限りある時間の使い方, オリバー・バークマン、高橋璃子
> 社会史研究者のルース・シュウォーツ・コーワンは、著書『お母さんは忙しくなるばかり 4』のなかで、洗濯機や掃除機といった「省力化」のための家電が、実際にはまったく家事を楽にしなかったと指摘する。なぜかというと、家事のレベルに対する社会の期待値がぐんと上がり、家電による省力化のメリットを相殺してしまったからだ
めちゃめちゃ面白い
家電は人を楽にはしなかった
>「仕事の量は、完成のために利用可能な時間をすべて満たすまで膨張する」という有名な法則がある。1955年にシリル・ノースコート・パーキンソンが提唱した「パーキンソンの法則 5」だ。これはただのジョークではないし、仕事に限った話でもない。 どんなタスクも、時間があればあるだけ勝手にふくらんでいくものなのだ。正確には「やるべきこと」の定義がどんどん広がっていくといってもいい。 こういう皮肉な傾向の典型例が、 20 世紀に発明された恐るべき道具、電子メールだ。 電子メールを使うと、地球上のあらゆる人が、いつでも好きなときに、ほとんどコストをかけずに、仕事中はもちろん週末までも、あなたの顔の前やポケットの中にあるデジタル機器に呼びかけることができる。この仕組みのインプット側、つまり受信できる電子メールの数は、ほとんど無限大だ。しかしアウトプット側、つまり実際に読んだり、返信したり、あるいは熟慮のうえ削除したりできるメールの数は、とても限られている
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>必要なのは効率を上げることではなく、その逆だった。 すべてを効率的にこなそうとするのではなく、すべてをこなそうという誘惑に打ち勝つことが必要だったの
とてもわかる。
>今ここで感じていることに意識を集中させた。そうすると、冷たさを感じても、苦痛にのみ込まれずにすむのだった
日本」の滝行での話。
>2015年にカーネギーメロン大学の研究者がおこなったおもしろい研究がある 13。研究者らは結婚しているカップルを集め、2カ月のあいだ通常の2倍の頻度でセックスをしてもらった。そうして2カ月後にカップルの幸福度を調べた
まったく幸せにならなかったそうだ。頑張りすぎても意味がない
>つまり同時に休暇をとる人の数に比例することがわかった。みんなが同じタイミングで休暇をとったほうが、みんな幸せになる
バラバラでとっても駄目