仕事」カテゴリーアーカイブ

絵文字

原田さんって絵文字使わないよね

と、しばらく前に言われた。
使わないな、と思った。
理由としては、いくつかあるな、と考える。そもそも携帯のメールはPCで打っているので絵文字がうちにくい(うてないこともないけど)。あと絵文字をうつ時間が苦手だ(ATOKにURLから住所からなんでも単語登録する身としては)。次に絵文字の互換性がよくわからない。PCだとMacとWinなどで機種依存文字があり(たとえば数字に丸かっことかだったけ)、携帯にもそういうものがあるよな、と思い、どれがOKでどれがNGがいまいちよくわかっていなかった。
その話をすると、「これは同じキャリアに対応で、これはどのキャリアでOK」という知識を教えてもらったが、未だに、動く絵文字(なんていうの?デコメ?)のキャリア依存(ないし機種依存)はよくわからない。
しかしながらIT業界に生きる人間として、この絵文字は重要なコミュニケーションツールであり、一度じっくり考えた方が良いような気もしている。何より「言葉」を愛する1人としては考えねばならぬだろう、ということで考えた。
個人的には、ただ絵文字が嫌いなわけではなく。確かにplainな文章よりも、絵文字がついていた方が、暖かみがあるし、情報量さえ増える(最近、この絵文字の付加情報の価値を考える機会も別にあったし)。メッセンジャではよく使うし、2chの顔文字もとかくに便利ではある。太古から存在する(: smile markも愛すべき存在だ(あと、どこが発祥か知らないけど、 >< この顔文字も最近は市民権を得て良いことだ。みん就とかで最初にみかけて、当時は2chで揶揄される絵文字だったけど、それが一般化したのかしら)。あと蛇足だけどiPhoneでは絵文字がものすごく便利だ。使い勝手が多い絵文字が多いのかしら?
だが、携帯の絵文字にはなんだか抵抗があった。さらに深く考えてみるに、上記の理由以外にも携帯の絵文字を使うことの抵抗がある気がしてきた。
思うに、「男性が使ってよい絵文字の妥当ラインというか臨界点」というのがよくわからないからというのもあるかもしれない。
つまり、一般的に、「男性から携帯メール」をもらうことはあっても、「男性が女性に出す携帯メール」は一般的にどのようなものが使われているかは、1男性はなかなか知る機会がない。なぜなら自分は女性ではないからだ。そして、なぜここに性差の問題が出てくるかというと、一般的に「女性は絵文字を使うことの社会的許容度は高く、男性は相対的に低いであろう、と推測され(ミッキーを愛する男性が女性よりは少ないことと同程度に)、また、そもそも男性へのメールの絵文字に気を使うこともないから(理由としては男性がどんな絵文字使おうと一般的には瑣末ごととして処理されるからである。その論拠としては、男性が男性から受け取ったメールを保護する確率が低いことから推測することからの類推。なおさらにその論拠は略)」である。
そのため、「一般的な男性の社会人が女性に対して使う絵文字の許容範囲」を知らないから、という点も考えうる。そのヒアリングをしたところ「この絵文字を使う男性はいけてない(この絵文字を説明したいところだが、それを説明すると弊害もありそうなので略)」「男性ならこれくらいの絵文字を見ることが多い」「これくらいの確率で男性は絵文字を使う」というようなデータを多少集めることができた(サンプル数一桁)。
しかし、そこで気づいたのだが、送る相手の属性によっても、絵文字の量/適切さは変わるのではないか?という点に気づいた。つまり「恋人」「友人<N<恋人」「友人」「先輩」「同僚」などの属性によって、絵文字は変わるのではないか?という仮説に至った。というかわかるだろう、しかし、個人的に思うにその差分は限定的なような気もしている(ソースは自分自身の体験談)。つまり、「絵文字の許容平均値」があって、それの触れ幅は属性によって変わるけれども、その傾向は大きくは変わらない、というような。
では、その触れ幅を考えるにあたり、逆に「女性はどのような絵文字を使うふれ幅」があるのかを考えてみた(というか聞いたり思い出してみた)。まったく使わない人から、過去に話題になった暗号文になったような絵文字の方が分量が多いといったヒエログリフ的文章を書く人まで多用にいることがわかった。また最近は、動く絵文字やテンプレ系メール(なんていうんだっけ?)なども多段に活用され、自分の名前を独自のアニメーションgif的な存在で書いておられる方も存在するわけだ。もはや、ここから鑑みるに、人(女性)によって絵文字の利用頻度/方法は無数にあるという、なんとも参考にならない思いを得た。
男性でも、それなりに使う人も、まったく使わない人もいるようだ。そして、聞くところによると、その許容度も、相手との属性やそもそも受け取る側の主観性によっても大きく変わる。そりゃ当たり前といえば当たり前の結論で、それはそうだが、そんなことで世の中が回っていれば社会学なんて存在しない(人それぞれだよ、で住んでしまう)。
そこで、こういうのは自分で試しながら検証するしかあるまい、と数週間前から、絵文字というものを使おうとしているのだが、やたら難儀だ、これがまた。
まず「相手が使っている絵文字はなんとなく使いにくい(英語で、一度使った名詞は次は違う代名詞で表現することに似ているかもしれない」。次に「この絵文字は女性っぽい(なんかウインクしてるみたいな顔とか)」みたいな謎の先入観がある。そして、「そもそも絵文字を使うようなメールをうつことがあんまりない(業務連絡ばかりだ!5日の17時にどこどこ集合とかのメールに合った絵文字はなんだというのだ。時計か?おんぷか?この指とまれよろしく指か?)。あとそもそも携帯メールをうつことももらうことも多分極端に少ない(世の中の人は携帯メールで何をやりとりしているのか?twitterで過半数が意味のないやり取りという調査があったが携帯メールもそうなのか?)ので練習もあんまり出来ない。
そういうことで、相変わらず絵文字の存在に四苦八苦しているわけだが、これはもう何かしらスタイルを決めるのがよかろう、と思い、文章の末尾に何かしら思いついた固形物系の絵文字を入れるということに落ち着こうとしている(そういえばペンギンがあってイルカやクジラがないのはなぜだ?グリーンピースのロビー活動か?)。おんぷみたいな意味がほとんどないが、しかし当たり障りがなく、先入観を拒否するような絵文字が個人的には好きなのだが(メッセの最後の投稿を意図するような記号としても便利だ)、そういうのをもっと増やすべきだ(梵字とか、サンスクリット文字とか、トンパ文字とか)と思うのだが、いかんせん、そんなことをいったって絵文字は増えない(自作もできるのだろうけど、ここで議論すべきはそんな問題ではない)。スヌーピーの名言でいうならば「配られたカードで勝負するしかないのさ」っていう奴である(そういえばとあるサブカルチャーの影響で花札を最近思い出したのだが、あれってもう少し麻雀やボードゲーム並みに評価されてもいいのかもしれない)。
ということで、引き続き絵文字に関しては調査中である。よろしくお願いします 笙ィ(コトエリで絵文字で変換したら左の文字がでた。winでも見えるのかな。)