さて、12シリーズ第5弾。
青春小説縛りの12冊。
その名も、「これが最強の現代青春小説」。
・2005年、原田の脳髄を刺激した小説12冊
・原田の股間を刺激した漫画12冊
・涙腺を亀甲縛りにする青春映画12本
・90年代後半の青春を彩った音楽12曲
■12位 ニュートンの林檎:辻仁成
辻仁成の著作の中では、あまり売れた本ではないが、かなりの名作。
女性の学生がメインにすえられている。
映画部。
読んだのが10年くらい前なので、記憶もおぼろげだが
白夜行の女性版のような感じだった記憶が。
面白かった覚えがある。
■11位 コインロッカー・ベイビーズ:村上龍
村上龍の著作の中では、「69」の方が青春小説としては有名だが、
コチラのほうが小説としての完成度は高いように思われる。
若さゆえの鋭さが。
2人の少年が主人公。
後の「愛と幻想のファシズム」と繋がるところもある。
■10位 J.D.サリンジャー:ライ麦畑でつかまえて
永遠の青春小説ですな。
この方は、他界したんだっけ?まだ生きていた記憶があるが。
最近は、春樹も翻訳した。
原文で読むとスラング沢山。
■9位 波の上の魔術師:石田衣良
株式小説として有名。
エンターテイメント小説としての見本のような痛快さ加減。
■8位 僕のなかの壊れていない部分:白石一文
賛否両論。
個人的には好き。
駄目男に見えるけど、結構、深遠な人生のテーマに悩む男の生き様。
■7位 夜の果てまで:盛田 隆二
恋愛小説としての方が有名。
北海道と東京が舞台。
年上の女性の人との恋愛話。
胸が痛い。
■6位 山田詠美:ぼくは勉強ができない
これも、永遠の青春小説の1つ。
中高生のころは、あるクラスターにおいては、これがある種のバイブルだった。
■5位 パレード:吉田修一
同居する若者たちに起こる日常の物語。
しかし、日常を書かせたら吉田さんはべらぼうにうまい。
最後が衝撃。
■4位 パイロットフィッシュ:大崎善雄
アジアンタムブルーは賛否両論だが
これは、基本的に評価が高い。
悲しい話と捕らえても良い。
■3位 砂漠:伊坂幸太郎
伊坂ヤバイ。天才。
その中でも、青春ものとしての最高傑作。
登場人物が秀逸。
砂漠に雪を降らすんだ。
■2位 ムーンパレス:ポールオースター
NYが舞台。
ポールオースターの筆力に加えて、
青春の王道を行く若者の悩みや痛みを描き出す。
どれだけ読み返したことか。