遺伝系の本を2冊ほど読んだ。だいぶ遺伝というものに理解が進んだ。
>遺伝的祖先の科学を間近に見れば、「人種は科学的な検討に堪えるものではなく、この点に関して議論の余地はない」のは明らかなのだ
人種で人をくくってはいけません。主語が大きすぎる問題
>子どもができるたびに、父親と母親がふたつずつ持っている遺伝子のうち、どちらが子に受け継がれるかがランダムに決まる。
シンプルな説明。ただしものによっては遺伝率が高いものと低いものがある。たとえば、身長は高くて「身長に関するこの研究では、身長の遺伝率は約八十パーセントと結論された。」だとか。
それらを分析すると以下のようないろいろな相関性が見える
>性的初体験の早さと関連する遺伝子は、ADHDおよび喫煙のリスクと結びついていることがわかった
運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」 (NHK出版新書)
>やる気や集中力のような「性格」とされるものも、ほぼ半分は遺伝で説明できる。
>パーソナリティの遺伝率はだいたい 50%程度、共有環境は5%程度、非共有環境が残りの 45%くらいになります。
>僕もビッグファイブ理論を重視することについては、まったく異論ありません。パーソナリティに関してはこれまで多くの研究者がさまざまな理論を提唱してきましたが、いまではビッグファイブ理論に基づいたコスタ&マックレーによる「NEO(ビッグファイブを測る世界的に最も標準的な検査の名前。ビッグファイブの中の神経症傾向 Neuroticism、外向性 Extraversion、経験への開放性 Openness to Experience の頭文字を並べたもの) モデル」が主流になっています。
MBTIではなく、ビッグファイブ理論
>1990年代に行なわれた実験では、被験者にいろいろな男女の顔写真を見せて、魅力的かどうかを調べていました。それによると、美男/美女かそうでないかにはかなりのバラツキがあるが、ある人から魅力がないと思われても、別の人は魅力
顔の好みの多様性の話。おもしろーい
>遺伝についての欧米の哲学者たちの議論のなかで興味深いのは「運の平等主義」です。哲学者のマイケル・サンデルは、彼らの主張を哲学者リチャード・アーネソンの「運のいい者は幸運のおかげで手に入れたものの一部あるいは全部を、運の悪い者に譲るべきだ」という言葉で要約していま
この考え方って、国にも応用できるよなと。恵まれた国に生まれた人はそうでない国のサポートに力を注ぐべきだ