人間、いきていると意志決定をしないといけないことがたくさんある。
たとえば「昼食を何を食べるか」「何時に寝るか」「メールを何と返信するか」などなど。
細かいものから大きいものまで毎日数十、数百と。
そして、決断は、パワーを使う。ゆえに、決断を効率的に行うことがムダな労力を減らす手段の1つである。
そして、その1つが合理的判断である。
たとえば。たとえば、外食する時にいく店は「いったことある店」にいくか「いったことのない店」にいくかの2パターンである。それは相手によって自動的に決まる。
いったことのない店ならば、食べログの点数と距離をベースに、どの店にいくかはほぼすぐに決まる。
ホテルも同じロジックで、じゃらんと楽天トラベルのデータを使えばほぼ決まる。いきたい場所のいきたい日に空いているホテルで評価が高い順に選べば良い。悩む必要はない。
他にも、電化製品ならばカカクコムで、日用品ならば楽天で、本ならばAmazonで。
しかし、当然、このような意志決定の軸がない意志決定事項もたくさんある。ないし、そちらが99%になる。
そういう場合、細かいものはともかく、そこそこ大きいものだと、それなりに合理性を分析して、意志決定していた。
どの程度大きいものかというと「このイベントに出かけるか」「この服を買うか」といった数時間の工数、ないし、数万円のコストがかかるような意志決定で週に数回は起こるような意志決定だ。
それらの場合は大抵想定ROIを元にきめるか、それが出ない場合はプロコンを元に決める。
他にも、「時間も10時と11時のどちらにするかを悩む時は間をとって10時30分にする」とか。あるいは、「何かを買わないといけない時は1週間待って、それでも欲しかったら買うというルールを作る」とか。
しかし、最近は、この意志決定方法がえらく疲れることになってきた。理由としては意志決定事項が増えてきたからというのもあるし、単純に、このような意志決定にリソースを使えなくなってきたというのもあるかもしれない。
ということで、最近は、「直感」をベースに物事を決める機会が増えてきた。
たとえば、ある飲み会の日程の提案をしないといけない場合に、Aという候補日とBという候補日が有る場合、その前後の予定と当日の予定を鑑みた上で今まで決めていたのだが、最近は、なんとなくこっちがいいからこっちにしようというノリで決めるようになるというか。
人によっては当たり前の意志決定方法なのかもしれないけれど、私にとっては天動説と地動説くらいの違いがあるので、この思考方法を受け入れるのには時間がかかった。
しかし、直感で選んだ場合も、合理的に選んだ場合も、結果にそれほど大きな違いがないことがわかってきた。ここにたどり着くまでは、それなりの合理的プロセスで物事を決める経験があったからこそ、直感的な意志決定との比較ができるわけで、そういう意味では、「過去の意志決定の蓄積」が、直感的意志決定に繋がっているわけで、ある種の補完関係にはある。それに直感といっても、意識されない部分で、色々な過去の経験や合理的判断が計算されていて、その結果が直感として出ているだけで、そもそも直感は合理性と排他的な関係にあるわけではない。
ただ、それでも直感の場合と合理的判断の場合で、2~3割は結果は変わってしまう。最近は、この2~3割の違いは切り捨てることにした。そもそも合理的意志決定でも、必ずしも会っているとは限らないわけで、そう考えると、想定される歩留まりである。
なお、直感は直感として、意志決定として、合理性があるという逆説的な研究もされている〔下記とか)
»第35回 成功者は30秒以内に決断を下す(1)その他大勢から抜け出せないのはなぜか? デキない男の二流の選択 – MSNドニッチ!
ということで、直感を大切にしていきていきたいと思います まる