日本は1000年後も存在し続けているか?

最近、「海外」だの「日本の将来が云々」だの話をよく聞く。
そこで、そういふものについて考えた。
仮定を置く。「1000年後、世界に10カ国しか残っていないとするならば、そこに日本は入っているか?」という問い。
どう思われるだろう?
つまり、この問いで言いたいのは、「日本は今後、社会にとって価値を提供し続けられる国であるか」という問題である。
もちろん、私も日本人である以上、何より、この日本のブランドに関して10年近く学んでいる以上、「YES」と言いたい。
しかし、客観的に見る必要がある。
自然淘汰による進化論を国に当てはめていいかもしれない。日本は世界の環境変化に適応できるのだろうか。
日本は独自の文化と言われるが、逆に言えば、環境適応には弱い可能性がある。もっとも模倣文化の強みを考えれば、いざという時に強いのかもしれない。
次に企業のメタファーを当てはめて考える。世の中で存在している企業は、経緯はいずれにせよ「社会に価値提供」をしている企業である(ことが多い)。
よって、「日本が社会に価値を提供し続けられる国」ならば、今後も残っていくだろう。ただし、それは他の国が提供できない価値である点や、ないし、相対的に「提供価値の量が膨大である」という点を鑑みた上での「価値」であり、たんに「少しの価値」であれば、どの国も提供しうるだろう。
ここで、日本にいるとよくはまってしまいがちなのがバイアスである。日本で触れている海外の評価や、日本の強みは、世界レベルで見ると、そうでないこともある。
たとえば「日本の文化の独自性」「日本人の良さ」は、確かにそうであっても、それが「世界に対して、評価されうる価値なのか」には検討を要する。
客観的に見る場合、世界に展開できている企業から考えるとTOYOTAやSONY、任天堂などのメーカー企業が代表的だ。
このあたりは、それなりの売上をあげていることからも、価値は把握しやすい。
あるいは、アニメや漫画などを上げる人もいるかもしれない。しかし、アニメや漫画の海外の市場における日本シェアがわからないので、そこは私は判断できない。
(追記:マンガのシェアは6割くらいという情報を頂きました!ありがっす)
つまり、これを数値化するには
「海外のエンタニーズ市場×そのうちのアニメ・漫画市場の比率×そのうちの日本シェア」で算出した上で規模をはかった上で、その「代替不可性」、「ニーズ度の高さ」を鑑みる必要がある。
たとえば、「衣類は中国で生産」されていることが多いが、かといって、中国の衣類が中国の強みであるとは限らない。なぜなら、衣類の生産は他国でも代替可能であるからだ。現状は規模とコスト面から必要があるが、もし中国が衣類扱いません、となっても、その場合は他国が代替を提供するだろう。
他は何があるだろうか?探せばもっとあるだろう。
ただ、世界における日本の売上シェアが落ちている場合、それは国力の低下、ではなく「日本の必要性の低下」を意味する。
つまり、「日本が社会に提供している価値が減っている」ということになる。
このあたりを最近、考えている。
従来は「力」で国が存続していた。戦争で勝てば、その国は領土を得ることができたし、あるいは、対価を得ることができた。しかし、昨今はイデオロギーと経済の社会である。いわゆる「ソフトパワー(定義は多様だが)」の重みが増してきた。
そう考えると、単なる強みで国は生き延びるわけではない。
極端に言えば、いくら武力を備えていても、人口が激減し、輸出がほとんどなければ、その国は他国を吸収合併しないと、そもそも立ちゆかなくなる。そして、現在の世論は吸収合併を許さない。世界の憲兵が黙ってはいない。
ゆえに、「国の価値提供」が、今後の日本にとって、必要な事項なのだ。
かならずしも「人口」が増えれば解決する問題ではない(内需が増えれば、経済はまわるにせよ。あと相関関係はあるにせよ。因果関係かも)。
ちょうど、ここ数年、三国志やローマ人の物語を目にする機会があったのだが、「国は簡単に移り変わる」のである。
もっともそこには100年や200年の年月というスパンだけれども、とはいえ、今のアメリカの覇権はまだ100年もないものだ。そう考えると、まだまだ国は新陳代謝を興す。
また、EUの動きや各種の国際協調、国際間の経済動向の動きを見ていると、古来の合従連衡を思い返す。
外部に敵がある場合、国は集まり出す。実際、日本でも市町村の合併はすすみすすんでいく。ブランド国家論はそのような中で出てきた「個性」を出そうとする動きだ。
このような流れでは、数千年のスパンでみれば、国はどんどん少なくなる(もっとも、国という概念は変わるが)。
そうした時に、日本はどのような価値を世界に提供できるのかしら。
最近、このような問いが頭にまとわりついています。

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