ゴールデンウィークに読んだ15冊+α

ゴールデンウィークでは、Kindleで未読の本を処理しようと思い、乱読。

以下、せっかくなので引用メインのレビューを。

赤目四十八瀧心中未遂

赤目四十八瀧心中未遂
赤目四十八瀧心中未遂

posted with amazlet at 16.05.07
車谷 長吉
文藝春秋
売り上げランキング: 103,758

★★

なぜ買ったか覚えていない一冊。

多分、誰かに「車谷 長吉」を進められたので、買ったのだと思われる。

前半は「なんだか入り込めないな」と思って読んでいたのだが、知らない間に、下町の雑踏に飲み込まれるように物語に吸い込まれてしまった。

大阪弁と1980年前後の時代の濃さが凝縮されており、この肉々しさやシズル感がすごい。

梁石日や西村賢太などの作品が好きなら合うのではないか。

チンケに負ける豚。

なんというインパクトのある比喩。

「そやかて、この世に生きるいうことは焦るいうことやろが。そやからこそ、お先にどうぞ、思て生きなあかんのやけど、世ン中の人はみな目の色変えて、我れ先に走って行きよるが、阪神電車に乗るん一つが。これを言い直したら、生きることは捨てることや。

お姉さんのタンカ。表現も内容も深い。

けったいなこと言うてはる人。

ぐっとくる表現

一度、冷蔵庫の扉を開くと、中に口を近づけて、「ねえさん、すんまへん。ありがとうございました。」と、声にならない声で言うた。その声を冷蔵庫の中に閉じ込めるように、扉を閉めた。私はアパートを飛び出した。

好きなエピソード

白洲次郎 占領を背負った男

白洲次郎 占領を背負った男 上 (講談社文庫)
北 康利
講談社 (2008-12-12)
売り上げランキング: 44,561

★★★

会社の方に教えてもらって読んだ本。

「面白いに違いない」と思っていたが、案の定、最高に面白い。よく売れた一冊と記憶しているので読んだ人も多いのではなかろうか。

ちなみにこの一冊も、流行っていた数年前に読んで、途中で挫折した一冊。当時はこの白洲次郎の気持ちにはなれなかったのだろう。

戦後の日本でGHQなどと張り合った男の人生。ダンディズムがあり、ジェントルであり、もう魂を揺さぶられる人生。

日常生活の冒険

日常生活の冒険(新潮文庫)
新潮社 (2014-03-14)
売り上げランキング: 75,752

★★

なぜこの本を買ったが記憶にない

ストーリーとしてはファンキーな友人との青春談。

大江健三郎は好きな本(同時代ゲーム)と好きじゃない本(他の短編集いろいろ)に別れるのだが、これはそこそこ好きな本。ストーリーというよりも時代を背景にした質感が素晴らしい。

肛門を鬼に咬まれるみたいに恐い

という表現が好き。

“夢を「10倍速」で実現する方法

夢を「10倍速」で実現する方法
三木 雄信
PHP研究所
売り上げランキング: 107,388

★★

会社の方のおすすめで買った本

孫さん好きには楽しい一冊。

以下、ハイライトした箇所の一部。

「早く決断してスッキリしたい」などというのは、孫社長に言わせれば怠け以外の何物でもないのです

確か孫さんは数分考えて結論でないものは自分で考えないというスタンスでしたが、それと平行して、「とはいえ、すっきりしたいために決断する」というのは戒めるためのポイントなのではないかと理解しました

「自分一人で考えない」  これこそが夢の実現スピードをアップするための必須条件だと、私は孫社長から学んだのです。  その証拠に、孫社長が部屋にこもって一人で何かを考えている時間はめったにありませんでした。

ちなみに私は、日本中の論文を検索できる「CiNii」というサイトをよく使います。政治経済から科学、医療、芸術まで、あらゆるジャンルの論文が探せるのでとても便利です。  

知らなかった。ちょっと使ってみたら結構面白い。「ブランド国家」で調べたら、僕が大学時代に大きな影響を受けたvan Ham Peterのフォーリン・アフェアーズの論文も掲載されていましたん。

思考は現実化する

思考は現実化する〈上〉
ナポレオン・ヒル
きこ書房
売り上げランキング: 4,468

★★

会社の方にリコメンドいただいた本。

著名な本なので、過去にも一度読んだのだが、当時は全然ピンとこなかった(確か高校生か大学生の頃だったように思う)。しかし、今読むとあらためてしっくりくるところが多い。それはきっとこの本に書かれていることのハラオチする経験をしたからだし、あるいは、ここで書かれている課題のいくつかは自分の課題として認識しyているからなのだろう。

本というのは、読むべきタイミング、というものがあるのだ。

人を動かす

人を動かす 文庫版
人を動かす 文庫版

posted with amazlet at 16.05.07
D・カーネギー
創元社
売り上げランキング: 148

★★

こちらも同じくリコメンドいただいた本&過去に挫折した本。

「影響力の武器」を彷彿させましたが、それよりももっと文脈的という印象

道は開ける

道は開ける 文庫版
道は開ける 文庫版

posted with amazlet at 16.05.07
D・カーネギー
創元社
売り上げランキング: 1,518

★★★★

こちらは上記の綱がりで読んだ一冊。一番、刺さった。一番ハイライトした。30箇所前後

私は「友がみな我よりえらく見える日は」というノンフィクションが大好きで。この本では「人がいかに絶望から立ち直るか」といったようなエピソードが描かれている。それをもっと世界版に、そして著名人版にしたのがこの本だという印象を受けた(実際はもっと異なるが、印象論として)

ゆえに、僕は「人が苦労や失敗、絶望からどう立ち直るか」がとても興味があり、少し前からライフワークにしてその話をよく聞いているほどだ。

そういう背景もあり、とても刺さった一冊でした。非常におすすめ。

好きなエピソードいくつか

かつてバイオリニストとして世界に名を馳せたオーレ・ブルがパリで演奏をしていた時、バイオリンのA弦がぷつりと切れたことがあった。けれども、ブルは三本の弦でその曲を終わりまで弾き続けた。「それが人生なのだ。A弦が切れることも、三本の弦で弾き終えることも」とハリー・エマーソン・フォスディックは言っている

私は多くのアメリカ実業界の指導者にインタビューした。強く印象に残ったのは、彼らが避けようのないものは受け入れ、意外にも悩みとは無縁の人生を歩んでいることだった。

偉大な哲学者で『厭世主義の研究』の著者ショーペンハウエルの意見に耳を傾けよう。彼は人生を無益で苦しい冒険とみなしていた。彼が歩を運ぶたびに、彼の体からは憂うつがしたたり落ちた。それでも絶望の深淵からショーペンハウエルは叫んでいる。「できるなら、何びとに対しても憎悪を抱くべきではない」と。

成功者の経歴を研究すればするほど、私は一つの確信を深めるようになった。つまり、努力と成功の刺激剤とも言うべき悪条件を背負っていたからこそ成功したという人は驚くほど多いのである。

これが第一の法則である。次には、より直接的に彼らの生活方式に攻撃を加えるのである。こう言うのだ──「この処方どおりにしたら、二週間できっと全快しますよ。それは、どうしたら他人を喜ばすことができるか、毎日考えてみることです」。

上記の考えはかなり刺さった。実は「自分が幸せになりたければ人の幸せを願うことが重要」という、人生の叙述トリックのようなギミックが仕掛けられている。が、この命題は、非常にハラオチすることも多く、多くの他の人の発言や自分の経験を鑑みても納得できる点は多い。このテーマはしばらくじっくり考えたい。

とりあえず朝マンションで合う人に普段よりも大きな声で笑顔で挨拶をするということから始めている。

近代心理学における最も重要な発見は、自己実現と幸福のためには、自己犠牲や訓練が必要である点を科学的に実証したことであろう」

教室で判明したことといえば、多くの人々は、自分たちが手抜きのできない仕事に絶えず追いかけられ、苦しんでいると思い込んでいることだった。

思い当たることがあり、痛い。

つまり、祈りは神を信じる信じないは別として、あらゆる人々が共有する非常に根源的な三つの心理的欲求を満たしてくれるのである。

祈りの科学的根拠。非常に興味深すぎて、「祈る」という行為にも関心を持ちはじめました

ツナグ

ツナグ (新潮文庫)
ツナグ (新潮文庫)

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辻村 深月
新潮社 (2012-08-27)
売り上げランキング: 3,054

★★★

死んだ人と話ができる場を設定できる人が主人公の話。どのエピソードも、綿密に設計されていて素晴らしい。辻村 深月さんらしい、というか。単なる短編集で終わらせない。

ただ、そういう大味の設定にも関わらず、個々のエピソードが読ませる。特に好きなのは、
・恋人が急に消えた
というストーリー。結婚を考えていた恋人が消えるって、相当なあれですよ。この短編だけでも、色々考えることはありました。

目からウロコのコーチング

★★

コーチングに興味があり手に取った。会社でファシリテーションやコーチングが非常に上手な方がいらっしゃって(以下のURLなど参考)、実際に「そのマジックのような場を整理する力」などを見ていると、「コーチングの本領」を垣間見ることができ興味を持ったのだ。それまでは、その力をどれほどのものかわからず興味が持てなかった

»起業家が知っておくべきコーチングのやり方 — The First Penguin

コーチングの考え方やテクニックなどが多く、非常に参考になった。これは会社の上司・部下だけではなく、友達や恋人との関係でも使えるところは多いだろう。

以下、ポイント抜粋

コーチングにならない原因の一つとして、「問題解決に自分ものめり込んでしまう」という傾向があげられます。

マネージャーあるあるですね(自戒)

「日常的な上司からの情報(アドバイス・意見)がとても役に立っている」という問いに「イエス」と答えたひとは、二〇%でした。

いかに上司として「部下を思っているアドバイス」が、相手にとって役立っていないかという事実を突きつけられるデータ。

つまりコーチングにおける「聴くこと」は、「相手の中に答があると信じていること」が前提条件でできるのです。

これが一番刺さったポイントかも。つまり「信じきれるか」というのがコーチングをする人の力量として問われるのだ。コーチングは単に「聴く」というものでは全くない(当たり前ですが)。

「すぐに出てくる答は答ではない」というくらいの心がまえでいてください。すぐに出てくる答は、普段から考えていることで「常識的で平凡」です

聴くという思いも、上記のような前提で聴くと、また姿勢は変わりそう。

あなたが部下の話を聴くときに、身体はどんな向きをしていますか? 椅子の背もたれに身体をあずけてふんぞりかえっていないでしょうか。

意識だけ「聞いているふり」しても、あかんようになる例。

あなたにみえている部下の「エネルギーロス」を指摘するのではなく、「得られているものの代償として失っているものは何か」をテーマとしてとりあげることが効果的です。

テクニックとして上記の質問は参考になります。

珠玉

珠玉 (文春文庫)
珠玉 (文春文庫)

posted with amazlet at 16.05.07
文藝春秋 (2012-09-20)
売り上げランキング: 21,695

Kindleが出た当初になんとなく買った一冊。開高健さんは名前は聴くけど読んだことがなかったので読まなきゃと。しかしながら、少し読むもピンとこなくて積読(Kindle放置読)していたのですが、ついに読了。

3部作だが3部目の「一滴の精液」が素晴らしい(Amazonのレビューを読むと他をほめている人も多いので、趣味の問題なんだろうと思う)。「小説とは観察だ」とは大江健三郎の短編の中にある一説だが、まさにその本領を体験できる観察眼。

アルケミスト

アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)
パウロ コエーリョ
角川書店
売り上げランキング: 156

★★★

大学時代に一度挫折して、やっと読了した一冊。

大学時代の尊敬する友人の愛読書で、とても興味があったのですが、当時の僕には読み切る力はありませんでした。とはいえ、者h語り自体は絵本レベルとまではいかなくても、非常にシンプルでわかりやすい物語です

では、なぜ読みきれなかったかというと、このストーリーが持つ箴言や意味を汲み取りができなかった(あるいはそれを必要としなかった)のだろうと思います。別でも「本によって、読むべきタイミングがある」というのは書きましたが、その代表的な本がこちらかと。もちろん、これは青春時代に読むべき本の一冊としyて考えるのが正しいのでしょうけれど、何歳になってもこの本の持つ意味の価値は変わりません。折に付け読み返したい本です。

素晴らしい一冊とは分かっていたのに体が受け付けなかった。いまはとてもしっくりくる。そのような自分の年の重ね方さえも感じられる素晴らしい一冊です

その日のまえに

その日のまえに (文春文庫)
重松 清
文藝春秋
売り上げランキング: 1,139

途中まで読んでいて、やっと読了。最後あたりはぐっとくるシーンが多い。ただ、重松さんの本は、家族系が多いからか、あまり感情移入できず得意ではないかも。

疲れない脳をつくる生活習慣

疲れない脳をつくる生活習慣
プレジデント社 (2016-01-28)
売り上げランキング: 118

★★

以下の記事を見て石川 善樹さんに興味がでて拝読。しばらく前から重視されている「マインドフルネス」に関する一冊。

»強いメンタルを持つ人間の行動は何が違うのか?(前編) – Industry Co-Creation(ICC)

瞑想(禅)への関心がますます高まっています。

最貧困女子

最貧困女子 (幻冬舎新書)
鈴木 大介
幻冬舎
売り上げランキング: 2,686

★★★

お金がなく風俗をする女性たち、それでも十分に稼げず活きるのに精一杯な人たちの実態のルポ。

この状態が日本のどこまでの母数を表しているかの量の問題は別として、実際にある問題なのだろうと思う。

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない  A Lollypop or A Bullet (角川文庫)
桜庭 一樹
角川グループパブリッシング
売り上げランキング: 35,357

★★

ラノベでは有名な本。角川の本がキャンペーンをしている時に購入。

ストーリーとしては読みやすく面白い。中高生受けするでしょう。

逃げるは恥だが役に立つ

逃げるは恥だが役に立つ(1) (Kissコミックス)
講談社 (2013-12-06)
売り上げランキング: 16,116

★★

なぜ買ったのか不明(購入日は2年以上前)。婚活系の漫画なので、婚活に興味があった頃だったのかな。

「ハウスキーパーを雇う男性とそのハウスキーパーさんと建前上、結婚するという話」であり、設定としては面白かった。

僕だけがいない街

僕だけがいない街(1)<僕だけがいない街> (角川コミックス・エース)” style=”border: none;” /></a></div>
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KADOKAWA / 角川書店 (2013-05-18)
売り上げランキング: 59

★★

これも2年以上前に購入。角川の本が安い時に買ったのかも。あと友人のおすすめと。

近未来の悲劇を予知できる主人公の話。こういう時間操作系は面白い。

読んだ本「横道世之介」

横道世之介 (文春文庫)
横道世之介 (文春文庫)

posted with amazlet at 16.04.29
吉田 修一
文藝春秋 (2012-11-09)
売り上げランキング: 16,632

★★★★★

「いい本読んだ!」と思えた小説でした。吉田修一さんの本は、どれもはずれがない。

青春ものの物語で、大学のために上京してきた主人公の学生時代の物語。友情あり、恋愛あり。

ただ、通常の物語と違うのは、構成。この出来事はバブル期あたりの物語なのだが、そこの登場人物たちの「今」が、物語の合間に差し込まれる。つまり、大学生だった彼らの「数十年後」が垣間見れる仕組みになっている。

そこで「ん?」という出来事が起こり、時間を移動しながら、ぐいぐい物語に引きこまれていく。人物像も上手ければ構成もうまい。きっとあなたもこの登場人物の誰かに感情移入をし、あるいは、誰かに恋をすることでしょう。

最初は新聞か何かで連載されていたのかな。最後はその時と少し話が変わっているそうで。映画化もされたので、それがどのような最後になっているのかも気になるところ。

おすすめです。

Media Makerからブクログに移管

「長期休暇だ!」ということでしたくてもできてなかったことに着手しております(たとえばこのブログ投稿も)。

その1つとして、書籍管理のツール整理がありました。皆さんは、どのように「読みたい本」「読んだ本」を管理しているでしょうか?特に、読みたい本の管理はなかなか悩ましいです。

以前は、Amazonのカートに突っ込んでいたのですが、ある数量を超えたら消えてしまうという憂き目にあいました。思わず、Amazonに「助けて!」とメールしてしまったほどです。

それから、メディアマーカーで管理していました。ようは「読みたい本」とブックマークしておくのです。ただ、このメディアマーカーがえらい重たくなり、別での管理を検討していました。

「そうだ、本管理といえば、ブクログだ」ということで、ブクログへの移管をしようかと。しかし、データの移管はなかなか厄介です。

»読書記録をメディアマーカーからブクログへ移行しました

詳しくは上記が大枠の流れなのですが、いくつかはまったので、念のため流れを含めて、はまったポイントを共有します。

・メディアマーカーからリストをエクスポート
・そのリストをエクセルで開くとダブルクオーテーションがなくなるので注意
・ただ、エクセルでないと整理できないのがあるので、エクセルで開く
・エクセルの「ファイル読み込み」だと、タグの改行がバグるので、CSVを直接オープンにする方が無難
・そして、ブクログ用のフォーマットに順番を入れ替え
– なお「ASIN(アマゾン商品コード)」がブクログの「アイテムID」に該当します
・そして、入れ替えたものにもう一度、ダブルクオーテーションをつけないといけないので、エクセルの「A1&A2」みたいな感じで、ダブルクオーテーションを付け直す
・タグはカンマ区切りでOK
・場合によっては、カラムに謎の半角スペースがあるので、テキストエディタで削除
・そして、ブクログにインポート
・なお、タグの改行対策ですが、エクセルのセル内の改行削除は、Macだと「Ctrl+J」だと改行コードが違うようでできないので(Winならできる)、Macの場合は、関数の「Clean」を使って、改行を削った方が良さそうです。

ということで以下のように本棚が整理できました〜。

»本棚 (原田和英) – ブクログ

なお、ブクログはバーコードリーダで書籍登録ができるので、数百冊の登録でも一気に片が付きます。おすすめです。以下など参考。

»ええっUSB接続のバーコードリーダーって最近4725円なのォ!? – ケータイ Watch

読んだ本:失敗の本質

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)
戸部 良一 寺本 義也 鎌田 伸一 杉之尾 孝生 村井 友秀 野中 郁次郎
中央公論社
売り上げランキング: 114

★★★

第二次世界大戦における6つの戦線を元に、タイトルの通り「失敗」の原因を探っていくという本、に限らない。それを元に、日本の組織とはどうあるべきか、という点も合わせて考えることができる書籍となっている。そういう点では、戦争の本にとどまらず、組織論に近い本となっている。

いくつかポイントはあるものの、もっとも大きな問いの1つに「日本的意思決定」が挙げられる。いわば、合議的ゆえに誰が意思決定がしたか不明瞭であり、責任範囲もうやむやなままに物事が決まっていくというものである。今回の戦争でも、そのような重要な意思決定がふわっとした形で決まり、ないし、決定しないゆえに、統一が取れない形で戦争が進んでいくという課題があった。

また、印象深いエピソードとしては、ある戦争において負けた者がいた。上司は、その者のリベンジとして別の戦争で、彼が戦える場を用意した。いわば、感情論の意思決定である。もちろん、これで勝てば良いエピソードとして残るのかもしれないが、それで数百、数千の命が関わることになる。本来的には、そのような1人の感情のために、意思決定は行なれるというようなことはあってはいけない。

このような今の日本の組織に照らし合わせて思い当たるところが少なからずあり、考える一助となる良書でした。

書評:リーダーシップからフォロワーシップへ

リーダーシップからフォロワーシップへ カリスマリーダー不要の組織づくりとは
中竹竜二
CCCメディアハウス
売り上げランキング: 72,522

★★★

会社の研修でこの中竹さんの話を聞いた。フォローワーシップというマネージメントに関する概念だ。

マネージメントとはマネージする人とされる人によって成り立つものであり、そのマネージされる人をフォロワーという。そのフォロワーが自発的にいかにパフォーマンスをあげれるようにするかといった考え方である(※ ただし、このあたりは私自身、理解が曖昧なので、本当に正しいかどうかはわからない)。ポイントは「自発的」という点であり、その点は、いわゆる「人を率いるリーダーシップ」とは対局に位置する考え方である。このフォロワーシップのマネージメントの最たるところは「リーダーがいなくても回る」というものといえば、まだイメージは付きやすいかもしれない。もっとシンプル化してしまえば、トップダウンかボトムアップか、のボトムアップのイメージが近い。

この考え方は初めて聞いたのだが、自分自身マネージメントに悩むことも多かったので、この概念から考えさせられることが多かった。この考えでは、マネージする人は必ずしも下の者よりも能力が秀でている必要がない。もちろん、従来のリーダーシップの考え方でもその考え方はあるのだが(たとえば、リーダーはビジョンを指し示すのが仕事、と定義した場合はスキルは別の話になる)、ただ、これはそのようなふわっとした話よりも、もう少しスキルや能力とは別の汎用的な「フォロワーシップを育成するスキル」を求める。たとえば、この本ではその最たるものとして「メンバーのスタイルを確立させること」というものがある。それによって、全体最適かつ、個々がもっともパフォーマンスを上げることができる組織が出来上がる。一種のコーチングにも近いという印象を受けた。

このフォロワーシップの利点としては以下などがあるような気がした
・個々人の自立性が高まるので組織力がつく(組織の力がリーダ1人などに依存しない)
・適正に合わせた成長を重視するので、個人としてもパフォーマンスが発揮しやすい
・スキルによるマネージメントは、常にその組織がリーダーを超えないというジレンマがあるが、それを超える組織を生み出す

もちろん課題も多くあり
・そもそも、このフォロワーシップを作り出すスキルの難易度が高そう(口を出したりしすぎてはいけないし、個々人のことをかなりしっかり理解しないといけない)
・フォロワーとの関係性を気づいたり、フォロワー自身が失敗して学ぶなどを経る必要があるので時間がかかる(ベンチャーには向かない?)

印象としては、
・市場が流動的な業界(ITとか)
・それなりに離職率が低い
・それなりに時間をかけて人を育てる体力がある
といった会社で向いているのではないかな、という印象でした

読書レビュー:稲盛和夫 最後の闘い

久しぶりに読書レビューを。

稲盛和夫 最後の闘い―JAL再生にかけた経営者人生
大西 康之
日本経済新聞出版社
売り上げランキング: 36,199

評価:★★★★

会社の尊敬する方に進められて読んだ一冊。稲盛さんの本は自伝的なものは読んでいたが、こちらは未読なので拝読。

JALの再建を託され、いかに彼がそれを受け、戦い、そして勝ち抜いたかが記載されている。2010年にJALの会長に就任し、2013年3月31日までの1155日の戦いだ。会社更生法の適用を申請した時の負債総額は2.3兆。会社更生法の適応会社が再上場した割合は7%のみ。そこから2012年には2049億円の営業利益を産み、再上場をさせた。結果として、彼はJALを再建させた。ある種の奇跡とも言える事をなぜ成し遂げられたのか?

いくつかのポイントがあるにせよ、マクロな観点でいえば「社員の考え方を変えさせた」ということなのだろう。3万人もいる会社ゆえに、何人かが考え方が変わっても、物事は変わらない。そうでなく、3万人全員が考え方を変えるということを行い、物事は大きく動く。しかしながら、当然、考え方を変えさせるというような容易ではない。人は今までのやり方を踏襲するし、何よりパラシュートで上から降りてきた人の言うことは人間心理として聞きにくい。しかし、フィロソフィーや彼自身の働き方、個々の仕組みを変えることによる考え方へのインパクトなどあらゆる手段を通じて、彼はそれを実現した。それが、この改革の真骨頂だろう。

その考え方を変えさせた仕組みの1つがアメーバ経営という仕組みである。組織を1リーダーが見れる範囲(アメーバ)まで分類し、リーダやメンバーはその単位の数字を徹底的に把握する。そして、メンバー全員が「今日はもうかったかどうか」を把握する。それによって、メンバーは自分の考えで試行錯誤をすることができる。また、事業自体も自分ごと化できる。なお、この「数字の管理システム」の構築は、非常に難易度の高い仕組みであり、京セラでその仕組を立ち上げた担当者がJALにも参画した。

そしてアメーバ経営に欠かせないもう1つの仕組みが「ミッションや戦略、行動計画の明確化」である。そのような指針がなければ、メンバーも「どういうステップでどうすれば数字を達成できるか」が全社観点で最適なものとならない。個々の単位にミッションが明確にあるからこそ、あとはトップダウンではなく個々で動いても全体での齟齬がでない。ゆえに、個々の単位で機動的に動くための指針がミッションである。アメーバ経営は、この小規模な組織とミッション単位の明確な戦略、そして、正確な予実管理システムによって成り立っている。それによって、メンバー全員が「どうすれば目標を達成できるか」ということを考えられる自律的な組織が実現する。

この仕組は聞いただけだと「ふーむ」という印象だが、実際にそれが稼働している世界を見ると「なるほど」と腹に落ちることが多い。KDDIの強さの一端をそこに見ることができ、アメーバ経営の凄みを実感する日々。

最後に彼のエピソードをいくつか
・予算として承認されている10億円の予算執行を拒否。たとえ、それが予算として通っていても、担当者が「なぜ必要か」という点をしっかり説明できなければ、通さなかった
・1日3時間のリーダー研修を月17回も行った。カリキュラムは自前で
・国際路線の担当者は「サンフランシスコ空港のラウンジの水道代から、オーストラリアでカンタス航空に借りているラウンジの人件費まで、頭に入っている」とという。細かいデータの把握によって、常に必要な対処法を考えることができる

他にもエキサイティングなエピソードは多々掲載されているので、ご興味ある方は是非、ご一読ください。

5秒のシーンにはせる思い

食事をしながら、録画したテレビでも見ようと思い、ザ・ノンフィクションをつけた

»ザ・ノンフィクション ~ エースという名の孤独 ~独占!清水邦広と木村沙織~ ~ 番組制作 ドキュメンタリ – 共同テレビジョン

上記の回。バレーボール選手の清水選手。

コンビニのオムライスを温めて、冷蔵庫で水をとって、テレビの前に座り、再生を押す。

オープニングが流れる。名曲の「サンサーラ」が流れる。

オープニングの説明によると、清水さんはオリンピックを目指す人らしい。「ふむふむ」と何もかんがえずに見る。どうやら昨年、歌手の中島美嘉さんと結婚したらしい。中島さんに何の思い入れもない自分は「ふむふむ」と思う。

その時に、オープニング中に入った1カットがあった。どこかの体育館の外のようなところで、中島さんが旦那の清水さんと再会するシーン(のように見える)。そこで中島さんはいう「ちょっとハグだけさせて」と。そして、ハグをして離れる。時間にして5秒もないほどのカット。

しかし、そのシーンを見て、思わず泣けてしまった。

その自分にびびった。何も準備していなかったので、特にビビった。ノーモーションからの涙腺の刺激。

その「ちょっとハグだけさせて」という一言に、あらゆるドラマを想像した。

・海外遠征で全然あえなかった時間
・ぐっとハグしたいけど、ちょっとだけという心配り
・テレビカメラがあるのも無視したハグ
・久しぶりの再会は、まずハグ

なんかすごい物語があるじゃないですか。オリンピックレベルで努力している人。それを応援する日本トップレベルの歌手。そして新婚。なかなか会えずに、やっと久しぶりに会える。テレビも無視して、体温だけでも感じたい。

いやー5秒のドラマですよ。素晴らしいシーンだった。この5秒を映画にさえできるような気がしたよ。「昼顔」のラストシーンのトラックのスレ違いみたいなもんだよ。あのドラマのあの最後はどうかなーと思ったけど、「あれでよかったのだ」とやっと気づいたよ。

さすがに自分の想像力に畏怖さえしたね。伊達に、ネギを切る時にネギの気持ちでネギの痛みを悲しんでいるだけないな。

株価大暴落時時におけるサラリーマンの素人資産運用デイズ〜2015晩夏〜

先週あたりから株が大暴落した。日本にかぎらず世界中にて。

たとえば以下。

»米国株 ダウ続落し588ドル安、1年半ぶり安値 下げ幅は一時1000ドル超に拡大 :日本経済新聞

»日経平均、2年3カ月ぶり下げ幅 日中の値幅は1カ月半ぶり大きさ :日本経済新聞

これによって、当方の株をえらいダメージを受けた。せっかくなので、この期間の日々を日記的に共有しようかと。

# 前提

## 株運用
– 基本は株は買ったら放置の長期保有。ベースはファンダメンタルだが、業界や経営陣を重視するタイプ
– 株価を見るのは、最近は週に1回も見ない。月に1回くらい。以前は朝、昼、夜と見てたけど、最近は放置
– サラリーマントレーダーなので、朝と昼くらいしか売り買いはできない
– 基本はロング。売りはあまりしない

## 知識
– 素人プラスアルファ程度
– 初めて株を買ったのは20歳の時なので、やらない期間も含めると株を買ってから15年は経っている

## 運用成績
– 銀行に預けるよりはプラス。アルバイト程度
– 日本株、米国株、為替の3種

kabu

↑長期保有なので、プラスもマイナスも幅が広い

# 出来事
– 先週くらいに、株価が下がったというニュースをニュースアプリで見る
– しかし、多少の下げ幅だったら放置。しかし2日くらい続いたので、対策を考える
– 僕は、細かく広く買ってるので、いちいち手放すのがめんどくさい(再度、買わないといけないので)
– ゆえに、インデックス系を売りにかける(要は、下がるというのを見越して「安くなったら得する」という売買をする)。買いで持ってる総額の70%くらい
– しばらく放置
– この場合リバウンドをすると損するわけだが「暴落するかも」という恐怖を持っていると仕事にも影響が出るので、さっさと損を確定させて、気持ちを落ち着かせる方向に進める。精神衛生上、株価を気にするのはよくない
– この間もマイナスは溜まっていくけど、放置。最大、どれくらい損するかを試算して「最大でもなんとかなる」というイメージを持ったら、あとは腹をくくる(たとえば数年前の東北関東大震災で1割くらい、日本のバブル崩壊時で7から8割くらい?、リーマンで6割くらい?)
– とはいえブルー。自分が愛用するカバンが数十個かえるくらいの損失を見るのはブルー。しかし、結論としてあまり気にしてもしょうがないので、「そういうものだ」と割り切る。なお、株を運用している以上、実際「こういう損はする」というのは織り込んで運用しないと生きていけない。前提として、全資産における株以外へのポートフォリオ分散も必須
– ニュースアプリで「底をうった」タイミングだけ見計らう。プロは、「このあたりでリバウンドするのでは」というタイミングで差し込むが、リーマントレーダーはそんなタイミングも知識もないので、底を売って、リバウンドしてから入るで良いと考える
– 株価が上昇したタイミングにニュースアプリレベルの経済ニュースをざっと目を通す。今回でいえば「売られすぎ」という声が多いという記事をいくつかみて、感触をつかむ
– そして、ここだと思えば、いくらか買い直す。売りのインデックスも減らす(それでも二番底があるので5割くらいは引き続き売りで持つ)。買うのも、「買いまくる」ではなく「長期で持っておきたいけど、さすがに売られすぎているだろう」というのを、適度に買う
– これで二番底のリスクはあるけど、それが5割以下だと思えば、腹をくくって買う。でないと、損しか残らない。
– なお、このあたりは「リバウンドしたと思ったら大きく下がった」「下がったと思ったら上がった」のような不規則な動きは数日続く。それにいちいち気にしていたら精神が持たないので、買い直したら、あとは我慢の子。自分を信じる。このあたりはすぐに反応していると往復ビンタを食らう(高値で買って、安値で売ってしまう)。以下参考

»1000円上がって1000円落ちた日経平均株価、たくさんのお金がつまった富士山描く : 市況かぶ全力2階建

– 半年〜1年くらいのスパンで考えて「あがるだろう」と信じて買う
– 今回はこれが正解して、だいぶ安く良い株を変えた。とはいえ、これから下がるかもだけど、1年スパンで考えれば、まぁいいんじゃないかと
– あとは、円も大幅な円高になっているので、これもさらっと買う。これは、FXを利用。ただしリバは10倍程度。為替は、一時期それなりにはまっていたので、多少は勉強したけど、結果、よくわからなかったので、大きなトレンドを信じてチャートを見ながら買う。一番大きな方針としては「日本と米国で大きな前提が変わってないのに、こんなに円高になるのはおかしい」という雑な思い。なおチャートといってもテクニカルのいうチャートではなく数ヶ月単位のチャートをみて、「さすがにこれは戻すだろう」という雑な印象で買う。
– なお、為替も株以上に上下するので、一旦買ったらあとはもう見ない。FXではけっこう損したので、その経験を活かして「短期のチャートを見ない」という悟りを得ました
– これも1.5円分くらいはプラスで少し損失をカバー
– ただ週をまたぐとまた何が起きるかわからないので、週末にかけてポジションは軽くする
– 今に至る

## 使った時間
– 上記に使った時間はトータル2時間くらい。通勤時間とランチ時間が主

## 損益

– この2週間では、最大時で20%くらいマイナスだったかも。いまは▲5%くらい。それでも損は残ってますが、まぁ1年のトータルで頑張りたい

20年ぶりの同窓会に参加して思ったこと

先日、中学校の同窓会があった。小さいものは今までも開催されていたのかもしれないが、東京に住む私としては20年ぶりの初めての同窓会。

幹事が獅子奮迅の活躍で100人以上の参加者を集めてくれた。先生も10人以上参加し、壮大な同窓会となった。なぜかテレビ局まで入っていた。4次会だか5次会だかの14時間コースだった。

そこで思ったこと

  • 一時期、一緒の時間を過ごした人は、それからどれだけ間が開いても、すぐに距離は縮む
  • 参加できない人用にプライベートUst配信してた。幹事すごい
  • 特定の同窓会用SNSを事前に利用して、空気を温めていた。幹事すごい
  • 今はFacebookがあるので、同窓会後のキャッチアップが容易
  • 飲み会のコールが地元の祭りの掛け声で笑った
  • 当時の合唱んコンクールで歌った歌を歌った。指揮は当時の音楽の先生。ハーモニーに感動した

一般的に「思い出話をする人間は老いている」という言説がある。その含意としては、「人間は過去の話をするようになったら、過去の栄光にすがっているということで、未来はない」というような趣旨だ。

それは一理あるにせよ、それを逆説的に考えれば、「思い出話」というのは、非常に贅沢なものだということもわかる。つまり、この「思い出話」とは、思い出話自体は何も価値を生まず懐古主義でしかない。だからこそ、それは尊い。そして、思い出を共有した人としか話できないという点でも希少性が高い。

ちょうど、誰かの本で「思い出話は贅沢だ」という文脈を見かけた記憶があるが、すなわちはこのような意味合いを含むのだろう。そういう観点で、この同窓会の思い出話を肴にお酒を飲むという行為は、何事にも代えがたく貴重である

30代独身男性がどのように3連休を過ごしているか?

いま世界でもっとも注目を集めている「30代独身男性がどのように3連休を過ごしているか?」という国際アジェンダですが、今回はそちらを共有したいと思います。

土曜日:

・10時頃起床。冷蔵庫で冷やしたリンゴを食べてミネラルウォーターを飲んだ後、コーヒーを飲む。無糖のネスカフェのコーヒーに低脂肪乳。
・目がさめるまで、パソコンを立ち上げ、メールやRSSフィード、Facebookを見る
・カレンダーに「散髪」と入っているので散髪を予約
・目がさめてきたので、着替えて走りに行く
・中目黒川沿いと周辺を1時間ほどかけて走る
・その後、ゴットタンだかざっくりハイタッチだかを見ながらストレッチ。ストレッチ時に見る番組はバラエティ固定
・シャワー
・そして、でかけ途中に、クリーニングを出す。同じマンション内でクリーニングが出せるということの幸せさを存分に満喫する。こんな幸せがあっていいのだろうか
・お腹が空いたのでランチ。食べログで近所で14時でも空いている店を探す
・気になっていたビストロ「マザーエスタ」が15時LOなので小雨の中、自転車で向かう
・野菜がうまい店ということは野菜を食べなあかん、ということで野菜プレート。女子。パンも手を付けず、ストイックに葉っぱを食す。「あ、これから散髪だからガーリックドレッシング危険」とか思いながら。あとセロリをどかしながら。
・そして、なんだか腹にたまらず、もう一軒、ランチに向かう。
・中目黒の駅前の「クラブハウスエニ 」。シーフードがうまい店でエビ好きとしてはいかなあかん、ということで訪問。
・クラブサンドを食す。うまい。
・そして、代官山と恵比寿の間の美容院へ。
・予約まで15分時間があったので、せっかくなのでカフェを巡ろうと「holy 」へ。オープンキッチンで奥のソファーがアメリカンダイナーのようで雰囲気は良い。コーヒーを飲みながら、友人おすすめのゲーム「モンギア」の導入を少しする
・美容院では僕の好きな雑誌を熟知してくださり、適切な本を用意してくださっている。大好き。僕の美容院を選ぶ基準は腕や人、値段、雰囲気もさることながら「本を読ませてもらえる環境か(喋りかけてこないか)」「良い雑誌があるか」の2点もかなり大きい。
・当然、POPEYEの「サマーボーイサマーガール」特集を手に取る。本屋で見かけて、気になっていた一冊。ほんと最近のPopeyeはいいよなー
・かき氷も冷やし中華もよござんすな、と思いながら、普段より短めに髪をカット
・そして、肩こりに気づき、店を出てから、マッサージを予約。しかし1時間30分ほど時間があったので、中目黒のバルスへ。ふむふむ、と家具を見る
・その後、中目黒のカフェを3軒、ふらりと訪問。特にCAFE FACON は場所も奥まって落ち着いている上に、店内も大きなソファーで空間が区切られていて気持ち良い。渋いコーヒーを頂く。
・その後、マッサージへ。爆睡
・そして、お腹が空いたので、夕食。三宿のカレー屋さんへ訪問。1人でいる客はほとんどなく、少しさみしい気持ちになりながら、心の友である携帯でニュースを消化。大盛りを頼むが目測を誤り、かなりの量になる。ただ大盛りを残すとあれなので頑張る
・そして帰宅。引っ越ししたばかりで買わないといけない家具が大量にあるので、それを調査
晴天の迷いクジラを読み終える。不甲斐ない僕は、の方が好きだったな。
・3時頃帰宅

日曜日:
・10時に起床
・リンゴを食べる
・1本電話
・それから、電車に乗ってお台場へ。前日の夜に調べていた家具を見にショールームへ
・お目当ては、「カリモク」のソファー。2時間ほど逡巡し、無事に購入。面白い話を効いた。「新幹線の椅子は、座りにくいようにできています。たとえば、腰か背中に負担がかかるような背面になっています。なぜかというと、寝過ごさないようにです。身体の一部に負担がかかると人間は時間が経つと、身体を動かしたくなります。それによって起きることができます。身体にフィットしてしまうと爆睡してしまいます」と。なるほどー。
・ソファーを購入し、その後は大塚家具へ。
・くそ暑いお台場を歩いて駅へ。BGMは、Shaggy feat. GaryのFly HighBob SinclarのLove Generation
・その後、渋谷の銀だこでたこ焼きをたべてから帰宅
・しないといけないことがあったので、夜まで部屋にこもりきり
・夕ごはんは、サトウのごはんとレトルトのカレー。デザートにハーゲンダッツ
・夜ゴハンは、カンブリア宮殿の京急行電鉄 社長の会を見ながら。鉄道の売上を増やすために町を作る、という相談な戦略を改めてイメージする。かなりエキサイティング。当たり前ではあるけれど、たまプラーザの発展も東急のしかけなのだなー。
・引っ越しで必要になった物品やこの機会に色々購入。ハサミ、風呂用品、収納器具、ランニング用のグッズ(帽子とか)、踏み台、名刺ファイル、外付けHDD、椅子、照明などなど。

月曜日:
・10時起床
・朝食を買いにセブンイレブンへ。ロコモコのお弁当を食す
・しなきゃいけないデスクワークをしていると15時
・バスで渋谷へ。セルリアンでお茶
・その後、六本木へ。話題の映画「マッドマックス」を見る
・時間まで少しあったので、AGITOをぶらつく
・ポップコーンはキャラメルと塩のミックスバター抜きをオーダ
・ヒルズの狭い劇場だとかなり前でも余裕をもって見れることがわかった
・高揚感を感じつつ見終える
・六本木でタイ料理。バンコクへ。日曜の六本木は人がいないなー。
・帰宅
・部屋に飾る絵なり、写真なり、ポスターは何が正解か考える

※ガチで「さみしい男」と思われるとシャクなので、補足しておくと、引っ越し後の家具を揃えたかったので、3連休の前2日は予定はしいて入れていなかった3連休