好きな投資家の「Benedict Evans」さんのブログの最新作は「AIは、テック企業を強くするの」というものだった。
»Does AI make strong tech companies stronger? — Benedict Evans
サマリは以下
- 「機械学習にはデータが必要。じゃあデータが多い国や企業がかつの?GAFAが勝つの?あるいは、人が多くてデータが多い中国が勝つの?」
- 必ずしもそうではない。なぜなら、「そのデータは、その目的にしか使えない」ものだからだ。たとえば、車のエンジンのデータは、検索結果の改善には使えない。だから、「全部のデータを持っている」ということは基本はありえない
- 「では特定の産業においてなら、すでに大きなは優位じゃない?その産業に必要なデータをもってるから」
- そうとも限らない。誰が、どの目的で、どれだけ分析をして、といった各論でしか議論はできない。大企業だからといって、データを有効活用できるとも限らない。むしろベンダーとして入り込めるチャンスもある
- MLスタートアップへの質問は2つ。「最初のそのデータをどこからどのように手に入れるか」「それを実現するためにはどれだけのデータが必要か」
- 「AIカンパニー」というものは存在しない。「AIを活用してリーガルアクションを楽にするソリューションを提供する会社」か「AIを使って見込み客の掘り出しを効果的に行うカンパニー」があるだけだ
- 今後、MLはどこにでも、誰にでも必要になるだろう。DBにおけるSQLと同じように
- MLはGoogleを強くしたとは必ずしも意味しない。それよりも、スタートアップにとっては以前よりも、気の利いたサイエンスソリューションを構築するのがより容易になった
要は、スタートアップでもチャンスあるよ、という話(投資家だからポジショントークの部分もあると思いますが)