月別アーカイブ: 2009年3月

BGMと事件

ある日、目が覚めたらどこからか曲が流れてきた。夏の日の子供だったら、ラジオ体操を思い出すのだろうし、あるいは、村上春樹なら「遠い太鼓」を思い出すのかもしれない。しかし、その時に聞こえてきたのは、ランバダのような、レゲトンのような、MCATのような、ワルツのような、総じて言えば、全く何の曲かわからないメロディが流れてきた。その曲を耳にしながら、ぼんやりとした意識を、意識上に引きずり出す。今、自分はそもそもどこなのか?今何時なのか。強い日差しが眩しくてうまく目が開けられない。肌が汗ばんで、シーツが濡れている。そこでシーツがあることに気づき、自分がいわゆるところのベッドの上で横たわっているのに気づく。曲はテンポが代わり、またかろやかに流れ出した。シャッフルリピートだ、とどうでも良いことをつぶやく。リピートということは自分はこの曲がリピートされたことを知っているわけで。いずれにせよ、二日酔いに準じたこの頭痛がどこかにいってくれないことには、なんとも思考をまとめることができない。朝、起きたら知らない場所にいた。そんな小説がどこかにあったな、と思い出す。岡島二人だったか、宮部みゆきだったか。あるいは、そのような小説をいつしか憧れていたけれど、日常において、気づけば自分の知らないところにいたなんてことはめったになくて。もちろんお酒をよく飲む人はそんな経験よくしているのかもしれないのだけれど、お酒の飲めない自分はそんなことはあまりなくて。いずれにせよ強い日差しとiPodだかiPhoneだかからのテンポのよいメロディのマッチが何かしら心地よく頭痛のつらさも相まってそのまま目を閉じてふとつぶやく。事件とは日常の延長にあるのではなく、日常の相対性の中にあるのだ、と。
5分32秒(今日はニシヤンに2タンゴ教えて!と聞いたら、BGMと事件というタンゴが帰ってきましたとさ。タンゴ!)

モーニングトーク

英語で言うところの「got stunned」というようなインパクトを受けた写真。日本語ではイマイチ適切な言葉が分からないのだけど。息をのむとか?
それが以下の写真。
dfuhpi.jpg
写真は以下のブログより。「Love」に関する写真を扱ったブログ。とても美しい限り(自分自身、過去に似た試みをしていた気もするけど。Loveじゃないが)。
» Le Love: morning talks
その中でも上記の写真の1枚はことさら感銘を受けた。不格好な適切でない例えで言うならばキャパのこれくらいの衝撃だった。昔からカメラマンというのはハンターというか狩人だと思っていて。瞬間に、狙ったものを射貫くところが。まぁ写真談義はいいや。
この写真のどこにそんなインパクトがあったかの説明は省くとしても、やはり、同じようにこの写真にインパクトを受けた人はいるらしくコメント欄では、妙味あるコメントが重なっている。いくつか紹介しようと思ってピックアップしたけど、なんか野暮だし恥ずかしくなったのでやめる。ただ女性のコメントが多かった。
タイトルは「morning talk」。なんとも味のあるタイトル。

お寿司とポエム

お寿司と聞くと、なぜか人は幸せな気持ちになるのはなぜなのだろうか。少なくとも、「不幸せ」になる人は聞いたことがない。寿司は、やはり、何かしら日本人としての「イデア」なる何かか、大和魂の何かしらを抱えたものなのかもしれない。ちなみに蛇足だが、私はセロリという名前を聞くとダウナーになるがそれは別の話。寿司は、なぜ幸せになるかというと、うまいからだろうか。しかしながら、寿司よりうまいものも世の中にはあるので(比較優位というよりも、全体からみて嗜好性の相対性として)、いちがいにおいしさだけではやはりないのだろう。ただ、寿司はやはり何が良いかというと、ポエミーな点である。なぜポエミーかというと、「寿司いこう」という話を聞くと、人は、詩人になるからである。私の友人でもいるのだが、寿司という単語を聞くとやれ高級なネタを念仏のようにつぶやきだし、そして、シャリだのガリだのニガリだのニガウリだのキューカンバーだのとエスカレーションし、最終的にはザギンでシースー、ギロッポンでヤーキニークと叫び出す人がいて、やはり業界の人はなんというか色々なものがサチっているというか、てんぱっているというか、ギリギリで生きているのだなぁと思う次第。寿司がポエミーなのは、それらの理由からではない。sushiという単語は英語にもなっているが、それが非常に韻を踏みやすいからなのである。有名な寿司の詞としては「I see sushi, you extacy」というポエムは皆様もご存じのこととも思う。これは古イカロスの詞だが、そこには、寿司の快楽は生死をおも左右するという思いが込められていて、これは日本語でも韻を踏んでます まる
6分32秒(メッセで「何か単語2個下さい」と聞いてでてきたのが「寿司」と「ポエム」だった)