先日、富士山に登ろう、と思い立って。5時間後には、五合目の麓についていた。
話を戻すと、ある土曜日の昼下がり、ふと「ああ、富士山に登らなきゃ」と思い立った。
そして、インターネッツという代物で、調べたところ、19時30分に新宿からバスが出ていることを知って。
ああ、ネットって便利。
往復でチケットを購入し、準備に向かう。ああ、カードって便利。
とりあえずドンキホーテ@六本木で、
*雨具(カッパのすごいの)
*トレッキングシューズ
*ライト(頭に付けるの)
を購入(締めて1万円ちょい)
そして、寒いという情報を仕入れたので、冬用のダウン(昔、真冬のカナダに行く時用に買ったダウンでマイナス10度だかに対応したやつ、ちなみに西欧で野宿した時にも大活躍した一品)を詰め込む。
そして、新宿のコンビニで水1リットルとお菓子を購入。
バスの中では爆睡。2時間ほどでバスは五合目に到着。
登り口はいくつかあり、到着したところの情報によると「富士スバルライン五合目(河口湖口/吉田口)」ということが判明。
降りると何もない。さっぱり何もない。街頭もないので暗い!
5人組の男性集団(学生っぽい)が、ストレッチをしているのを眺め、イイナとか思いながら。
腐っていてもしょうがないので、そのまま登山口に向かう(そもそもその登山口の場所さえもよくわからないので警備員に聞く)
そこから6合目は1時間半ほどで到着。疲れは無いものの、朝からジムで走り込みをしてしまった分の疲労がアドオンされ、すでに戦々恐々の状態。少し足が重い。
そこから7合目は勢いで向かうものの、既に乳酸が溜まっているのと、空腹で、カップラーメンを食す(500円。シーフード味)。
しかし、女性が多い。メディア情報によると山ガールが増えているとか聞くけれど、「リアル登山ガール」の数は、男性の2から3倍ほど(当社比)。
富士山でチームで昇る人はどんな会話をしているのだろう、と聞き耳を立てるけれど、「どの野菜が好きか」とかの非常に深遠なる形而上学的トークしか聞こえず、エキサイティング性に欠ける。
あと外国人多し。英語が飛び交ってます。なぜか日の丸のハチマキも多し。
そういえば、ステッキは現地で購入(1200円だったかな)。これは岩場では必須。
ステッキを使って昇るのではなく、ステッキと両足の3点を使って、自分の立ち位置を安定させるのに大活躍。
各山小屋では、この木のステッキに「○合目」といった焼き印をする事業が展開されている。ジェットコースターの写真なみにボロイ商売やなぁ(イニシャルコストがカメラより安い分だけ、もっとイージーかも知れない)と眺め筒。
7合目から8合目が一番キツイ。途中、山小屋がいくつかあるが、「8合目か!」と思ったら、7.5合目などのトラップが多し。
心が折れそうなので、何度か山の途中で眠る。
寒いのも噂通り。特に汗をかいて、その濡れたTシャツと冷えた空気のダブルは相当体力を奪う。
喉もかわくけれどどこのトイレも混んでいるので水をがぶがぶ飲む気にさせない。それも気分を萎えさせる。
8合目辺りで、宿の空き状況を聞くけれど、当然空きなどない分けで。仕方なく、山肌で一眠り。
心が折れそうな時は、iPodの音楽が心の支え。爆音を流しながら、一気に山肌を駆け上る。
なぜか祭りの後やI will surviveがよくかかる。
そして、8号目を超えると、一気に気分は楽。
道は混雑するけれど、その分、ゆっくり登りながら、登頂を目指す。岩肌が多くなり、角度も急になる。人もどんどん増えてきて、渋滞。
しかしながら9号を超えると、あとは気分も楽。
そして、登頂に到着したのが、朝の3時半。大体6時間の登頂時間。
多くの人は、そこでご来光を待っていたけれど、そんなマゾなことは出来ないので、おとなしくそのまま直行でUターン。
なお、マチュピチュの隣の山「ワイナピチュ」と比較すると、ヘビー度は300%、美しさはイーブンといったトコロ。
帰り道、4時半頃に、ご来光を眺めることができる。
↑みなで日の出を眺める
一応、昇った証拠に写真でもとってもらうか、ととってもらったところ、全て逆光。当たり前ですが。
その後は、ひたすらダッシュで山を駆け下りる。大体、昇った時の1/3の時間(=2時間)で下山完了。
途中、激しく道に迷って、わけのわからない公道に出たのもご愛敬。
しかし、問題は五合目。
五合目に戻ったのは5時30分なのだけれど、麓に降りる方法がない。
事前にかったバスは10時。タクシーを見つけて最寄り駅までの運賃を聞くも1万円以上。
しかたなく、五合目のレストランでパンを食べながら路線バスの発車をまつこと2時間30分(8時)。
バスに飛び乗り、河口湖の駅まで1時間揺られ、そこから、さらにトコトコと電車に揺られ無事に帰宅。
人生ですべき1000のことのうちの1つが終わって何よりでしたとさ。まる