大学時代からお世話になってる遠藤さん(遠藤先生が書籍を上梓されましたん。おめでとうございます!
小学館
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冒頭で以下のように書かれています。
l地方議会にもっと若手議員が増えれば、自治体に持続可能な経営感覚を持ち込むことができるはずです。市議会議員の8割が50歳以上というニッポンの現実。市民の代表者たる議員たちの年齢が、実社会の年齢バランスと著しくかけ離れていることは健全とはいえません。生活にいちばん近い地方自治体の議会にこそ、もっと若者世代が必要なんだというのが一つめに届けたいメッセージです。
つまりこの本は自伝といったニュアンスよりも「もっと若い人に市議会議員になってほしい」という目的のために書かれているものです。
そのため
・実務内容
に限らず
・どれくらいの給料か
・どういう流れで当選するのか
・どうしたら慣れるのか
といったことが率直に書かれています。
おそらくその意図を反映して、本のタイトルも「市議会議員に転職しました」というものになっているのだと思われます(転職という概念でパッケージング)。
文章も、論理的に分析されており読みやすく、同時に生々しいです。たとえば、「会議で使われる業界用語」などは笑いながらも、その生々しさに笑いも収まってしまいます。
内容は、特に「ビジネス経験が活きる」という点が強調されており、この本を読んで「市議会議員を目指そうかな」と思う人は少なくないのではないかしら、という印象を受けました。
言うまでもなく、今の「選挙者」が若い世代が少ないのも問題だとは思っていますが、同時に「被選挙者」も若い世代がいないことは大きな問題です。同時に、ビジネスセンスを入れて行政を行っていくということも非常に重要だと思われます。そのため、この本が売れて、若い世代&ビジネス感覚をもった人がもっと市議会議員になるということは、非常に健全なことであるかな、と感じた一冊でした。