メモ書き。
多分。未確認なんだけど。原田といふ生き物は、なんだかんだ「フェアネス」って奴に非常にこだわるような傾向がある。これは別段、自分を正当化しているわけでもなく、アピールしているわけでもまったくなんでもなく、単純に日ごろ、ふと、ある話を聞いていて思った。きっかけになったのはどこぞのセクハラ&パワハラの話なのだけれど。
そういう話を聞くと「なぜ女性だけがそんな不合理な仕打ちを受けるのだろう?」といきり立つことが多いわけで御座いますよ。で、「そんな奴は極刑だ極刑」とか叫んでいるのだけれど、世の中はそういうものだ、と諭されることも多いわけで。
で、思い返せば、確かにそういうセクハラされた話ってのは、けっこう聞くなぁ、と思った。パワハラとか。特に日本だと出自や人種のハラスメントとかよりも性別のハラスメント。あー、あと宗教関連か。が多いね。ただ、実はコネ入社とかの話はあまり腹がたたない。ある臨界点以下の合理性がそこにはあると思うから。やっぱり、日本のビジネスも、他の国と同じく人でやっているところも大きいから、そういうコネクションは必要なんだろうと思うわけですよ。でも、やっぱり生まれつきのもの。肌の色や性別や、身分や言葉遣いやなんかそういうので差別するってのはやっぱり、当人がどうこうできるものではないからフェアじゃないよね。あ、いま単純に構造を理解した。マイノリティという理由でネガティブな効用(人種とか)が働くものものはフェアじゃないけど、マイノリティというだけでポジティブな効用が働くもの(人脈とか)は別段許せるということか。
で、やっぱりフェアじゃないとなぜ腹がたつのか考えてみた。わかりやすいのは「フェアじゃない世界はちゃんとした競争原理が働かないから、効用が最大化されない」という資本の原理主義理論。あるいはベンサムか。ただ、これも当然一概にはいえないわけで、たとえばインドではカーストがありまして、あれってば固定だけど、それはそれで回るし、あるいは共産主義もそれはそれで理論としては素晴らしかったと思うわけですよ。結果論からすればNGだけど。だから、まぁ、フェアじゃないのは許しがたい、というか。
でも、そういうことでもないのかもなぁ。周りでそういうフェアじゃない話を良く効いていたからかなぁ。たとえば部落の話とか、同性愛者の話とか、学会の話とか、非嫡子の方の話とか、在日の方の話とかは、よく耳にする機会があって。さりとてそれは他の人より、相対的に多かったかどうかはわからないのだけど、まぁ、別にそういう「フェアじゃない話」はなんだか耳にする機会が多かった気がする。だから?わからん。
あー、あるいは、原田自身がなんかそんな差別を受けたことあるかなぁ?それが原体験になってるとか?うーん。岸和田というヤクザな街という点?それで怖がられたことはあっても、いじめられたことはないなぁ。あとなんかあるかな。AB型?あー、それはけっこう差別を受けるね。うむうむ。あとは、なんだろうなぁ。特に記憶にないなぁ。
まぁ、いいや。でも、ともかく、何かしらの結果、おそらくフェアでないことを許しがたいように思えていて。あー、特に世界を回ったときとかやっぱり痛感したもんなぁ。イスラムの人たちとかすって素晴しい人たちなのに、あるいはコケイジアンに比べて、劣っていることは何もないのに、国際社会的にはネガティブアピールされて、ちょっと「フェアじゃないんじゃない?」とか思ってみたり。まぁ、これもこんな簡単に1文で言えるものではないけれどさ。これもメカニズムがあるからしょうがないのだけれど。だってこれを叩くなら、日本のメディア構造の問題があって、それを言うなら日本の国際経済の問題があるわけで。その背景には宗教とかの問題もあるわけで、一概にそんなの言えないのだけれど、まぁ、一文で言うならば。
あー、そうだ。パレスチナに行った時も、どうしてもパレスチナの民の人を見て「フェアじゃねえ」と憤ってた思いがするなぁ。それは別段イスラエルが悪いわけではなくて、まぁアメリカが悪いわけでもなくて、国際政治の結果として存在するだけなので、あれはなんというか、加害者がいない被害者の構図とでもいうんだろうか。あー、小学校のころの虐めみたいなもの?仲間はずれになりたくないからいじめる、みたいな。そういう陰鬱とした印象を受けた記憶がある。
で、まぁ、こういう公平とかフェアネスの話を考えていると、ノルウェイの直子がまたも思い出されるわけですが。どんなセリフがあったっけ?覚えてないな。あかん話づれた。そうそう。でもセクハラは特によくないわけですよ。なぜかって?男の悪い面を言われているようで男である自分が恥ずかしいからというエゴイスティックな側面からの考察なのだけど。まぁいいか。ちょっと走り書き。まとめもオチもなし。
関連
FairPlay ForePlay (いけいけどんどん)
南アフリカのヨハネスブルグからイギリスのロンドンに向かうブリティッシュ・
エアウェイの機上でのこと。
混んだ機内のエコノミー席で、50歳ほどの白人女性が、黒人男性の隣に座ること
になった。
彼女は、信じられない、とばかりに憤然と立ち上がると、その場でスチュワーデス
を呼び出してこう言った。
「これはいったい何なの!」
「はい、お客さま、どういうことでしょう?」
スチュワーデスは彼女に丁寧に聞いた。
「見ればわかるでしょ? 私を黒人の横の席にしているのよ! こんな忌まわしい人の
横に座るなんて、私は到底、承服できません。すぐにほかの席に変えてちょうだい!」
「お静かにお願いします」
スチュワーデスはこたえた。
「ただいま席があるかどうか確かめてまいりますので」
彼女はいったん引き、しばらくして戻ってきた。
「お客様、あいにくエコノミー席に空席がございません。機長にも相談しましたが、
ビジネスクラスにも空きはないとのことでした。ただ、ファーストクラスに一席だけ
空きがございます」
その女性客は一瞬、安心したような顔を見せたが、スチュワーデスはそれに構わず話
を続けた。
「私どもの会社では、エコノミーのお客様にファーストクラスへお移り願うことは滅多
にいたしません。
けれども、状況を考えますと、こんな方の隣にお客様がお座りになるということは、
言語道断であると、機長が申しております」
そして、彼女は、おもむろに黒人の紳士の方に向き直り、こう言った。
「お客さま。というわけですので、もしよろしければ、どうかお手荷物をおまとめください。
ファーストクラスにお席をご用意してお待ちしております」
次の瞬間、ずっとこのやりとりに心を痛めていた周りの乗客が、一斉に立ち上がり、
拍手喝采の音がそれに続いた。
だが、黒人紳士は落ち着いた声で、こう制したという。
「お気遣いありがとう。しかし、私はこの席で結構だ。
横に誰が座っていたところで、私の誇り高い皮膚の色が汚れてしまうとでもいうのかね」