以前、ブサイコのメンバーが漫画レビューをやっていたので、
なんとなくそれを模倣。
2005年、原田の脳髄を刺激した小説12冊に引き続き、個人的に漫画レビュー。
漫画家別で。
比較的オーソドックスなチョイスだと思われ。
個人的に絵が奇麗な漫画を好む傾向にある。
そうねー、アツイ(死語)漫画ってのでどうでしょうか。
「読み終えると、テンションがあがる本」というか。
癖のある漫画、というか。
とりあえず、下記に挙げた漫画は
一応全部持っている上でのレビュー。
逆に全部持っていないのは、好きでも除外した。
まずは、有名すぎるので番外の二作品。
■番外 井上 雄彦 (スラムダンク)
集英社 (2002/04/25)
売り上げランキング: 1,780
やっぱり最高!!
歴史に残る最高の漫画!!
面白いし凄く感動する漫画!
説明不要ですわな。
僕がバスケを始めたきっかけにもなった。
ジャンプでデビュー作の「かめれおんジェイル」を読んだのは
確か、小学校の低学年くらいだった気がするが
今でも記憶に残っている。
バカボンドは、実は5巻あたりで挫折した。
あと、リアルは3巻で飽きてしまた。
■番外 冨樫 義博 (レベルE)
集英社 (1996/03)
売り上げランキング: 4,207
宇宙人ですよ
☆最高☆
最高です!
富樫さんは「幽遊白書」で有名ですな。
最近は「ハンターハンター」だけど。
しかし、そのような長編ではなく、この「レベルE」にこそ
彼の脳が詰め込まれている。
筒井康隆好きをにおわせるシリーズでもある。
漫画の限界に挑戦している。
最近は、落としすぎが、直ってきたようで何より。
なんというか鬼才ですよね。
■例外 倉田 真由美(だめんず・うぉ~か~ )
扶桑社 (2004/07)
売り上げランキング: 43,934
ごめんなさい。
例外です。
でもあげたかったんです。
だめんずうぉーかー読むと、なぜかテンションがあがりますよねえ。
他のクラタマさんのは大体読破したほどのファンです。
あのやる気のなさが大好きだ。
ソフトオンデマンドでがなりさんに取材に行ったときに
偶然お会いしたけど
とても奇麗な人だった。
かなり感動した。
蛇足。それを自慢したかっただけ。てへ
■12位 江川 達也(東京大学物語)
小学館 (1993/07)
売り上げランキング: 135,243
危険な漫画
罪と罰を呼んでたら、本書を思い出しました。
面白のだが、しかし、
名作中の名作。
高校の頃、死ぬほど読んだ。
でも、後半はグダグダ。
ストーリーで言うならば、浪人一面目のころまでが
一番面白いと思う。
この本には、いろんな意味で影響を受けたのだが
ポン女、フェリス、津田塾の違いがわかったのが大きい。
ただ、やはり現代の浮世絵師。
どの作品も、狙いが素晴らしい。
「BE FREE」のデビュー作から
「たるるーと」「東京大学物語」
「GOLDEN BOY」「日露戦争」
どれもはずれがない。
(細かい作品は、逆に言うと、ハズレ)
■11位 細野 不二彦 (ギャラリーフェイク)
小学館 (1992/10)
売り上げランキング: 33,679
とりあえず頭が良い漫画家だと思う。
有名なのは、太郎も有名ですな。
ギャラリーフェイクは、作家の「森博嗣」のVシリーズの主人公に似ている。
ホシナさんだったっけ。度忘れした。
芸術品に関する漫画で、
毎回単発の物語なのに、こんなにもよく続いたなぁ、と思う。
知識が膨大。
こち亀の系統。作家でいうならば、阿刀田さん。
■10位 奥 浩哉(変)
絵が抜群に美味い。
誰か曰く「おっぱい描かせたら神」と言っていた。
ストーリーは、シュルレアリスムだよ。
特にHENの短編集の奴。
ゲイとかレズとか楽しい。
最近のは、よくわからん。
■9位 矢沢あい(天使なんかじゃない)
集英社 (2000/10)
売り上げランキング: 8,254
女の子の気持ち
こんな学園生活に憧れて
笑って泣いて
2歳年下の妹がいたので、
「リボン」と「なかよし」は、ずっと読んでいた。
岡田あーみん、の漫画に衝撃を受けた小学生だった。
「100%伝説」よりも「お父さんは心配性」に。
あと、さくらももことのコラボレーションにも感激した。
それはさておき。
で、当然、矢沢あい。
「NANA」が有名だけれども、
「パラダイスさむしんぐ」「ご近所さむしんぐ」そして「天使さむしんぐ」
あと「マリンさむしんぐ」など、実は色々ありますわな。
絵というか構図が、物凄い上手な気がする。
ストーリーも面白いんだけど、絵のセンスが凄い。
■8位 南Q太(さよならみどりちゃん)
意外と知られていない女流漫画家。
岡崎京子よりも、カタルシスは存在するような気がする。
なぜかセックス描写がやたらと多い。
20代の女性が主人公の物語が多い。
この絵のセンスが好きだ
書き込まない美しさ、というか。
■7位 松本 大洋 (ピンポン)
小学館 (1994/03)
売り上げランキング: 112,549
鉄コンでもピンポンでもいいけど。
カリスマ漫画家の1人。
絵は物凄い味がある。
それ以上に間の妙味。
あと登場人物が、他の漫画では存在しないような存在感を持っている。
■6位 荒木飛呂彦(ジョジョの奇妙な冒険)
集英社 (1993/12)
売り上げランキング: 14,077
説明の不要もない漫画家ですが。
絵もさることながら、ストーリーがかっこよい。
(メガテンの金子一馬氏といい勝負)
多くの固定ファンを持つ。
今では、7部かな?
9部まで構想を練っているといわれている。
2部と3部で好みが別れる。
僕はジャンプで読み出したのが2部からで、
好きなのが3部。
DEATH13というスタンドが一番好きです。
夢の中に出てくるスタンド。
小学校のころに読んで、夜眠れずオトンのワキの下に
もぐった覚えがある。
8歳くらいのころか?
■5位 安達哲(お天気お姉さん)
講談社 (2003/05/28)
売り上げランキング: 554,776
子供たちの心臓をえぐった漫画ですね。
THEハレンチ。物凄い卑猥です。
しかし、彼の骨頂はそんなところにありません。
「バカ姉弟」の絵では、物凄い境地を切り開いていますが
(まるで絵本!)、ブレイクのきっかけとなった「さくらの唄」や
「ホワイトアルバム」など、ストーリーの妙味は、
後味のエグさは、漫画とは思えません。
そういえば、岡崎京子と煮ているかも。
■4位 史村 翔, 池上 遼一(サンクチュアリ)
小学館 (1999/07)
売り上げランキング: 120,652
もう説明不要なほど有名なシリーズ。
男なら読まずに死ぬのは損である。
カリスマ作家たち(北斗の件の原作者でもある)。
日本という国を変えようとする男二人の物語。
ヤクザと政治家。
僕の周りでも、「この人読んでそう」と思った人は
8割くらいの確率で読んでいる。
沈黙の艦隊 6 (6)とはきっかけは
似ているが、内容はダイブ違うと個人的には思っている。
ODASSAYはイマイチだが、HEARTは名作。
■3位 岡崎京子
岡崎京子に書いたので
パス。
■2位 日本橋ヨヲコ(バシズム)
講談社 (2001/04)
売り上げランキング: 3,120
初めて、彼女を読んだのは、
ビックコミックスピリッツの赤ブタという別冊だった。
1998年ごろだったように思う。
読みきりだが、衝撃を受けた。
同じく読みきりをしていた華倫弁と同じく、
「こいつはヤバイ」と思った。
あの先生に恋する少年の短編だったように思う。
そこに出てくる永沢的な男にほれた。
んと、こういうシーン。
ある女の子が、その永沢さんに告白するわけです。
で、永沢さんはこういうの
「本当ならば、ここで、俺のをしゃぶりやがれ」と。
そして、女の子は泣いて帰る。
主人公は「無茶言うな」と永沢さんに言う。
そして永沢さんは言い返す
「俺は本気が見たいんだよ」
高校のころは、こういう臭い展開に
興奮したのを覚えています。
いやー恥ずかしい、若かったなぁ。
でも名作であることは間違いなし。
G戦場が一番人気だけど
個人的には、やはり、処女シリーズの
プラスチックの方が好きだ。
解体は、突然の打ち切りが辛い。
■1位 高橋ツトム(地雷震)
個人的には、この人の絵は神様のような絵に感じる。
絵に留まらない。魔物がすんでいる。
バカボンドの筆で書いた絵も凄いけど、同じ凄みを感じる。
地雷震は、クールな刑事が主人公の物語。
そのクールさに負けた。
なんか、かっこよすぎるねん。
死という概念を超えている。
他にも、「スカイハイ」も有名ですね。
個人的には、それよりも「鉄腕ガール」が大好きですが。
「爆音列島」よりは、「士道」に期待。
「レベルE」は、全3巻だと明記してください。
http://www.geocities.jp/hokotashi_suishinnkaigi/