「チョンキンマンションのボスは知っている」を読んだ。
とある読書会に参加した時に教えてもらった一冊。
香港のタンザニア人ビジネスマンの人生や日常を描いた本。日本の方が、現地に住み込み、情報を仕入れて書いたという気合いの入った一冊。
独特の互助制度があったり(香港で死んだタンザニア人を国に送るために、お互いがお金を出し合う)、SNSを使ったビジネスの仕組みがあったりと、かなり面白かった。
同時に国という概念が持つアイデンティティへの寄与度の大きさも参考になった。
「サヤカ、詐欺に遭った時に最も役立つ情報を教えてくれるのは誰かわかるか」。私が「うーん、警察とか弁護士とか?」と答えると、「ばーか。そんなの詐欺師の友人に決まっている