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リーン・スタートアップを読んだ

昔ざっと読んだだけだったので、2度め

>いわゆるアーリーアダプター(earlyadopter)──製品をもっとも強く欲している顧客をみつけることだ。

まずは濃いユーザを見つけること

>価値仮説と成長仮説はいずれもスタートアップが必ず直面する最重要の要となる問いだ

2つを抑える必要

スタートアップ・ウェイを読んだ

>こういう中途半端はやめ、先進企業の中核を担う原理にアントレプレナーシップをすえよう。「スタートアップDNA」を専任で保護する者を置く──次世代のイノベーションに投資しつづけられるように、組織にアントレプレナーの意識を吹き込み、手法を広げていく責任者を置くの

> ここに難しさがもうひとつある。アントレプレナーは「単なる一機能」ではなく、他の機能がもっと効率的になるよう支援し、背中を押すものなの

アントレプレナーを役職として社内におくべし

>「守るべきルールは、顧客からフィードバックを得ること、そして、できるだけ早くそうすること、です。その上で実験し、仮説を立てては検証するをくり返すわけです。試験チームにはこういう訓練を施してきたのですが、これ以上、普遍的に適用できることはありませ

顧客の声の重要性

> つまり、ディッカーソンは、グーグル時代の経験から有効だとわかっている方法──みなさんもご存じの方法──を取ろうとした。関係者を一カ所に

関係者は1箇所に集めて議論すべし

>他部門との調整で難しい問題に直面したとき、幹部に助けを求められるようにしておかなければならない。このような後見人となる幹部がいないと、少なくとも膨大な時間が無駄になるし、最悪の場合には社内スタートアップが死んでしまう。他部門に説明したり、批判をかわしたり、謝ったりすることに貴重な資源を費やさざるをえなくなるの

新規事業には幹部のバックアップが欠かせない

> リーン・スタートアップのムーブメントで一番有名なアドバイスをひとつ上げろと言われたら、なるべく早い段階からなるべく頻繁に顧客にかかわってもらえ、だと思う。スティーブン・ブランクの「外に出ろ」

人にあえ

>こまで来れば、この「買収」や「IPO」を活用し、成功と直結する形で社内スタートアップの株を用意することも夢ではない。短期の中間目標に対するボーナスという形ではなく(世の中、こういうボーナスばかりなのは残念なことだ)、長期的なパフォーマンスに連動する本物の株を用意するのだ。  これはあまりに過激だと思う組織が多いだろう。だから、あくまで挑発として書くにとどめたい。だが、そういう組織を後世に残したいと考える次世代の創業者なら、のるかそるかのアントレプレナーシップでなければ得られない集中、成長、そして報酬を優秀な社員にも体験してもらいたいと考えるはず

報酬としての株の重要性

友だちの数で寿命はきまる 人との「つながり」が最高の健康法を読んだ

> 健康診断に寿命を延ばす効果が果たしてあるのか、それともないのかという研究は繰り返し行われています。でも、真面目に健診に行っている人には申し訳ないのですが、現在では期待しているほどの効果がないというのが結論になっています
>「人びとはビタミンやサプリが無害、あるいは有益だと考えています。しかし現実には、サプリは身体に害を起こすこともあるのです。

まじっすか

>高いサプリを買う必要はなく、ドラッグストアで普通に売られている、マルチビタミンを毎日摂るだけでいい。

マルチビタミンかった

> このように世界は6人ほどの隔たりでスモール・ネットワークを作っているのですが、前述のクリスタキス教授の研究によると「3次の隔たり」までは感情と行動が影響するという事実が知られています。ある人が怒ったら、怒った負のエネルギーは「3次の隔たり」にいる人にまで伝播するの

怒こりやすい人は近くにると影響される

> デール・カーネギーという自己啓発の巨人がいますが、彼はロングセラーを続けている名著『人を動かす』の中で8ページほどを割いて、いかに笑顔を作るかという点に触れてい

えがおの価値

>それはコールセンターに所属しているメンバー個人の能力やそれを束ねるマネージャーのリーダーシップという要因ではまったく説明できませんでした。そこで生産性の違いに影響する要因を調べたところ、結局は雑談の多さで説明できるということがはっきりわかったのです。具体的にはコーヒーブレークの時間を揃え、コミュニケーションを促すこと
>もう一つハーバードへの留学で気づいたのが、自然とまわりに人の輪ができる魅力的なタイプは成功談よりも失敗談をよく話すということ。バラ色の道を歩いてきた人よりも、イバラの道で失敗の連続だった人の話の方が共感を生みやすいの

雑談の価値。あと自己開示の重要性(失敗談

>この呼吸法を実践していると、息を吐いている時間が長くなりますから、体内に二酸化炭素が溜まってきます。脳内にも二酸化炭素が溜まるようになると、脳内では幸せな気分をもたらす神経伝達物質であるセロトニンの分泌が増えてきます。また、脳の前頭前野が活性化するため、物事をより客観的に見ることができるようになり、相手を思いやる気持ちが生まれやすくなるの

ヨガの科学的な分析

>一つ目の方法は集中力を高める「フォーカスト・アテンション」です。日本では「止瞑想」といいます。たとえば、暗くした部屋に火をつけたキャンドルを立てて、深くリズミカルな呼吸をしながら揺らめく炎だけをじっと見つめるのです。そうするとリラックスしているのに、集中力が高まっているという状態を作ることができます。  私自身も瞑想を実践していますが、このフォーカスト・アテンションを 10 分間ほどやってから仕事に移ると、仕事の能率が非常に高まり

やったことない。

> 日本と同じように高齢化が問題になっているイギリスではある取り組みが注目されています。それは「感謝の訪問(Gratitude Visit)」

> その僧侶が行っていたのは、恵まれない人びとに寄り添う共感の瞑想(「 姿勢、呼吸、心を順番に整える。」参照)でした。この瞑想を行っているとき、脳をfMRIで調べると幸福感を高めるセロトニンを分泌する部位の活性度がマックスになったことがわかったのです。「つながり」で得られる幸福感の本質もおそらく「思いやり」なの

思いやりが人を幸せにする

DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルールを読んだ

教えてもらった本。良い本でした

 

>人生最後の日に、満足のいく経験に満ちた人生を送れなかったと気づいたときの後悔がどれほど大きなものか、想像してみてほしい。テレビドラマ『ダウントン・アビー』の執事、カーソンはこのことを見事に表現している。 「人生でしなければならない一番大切な仕事は、思い出づくりです。最後に残るのは、結局それだけなのですから」

人生で一番大切な仕事は思い出づくり

>経験も同じだ。時間や金をかけて何かを経験するのは、その瞬間を楽しむためだけではない。経験は私たちに、尽きることのない「配当」を与えてくれる。 それが、ルール1でも触れた「記憶の配当」
もちろん、老後の備えは必要だ。 だが、老後で何より価値が高まるのは思い出だ。 だから私はあなたに、できるだけ早く経験に十分な投資をしてほしいと考えている。 記憶の配当について考え始めると、「善は急げ」だということがよくわかるようになる。経験への投資が早ければ早いほど、記憶の配当はたくさん手に入る。

思い出は配当。しかも福利計算

>記憶の配当を多く得る方法を積極的に考えてみよう。経験をしている最中にたくさん写真を撮る、その経験を一緒にした人たちとの再会を計画してみる、動画やフォトアルバムを編集してみるなんてどうだろ

確かに。

これは単なる私自身の経験則や持論に留まらない。心理学の研究もこれを裏付けている。 時間をつくるために金を払う人は、 収入に関係なく、人生の満足度を高めることがわかっている

時間のためにお金を使うことの重要性

>だが意外にも、 もうじき失われてしまう何かについて考えると、人の幸福度は高まることがある。 そのことをよく表す、大学一年生を被験者にした心理学の実験がある。〜 その結果、何が起こったか? 30 日後に引っ越すことを想像したグループの学生は、そうでない学生に比べ、幸福度が上がっていた。特別な何かをするにせよ、いつもと同じことをより楽しもうとするにせよ、残された時間が少ないと想像するだけで、学生たちは充実した時間を過ごせたのだ。 この実験から学べるのは、 人は終わりを意識すると、その時間を最大限に活用しようとする意欲が高まる ということ

残り時間を考えることの重要性

>2つ目は、 行動を取らないことへのリスクを過小評価すべきではない ということだ。大胆な行動を取らず、同じ場所に留まれば、安全に思えるだろう。だが、それによって何かを失っている可能性にも目を向けるべきだ。 安全な道は歩めるかもしれないが、行動して得られるはずだった経験値を失っている可能性もある。たとえば行動によって1万ポイントの経験値を得られたのに、リスクを避けたために7000ポイントしか得られていないかもしれない。その場合、人生の満足度が 30%減ることにDIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール

しなかったこのリスクは思ってるより大きい

 

 

 

最高の脳で働く方法 の読書感想文

よんだ。めちゃ面白かった。メモ

> 頭の中の舞台は限りあるリソースであり、無駄にしてはならない。
> 必要のないときにはいっさい考えないこと。対応がどうしても必要でない限り、あるいは必要になるまでは、急を要さない作業に注意を払わない態度を貫くことだ。

よく言われるように脳のリソースは有限使う先を絞る必要がある

> 複数のアイデアを覚えておこうとすると、記憶力が低下し始める。
> ロンドン大学の研究によると、携帯電話で常にメールやメッセージを送受信していると、知能指数(IQ)が平均10ポイント低下(女性では5ポイント、男性では15ポイント低下)するという。
> 一度に集中して行うことができる意識的な作業は一つだけである。

Liheflkacs系でもいわれるけど、頭の中はシンプルにしておくこと。平行仕事は空く

> 別の研究は、現代のオフィスワーカーは平均11分で集中が途切れてしまうことを明らかにした。いったん集中が途切れた後、元の作業に完全に戻るまでには25分もかかるという。

SNSとかは業務中はシャットダウンしたい

> ある研究によると、人が一つのことを集中して考える時間は、平均してわずか10秒であり、すぐに別のことに思考が移ってしまうという。

これはそうなんだ。もう少し長い気もするけど。

> 付き合いはじめたばかりの恋人たちは「我を忘れ」、その場の勢いでいろいろとあきれたことをしがちだ。ある研究によると、付き合い始めの恋人たちの脳は、コカインを摂取した人の脳と共通点が多いという。

恋愛しはじめの感情は信用してはならない

> ポジティブ心理学の父と呼ばれるマーティン・セリグマンは、フロー状態を、快楽の幸福(美味しい食事や高級ワインから得られる喜び)よりも重要な、人としての幸福の3つの主な原動力の一つに位置づけている。彼によれば、フローは自分の「「強み」、つまり磨きをかけて身につけた振る舞いを生かすことにも関わるとみられる

フローは快楽

> 残る6割のケースでは、インサイト体験が起きているという。インサイト体験の特徴は、答えに至るまでの論理的な流れがなく、答えが突然「わかる」ことだ。
> インサイトに関するこうした知見から、創造性の向上に役立つとみられる方法が導き出される。無意識の脳に問題を解決させるという方法だ。(シャワーとか

無意識の自分の脳を信じる

> 幸福感が増すとインサイトが生じる可能性が高まり、不安が増せばその可能性が下がる。これは、かすかな信号を察知する能力と関係している。不安なときは、ベースとなる活性度が高く、全体的に電気活動が活発なため、かすかな信号を察知するのが難しくなる。ノイズが多すぎて、信号がよく聞こえなくなるから

幸せな人の方が決断力がある

> その後、各参加者は5分時間を与えられて、お互いにこのモデルを使って実際のビジネス課題の解決に取り組んだ。参加者が取り組んだ課題のうちの75パーセントが、わずか5分の会話で解決された。

会話の価値

> マインドフルネスの練習によって、うつ病の再発率が75パーセント低下することが明らかにされた
> マインドフルネス・トレーニングを実施した被験者グループは、唾液試料に基づく免疫数値が平均50パーセント近く高くなった。

すごい。最近、瞑想してます。

> たとえば、間近に迫ったストレスのたまるイベントが気になって物語回路が興奮状態にあるとき、深呼吸をして今この瞬間に集中することが、興奮を静めるのに効果的な理由を説明している。その瞬間、五感すべてが「活性化する」からだ
> 私と妻は、子どもと夕食をとるときに、食べ始める前の10秒間だけ、呼吸3回分静かに意識を集中させる決まりをつくった。そのおかげで、夕食をより美味しく感じられる

深呼吸の重要性

> ファーブの実験において、瞑想習慣のある人など、物語と直接経験の回路を意識する練習を常にしている人たちは、2つの回路をより明確に区別していた。こうした人たちは常に今どちらの回路を使っているかを把握し、回路を容易に切り替えることができた。一方、これらの回路を意識する練習をしたことがない人たちは、無意識のうちに物語回路をとる傾向にあった。
> こうして注意を切り替えるとき、あなたは脳の機能を変えており、それによって脳の働き方に長期的な影響をもたらせる可能性がある(その仕組みの専門的側面については、後のシーンで取り上げる)。

意識の切り替えの重要性

> 意識的プロセスに割くリソースが不十分なとき、脳は「自動操縦」モードになり、深く根付いた機能や、最近の出来事などの客席最前列に近いアイデアに頼るようになる。
> 成功しているエグゼクティブの大半が、大脳辺縁系が興奮した状態でも冷静でいる能力を身につけている。
> 彼らは、自分の車がスリップしかけていると気づいたときの恐怖体験を言葉で言い表せる上級ドライバーに似ている。スリップしている間、その言葉を即座に想起できるため、パニックが和らぐのだ。

脳のリソースの関心先のコントロールの可能性。焦ってる時こそ、冷静に

> 興奮を和らげるには、情動に関する長い対話ではなく、短い象徴的な言葉でラベリングを行う必要がある
>否定や怒りなど、変革の最中に生じる情動や段階を言葉で説明することで脅威反応を和らげる効果がある


自分の感情をラベリングするだけで冷静になれる

> 人が一度に意識的に注意を払うことができる環境信号は約40種類だという。無意識の場合、この数は200万を超える。

すごい。第六感の正体

> 回避もコントロールもできないストレスは破壊的な影響をもたらし得るが、同じストレスであっても回避可能だと感じることができれば、その影響は大幅に軽減される。

ストレスの可視化によるコスト削減

> 上級幹部は多大なストレスにさらされているといわれており、この結果は直観的にはピンとこない。だが、選択権があるという認識は、食習慣などの要因よりも健康にとって重要とみられる。何らかの方法でストレスを経験することを選んでいるほうが、選択権や自己コントロール感を持てないままストレスを経験するよりも、受けるストレスが少ない。

選択肢があることが重要

> 「心理学の文献に、下半身まひになった人も宝くじを当てた人も、6カ月後には、同じくらいの幸福度になっていることを明らかにした有名な研究結果が紹介されている。

めちゃめちゃ面白い。人は幸せ不幸せに順応する


>私たちの情動反応は、結局は世界に対する自分の評価から生じており、自分の評価を変えることがができれば、情動反応が変わる」とオクスナーは説明する。

ヨガの話にも近い

> 「情動反応が基本的には周りの世界の解釈や評価から生じ、私たちがこの評価を変えることができるなら、変えようと努力しなければなりません。ある程度の努力をしないのは、むしろ無責任です」

自己のコントロールは責任

> 私の考えでは、再評価はメンタルプロセスを観察する能力と並ぶ、人生の成功に不可欠な最重要スキルだ。私が再評価と、教育や社会全体におけるその役割について質えん問したとき、グロスはもっと感情をあらわにしてこう述べた。「この知識は早い段階から頻繁に教えられるべきだと思います。飲み水にさえ含まれるべきです

自分の認識を疑い、ものごとを再評価することの価値

> この質問に答える前に、私は一呼吸置いてしばらく思案しなければならなかった。研究によれば、人生をやや楽観的にとらえている人たちは実際に一番幸せとみられる。
> 幸福な人々は、より幅広いデータを知覚し、より多くの問題を解決し、ある状況で取るべき行動について新しいアイデアを多く思いつくという
> 常に、物事が少しずつ好転していることに注目するよう心がければ、たとえ反証があっても、適度なドーパミンレベルを維持するのに役立つ。
> ポジティブな精神状態を保つために、ささいな方法であっても繰り返し期待をコントロールする方法を見つける。

楽観主義は幸せ。そしてそれは努力で作れる。たとえば、少しの差を評価するとか、見方をかえるとか

> 脳にわかるのは、脳内で把握したことだけである」。世界に関する解釈がすべて脳による解釈、結局は自分の解釈にすぎないと認識すれば、あらゆる瞬間にどの解釈を用いるかを選べるというのは理にかなっている。
> 自律性と自己コントロール感も、脳にとっての一次的報酬または一次的脅威である。◦再評価は、高まった興奮を静めるのに有効な方法である。◦再評価を頻繁に行う人ほど、幸せな人生を送っているとみられる。


現実をかえるのではなく、現実の理解をかえる

> ユーモアも再評価の一形態である。私の知り合いの元企業CEOのジョン・ケースには、ミーティングで人が緊張しているときによく使うフレーズがあった。「お得な自動車保険を契約したところだと言いましたっけ?」。前後関係を無視したこのコメントは、人を笑わせ、相手の見方を深刻なものから愉快なものに、つまり回避から接近へと変えた。困難な状況を笑い飛ばすことによってどれほど選択肢が見えやすくなるか、あなたも気づいたことがあるはずだ
> 上司の笑顔を見ると、あなたの脳はその笑顔のまねを始めてあなたも笑顔になり、上司はそれに対してさらにほほ笑み返す。これはミラーリング機能によってそれぞれの人が相手の笑顔の度合いを増していく上向きの好循環である。
> 握手したり、名前を呼び合ったり、天気でも交通状況でも共通の話題で会話したりすると、オキシトシンの放出を促して親近感を増すことができる。

雑談の可能性

> 空腹と仲間外れは、同じネットワークを使って同様の脅威や痛みの反応を引き起こすのだ
> 孤独が脳卒中と心臓病による死亡リスクを著しく高めることが、この調査で明らかになった。カチョッポは調査データを分析するなかで、孤独が社会一般の認識よりもはるかに重大な問題である可能性に気づいた。
> 誰かを敵だと感じると、脳のあらゆる機能が変化する。敵とみなした相手と接するときは、自分の経験を処理するときとは違う脳部位を使う。ある研究によれば、競争相手と認識した人には共感しなくなるという。共感が少ないとオキシトシンの分泌も減り、心地よい協力の感覚も全体的に減ってしまう。

仲間はずれの恐怖

> 人を幸せにするのは、社会的つながりの質と量である。

これ最近よく効く。

> 味方がまわりにいると、声を出す機会もあるため脳を変えるのにも役立つ。実験は学んでいることを声に出すと学習とその学びを他の応用に応用する機会が高まることがわかった。アイデアを他の人に話しすると、自分で考えるだけよりも記憶能力、言語領域、運動チュウチュウといった多くの脳の部分が活性化する。これは活性化拡散という機能である。それにより後から思い出させやすくなる


アイデアを話すると価値が大きい

>会的つながりの質と量を高めること(当然、一定の限度はあるが)で、何よりも周囲に敵が少なく味方が多いと感じる従業員が増えるため、生産性が向上する可能性が高い

繋がりが増えると、生産性があがる。これ、リモートワークの課題

>だが、不公平感が空腹よりも対処しにくいことを指摘する研究は増えている。
>公平な提案を受けると、信頼感と連帯感の自己評価が高まることが研究で明らかにされている。
>『ハーバード・ビジネス・レビュー』に掲載された企業リストラに関する組織研究によると、公平に意思決定が行われたと従業員が理解したときは、人員削減の影響が劇的に抑えられたという。

不公平は想定しているよりも大きな問題

>つまり、自分の時間やリソースを分け合ったりお金を寄付したりすると、公平感が高まるだけでなく、贈り物を受け取るよりもいい気分が味わえるのだ。

人をサポートすることの価値

>ステータスの高まりを感じると金銭よりも大きい報酬の感覚が得られ、ステータスの低下を感じると命が危険にさらされているように思える。

ステータスが人の与える影響ってかなりある

>解決策に注目するには、時折演出家を働かせて、問題に注意が向くのを拒み、脳を
行きたがらない方向にそっと誘導する必要がある。
問題が起きたら、問題にとらわれるのでなくて、少し大きな視点からものごとをみる

>助言が非効率であるにもかかわらず、人が性急に解決策を助言するのは、相手が自力でアイデアを思いつくまで待つのは骨が折れるからだ。

人に答えを教えてはいけない

>他者の問題解決を助けるときに最もよく使われる方法の一つが、何をすべきか、あるいは何をすべきでないかを助言することだが、こうした助言にほとんど効果がないことをオールソンは明らかにした。

めちゃちゃ面白い

>細部に踏み込まずに、相手の内側にあるかすかなアイデアに意識を集中するよう促し、自らの思考について考える手助けをする。
>活性化させたい回路に相手の注意を向けるような、解決志向の質問を使う。


人をサポートする時は上記のようなスタンスで

>「集中が力を生み出す」とジェフは会うたびに繰り返し語る。
>「観察という行為は、それ自体が物質界に違いをもたらす」とシュウォーツは説明する。 
>たとえば、新しい言語を学ぶのはそれほど難しくないと。ただし、それは新しい回路をつくるために、今使っている言語に注意を向けるのをやめられれれば
>刺激に十分な注意を向ければ、脳をすぐに変えることができるらしい。ただ、注意を1カ所にじっと向けたままにしておくのは簡単ではない。

集中したりマインドをフォーカスすることの価値。

読んだ本「ボビーZの気怠く優雅な人生 」

ボビーZの気怠く優雅な人生 (角川文庫)
ドン ウィンズロウ
角川書店
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最近、ドン・ウィンズロウブームが再来していたので、ウィンズロウの本を片端から読んでいた。

その一環としてこちらを読了。

公式紹介では

海兵隊あがりの冴えない泥棒ティム・カーニーは、服役中の刑務所で正当防衛のためにヘルズエンジェルズの男を殺し、塀の中にいながら命を狙われる身となった。

生きのびる道はただひとつ。ティムの容姿が、南カリフォルニアの伝説的サーファーで麻薬組織の帝王、ボビーZにそっくりであることに目をつけた麻薬取締局の要求を飲み、Zの替え玉となることだった―。

愛すべき悪党どもに、ミステリアスな女。波の音と風の匂い。気怠くも心地よいグルーヴ。ウィンズロウが新境地を切り拓いた最高傑作。

という本。こういう紹介で示される内容が好きでなければ、読んでも絶対に面白くないと思います。

私としては、本の内容よりも「ウィンズロウ流し」で読んだので、そういう意味では、相変わらず、紹介文にもあるような「気だるくも心地よいグルーヴ」がある本で、楽しく読みました。

ウィンズロウは、本のストーリーも王道の「悪を倒す」系の楽しいものですが、ところどころに挟まれるファンキーな表現が楽しい作家です。

たとえば今作でいえば、ジョンソンが「標的は27度の方向にいるので、射撃せよ」という伝言を伝えるように命じられた箇所では、

ロハースに二十七度と自分のけつの穴の区別がつくとは思えないが、ジョンソンは命じられたとおりにする

が、刺さりました。

あとは、気の利いた表現も多く、たとえば以下。

「その娘は死んだのか?」
「聞いたでしょ」
「何があったんだい?」
ローブの前をかきあわせてエリザベスが立ち上がる。
「自殺したの」そういって立ち去りかける。
「なんのために」ジョンソンはその背中に問いを投げる。
「もう生きなくてもすむように、でしょ」

また生粋のエンタメ小説でございました。

ゴールデンウィークに読んだ15冊+α

ゴールデンウィークでは、Kindleで未読の本を処理しようと思い、乱読。

以下、せっかくなので引用メインのレビューを。

赤目四十八瀧心中未遂

赤目四十八瀧心中未遂
赤目四十八瀧心中未遂

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車谷 長吉
文藝春秋
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★★

なぜ買ったか覚えていない一冊。

多分、誰かに「車谷 長吉」を進められたので、買ったのだと思われる。

前半は「なんだか入り込めないな」と思って読んでいたのだが、知らない間に、下町の雑踏に飲み込まれるように物語に吸い込まれてしまった。

大阪弁と1980年前後の時代の濃さが凝縮されており、この肉々しさやシズル感がすごい。

梁石日や西村賢太などの作品が好きなら合うのではないか。

チンケに負ける豚。

なんというインパクトのある比喩。

「そやかて、この世に生きるいうことは焦るいうことやろが。そやからこそ、お先にどうぞ、思て生きなあかんのやけど、世ン中の人はみな目の色変えて、我れ先に走って行きよるが、阪神電車に乗るん一つが。これを言い直したら、生きることは捨てることや。

お姉さんのタンカ。表現も内容も深い。

けったいなこと言うてはる人。

ぐっとくる表現

一度、冷蔵庫の扉を開くと、中に口を近づけて、「ねえさん、すんまへん。ありがとうございました。」と、声にならない声で言うた。その声を冷蔵庫の中に閉じ込めるように、扉を閉めた。私はアパートを飛び出した。

好きなエピソード

白洲次郎 占領を背負った男

白洲次郎 占領を背負った男 上 (講談社文庫)
北 康利
講談社 (2008-12-12)
売り上げランキング: 44,561

★★★

会社の方に教えてもらって読んだ本。

「面白いに違いない」と思っていたが、案の定、最高に面白い。よく売れた一冊と記憶しているので読んだ人も多いのではなかろうか。

ちなみにこの一冊も、流行っていた数年前に読んで、途中で挫折した一冊。当時はこの白洲次郎の気持ちにはなれなかったのだろう。

戦後の日本でGHQなどと張り合った男の人生。ダンディズムがあり、ジェントルであり、もう魂を揺さぶられる人生。

日常生活の冒険

日常生活の冒険(新潮文庫)
新潮社 (2014-03-14)
売り上げランキング: 75,752

★★

なぜこの本を買ったが記憶にない

ストーリーとしてはファンキーな友人との青春談。

大江健三郎は好きな本(同時代ゲーム)と好きじゃない本(他の短編集いろいろ)に別れるのだが、これはそこそこ好きな本。ストーリーというよりも時代を背景にした質感が素晴らしい。

肛門を鬼に咬まれるみたいに恐い

という表現が好き。

“夢を「10倍速」で実現する方法

夢を「10倍速」で実現する方法
三木 雄信
PHP研究所
売り上げランキング: 107,388

★★

会社の方のおすすめで買った本

孫さん好きには楽しい一冊。

以下、ハイライトした箇所の一部。

「早く決断してスッキリしたい」などというのは、孫社長に言わせれば怠け以外の何物でもないのです

確か孫さんは数分考えて結論でないものは自分で考えないというスタンスでしたが、それと平行して、「とはいえ、すっきりしたいために決断する」というのは戒めるためのポイントなのではないかと理解しました

「自分一人で考えない」  これこそが夢の実現スピードをアップするための必須条件だと、私は孫社長から学んだのです。  その証拠に、孫社長が部屋にこもって一人で何かを考えている時間はめったにありませんでした。

ちなみに私は、日本中の論文を検索できる「CiNii」というサイトをよく使います。政治経済から科学、医療、芸術まで、あらゆるジャンルの論文が探せるのでとても便利です。  

知らなかった。ちょっと使ってみたら結構面白い。「ブランド国家」で調べたら、僕が大学時代に大きな影響を受けたvan Ham Peterのフォーリン・アフェアーズの論文も掲載されていましたん。

思考は現実化する

思考は現実化する〈上〉
ナポレオン・ヒル
きこ書房
売り上げランキング: 4,468

★★

会社の方にリコメンドいただいた本。

著名な本なので、過去にも一度読んだのだが、当時は全然ピンとこなかった(確か高校生か大学生の頃だったように思う)。しかし、今読むとあらためてしっくりくるところが多い。それはきっとこの本に書かれていることのハラオチする経験をしたからだし、あるいは、ここで書かれている課題のいくつかは自分の課題として認識しyているからなのだろう。

本というのは、読むべきタイミング、というものがあるのだ。

人を動かす

人を動かす 文庫版
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D・カーネギー
創元社
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★★

こちらも同じくリコメンドいただいた本&過去に挫折した本。

「影響力の武器」を彷彿させましたが、それよりももっと文脈的という印象

道は開ける

道は開ける 文庫版
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D・カーネギー
創元社
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★★★★

こちらは上記の綱がりで読んだ一冊。一番、刺さった。一番ハイライトした。30箇所前後

私は「友がみな我よりえらく見える日は」というノンフィクションが大好きで。この本では「人がいかに絶望から立ち直るか」といったようなエピソードが描かれている。それをもっと世界版に、そして著名人版にしたのがこの本だという印象を受けた(実際はもっと異なるが、印象論として)

ゆえに、僕は「人が苦労や失敗、絶望からどう立ち直るか」がとても興味があり、少し前からライフワークにしてその話をよく聞いているほどだ。

そういう背景もあり、とても刺さった一冊でした。非常におすすめ。

好きなエピソードいくつか

かつてバイオリニストとして世界に名を馳せたオーレ・ブルがパリで演奏をしていた時、バイオリンのA弦がぷつりと切れたことがあった。けれども、ブルは三本の弦でその曲を終わりまで弾き続けた。「それが人生なのだ。A弦が切れることも、三本の弦で弾き終えることも」とハリー・エマーソン・フォスディックは言っている

私は多くのアメリカ実業界の指導者にインタビューした。強く印象に残ったのは、彼らが避けようのないものは受け入れ、意外にも悩みとは無縁の人生を歩んでいることだった。

偉大な哲学者で『厭世主義の研究』の著者ショーペンハウエルの意見に耳を傾けよう。彼は人生を無益で苦しい冒険とみなしていた。彼が歩を運ぶたびに、彼の体からは憂うつがしたたり落ちた。それでも絶望の深淵からショーペンハウエルは叫んでいる。「できるなら、何びとに対しても憎悪を抱くべきではない」と。

成功者の経歴を研究すればするほど、私は一つの確信を深めるようになった。つまり、努力と成功の刺激剤とも言うべき悪条件を背負っていたからこそ成功したという人は驚くほど多いのである。

これが第一の法則である。次には、より直接的に彼らの生活方式に攻撃を加えるのである。こう言うのだ──「この処方どおりにしたら、二週間できっと全快しますよ。それは、どうしたら他人を喜ばすことができるか、毎日考えてみることです」。

上記の考えはかなり刺さった。実は「自分が幸せになりたければ人の幸せを願うことが重要」という、人生の叙述トリックのようなギミックが仕掛けられている。が、この命題は、非常にハラオチすることも多く、多くの他の人の発言や自分の経験を鑑みても納得できる点は多い。このテーマはしばらくじっくり考えたい。

とりあえず朝マンションで合う人に普段よりも大きな声で笑顔で挨拶をするということから始めている。

近代心理学における最も重要な発見は、自己実現と幸福のためには、自己犠牲や訓練が必要である点を科学的に実証したことであろう」

教室で判明したことといえば、多くの人々は、自分たちが手抜きのできない仕事に絶えず追いかけられ、苦しんでいると思い込んでいることだった。

思い当たることがあり、痛い。

つまり、祈りは神を信じる信じないは別として、あらゆる人々が共有する非常に根源的な三つの心理的欲求を満たしてくれるのである。

祈りの科学的根拠。非常に興味深すぎて、「祈る」という行為にも関心を持ちはじめました

ツナグ

ツナグ (新潮文庫)
ツナグ (新潮文庫)

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辻村 深月
新潮社 (2012-08-27)
売り上げランキング: 3,054

★★★

死んだ人と話ができる場を設定できる人が主人公の話。どのエピソードも、綿密に設計されていて素晴らしい。辻村 深月さんらしい、というか。単なる短編集で終わらせない。

ただ、そういう大味の設定にも関わらず、個々のエピソードが読ませる。特に好きなのは、
・恋人が急に消えた
というストーリー。結婚を考えていた恋人が消えるって、相当なあれですよ。この短編だけでも、色々考えることはありました。

目からウロコのコーチング

★★

コーチングに興味があり手に取った。会社でファシリテーションやコーチングが非常に上手な方がいらっしゃって(以下のURLなど参考)、実際に「そのマジックのような場を整理する力」などを見ていると、「コーチングの本領」を垣間見ることができ興味を持ったのだ。それまでは、その力をどれほどのものかわからず興味が持てなかった

»起業家が知っておくべきコーチングのやり方 — The First Penguin

コーチングの考え方やテクニックなどが多く、非常に参考になった。これは会社の上司・部下だけではなく、友達や恋人との関係でも使えるところは多いだろう。

以下、ポイント抜粋

コーチングにならない原因の一つとして、「問題解決に自分ものめり込んでしまう」という傾向があげられます。

マネージャーあるあるですね(自戒)

「日常的な上司からの情報(アドバイス・意見)がとても役に立っている」という問いに「イエス」と答えたひとは、二〇%でした。

いかに上司として「部下を思っているアドバイス」が、相手にとって役立っていないかという事実を突きつけられるデータ。

つまりコーチングにおける「聴くこと」は、「相手の中に答があると信じていること」が前提条件でできるのです。

これが一番刺さったポイントかも。つまり「信じきれるか」というのがコーチングをする人の力量として問われるのだ。コーチングは単に「聴く」というものでは全くない(当たり前ですが)。

「すぐに出てくる答は答ではない」というくらいの心がまえでいてください。すぐに出てくる答は、普段から考えていることで「常識的で平凡」です

聴くという思いも、上記のような前提で聴くと、また姿勢は変わりそう。

あなたが部下の話を聴くときに、身体はどんな向きをしていますか? 椅子の背もたれに身体をあずけてふんぞりかえっていないでしょうか。

意識だけ「聞いているふり」しても、あかんようになる例。

あなたにみえている部下の「エネルギーロス」を指摘するのではなく、「得られているものの代償として失っているものは何か」をテーマとしてとりあげることが効果的です。

テクニックとして上記の質問は参考になります。

珠玉

珠玉 (文春文庫)
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Kindleが出た当初になんとなく買った一冊。開高健さんは名前は聴くけど読んだことがなかったので読まなきゃと。しかしながら、少し読むもピンとこなくて積読(Kindle放置読)していたのですが、ついに読了。

3部作だが3部目の「一滴の精液」が素晴らしい(Amazonのレビューを読むと他をほめている人も多いので、趣味の問題なんだろうと思う)。「小説とは観察だ」とは大江健三郎の短編の中にある一説だが、まさにその本領を体験できる観察眼。

アルケミスト

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★★★

大学時代に一度挫折して、やっと読了した一冊。

大学時代の尊敬する友人の愛読書で、とても興味があったのですが、当時の僕には読み切る力はありませんでした。とはいえ、者h語り自体は絵本レベルとまではいかなくても、非常にシンプルでわかりやすい物語です

では、なぜ読みきれなかったかというと、このストーリーが持つ箴言や意味を汲み取りができなかった(あるいはそれを必要としなかった)のだろうと思います。別でも「本によって、読むべきタイミングがある」というのは書きましたが、その代表的な本がこちらかと。もちろん、これは青春時代に読むべき本の一冊としyて考えるのが正しいのでしょうけれど、何歳になってもこの本の持つ意味の価値は変わりません。折に付け読み返したい本です。

素晴らしい一冊とは分かっていたのに体が受け付けなかった。いまはとてもしっくりくる。そのような自分の年の重ね方さえも感じられる素晴らしい一冊です

その日のまえに

その日のまえに (文春文庫)
重松 清
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途中まで読んでいて、やっと読了。最後あたりはぐっとくるシーンが多い。ただ、重松さんの本は、家族系が多いからか、あまり感情移入できず得意ではないかも。

疲れない脳をつくる生活習慣

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★★

以下の記事を見て石川 善樹さんに興味がでて拝読。しばらく前から重視されている「マインドフルネス」に関する一冊。

»強いメンタルを持つ人間の行動は何が違うのか?(前編) – Industry Co-Creation(ICC)

瞑想(禅)への関心がますます高まっています。

最貧困女子

最貧困女子 (幻冬舎新書)
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★★★

お金がなく風俗をする女性たち、それでも十分に稼げず活きるのに精一杯な人たちの実態のルポ。

この状態が日本のどこまでの母数を表しているかの量の問題は別として、実際にある問題なのだろうと思う。

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない  A Lollypop or A Bullet (角川文庫)
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★★

ラノベでは有名な本。角川の本がキャンペーンをしている時に購入。

ストーリーとしては読みやすく面白い。中高生受けするでしょう。

逃げるは恥だが役に立つ

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★★

なぜ買ったのか不明(購入日は2年以上前)。婚活系の漫画なので、婚活に興味があった頃だったのかな。

「ハウスキーパーを雇う男性とそのハウスキーパーさんと建前上、結婚するという話」であり、設定としては面白かった。

僕だけがいない街

僕だけがいない街(1)<僕だけがいない街> (角川コミックス・エース)” style=”border: none;” /></a></div>
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★★

これも2年以上前に購入。角川の本が安い時に買ったのかも。あと友人のおすすめと。

近未来の悲劇を予知できる主人公の話。こういう時間操作系は面白い。

読んだ本「横道世之介」

横道世之介 (文春文庫)
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吉田 修一
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★★★★★

「いい本読んだ!」と思えた小説でした。吉田修一さんの本は、どれもはずれがない。

青春ものの物語で、大学のために上京してきた主人公の学生時代の物語。友情あり、恋愛あり。

ただ、通常の物語と違うのは、構成。この出来事はバブル期あたりの物語なのだが、そこの登場人物たちの「今」が、物語の合間に差し込まれる。つまり、大学生だった彼らの「数十年後」が垣間見れる仕組みになっている。

そこで「ん?」という出来事が起こり、時間を移動しながら、ぐいぐい物語に引きこまれていく。人物像も上手ければ構成もうまい。きっとあなたもこの登場人物の誰かに感情移入をし、あるいは、誰かに恋をすることでしょう。

最初は新聞か何かで連載されていたのかな。最後はその時と少し話が変わっているそうで。映画化もされたので、それがどのような最後になっているのかも気になるところ。

おすすめです。

読んだ本:失敗の本質

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)
戸部 良一 寺本 義也 鎌田 伸一 杉之尾 孝生 村井 友秀 野中 郁次郎
中央公論社
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★★★

第二次世界大戦における6つの戦線を元に、タイトルの通り「失敗」の原因を探っていくという本、に限らない。それを元に、日本の組織とはどうあるべきか、という点も合わせて考えることができる書籍となっている。そういう点では、戦争の本にとどまらず、組織論に近い本となっている。

いくつかポイントはあるものの、もっとも大きな問いの1つに「日本的意思決定」が挙げられる。いわば、合議的ゆえに誰が意思決定がしたか不明瞭であり、責任範囲もうやむやなままに物事が決まっていくというものである。今回の戦争でも、そのような重要な意思決定がふわっとした形で決まり、ないし、決定しないゆえに、統一が取れない形で戦争が進んでいくという課題があった。

また、印象深いエピソードとしては、ある戦争において負けた者がいた。上司は、その者のリベンジとして別の戦争で、彼が戦える場を用意した。いわば、感情論の意思決定である。もちろん、これで勝てば良いエピソードとして残るのかもしれないが、それで数百、数千の命が関わることになる。本来的には、そのような1人の感情のために、意思決定は行なれるというようなことはあってはいけない。

このような今の日本の組織に照らし合わせて思い当たるところが少なからずあり、考える一助となる良書でした。

書評:リーダーシップからフォロワーシップへ

リーダーシップからフォロワーシップへ カリスマリーダー不要の組織づくりとは
中竹竜二
CCCメディアハウス
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★★★

会社の研修でこの中竹さんの話を聞いた。フォローワーシップというマネージメントに関する概念だ。

マネージメントとはマネージする人とされる人によって成り立つものであり、そのマネージされる人をフォロワーという。そのフォロワーが自発的にいかにパフォーマンスをあげれるようにするかといった考え方である(※ ただし、このあたりは私自身、理解が曖昧なので、本当に正しいかどうかはわからない)。ポイントは「自発的」という点であり、その点は、いわゆる「人を率いるリーダーシップ」とは対局に位置する考え方である。このフォロワーシップのマネージメントの最たるところは「リーダーがいなくても回る」というものといえば、まだイメージは付きやすいかもしれない。もっとシンプル化してしまえば、トップダウンかボトムアップか、のボトムアップのイメージが近い。

この考え方は初めて聞いたのだが、自分自身マネージメントに悩むことも多かったので、この概念から考えさせられることが多かった。この考えでは、マネージする人は必ずしも下の者よりも能力が秀でている必要がない。もちろん、従来のリーダーシップの考え方でもその考え方はあるのだが(たとえば、リーダーはビジョンを指し示すのが仕事、と定義した場合はスキルは別の話になる)、ただ、これはそのようなふわっとした話よりも、もう少しスキルや能力とは別の汎用的な「フォロワーシップを育成するスキル」を求める。たとえば、この本ではその最たるものとして「メンバーのスタイルを確立させること」というものがある。それによって、全体最適かつ、個々がもっともパフォーマンスを上げることができる組織が出来上がる。一種のコーチングにも近いという印象を受けた。

このフォロワーシップの利点としては以下などがあるような気がした
・個々人の自立性が高まるので組織力がつく(組織の力がリーダ1人などに依存しない)
・適正に合わせた成長を重視するので、個人としてもパフォーマンスが発揮しやすい
・スキルによるマネージメントは、常にその組織がリーダーを超えないというジレンマがあるが、それを超える組織を生み出す

もちろん課題も多くあり
・そもそも、このフォロワーシップを作り出すスキルの難易度が高そう(口を出したりしすぎてはいけないし、個々人のことをかなりしっかり理解しないといけない)
・フォロワーとの関係性を気づいたり、フォロワー自身が失敗して学ぶなどを経る必要があるので時間がかかる(ベンチャーには向かない?)

印象としては、
・市場が流動的な業界(ITとか)
・それなりに離職率が低い
・それなりに時間をかけて人を育てる体力がある
といった会社で向いているのではないかな、という印象でした