さて毎年恒例(嘘)の本紹介です!
本がないといきていけまっせん!今年もなんだかんだ100冊くらい読んだでしょうか(多いか少ないかは別として)。社会人なって読めなくなるかおもたけど、仕事で疲れたら、逃げるように読書していた記憶がある。
ということで2006年読んで面白かった本10冊(発売日が06年ではなく原田がよんだだけ)。
去年はこうでした。
・2005年、原田の脳髄を刺激した小説12冊
こんなのも書いたなぁ。
・最強の現代青春小説 12冊
ちなみに、一作家一作品に縛りました。でないと、伊坂さん、石田さん強すぎる。
ほんでは。
■番外 模倣犯
新潮社
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覚悟を持って読んでください 二三日徹夜が続きます
渾身の大作 破壊された人格が生む悲劇
大作
番外にしたのは1月くらいに読んだから感動が薄れていて、順位に入れにくかったから。
あと、壮大すぎて評価難しい。面白かったという記憶はある。ミステリーの女王、宮部みゆきここに健在。
でも江戸ものばっかりかかんと、たまには龍は眠るとか、レベル7とかみたいなの読みたい。ドラクエしすぎだ。
■10位 流星たちの宴
新潮社
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狂った時代に踊った日々
ブラックマンデーの翌朝は?
バブルの裏側で繰り広げられていたドラマ
広告代理店出身の作家って有名なのは3人くらいしかいなくて、1人が、なんちゃらという人。萩原浩?
ともあれもう1人が、あれだよ いおりさん。藤原伊織。あと、あれだ。この人、白川さん。だよね?嘘?
まぁ、ともあれ。面白いよ。バブル前の、株の世界に飛び込んだ男の物語。半分実話だとか。ヤクザとの絡みとかサンクチュアリを思い出して面白かった。
この人は短編で知ったなぁ。なんちゃらグラスっていう短編がよかった記憶が。
■9位 阿修羅ガール
新潮社
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すごいとは思う
どーん!
純文学?
なんだっけ?現代の新鋭3人集の1人。
いわく、佐藤 友哉と西尾いしんと舞城 王太郎。だったよね?嘘だったらごめん。ノベルスの王者か。メフィストの3人集だった?まぁあやふやな記憶。
ともあれドッタバタが面白い。
メモを見たらこう書いてた。
後半が、カオスに向かって加速しすぎ。
リミッター振り切っている。
■8位 ゆっくりさよならをとなえる
新潮社
売り上げランキング: 71072
ゆっくりさよならをとなえる
さびしさがうつるけどたのしい
かっこよくて憧れる!
なんか内容ちっとも覚えてないのだが、すげー面白かった記憶がある。
それから川上さんに傾倒して文庫はかなり読んだ。
どうせ○○のようなヌルイ小説だろ、とか思ってたんだけど、独特の世界は凄い。いや、凄いっていう形容詞って、非常に語彙が貧困な感じがするけどあれですよ。じゃあこういえばよいかな?
河童とシリトリしてまけた時の心境?
そんな感じ。
難しい言葉で言えば、四角定規。
なにしろ小説を書くときには、
なるべく直接な説明というものをしたくない。「悲しかったです。」と書く代わりに、「空がとても青くてジェット機も飛んでいて、私はバナナパフェ
が食べたかった」などと書いてしまうのが、小説である(多分)。
■7位 上海ベイビー
文藝春秋
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色々な単語が思い浮かんでくる
日記
表現がとてもキレイ・・・
これ前のエントリーで書いたから説明省く。
上海ベイビィ
■6位 MISSING
双葉社
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MISSING
結構好きです。
痛々しい程・・・
本多さんはめっけものだったね。
06年に出会った一番良い作家かも知れない。短編が多いんだけど、なんつーか、雰囲気がいいんだよ。春樹系?ちょっと違うかな。
でもウィットが聴いていて。事件はおこらないんだけどね。なんつーの?土曜日の転寝からめざめたあとの布団のぬくもりというような嬉しさ?
この短編の瑠璃っていうのが珠玉。
下記も原田ライブラリより。
この比喩、すばらしすぎないですか?これに共感してくれると嬉しいなぁ。嫌いな人は嫌いだけろうけど。
一ヵ月後に訪れたその年の夏は暴力的とも呼べる暑さだった。
「文句あるなら言うてみいや」と太陽がなぜか関西弁で啖呵を切りながら空を独占していた
女の人は警戒した顔つきで聞いた。パーマのかかった髪を乱暴に後ろで結びワンピースを着ていた。べつにどうでもいいんだけど、裸ってわけにもいかないし、という感じの着こなしだった。
ご飯とおかずが一緒になっているという理由でオムライスを好むタイプだ。
「ダースベーダがきたことにしよう」と僕は自分に言い聞かせた
「夜中にダースベーダがやってきて、ライトサーベルで車をむちゃくちゃに壊したんだ」
「どうしてダースベーダが車を壊すのよ」
散歩中の犬と飼い主とをまとめてひき殺しそうになりながらルコは僕に効いた
「きっとそこにルークスカイウォーカーがいると思ったんだ」と僕は答えた。
■5位 運命の息子
新潮社
売り上げランキング: 73355
ラストで台無しに・・・
運命のいたずらに翻弄される双子の兄弟の話
もうそろそろ飽きてきた。
ひさびさにアーチャー読んだよ。
牢獄なげーよ、オッサン。
中学校のころからだから、かれこれ10年以上も溺愛する作家。
いろんな意味でイギリスを代表するオッサン。短編が強いけど、独特のアーチャー節の長編も有名という両方できる鬼な人。両方できる人ってあんまりいないよね。
こんかいは後者。いわゆるアーチャー的物語。立志伝?
成長物語っていうんですか。いわゆるドラゴンボール的。ちっひーとかに是非とも読んで欲しい。
あと政治関係の本としては昨年、「ダイスを転がせ」も読んだけど期待していたわりには、超いまいちで泣けた。
■4位 秋葉原@DEEP
文藝春秋
売り上げランキング: 38933
漫画のような読み易さ
ラノベ?
専門家にはオススメしきれない
いやーなめてたよ。てかさ、石田良衣さんってさ、何からよんだったんだっけなあ?なんか初めて読んだ本がイマイチな本で、ちょっと苦手な印象があったんだよ。
でもさ、この本を友達が読んでいるのを見てためしに読んでいたら感動した。泣けた。
なんてここまで完璧なエンターテイメントを書けるのだ、と。いやラストに関してはみなまで言うな。やむなし。
それから、14と娼年を再読。さらに、ウェストゲートパークまで読んでしまった(ドラマ化されて毛嫌いしていたのに)。
いやー、エンターテイメント性を批難する人もいるかしらんけど、ここまで完璧にドラマトゥルギーを書き切れたらそんなの凌駕しますですよ。R25のエッセイもちゃんと読むようにしよう。
このベタさ加減がかっこいいんだ又 ↓。
わたしたちは本源的な予測不可能性を指して未来という
■3位 ダブルダウン勘繰郎
講談社
売り上げランキング: 56122
西尾が
一番『楽しめた』一冊。
とてもよかったです
西尾さんいいよねー。天才だよねえ。森さんいなき今(います)、もうノベルスを背負うのは彼しかいない(そんなことはない)。
でもちょうど「彼がいなくなったら、小説界つまんなくなるよなぁ」と言っている友人がいて、なかなか同意。○談社の○藤兄とも意気投合した覚えがある。
まぁ最高傑作は戯言シリーズという向きもあろうが、僕は全部読みきれてないので(3作目あたりまで、たしか。くびきりハイスクールまでだったかな)、ともあれ、これよかったよ。
あと、なんだっけ?「りすか」もさー、「またシリーズものかよ」と思ったけど、さすが維新。すげーよ。泣けた。あの筆力とこのスピードハンパない。てか、彼って僕より年下だったのでは?違う?
ともあれ、これは清涼院流水と組んでいるとかんでたけど、登場人物が流水さんの人なの?知らないんだけど。これもつい先日仕入れた情報なので未確認。流水さん本なげーよ。挫折した記憶がある。
ともあれ、これかっけーよ。
ベタだけど、ベタにかっこいい引用。
カールマルクス曰く最後の言葉なんてものはいい足りなかった無能のためにある
■2位 四季 春
森さんは四季で才能を使い果たした説もあり(友人曰く)。
スカイクロラシリーズが好きな人はいいんだろうけど。こないだ読んだなんちゃらも泣けるほどぱっとしなかった。でもエッセイはやはり今でも読んでしまう。
ともあれ、でも、この四季だけでも、なんというかそこら辺の小説家をなぎ倒すほどの力があるような気がする。
いわばM&Aと、なんちゃらシリーズ計20冊前後の集大成にあたるこの四季。四巻セットだけど(春、夏、秋、冬)。
てか、やっぱり、森さんのこのシリーズは、「すべてがFになる」から全部読んで欲しいですよ。この伏線に感動しますよ。20冊以上の物語が絡まって1つになる瞬間は鳥肌もの。さいかわ先生萌え。
■1位 重力ピエロ
新潮社
売り上げランキング: 2989
うらやましい兄弟愛
春が二階から落ちてきた。
未知・悲壮・繋がり
これもいつぞやか引用したけど、やっぱり伊坂さんすげーよ。
前も引用したけど。
「本当に深刻なことは陽気に伝えるべきなんだよ」
春は誰に言うわけでもなさそうで噛み締めるように言った。
「重いものを背負いながら、タップを踏むように」
「ピエロが空中ブランコから飛ぶ時、みんな重力のことは忘れているんだ」
まず、どの小説もほぼ平均以上のクオリティがある。
重力ピエロを筆頭に、砂漠だとか、オーデュポンだとか、陽気なギャングだとか全て死ぬまでに読んでおきたい一冊。ただやはり青春ものか。
前までは、友人に「何の本おすすめ?」と聞かれたら、安全牌として「村上春樹」「ポールオースター」「村上龍」「宮部みゆき」「山田詠美」あたりを相手の嗜好にあわせて勧めていたのだけど、最近は伊坂いちおし。
さてさて。
昨年内にしようとしてたのに年が明けてしまった。
なんかおもしょい本あったら是非とも教えてくださいまし。
さて、本年もがんばりませう。
本多さんいいよねー。
このエントリーいいなぁ。
とりあえずかたっぱしからチェックしたい。
<アキハバラ@DEEP>は映画から入りました。
登場人物が微妙に変更されてるけど、
小説よりリアリティがあって楽しかったですよ。
>Anonymous さん
本多さんわかってくださり光栄!よろしく!
>トンガリ
おお、映画いいの?基本的に本人間としては、どうしてもドラマや映画はしゃにかまえちゃうよね。
コメントありがとうございます>2人
「ダースベーダがきたことにしよう」と僕は自分に言い聞かせた 「夜中にダースベーダがやってきて、ライトサーベルで車をむちゃくちゃに壊したんだ」 「どうしてダースベーダが車を壊すのよ」 散歩中の犬と飼い主とをまとめてひき殺しそうになりながらルコは僕に効いた 「きっとそこにルークスカイウォーカーがいると思ったんだ」と僕は答えた。
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ここ、物凄く好きです。
わぁ共感ありがとうございます。
僕もそこ読んでいて、電車で爆笑してしまいました!
2007年、劇的に楽しませてもらった小説12作
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