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27歳

先日、友人のブックマーク経由で以下の記事を見た。
» 日刊スレッドガイド : 27歳ってどういう時期なんだろう
いわゆる27歳という年齢に関して、いろいろな人が現状や心境を語っておられます。
へぇ、と思いながら読んだ。あまり年齢は気にしたことなかったから、とても新鮮だった。そして27歳が何かの分かれ目ということも感じたこともなかったから、これまぁ、「へぇ」と思った。
ただ、26歳という年齢は少し意識していた記憶がある。起業のタイミングだ。これはまぁ、また会社のブログかなんかにでもいつか書こうかと。
いずれにせよ、私は大学卒業も人より3年ほど遠回りしたし、そもそも、「国をつくるんだー!」と言うキャリアパスなので、年齢の概念が希薄なのかもしれない。でも、周りを見ると、もう○歳だから落ち着かなくちゃや、結婚や、転職、などの話を年齢と共に聞くことが多い。
そりゃある程度の相関関係はあるのだろう。そして当然ある程度の関係なさもあるのだろう。いずれにせよ、「年齢」という1つの尺度が世の中では共通規格として利用されているのだから、それをベースに話しをするのはコミュニケーションの効率性という観点からは正しい。
精神年齢ベースで話をしても、それを判断する明確な基準はないし、あるいは所得や健康年齢、起きている時間数のような各種パラメタで何かを語ろうにも、結局、よりどころがない。
そのため、人は共通規格を利用する。人を判断する時だって、血液型が重宝されるのはわかりやすさからなのかもしれない。もし世の中が43通りの血液型があったら、こんなにも話題にはならぬだろう。でもたまに「私は○座だから○○だ」という人も見かけるので12通りくらいは、人間のマジックナンバーとして許容できるのかもしれない。携帯番号世代でキャパが広くなったに違いない。
いく世紀が先には「あなたのDNAなに型?」なんて話も飛び交うのだろうか。まぁ、そういうことがあってもそういうものなんだろう、と感じる時代はいつかくるに違いない。でも、「あなたの祖先って誰?」というような規格で話はなかなか聞くことがないので、結局、人口に膾炙するには適切な数字とわかりやすいメルクマールが必要なのだろう。
いずれにせよ、人は27歳を過ぎるし、30を超えるし、そして人生の折り返し地点を越えて、年を取って。そして最後に決算として、感想を述べる権利を得ることができる。自分の人生に対してだけの責務としての感想だ。
これは昔から言っているのだが、私としては「いい人生だった」や「幸せだった」というような言葉よりも「やっとだ」と言えるような人生を歩みたいと思っている次第。「生きることなんて召し使いにまかせろ」といったリラダンの言葉を応用するならば、穏やかな人生は他の方に任せれば良いのではないか、と社会の分布図からそう思う次第。

キュートでクラッシュなジーパンでデジャヴュ

ザイーガで以下の動画をみかけて。

まぁ動画はなんだっていいのだけど、音楽が耳について思わずiTunesで買ってしまい、耳にこびりついてしまいました。歌詞がえらく青春ノスタルジック。
「フレッシュでクールでキュートでクラッシュなジーパン」と聞くと、脳内で色々タグ検索が行われ「ナウでヤングなサーバー」とか「ボデコンでモーレツ」とか「オイニーがゴイスー」とか「狸穴パラダイスにキサナドゥ」とか出てきてシッチャカメッチャカ。
どうでもいい話をすいません。

息抜きメモ

※こないだ「モーニングトーク (いけいけどんどん)」という記事を書いた後で、思いつきで書いた記事だけど、いまいちメッセージが何かわからんので、非公開していた記事ですが、リサイクルのトレンドを踏まえて公開。
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多分、(中略)で。
でも、たまに一般的に言うところの「肩が凝る」というか、「ふぅ」という瞬間があって。そういう時に人は息抜きやストレス解消をする。
カラオケに行くという人もいれば、おいしいものを食べるという人もいるだろう。周りでは、走るという人やデート行くという話も聞く。他にも音楽や映画、読書、漫画、ドライブ、料理、睡眠など人はそれなりの自分にあったやり方で「息を抜く」。それを人は年を取ったというのかもしれないけれど。少なくともそういえば高校生くらいまでは息抜きという概念が人生になかった気がする。ともあれ。
村上春樹は「澱がたまる」と表現し、ある人は「毒素がたまる」と言った。
親友や恋人、肉親であれ、その人たちの独自の息抜きをみていて、それは本当に多様だなぁ、と思った。足ががくがくになるまで走り続けたり、海外の連ドラをカウチポテトで見てみたり、お風呂に長時間使って本を読んでみたり、ひたすら朝まで寝てみたり、どろどろになったり酔って二日酔いに酔いしれたり、あるいは、ボブディランを聞いてみたり、焼き肉を食べてみたり。そうして、人々は世の中と「帳尻をあわせて」生きていく。
自分自身は何だろうか?と考えると、手軽な形(5分から30分での息抜き)では、やはりメディアを利用することが多い気がする。
たとえば以下のように本を読んだり
» 2008年の12冊 (いけいけどんどん)
細切れで映画を観たり(よく早送りで見ていた)、
» 涙腺を亀甲縛りにする青春映画12本 (いけいけどんどん)
文章みたり、
» 泣けるコピペ (いけいけどんどん)
ニコ動やYouTubeなどの動画を見たり
» 個人的に好きな動画をいくつか (いけいけどんどん)
音楽を聴いたり(itunesでは92ギガ入ってた)
写真を見たり
» モーニングトーク (いけいけどんどん)
» イミフwwwうはwwwwおkwwww 神秘的な画像集めようぜ
» イミフwwwうはwwwwおkwwww 壮大な画像くれ
» 【339枚】美しすぎて即壁紙決定な画像 カナ速
» 無題のドキュメント 男なら街の夕焼けとか夜景の壁紙好きだよな?
» a picture is worth a thousand words
» Flickr: The Views: 400 Pool
特に以下のような写真には弱い
» VIPワイドガイド:夏とか少年のころような切なくなるような画像
» 大切な何かを思い出しそうな画像をくれ カナ速
あと最近はゲームの価値を見直して、iPhoneアプリや携帯ゲームをたまにチェックする。人から進められたので記憶に残っているのだと(ビジネスとして知っておくべき含む)のだとGREEの釣りスタやモバゲーのクイズゲーム、iPHoneのTapTapやパズループ、携帯アプリの太鼓の達人や街作り関係ゲームなどなど。
マンガとしては昔はよく読んでいたけど、社会人になって話が出たものだと、こないだはサンクチュアリの価値を改めて亮と共感。あと起業先輩とかからは島耕作。友人とは高橋ツトム。エヴァ、ガンダム、ジョジョはネットの素養として重要だなぁ、と改めて痛感する次第。
いや、何が言いたいかというと、文化、ないしはメディアってやはり素晴らしいですね まる

BGMと事件

ある日、目が覚めたらどこからか曲が流れてきた。夏の日の子供だったら、ラジオ体操を思い出すのだろうし、あるいは、村上春樹なら「遠い太鼓」を思い出すのかもしれない。しかし、その時に聞こえてきたのは、ランバダのような、レゲトンのような、MCATのような、ワルツのような、総じて言えば、全く何の曲かわからないメロディが流れてきた。その曲を耳にしながら、ぼんやりとした意識を、意識上に引きずり出す。今、自分はそもそもどこなのか?今何時なのか。強い日差しが眩しくてうまく目が開けられない。肌が汗ばんで、シーツが濡れている。そこでシーツがあることに気づき、自分がいわゆるところのベッドの上で横たわっているのに気づく。曲はテンポが代わり、またかろやかに流れ出した。シャッフルリピートだ、とどうでも良いことをつぶやく。リピートということは自分はこの曲がリピートされたことを知っているわけで。いずれにせよ、二日酔いに準じたこの頭痛がどこかにいってくれないことには、なんとも思考をまとめることができない。朝、起きたら知らない場所にいた。そんな小説がどこかにあったな、と思い出す。岡島二人だったか、宮部みゆきだったか。あるいは、そのような小説をいつしか憧れていたけれど、日常において、気づけば自分の知らないところにいたなんてことはめったになくて。もちろんお酒をよく飲む人はそんな経験よくしているのかもしれないのだけれど、お酒の飲めない自分はそんなことはあまりなくて。いずれにせよ強い日差しとiPodだかiPhoneだかからのテンポのよいメロディのマッチが何かしら心地よく頭痛のつらさも相まってそのまま目を閉じてふとつぶやく。事件とは日常の延長にあるのではなく、日常の相対性の中にあるのだ、と。
5分32秒(今日はニシヤンに2タンゴ教えて!と聞いたら、BGMと事件というタンゴが帰ってきましたとさ。タンゴ!)

モーニングトーク

英語で言うところの「got stunned」というようなインパクトを受けた写真。日本語ではイマイチ適切な言葉が分からないのだけど。息をのむとか?
それが以下の写真。
dfuhpi.jpg
写真は以下のブログより。「Love」に関する写真を扱ったブログ。とても美しい限り(自分自身、過去に似た試みをしていた気もするけど。Loveじゃないが)。
» Le Love: morning talks
その中でも上記の写真の1枚はことさら感銘を受けた。不格好な適切でない例えで言うならばキャパのこれくらいの衝撃だった。昔からカメラマンというのはハンターというか狩人だと思っていて。瞬間に、狙ったものを射貫くところが。まぁ写真談義はいいや。
この写真のどこにそんなインパクトがあったかの説明は省くとしても、やはり、同じようにこの写真にインパクトを受けた人はいるらしくコメント欄では、妙味あるコメントが重なっている。いくつか紹介しようと思ってピックアップしたけど、なんか野暮だし恥ずかしくなったのでやめる。ただ女性のコメントが多かった。
タイトルは「morning talk」。なんとも味のあるタイトル。

お寿司とポエム

お寿司と聞くと、なぜか人は幸せな気持ちになるのはなぜなのだろうか。少なくとも、「不幸せ」になる人は聞いたことがない。寿司は、やはり、何かしら日本人としての「イデア」なる何かか、大和魂の何かしらを抱えたものなのかもしれない。ちなみに蛇足だが、私はセロリという名前を聞くとダウナーになるがそれは別の話。寿司は、なぜ幸せになるかというと、うまいからだろうか。しかしながら、寿司よりうまいものも世の中にはあるので(比較優位というよりも、全体からみて嗜好性の相対性として)、いちがいにおいしさだけではやはりないのだろう。ただ、寿司はやはり何が良いかというと、ポエミーな点である。なぜポエミーかというと、「寿司いこう」という話を聞くと、人は、詩人になるからである。私の友人でもいるのだが、寿司という単語を聞くとやれ高級なネタを念仏のようにつぶやきだし、そして、シャリだのガリだのニガリだのニガウリだのキューカンバーだのとエスカレーションし、最終的にはザギンでシースー、ギロッポンでヤーキニークと叫び出す人がいて、やはり業界の人はなんというか色々なものがサチっているというか、てんぱっているというか、ギリギリで生きているのだなぁと思う次第。寿司がポエミーなのは、それらの理由からではない。sushiという単語は英語にもなっているが、それが非常に韻を踏みやすいからなのである。有名な寿司の詞としては「I see sushi, you extacy」というポエムは皆様もご存じのこととも思う。これは古イカロスの詞だが、そこには、寿司の快楽は生死をおも左右するという思いが込められていて、これは日本語でも韻を踏んでます まる
6分32秒(メッセで「何か単語2個下さい」と聞いてでてきたのが「寿司」と「ポエム」だった)

夜鳴く鶏

タイトルに他意はなし。思いつき。でも、夜に鳴く鶏がいてもいいんじゃないかと思う。でも近所迷惑だから排除されるかも。鶏の世界において、鳴く時間の多様性は淘汰されてしまうのだ。しかし、そもそも鶏は飛べないのに鳥という非常にユニークで独創的な確固たるアイデンティティを持っているので、それはそれで差異化を生み出しているのだから、それ以上の分化は避けるべき定めなのかもしれない。でも、それってばアイデンティティではなく、独自の個性であり、あるいは、機能なのかもしれない。日本画は、空白を描くという素晴らしい特性を持っているが、鶏も飛べないという「欠落」が独自の機能として作用しているのかもしれない。彼ら(ないし彼女ら)が、なぜ飛べないのかは、私はあずかり知らぬところだけれど、調べる意欲もないけれど(こういう時にPoPInは便利なのだろうか)、まぁ鶏が飛べないというのは、このように人口に膾炙するという点で、PRにおけるフックというかスパイクになっているのだろう。ただし、鶏が知名度をあげたところで、生存における価値はなかなか上昇しないから、結局はROIを無視した戦略になるのかもしれない。ただ、希少価値が高まるとペットとして飼う人もでるゆえに、そこにおける生存可能性(ないし、ベターな生活)は確保されると考えても良いかもしれないと思うが、結局、それは間違いで希少価値が高まれば生産する人が増えるという市場原理が働くので、結局比率は同じに落ち着くのだろうと思う。ただ、種の保存の観点から言えば、頭数が増えれば、種の保存も確保される傾向にあるので、そう考えると、鶏が飛べないというのはちゃんとした理にかなったものかもしれない。ただ、ここで気をつけたいのは、「飛べない」ということの利点が「不利益」を上回る必要があるということだ。つまり、飛べないということで、他の生き物に食べられたり(犬とか人とか)、あるいは馬鹿にされるというネガティブ名声を受ける不利益を利益から差し引かなくてはならない。そう考えると、結局、イーブンな気もしてくるが、それの数値化は厄介なので避ける。ただ、思うに、オムレツはおいしいので鶏さんにはがんばって頂きたい。

泣けるコピペ

省エネエントリ。
たまに週末にみて泣けてます。2ちゃんねるのこの創造性は凄いなぁ、と思いマスです。
» ベア速 涙がでちゃうコピペ
以下いくつか抜粋
■恋人系

どうして私がいつもダイエットしてる時に(・∀・)ニヤニヤと見つめやがりますか(゚Д゚)ゴルァ!
どうして私が悪いのにケンカになると先に謝りますか(゚Д゚)ゴルァ!
どうしてお小遣減らしたのに文句一つ言いませんか(゚Д゚)ゴルァ!
どうして交代でやる約束した洗濯をし忘れたのに怒りませんか(゚Д゚)ゴルァ!
どうして子供が出来ないのは私のせいなのに謝りますか(゚Д゚)ゴルァ!
どうして自分が体調悪い時は大丈夫だと私を突き放して私が倒れると会社休んでまで看病しますか(゚Д゚)ゴルァ!
どうして妻の私に心配掛けたくなかったからと病気の事を隠しますか(゚Д゚)ゴルァ!
おまけにもって半年とはどう言う事ですか(゚Д゚)ゴルァ!
長期出張だと嘘言って知らない間に手術受けて助からないとはどう言う事ですか(゚Д゚)ゴルァ!
病院で俺の事は忘れていい男見つけろとはどう言う事ですか(゚Д゚)ゴルァ!
こっちの気持ちは無視ですか(゚Д゚)ゴルァ!
正直、あんた以上のお人よしで優しい男なんか居ませんよ(゚Д゚)ゴルァ!
それと私みたいな女嫁にすんのはあんた位ですよ(゚Д゚)ゴルァ!
もう一つ言い忘れてましたが私、お腹に赤ちゃん出来たんですよ(゚Д゚)ゴルァ!
あんたの子供なのに何で生きられないのですか(゚Д゚)ゴルァ!
そんな状態じゃ言い出せ無いじゃないですか(゚Д゚)ゴルァ!
それでも言わない訳にはいかないから思い切って言ったら大喜びで私を抱きしめますか(゚Д゚)ゴルァ!
生まれる頃にはあんたはこの世にいないんですよ(゚Д゚)ゴルァ!
元気な子だといいなぁってあんた自分の事は蔑ろですか(゚Д゚)ゴルァ!
病院で周りの患者さんや看護婦さんに何自慢してやがりますか(゚Д゚)ゴルァ!
病気で苦しいはずなのに何で姓名判断の本で名前を考えてやがりますか(゚Д゚)ゴルァ!
どうして側に居てあげたいのに一人の身体じゃ無いんだからと家に帰そうとしますか(゚Д゚)ゴルァ!
どうしていつも自分の事は二の次何ですか(゚Д゚)ゴルァ!
医者からいよいよダメだと言われ泣いてる私に大丈夫だよとバレバレの慰めを言いますか(゚Д゚)ゴルァ!
こっちはあんたとこれからも生きて行きたいんですよ(゚Д゚)ゴルァ!
それがもうすぐ終わってしまうんですよ(゚Д゚)ゴルァ!
バカやって泣きそうな私を包んでくれるあんたが居なくなるんですよ(゚Д゚)ゴルァ!
忘れろと言われても忘れられる訳ないでしょ(゚Д゚)ゴルァ!
死ぬ一週間前に俺みたいな奴と一緒になってくれてありがとなですか、そうですか(゚Д゚)ゴルァ!
こっちがお礼を言わないといけないのに何も言えず泣いちまったじゃないですか(゚Д゚)ゴルァ!
あんなに苦しそうだったのに最後は私の手を握りしめて逝きやがりましたね(゚Д゚)ゴルァ!
何で死に顔まで微笑みやがりますか(゚Д゚)ゴルァ!(゚Д゚)ゴルァ!(゚Д゚)ゴルァ!
そんなのは良いから起きて下さい(゚Д゚)ゴルァ!
生まれてくる子供を抱いて下さい(゚Д゚)ゴルァ!
子供に微笑みかけて下さい(゚Д゚)ゴルァ!
たのむから神様何とかして下さい(゚Д゚)ゴルァ!
ダメ女な私にこの先一人で子供を育てろと言いやがりますか(゚Д゚)ゴルァ!
そんなあんたが死んで5ヶ月…
子供が生まれましたよ(゚Д゚)ゴルァ!
元気な女の子ですよ(゚Д゚)ゴルァ!
目元はあんたにそっくりですよ(゚Д゚)ゴルァ!
どこかで見てますか(゚Д゚)ゴルァ!
私はこの子と何とか生きてますよ(゚Д゚)ゴルァ!
あんたも遠くから見守って居てください。

嫁は妊娠中。もうすぐ八か月。
西日の部屋で、ソファに座ってお腹を撫でてる嫁を見てたら、なんとなく言いたくなって
後ろから抱き締めて「愛してる」って言った。
ただ、俺の嫁、ろう者なのね。なんも聞こえないの。わかんないの。

わかんないはずなの。
でも、嫁、振り返って

手話で
《わたしも》
って言ってくれた。

俺、明日もがんばれるわ。

■その他

小学生のとき、少し足し算、引き算の計算や、会話のテンポが少し遅いA君がいた。
でも、絵が上手な子だった。
彼は、よく空の絵を描いた。
抜けるような色遣いには、子供心に驚嘆した。

担任のN先生は算数の時間、解けないと分かっているのに答えをその子に聞く。
冷や汗をかきながら、指を使って、ええと・ええと・と答えを出そうとする姿を周りの子供は笑う。
N先生は答えが出るまで、しつこく何度も言わせた。
私はN先生が大嫌いだった。

クラスもいつしか代わり、私たちが小学6年生になる前、N先生は違う学校へ転任することになったので、
全校集会で先生のお別れ会をやることになった。
生徒代表でお別れの言葉を言う人が必要になった。
先生に一番世話をやかせたのだから、A君が言え、と言い出したお馬鹿さんがいた。
お別れ会で一人立たされて、どもる姿を期待したのだ。

私は、A君の言葉を忘れない。

「ぼくを、普通の子と一緒に勉強させてくれて、ありがとうございました」

A君の感謝の言葉は10分以上にも及ぶ。
水彩絵の具の色の使い方を教えてくれたこと。
放課後つきっきりでそろばんを勉強させてくれたこと。
その間、おしゃべりをする子供はいませんでした。
N先生がぶるぶる震えながら、嗚咽をくいしばる声が、体育館に響いただけでした

阪神大震災後のはなし
当時オレはあるファミレスの店員をしていて、
震災後、ボランティアでバイキングのみのメニューを無料で提供する事になった
開店と同時に満席になって席待ちの列、繁忙期以上の忙しさだった
お客さんの中には着の身着のままで来る人がいて、
他のお客さんが「自分は家が残っているし、帰れば着る物がある」と言って
上着を差し出す光景を時折目にして、目頭が熱くなったのを覚えている

昼を過ぎた頃、待ち列の中にやたら身奇麗でアクセをジャラジャラ付けた若い男女二組がいた
彼等は使い捨てカメラで撮影してはギャーギャー騒いでいた
さらに彼等は皆が我慢して並んでいる中、「はやく席に案内してよ」と文句を言うばかりか、
「席に着いたら、即ビール4つね」「わたしパフェたべたーいw」とワガママ放題
見るに見かねてケンカ覚悟で退店願おうとしたその時、
一人の御老人が「あんたら、観光に来たのなら、頼むから帰ってくれないか!」
と涙ながらに訴えた
すると彼等は「カンケーないよw」「ナニか言ってるーw」とケラケラ笑って茶化すだけ
さすがに頭に来たオレが「申し訳ないですが、出て行ってもらえますか?」
と啖呵をきった瞬間、オレの肩をポンと叩いて前に割って入る男性がいた
男性は腕まくりをして見事な刺青を見せ付け、傍若無人な若者たちの前に立つと
「オイ、にいちゃんら はよおうちに帰って、テレビでも見とかんかい!」と一喝
彼等は黙ってスゴスゴと、埃一つ付いてない国産高級車で帰っていった

その後、ヤのつくヒトであろう男性は帰り際、
「店員さんはケンカしちゃいかんよ、そういうのはワシらの仕事やからw」
「食事ありがとう、おいしかったよ」と言って店を後にした
その時の男性の埃まみれのパンチパーマにヒビの入ったサングラス、
少し足を引きずって歩いて帰っていく姿が印象的だった

■おかん系

私の母は昔から体が弱くて、それが理由かは知らないが、
母の作る弁当はお世辞にも華やかとは言えないほど質素で見映えの悪い物ばかりだった。
友達に見られるのが恥ずかしくて、毎日食堂へ行き、お弁当はゴミ箱へ捨てていた。
ある朝母が嬉しそうに「今日は〇〇の大好きな海老入れといたよ」と私に言ってきた。
私は生返事でそのまま学校へ行き、こっそり中身を確認した。
すると確かに海老が入っていたが殻剥きもめちゃくちゃだし、彩りも悪いし、
とても食べられなかった。
家に帰ると母は私に「今日の弁当美味しかった?」としつこく尋ねてきた。
私はその時イライラしていたし、いつもの母の弁当に対する鬱憤も溜っていたので
「うるさいな!あんな汚い弁当捨てたよ!もう作らなくていいから」とついきつく言ってしまった。
母は悲しそうに「気付かなくてごめんね…」と言いそれから弁当を作らなくなった。

それから半年後、母は死んだ。私の知らない病気だった。
母の遺品を整理していたら、日記が出てきた。
中を見ると弁当のことばかり書いていた。
「手の震えが止まらず上手く卵が焼けない」 日記はあの日で終わっていた。
後悔で涙がこぼれた

これも有名
» pya! 「ありがとう」って言いそびれたヤツいる?

» 無題のドキュメント 感動コピペで泣いたらちんちんどっかん
■ビジネス

そのときの部長はすっごく冷たくて、いつもインテリ独特のオーラを張り巡らせてる人だった。
飲みに誘っても来ることは無いし、忘年会なんかでも一人で淡々と飲むようなタイプで、
良く怒られていたこともあって俺はすごく苦手だった。

ある日のこと、部長の解雇を伝える社内メールが全員に届いた。
あのむかつく部長が居なくなる!!心の中でガッツポーズしたのは俺だけじゃなかったはずだ。

それから1週間後、部長の最後の出勤日。
退社のセレモニーが終わるとみんなそそくさと帰って行ったが
部長と俺だけは居残って仕事を片付けていた。
送別会の開催も自ら断った部長を苦々しく思っていると、珍しく専務から呼び出された。
しぶしぶ専務室に行くと、課長と専務が待ち構えていた。
俺はそこで始めて課長から「部長解雇の真相」を聞いた。
原因は俺だった。俺のミスの責任を全て部長がかぶってくれたらしい。
話を聞いてたまらなくなった俺は急いで部署に戻ったが、部長の姿はすでに無かった。
ふと自分の机の上を見ると、封の開いた買い置きのタバコ。すでに一本無くなってる。
横に添えられたメモにはこう書いてあった。

「これぐらいはいただいても良いはずだ」

俺にとっては無くなったその一本が、思い出の一本です。

■いい話

劇場の喫煙所にて。
俺がボーっと煙草吸ってたら、後から来たおっちゃんが
「アレ?アレ?」という感じでライターを探してた。
お、これはいい事をするチャーンス!と思い、
このスレで学んだように、自然に、さりげなく・・・を意識しながら
自分のライターを差し出した。
しかし。
おっちゃんの手には、やっと見つかったらしい
高級そうなライターが既に握られていた。

うわ百円ライターなんて出しちゃって俺ってばもう!
と慌てて手を引っ込めようとしたら、
「有難う、確かあった筈なんだけどなぁ」とか誤魔化しながら
俺のライター使ってくれた。
こっちが有難うだよ、おっちゃん。

あとこれいつみてもなく
» ある騒動の記録
他、有名コピペ
» ベア速 これ考えた奴天才だろ、と思ったコピペ
» 無題のドキュメント ニヤニヤ出来るコピペください
» ささやかな楽しみ:ヌクモリティ感じるコピペ貼ってけ – livedoor Blog(ブログ)
» F速VIP(・ω・)y-~ 2008年で  最  も  面  白  か  っ  た 一  行
» オチが秀逸なコピペ(後編)ツꀀニコニコVIP2ch
» オチが秀逸なコピペ(前編)ツꀀニコニコVIP2ch
» ベア速 アハ体験できるコピペを貼ってくれ

果たされた約束

約束に関する名言でこのようなものがある(うろ覚えで書いています)。

1.一度約束をしたら、その約束は何が何でも守らなければいけない。
2.そんな約束はしないこと

と、これはジョークですが、まぁ、生きていると色々約束をする場面が出てくる。そりゃビジネス面であればいくらでもあるし、プライベートでも。
たとえば

「温泉でも行こうなんて いつも話している 落ちついたら仲間で行こうなんて でも」

cf WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント~ H Jungle with t 歌詞情報 – goo 音楽
というような。
「今度飯いこうよ」「うん、落ち着いたらまたね」というような、処世術のような、あるいはリップサービスのような21世紀。ないし20世紀の翌世紀。持ち越し。
もちろん、それらは約束ではないのだけど、無期限の口約束は結局のところ、それが果たされぬ故に尊いのか、あるいは、恒久たる約束ゆえに尊いのかわからないけれど、まぁ、そのように私たちは日々を生きる。
そう。で、約束は、いつか果たされることもある。そんな口約束でも。期限を切っていないという裏書きのない手形のようなものでも。
この間、4年以上前にした、約束が実現された。
ちょっとしたウナギ屋さんだった。その4年前にどのような経緯で約束をしてもらったのか憶えていない。ただ、メッセで「この近所にこのようなおいしい鰻屋あるんだけど知ってる?今度、いこう」というような話が駆け抜けた4年以上前の冬。
そして、時は流れ、紆余曲折があり、そしてきっかり年をとり、回り回って、その約束が果たされた(後日談もあるのだけど、それはまた別の話)。
ただそれだけの話。
でも、このようにいつか偶然、叶う約束ならば、そういう約束もいいな、と思った。

2008年の12冊

さて。個人的に毎年行っている「その年に読んで面白かった小説」まとめ。
四年目になりますやろか。この「読んだ本」に自分の本メモを入れているんだけど、去年は100冊ちょっとしか読めておらず。どうしてもビジネス系が多いので小説は半分以下だろうか。ということで6位までにしました。タイトルの12冊は仕様。
あとテンションあがるかは人次第なのでご注意下さい。
ともあれ、過去のは以下。

■6位: 新堂冬樹 「女王蘭」
これも、すすめられて読んだ一冊。
キャバクラなどが舞台だが、ストーリーが面白くて(どろどろして)、楽しく読んだ。
» 女王蘭 (読んだ本)
■5位: 大崎 善生 「ロックンロール」
パリを舞台にした恋愛小説。
切なさを書かせたら、大崎さんつよし。昨今、毎年ピックアップしてる気がする。
以下の最後の引用が白眉。

僕もわからなくなると真夜中に台所に立って鍋を磨く。一時間も二時間も。本当だよ。

それにきっとこの世にはヒステリーという名前のバス停を持っていない女の子だって存在しているに決まっている。

こうして僕たちは欲望の坂道をただ転がっていけばいいのだ。その先にあるものを恐れることなかない。ただ石ころとなり転がり続ければいい。

アメリカの小説にあったような気がする。この世の正しいことの全てはシャワーを浴びた後にされることだ。

» ロックンロール (読んだ本)
■4位: 志羽竜一 「アムステルダム・ランチボックス」
一気に読んだ。会社で、べにぢょだか西川さんにすすめたところ、楽しく読んだとのレビューをもらった気がするので、それなりに万人受けするのではないかと想います。
» アムステルダム・ランチボックス (読んだ本)
■3位: 西村 健 「ビンゴ 」
ダイハードを小説化したら、こうなります、というような感じ。
バイオレンスあり、人情あり、一気に読まされた(好き嫌いは激しいと想うのでご注意)。
ビンゴから考えると、七冊になるのかな?すごい分量だけど、すぐ読める。3人が主人公で、それらの物語が1つづつ。そしてその3人の主人公が絡まる物語が四冊分。
最後は、カタルシスを憶えずにはいられない。平成版バイオレンス戦国時代物語というか。
» 劫火4 (読んだ本)
» 劫火2 大脱出 (読んだ本)
» 劫火1 ビンゴR(リターンズ) (読んだ本)
■2位: 真山 仁 「ハゲタカ」
友人にすすめられて読んだ「ハゲタカ」。その人のおすすめはホボ、外れることはないので迷わず買った。案の定、べらぼうに面白かった。
ハゲタカ2も併せて四冊の物語で重厚。でもあっという間に読む。ドラマ化されたらしいけど詳細不明。
ストーリーはハゲタカファンドの物語。実際の日本の出来事などもうまく絡ませているので、その辺にも興味あると、とても面白い。
なお「虚像(メディア)の砦 (読んだ本)」はイマイチ。マスメディアが舞台。
以下、少し引用。

わたしはフェアとラブって言葉が一番嫌いよ。どっちもこの世にあった試しがないんだから。

» ハゲタカ2 (読んだ本)
» ハゲタカ (読んだ本)
■1位: 中村 航 「リレキショ」
あくまでも「村上春樹好き」として、とても面白かった。
ストーリーは当然ながら、言葉使いや表現、エピソードが刺さる。なお「100回泣くこと」はソコソコ。
概要としては、主人公がリレキショ作って、ガソリンスタンドで働き始める。で、そこで恋する相手がみつかる。あとは姉と姉の友達が主要人物で物語はすすむ。
なんてことのないシーンたちだけど、こうも絡まると素晴らしい一冊となる。
» リレキショ (読んだ本)