今回はどこをどう変えたらいいか、クライアントとともに戦略を練る。ナラティブ・ジャーナリング[自身の経験をストーリー立てて記述すること]と筆記開示法[ストレスフルな出来事についての考えや感情を書き出す方法]に関する研究によれば、この過程で自分の人生について新たな「ストーリー」が生まれることもあるという。『JournalofPersonalityandSocialPsychology』に発表された論文では、苦難に立ち向かう人の物語を聞いた学生たちが、困難を成長のチャンスと捉え直して、自分の人生のストーリーを書き直そうと気持ちを動かされたことが示されている。そして、自分のストーリーを書き直したグループは、調査の対照群と比較して大学を中退する率がはるかに低かったのだ。
キャロライン・アダムス・ミラー. 実践版GRIT やり抜く力を手に入れる (Japanese Edition) (Kindle の位置No.1271-1277). Kindle 版.
自分のストーリーを書き直すというレジリエンス。
自己決定理論の共同提唱者であるエドワード・デシは、自分ひとりでした決断は決して最良の決断にはならないことを発見した。
なるほど。
「頻繁なポジティブ感情がもたらす効果」(TheBenefitsofFrequentPositiveAffect)〜
私は持続的幸福と成功の人生に必要なものはズバリ何なのか、それを知るために論文を読みあさっていた。その中でこの論文は、他のものとはまったく異質で、ずば抜けていた。〜そして彼らは、私も含めほとんどの人が信じていたことが誤りで、実際にはそれとは真逆のことが正しいということを発見した。つまり、人は何かに成功して幸せになるのではなく、「幸せだからこそ成功する」というのだ。彼らが提唱した成功と幸福の全体像は、交友関係や健康、経済、仕事、その他人生のあらゆる側面での成功について、長期的かつ質的に、相関関係や因果関係が調べられた多数の研究を包括したものだ。
キャロライン・アダムス・ミラー. 実践版GRIT やり抜く力を手に入れる (Japanese Edition) (Kindle の位置No.2436-2445). Kindle 版.
面白い。幸せだから成功する。
もうひとつ、ウェルビーイングを向上させる方法として高い効果が示されているのが、感謝の実践
聞いたことある。
オバマは大統領としての決断が必要となること以外は何ひとつ自分では決めないということだ。それゆえ、彼はブルーかグレーのスーツしか着ないし、出された食事以外を欲しがることもなく、日常生活における細々とした決定はすべて側近などに決めさせていた。〜彼がこのやり方を採用していたのは、意思決定のためのエネルギーを節約するためだ。難しい決断には意志力の消耗が伴い、意志力が使い尽くされると「決断疲れ」と呼ばれる状態に陥るということが、最新の研究で明らかになったことが背景にある
キャロライン・アダムス・ミラー. 実践版GRIT やり抜く力を手に入れる (Japanese Edition) (Kindle の位置No.3072-3078). Kindle 版.
ジョブズの黒のタートルネックも。友人もご飯の店は決めたくないといっていた。
したがって、「リスクを避ける」という失敗を冒すべきではない。なぜなら、実際には、価値あることを追い求めて失敗をすることが、その後の目標に対する粘り強さを高めることにつながるからだ。成功した起業家には、1つ目の会社(1つだけでない場合も!)の設立で失敗をして、その後、知性やスタミナをパワーアップさせて最終的に成功を収めたという経験を持つ人がとても多いのだが、こうした原理を考えれば納得がいくだろう。
キャロライン・アダムス・ミラー. 実践版GRIT やり抜く力を手に入れる (Japanese Edition) (Kindle の位置No.4057-4061). Kindle 版.
リスクをとって、仮にそれが失敗しても、今後の成功につながる