月別アーカイブ: 2026年8月

村上春樹さんの夏帆を読んだ

村上春樹さんの夏帆を読んだ。
村上春樹さん好きとしては、新刊はとりあえず読む風習がある。

夏帆―The Tale of KAHO―

「いままで描かれなかった母と娘の物語」が一つの論評の切り口のようですが、私としては普通にストーリーを楽しんだ。

しかし、村上春樹作品でよくみる設定が多く既視感は否めない
・人格が変わる(1984とか
・変な生き物がしゃべりかけてくる(カフカとか

ただ、そこは大先生。飽きさせない文章と気になる構成で、一気に読ませてくる
特に冒頭の以下のような開始にはぐっと引きずり込まれる。ルッキズムばりばりのこんな表現を冒頭にいれるドキドキさというメタな感情も相まって。

>正直いって、君みたいな醜い相手は初めてだよ」 26歳の絵本作家、夏帆は初対面の男にいきなりこう告げられた。

今回も相変わらず井戸がでてきて、先生は井戸が好き。
そして、その人の潜在意識における自分の別の課題(孤独や暴力性や親からの束縛)を乗り越えていくというテーマは今回も当てはめられるでしょう。

楽園のカンヴァスを読んだ

原田マハさんの楽園のカンヴァスを読んだ。面白かった

楽園のカンヴァス

原田マハさんといえば、伝説のスピーチライターの物語「本日は、お日柄もよく」も人気。

楽園のカンヴァスは、画家アンリ・ルソーの幻の名画をめぐる、美術ミステリー。山本周五郎賞を受賞。

ルソーやピカソなどのストーリーと、ミステリーが組み合わさって、飽きさせない一冊
ルソーのアートにも少し詳しくなったような気分にもなるおトクな一冊

マハさん自体が、ニューヨーク近代美術館(MoMA)勤務でいらしたとのことで、さすがの描写。

原田マハさんは、麻布十番のバーで1人で飲んでいると、そこのバーテンダーさんが「原田マハさんが好き」ということで、たしかそのバーにこの本を飾っていて、購入したまま読んでいなかった。

今回ふと別で原田マハさんの話を聞き、再度、読了。

なお、原田マハさんの他の「さいはての彼女」はあまり刺さらなかったのだが、以下の一文だけハイライトしていた

>最悪の事態に直面したとき、一時間後に立ち直っている自分を想像できるか。それができる人は、一年後、十年後、必ず成功する人です。