夏への扉を読んだ

有名なSFの一冊なのに読んだことがなかったので、ようやく読んだ。夏の始まりに、海外に行く飛行機の中で読むにはとても適した一冊だった。ブリュッセルのラウンジで乗り換えをしている時に読み終わった。
エンターテイメントとしてとても楽しい。何よりタイトルが良い。

タイムトラベル系の本。1956年にかかれた本とは思えないほど、面白い。そりゃ70年前の本だから、未来に期待すぎる未来描写などもあるけど、それも含めて、味がある一冊。星新一的の魅力にも近い。

構いまなお、たくさんのランキングでこの本が上位にあげられているのがわかる。

>「うるさいわね、このおデブちゃんは。人生ってものは少しぐらい冒険しなきゃ生きていけないのよ。だから人生はおもしろいんじゃないの

> 親父はこうもいった。賢い人間は、いつでも荷物を捨てる用意をしておくべきだ、と。だが、これとてぼくの慰めにはならない。〝賢人〟と呼ばれるのは結構だが、そのためにいったい、なんど荷物を諦めればいいというのか

>あんたがたの夢みる未来の世界にも黄金の舗装道路はありません〟という手紙をくっつけて、おまえの来た年へ蹴り返してやりたいくらいだ

我々はこの手紙を受け取るわけである。

「この本を読んだよ」と友達と話したら、良い一冊だよね、と返してくれて、よく読まれている本の価値は人とのコミュケーションの素地となるものだと思った。

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