テクノロジー好きな楽観主義?

友人と話をしていて。彼女は、マスメディアで働いていたことのある人で。いわば、従来からの大きな産業だ。

対して僕はITの会社にいて。ここ20年で大きくなった産業だ。

それに対して、彼女は言う。

– テック業界の人は、総じてオプティミストだ(楽観主義だ)

どういうことか。テックの人たちは明るい未来を信じ、時には自分たちで未来を作れると信じている。明日は今日より良いものであると信じている。

しかし、旧来のメディアの人たちはそうではない。悲観的、とまではいかないとしても、物事を懐疑的に、あるいは疑って見る傾向にある。それは、メディアが従来もっていた「社会の木鐸」という意味合いをも持つからという点もあるかもしれない。ジャーナリズムの本質は疑うことにある。

とはいえ、そうだとしてもテック業界の人たちはオプティミストなのは間違いないだろう。

なぜなら、彼らはネット産業がこれほど大きくなる前から、この業界にいた人たちだ。古い人は30年前からだろう。

どうなるかわからないよくわからない世界に飛び込んだ。いまでいえば、ブロックチェーン業界や宇宙産業に近いかもしれない。将来、どうなるかわからない。

ただ、飛び込んだ人たちに共通することがあった。それは「大丈夫。この世界は楽しくなる」という信条だ。ネットは世の中をよくするのだ、という信念。ある種、ネット教とでもいうような宗教のような。2chのような文句のあふれる世界や、個人情報の流出など、闇の部分も抱えながらも、それでも「きっといつかは晴れるさ」と信じて疑わなかった人たち。

まるで、ゴールドラッシュに飛び込んだガリンペイロたちのように。あるいは、石油掘りに時代を捧げたジャイアントたちのように。そういう人たちが作る産業だから、楽天的な人が多いのかもしれない。

Appleの伝説のCMを思い出す。

自分が世界を変えられると本気で信じる人たちこそが、本当に世界を変えているのだから。

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