかった。

・Windows
→以下のDestroyなどを使ってフォーマット。3回上書き。

»DESTROYの使い方

そして、パソコンの回収業者に郵送

»データ消去はどうやってやるの? | パソコン処分、パソコン廃棄、パソコン回収にお金をかけていませんか?リサイクル企業のパソコンファーム

でも、上記の処分の仕方が適切なのかいまいちわからない。

なぜか5台もあったので、びしばしフォーマット(えらい時間がかかる、、、)

拭き掃除

汚れた雑巾を絞るという作業が、とても苦手なので、基本的に雑巾は使い捨て。以下だと1枚40円くらいで買えるので、絞るストレスを考えるとポイ捨てした方が心理的に優しい。

»LOHACO – 丸眞 ぞうきん 106711 1パック(10枚入)

いろんなところを片っ端から雑巾で拭いて捨てる。

基本は週1のルンバが掃除してくれているので、特別な対応は不要。ただ隅っこはクイックルワイパーにて対応。

生活用品

生活用品の購入に関しても仕組み化をしている

基本的に全ての消耗品(シャンプーやボディソープ)を1つづつ買い置きしておき、それらを使ったら、ネットで買うようにしている。そうすると買い忘れもなくなるし、余分な在庫を持つ必要はなくなる。

とはいえ、たまに送料的な問題が発生して、まとめ買いをしないといけないことがあるので、年1くらいで棚卸しして、在庫整理。

お風呂

お風呂掃除は普段の掃除で対応。それに加えて、年に1回ほどは、Casyやベアーズ等のような(以下にも書いたように)、掃除代行を利用。

»ベアーズで風呂掃除を頼んだ | いけいけどんどん

やはり水回りを綺麗にしようとするとプロに頼んだ方が圧倒的に早い。持っている武器が違った。

書類

書類は、基本シュレッダー。簡易的なものだと、文字消しスタンプを利用。

食器

今回は、ほぼ使っていないのに存在していた食器をかなり捨てた。レトルト系を使う時には、基本的には、紙皿を活用。洗う手間を省くのと、食器を置くスペースを減らすため。

ボウルは以下のが良い感じ。こぼれないし、汁物にも強い。

»LOHACO – フードボウルエンボス 未晒し 565ml 1パック(20個入)

あと、食器はできるだけいろんな用途に使えるもののみ残す。

冷蔵庫・冷凍庫

冷蔵庫・冷凍庫は一旦、毎日利用しているものを覗いて全て捨てる。何もかんがえずに全て捨てる。

雑品

電化製品などの雑品は、1年以上使ってないもの&1万円以下のものは基本捨てる(友人のアドバイスにより)。

1年以上使わないならば、その時に買い直した方が在庫コストを削減できる(例:スキューバや登山の道具など)。

思い出系

再度、買えないもの(ノベルティやもらった手紙等)は、実家で保管。

書類管理

重要度が高い書類(年金関連や保証書、契約書類などなど)は、全て一箇所にまとめる。クリアブックに入れて、一杯になったら捨てる。

これは、以下の野口さんの整理法を参考にしている。人間の脳でもっともIndexとして機能しやすいのは、時系列である。ゆえに、重要書類はカテゴライズせずに、片端から時系列で突っ込んで管理。

»Amazon.co.jp: 「超」整理法―情報検索と発想の新システム (中公新書): 野口 悠紀雄: 本

終わり

そんな感じで、今回もだいぶすっきりできましたー。

日記2

休日ランチの予定が流れたので、「よし、今日はリフレッシュ日にしよう」と思いたつ。寒い日は体力が削られる&年末は何かと慌ただしく、澱のようなものが溜まっていたので流されねばと。

そこで、前から気になっていたマッシュルームへ。

»マッシュルーム (MUSHROOM) – 恵比寿/フレンチ [食べログ]

きのこを使ったフレンチ。キノコ好きとしては気になる。

行ったところ、さすがに休日ランチということで、バリキャリマダムたちがたくさん。1人カウンターでおフランスを食す。弱いのにワインなんか飲んじゃったりして。

カウンター好きとしては、ここのカウンターは厨房が見れて悪くないものの、いかんせん狭いのとテーブルから高すぎて、少し居心地は悪い。ただ食事はうまい。大量のきのこを摂取し、満足。

最近、一人グルメにどこまで出来るか挑戦していて。昔、ロブション(の2階の方の夜)で1人で食事していた初老の方がかっこよすぎて、あれが理想にある。それなりに慣れたのだけど、店によっては「1人の予約NG」というところがたまにあって、悲しい。

そして食事しながら「あ、美容院にいかなきゃ」と美容院に予約。ホットペッパービューティからの予約は、オンラインから予約できるので無敵便利。かつ、「XX日たちましたよ」とリマインド&クーポンまで送ってくれて、なんというかTODOを肩代わりしてくれている(最近は炎上してたけど)。

その後、「あ、何人かが映画のインターステラーが面白いといっていた」と思い出し、Webから予約。ヒルズか渋谷のTOHOかなやんだが、美容院が代官山なので、距離的に渋谷をチョイス。ちょうど2席だけ空いていた。

そして、食事を終え、選挙へ。その後、三越の直しのお店へ。預けていたジーンズの裾直しをゲット。ついでに、別のコートのボタンつけを相談。神速で対応してくれた。はやーい。なお、ワイシャツのボタンはクリーニングショップでもつけてくれて、1人身にはありがたい世の中だなぁ、と痛感すること多し。

その後、美容院に行く。POPEYEの特集が「ガールフレンド」ですこぶる楽しい。昔のポパイのようだ。

ポパイとホットドックプレスに学んだことは多く。それこそ読んでいたのなんて中学生だか高校生の頃だから、恋愛なんて全くよくわからなかったけど、それでも門前の小僧がごとく、これらに多くのことを教えてもらった。

たとえば今でも覚えているのは

  • 女性と歩く時は車道を歩け
  • デートでお会計をする時は、女性がお手洗いにいった時。なお、相手がお手洗いにいかない場合は「化粧直しにいってきたら」という(このセリフは使ったことはないが)
  • 男性で一番かっこいいシーンは、車のバックをしている時に助手席においた左手(そんなバックしたことないけど

とかとか。今でこそ、こういう知識はWeb上でいくらでもあるけれど、当時は、彼らが教科書だったように思う。もちろんひどい教えも多々あったけれど。

そんな思い出を彷彿するような特集で楽しく読んだ。

その後、渋谷の映画館へ。自転車で10分。宮益坂下とペッパーランチの間の駐車場は便利。前からこんなに整備されてたっけ?

そして、インターステラーを見る。いやーいい映画だった。マシュー・マコノヒーの年取らなささにビビる。初めてみたのが1996年の「評決のとき」だから、20年弱たってるのに、そんなに老けてない。

この映画は終わった後、誰かと意見を交わしたい映画だったので、1人でみたのはミスったな、と思いつつ、まぁ、見逃すよりよかろう、と家路へ。

そして、恵比寿で最近見かけたマッサージへ。40分2000円。お安い。渋谷でも1時間3000円の店は3軒以上あるけど、シャツ代込でこれを考えると、業界トップレベルで安いかも。帰りもエスカレータまで送ってくれてホスピタリティ高い。残念なのは閉店時間が0時前なこと。

»ほぐしHOUSE恵比寿店

それから、晩飯を食べようとAria di Tacubo(アーリア ディ タクボ)」に電話するが満席。ここランチも夜も、最近は全然予約とれなくて無念。一回行きたいと思っているのだけど。

しょうがないので、帰って、ベーグルを食べる。最近、パンも原点回帰していて、食パンかブルーベリーベーグルにクリームチーズの2択の状態。問題は、最寄りのスーパーがガーデンプレイスの三越か、駅の西口の成城石井ということで、ベーグル1つが高いという問題。白金の方にいけばマルエツがあるけど、動線上にないのよねえ。。。

先日なんて、体調悪かったから栄養とろう、とガーデンプレイスのデパ地下でそれなりに食べ物を買ったら3000円を超えて、さすがにヒッといった。カプレーゼとエビチリと肉でそれだから、ドリンク抜きにしたら、そこら辺のイタリアンで食べるよりも高価。そう考えると、もはや、デリバリーの方が費用対効果が安いのではないかと思い(移動時間も考えると)、最近は、fineDineが週末の友。

そんなこんなで帰宅し、筋トレ&ストレッチ。プロフェッショナルを見ながら。今回は以下の佐渡島さん。ドラゴン桜などを世に生み出した著名編集者。

»佐渡島庸平(2014年12月8日放送)| これまでの放送 | NHK プロフェッショナル 仕事の流儀

その中で印象に残ったエピソードが1つ。こちらの文章を引用すると以下

南アフリカに住んでいた少年時代、マンデラの大統領選挙前に南アフリカ中の歌手が集まり白人黒人関係なく一つの歌を歌っていたという。「本当にシンプルな歌だけどめちゃくちゃ美しい」「外国人である僕の心にもこんなに国を大切にしなくてはいけないと心にきた」などとし、素朴でなにげないものが誰かの心に力を与えることがマンガへの思いに重なるという。

どうぐっと来たのか表現しにくいんだけど、感動やアート、音楽って人を動かすよね、という当たり前ながらも、インターステラーを見た後だから、なおさら共感して。特に今日選挙だったし考えること多く。

風呂では西 加奈子の地下の鳩を読む。さくらよりはよっぽど好きだが、好みはわかれるだろうなーと思う。

»地下の鳩 (文春文庫)

あとキンドルで「テラフォーマーズ」3巻と「今日から俺は!」を数巻読む。テラフォーマーズは今日の映画のせい。今日から俺は!は、先日、友人とこの本で盛り上がったため。

そして、今にいたる。無事、身体の外(マッサージ)と中(食べ物)、精神(メディア)のリフレッシュできました。

以前、友人が「私は週に1日は1人の時間がないとダメなの」といっていた。平日人にあえば会うだけ、その反動で1人の時間が必要になるそうだ。そういうリフレッシュの仕方もある。あるいは、知り合いの人も日曜日の午後は家にこもって、アメリカのドラマをひたすら見ていた。家に篭りながら。そういうふうに、大人になると身体の負荷とうまく付き合う必要があると思っていて、そのような身体のコリのほぐし方を学ぶ日々。

日記

ある日、22時頃、街に繰り出す。

おでんを食べたく、神泉のおでん屋へ。カウンター7席しかないこじんまりとしたお店。

»ひで – 神泉/おでん [食べログ]

店の雰囲気も、お姉さまたちも花街の雰囲気を色濃く残す風情。

おでんのオーダーって難しいね。どれがどれか知っておかないとオーダーできない。「これください」といってもいいけど、ちょっと代名詞すぎる。つみれください、といったら、これはなんとか団子だよ、と突っ込まれてしまった。それと白子を食べたく白子。美味

その後、ふらふらと恵比寿に移動し、バーイースモアへ。恵比寿神社の裏手のビル。Kintanの奥というか。

»バー イースモア (bar EAS MOR) – 恵比寿/バー [食べログ]

ここで、アルコールではなくフルーツを飲みたくなり、トマトを聞くがフレッシュなものはない。何があるかと聞いた所、ざくろがあるので、それにしてもらった。ビタミンを身体が欲しているのね、と身体に耳を済ませる。ざくろは濃厚で甘い。

隣の人が飲んでいたホットバタードラムが美味しそう。バターが輸入できない問題で、大変そうだ。

甘いものを飲みたく成り(身体が甘いものを欲していた)、エムでフランスのデザートワインを(詳細忘れた)。

»ワインバー エム (wine bar M) – 恵比寿/ワインバー [食べログ]

合コンが楽しそう。終電大丈夫かな?と勝手に余計な心配をしてしまった。

今度は小腹が空いてきたので、以下のあいびきへ。

»口コミ一覧 : あいびき[食べログ]

ソーセージを戴く。隣の席になった人と同じ業界ということがわかり、話に乱入。カウンターの楽しさってそういうところありますよね。

その後、その人たちとは駅で別れ、以下のデッコーロへ。

カウンター好きとして、以下の店のカウンターに以前から気になっていた(外から眺めて)。

»デッコーロ (decollo) – 恵比寿/イタリアン [食べログ]

思ったより思ったカウンターではなかった。

その後、帰りにローソンによると、前職で一緒だった人とお会いしてご挨拶。こちらが手で持っていたのは、低脂肪乳。見栄張って、全脂肪にすべきだったと反省(嘘)。

もう1杯飲みたい時間だったが、身体的に「もうかんべんしてくれ」といっているので諦めて帰る。帰宅26時。そして、寝る。

2

クリスマスが近づくと、実家の窓に白いスプレーでデコレーションをしていた。

玄関の大きな窓に、いわゆる星や木やトナカイを描いていた。出来合いの型に白いスプレーを吹きかけて、型を外すと、その型どおりに白く、星などが窓に映るというアレだ。

小学生の頃だったろうか、中学生の頃だったろうか。詳しくは覚えていないが、それくらいの頃だ。同時に白いツリーを出していた。頂上には星をかぶせて。

その窓にスプレーで絵を書くのは、僕の役割だった。もっとも、誰かにお願いされたわけではない。自分からし始めた。妹たちはしなかった。親もしなかった。ゆえに僕が続けた。

数年は続けたろうかと思う。まぁまぁ寒い冬に、玄関でするその作業は楽しくはあるが、それなりに億劫だった記憶がある。毎年、クリスマスが近くなると「あ、スプレーしなきゃ」と考えていた。

当時は、それが自分の役割であり、義務であり、ある種の戦場であった。それをきちんと毎年成し遂げることで、何かしらを達成した気分になったし、今の表現でいう自己顕示欲や承認欲求を満たしていたのだろうと思う。

いずれにせよ、そこでは自分がその役目を全うにこなしていたし、それなりの誇りも感じていた。

しかし、いつの頃からかそれはしなくなった。すっかり忘れた。今も、20年近くぶりに思い出した。

自分が戦っている戦場やミッションも、本当は別に大したものではないのかもねえ、なんという詮ないことをふと思った。

先日、友人と話をした。友人はハードワークだった。毎晩24時か25時まで働き、土日も働いた。彼女も30を超えた。

「こんなにもプライベートを犠牲にしながら仕事を続ける意味あるのかな」と彼女はつぶやいた。

それは疑問形の形をとっていても疑問形ではないし、僕が何かをそこに言うまでもなく、彼女は答えを自分で持っていた。

僕はいま、サンタの型抜きとその言葉をぼうっと思い返している。

1

何も起こらない物語が好きで。いわゆる日常というもの。人は死なないし、誰も大恋愛に落ちない。ただ、淡々と日常が過ぎていく。

とはいえ、かの作家が喝破したように、人にはそれぞれの戦場がある。ゆえに、外から見れば何も大したことはないけれど、その人にとっては、毎日がシェークスピアだ。すなわち悲劇であり、喜劇であり、いずれにせよ二度繰り返される。

ただ、そのような小説はほとんどない。短編では多くあるが長編ではほとんどない。恋愛ではあるが、恋愛を主軸にしたもの以外で、かつ面白いものはほとんどない。なぜなら日常はつまらないからだ。事件が起こらないと物語は進まない。事件を起こさずに物語をすすめるには、相当の筆力と世界観の構築が求められる。

覚えているのは以下は、大した事件も起こらなかった小説な気がする(うろ覚え)。

»失われた時を求めて〈1〉第一篇 スワン家の方へ〈1〉 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)

»リレキショ (河出文庫)

»プレーンソング (中公文庫)

»MISSING (双葉文庫)

»ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)

»月曜の朝、ぼくたちは (幻冬舎文庫)

今日も風呂場で短編を読んでいただが、「そんなことは起こらない」というような事件が小説で起こる。そりゃ、小説にしたわけだから、日常で起こらない確率のことにフォーカスして描写している、というそういった整理はできる。しかし、私は、今、私とともに生きる日常の物語を読みたいのだ。

ということで、日常に関して、いくつか思い出せることを記す。

あるクリスマスの日。留学していた年のクリスマスだったか、その前後だったか。いずれにせよ10代のあるクリスマス。

大阪に住んでいた私は、天王寺という町で人を待っていた。午前から待っていたように思う。おそらく9時か10時かそこらだろう。最近では、午前から人と待ち合わせるなんて、遠出する時以外ないけれど、高校生にとって、朝からの待ち合わせはそうそう違和感のあるものではなかった。

天王寺は待ち合わせ場所にはいかんせん適した場所とはいえず。いまいち駅前であれ、ミオであれ、なんとなく「ぱっとした」待ち合わせ場所はない。ゆえに、モニュメント前で待ち合わせすることになる。その時は、確かクリスマスツリーの前で待ち合わせをしていた。

今でこそ、待ち合わせ時間は他の人が「どう人を待っているか」を観察する楽しみを覚えたけれど、当時はそんな大人の嗜みも知らないので、小説を持っていた。小説。今、思い返すと、どうやってその小説を持っていたんだろうと思う。昔からカバンを持っていない私は、多分、ズボンのポケットにでもその小説を入れていたのだろう。必然的に、文庫本だった。

ゆえに、すぐに読んでしまう本だと悲しい。天王寺まで電車で20分ほどかかる町に住んでいた私は、その電車で本を消化してしまうことを恐れていた。当時、1999年は、携帯で暇を潰せるようなサイトはなかった。1999年はimodeの誕生の年なのだから。ゆえに、活字中毒の私は、本がなくては電車に乗れないほどの少年だった。さしずめ活字なしの電車アレルギーとでも言おうか。

ゆえに、その時に持っていたのは、資本論の2巻だか3巻だ。かの岩波書店の。当時は何の疑問もなくその一冊を選んでいた。つまり「そんなに早く消化できず」そして、「分厚い」という2冊だ。なんなら読み返すに値する本だった。幾分、ハイデガーなどよりも実利主義的なチョイスで良かったのかもしれない。

いま思い返すと、クリスマスの待ち合わせに、資本論を真面目によむ高校生は、相当、ロックだな、と思うけれど、当時は、何も疑いを持っていなかった。

その時も相手は5分だか10分だか遅れてきた。当時はまだ「女性は遅刻するのがマナー」というしきたりを知らなかったので、それなりに時間が過ぎてからそわそわしながら待っていた。資本論もなかなか頭に入ってこない。

今でもかすかに覚えている。箱だか、機械だかから製造のロジックを組み立てる、という美しい造作を。細かい文章は忘れてしまったけれど、「資本論は、その思想よりも、このロジックで世の中に受け入れられたんじゃないか」とさえ感じるような美しさだったと思う。

いまでもクリスマスの季節になると、その資本論をふと思い出す。

シャツのボタンが取れた時にクリーニングの人に助けをもらうステップを忘れないようにする方法

  • シャツのボタンが取れた
  • 先日、同様の事件が起きた時に、「よしTwitterでヘルプを求めよう」と一度、ツイートしたものの、なんか阿呆っぽくてツイートを消した
  • 今まで同様なボタンが取れた時は、仲の良い人か、クリーニングのマダムに縫ってもらっていた
  • しかし今回は引っ越しして、クリーニング屋も頼れない。「よし、自分でなんとかしよう」と勇ましく、Amazonで500円くらいの裁縫セットを買って縫った
  • てえへんなでき。ひどい。なんかボタン浮いてるし、糸も出てる。なんか糸、閉じれてない
  • これはあかん、とおもっていた矢先に、再度、ボタンが取れた
  • 今回はクリーニング屋の人に再度、相談するしかない、と意気込む(最近、クリーニング屋のマダム(推定50歳)と仲がよく、よく便宜を図ってくれることが背景にある)
  • しかし、シャツを、「クリーニングバッグ」に入れるとボタンがとれているのを忘れて通常でクリーニングをお願いしてしまう恐れがあるので、クリーニングバッグに入れれない
  • さりとて、ハンガーにかけると忘れるし、見栄えも悪い
  • Todoリストに入れていても、クリーニング屋に出す瞬間はToDoリストみないので、思い出さない。こういう時にクリーニング屋のGPSデータがあれば、そこにいった時にそのToDoをリマインドしてもらえるようにするのに、と悔しがる
  • ここで悩むこと12時間
  • は!そうだ。シャツをリボン結びにすればよい!というソリューションを思いつく
  • そうすれば、クリーニング屋で出す時に「これはなんだ?」と思い、「は!ボタンとれてる」と思い出せる
  • 完成

ということで、同じ状況で悩む人のためにシェア