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エンドルフィンを放出させる海外の美術館・博物館 12 上

12シリーズ。第8弾。
今回は、これが「エンドルフィンを放出させる海外の美術館・博物館 12」
ということで、すなわち=今回は、
「美術に、そんなに詳しくもないの素人が
えらそうに寝言を語ってみせよう」のコーナーと化しています。
 ・2005年、原田の脳髄を刺激した小説12冊
 ・原田の股間を刺激した漫画12冊
 ・涙腺を亀甲縛りにする青春映画12本
 ・90年代後半の青春を彩った音楽12曲
 ・最強の現代青春小説 12冊
 ・青春の時間を奪い去ったRPGゲーム 12本
 ・12人の天才たちのエピソード 前編
 ・12人の天才たちのエピソード 後編


ちなみに調査母体は
海外の50前後の美術館・博物館。
圧倒的に美術館が多かったけど。
多くはないけど許して。
番外として
個人的趣味で、とてもよかったのは、下記。
野口英世記念館:アクラ:ガーナ
 #ほんの一室。でもアフリカで見れるなんて。行くのに大変だったけど、
 なぜか泣けた。おかあちゃんからの手紙が凄いんだってば。
森鴎外記念館:ベルリン:ドイツ
 #春樹のドイツ語の冊子が謎に売っていた。
ちょっと解かりにくいところにあった。
ジョイス美術館:ダブリン:アイルランド
 #ジョイス先生。ひとつの家で展示。客は少なかった。
 ダブリンにはこのために行ったようなものだ。
ドストエフスキー記念館:サンクトペテルブルク:ロシア
 #英語の解説があって助かった。
 「賭博」関連の解説が多かったように思う。
 Tシャツまで売られていたのは興ざめ。
ミュシャ美術館:プラハ:チェコ
 #素晴らしすぎる。アールヌーボーの雄。
アルフォンス・ミュシャと永遠の名作たち、アール・ヌーヴォー、パリ、プラハ、ミュシャ美術館、モラヴィア、チェコ、mucha、alphonse mucha
 ただでさえもプラハは、ダンスとか舞台で素敵なのだが、
 ミュシャがあり、さらに号泣。ビデオまで流してくれていた。
 マウスパッドやカップまで買ってしまった。
 そしてプラハは
 なんとカフカまで生んだ町である。なんて、ファンキー!
 嗚呼、矢もたても貯まらぬじゃ。
 思わずカフカTシャツまで買ってしまった。
 あと、中東(アンマン)で出会ったプラハ人と、偶然、道端で再会。

■12位 ブリュッセル王立美術館:ブリュッセル:ベルギー

ベルギーには、ここに行くためだけに寄った。
案の定「しょんべん小僧」は、見るバリューゼロ。がっかりしすぎた。
※世界三大がっかりの1つが「しょんべん小僧」
ここでは、シュルレアリスムのマグリットが大量に存在。
ここはそれにとても強くて、デルヴォー、ヒエロニムス・ボスなどもあり、
狂喜。ちょっと個人的趣味入った。

■11位 アムステルダム美術館:アムステルダム:オランダ

天下のフェルメール。
数少なし天才。
その美術館。
てか、アムスはオシャレ。
さすが、かっとんでいる町。
ゴッホ美術館もあるし。展示も押さえ気味で美しい配置だった。
あとレンブラントの「夜警」は教科書で見ていたよりも
ずっと大きかった(この美術かんだったような気がするが、記憶が曖昧)。

■10位西洋美術館:ブダペスト:ハンガリー

広場の一角にそびえる美術館。
でかい吹き抜けが印象的。
エルグレコ、ルーベンス、ラファエルなどなど。
宗教画にも強し。
蛇足だけど現代美術館は
小さいけど、アバンギャルドでよかった。
映像駆使。
ちょうど、鳥がTVの中で延々と飛んでいる映像とテレビが
あって、それを、必死で見ている小さい女の子が印象的だった。
街中にあるのでアクセスも良い。

■9位 Neue Pinakothek(ノイエ・ピナコテーク):ミュンヘン:ドイツ

ゴッホ、ゴーギャン、ドラクロアなど(日記参照)
クリムトもいらっしゃいました。
確か、向かいにも巨大な対となる美術館があった記憶が。
現代美術館。
名前がこれまたイカス。ピナコテークですよ。
ベルリンのテクっている美術館も素敵だったけど、名前でこちらに一票。
 なぜか、ポップアートに強かったベルリン。ウォーホールが大量にあった。

■8位 Uffizi Gallery:フィレンツェ:イタリア

ボッティチェリの「ヴェーナスの誕生」をどうしても見たかった。
観光客多し。プリマベーラも素晴らしい。
イタリアでは、バチカン博物館が評価されることが多いが
アートは、やはりこちらが強い。
ウフィッツィと読む。

■7位 サンパウロ美術館:サンパウロ:ブラジル

数は少ないが質は高い。
ラファエロ、レンブランド、ヴァンダイク、ルーベンス
モネ、ルノワール、ゴッホ、セザンヌ、ゴーギャン
ロートレック、マチス、エルグレコ、ピカソなどなどそうそうたる顔ぶれ。
ちなみに一番感動したのは
ヒエロニムス。シュルレアリスムのぶっちぎりさきがけ。
ちょうど、その話を、アルゼンチンで再会した方にお話したら
共感して頂いた覚えがあり、印象深い美術館でもある。

■6位 プラド:マドリッド:スペイン

マドリッドのMuseo Nacional Centro de Arte Reina Sofiaも良い。
ヨーロッパ三大美術館だそうだ。
スペインでも、画家は多く生まれている。
エルグレコ(ギリシア人でスペイン移住だったっけ?)とか
ベラスケスとか。
国立ソフィア王妃芸術センターも素敵だが
プラドは、なんせ「ゲルニカ」があった。
最近、日本にきてたよね?

最強の現代青春小説 12冊

さて、12シリーズ第5弾。
青春小説縛りの12冊。
その名も、「これが最強の現代青春小説」。
 ・2005年、原田の脳髄を刺激した小説12冊
 ・原田の股間を刺激した漫画12冊
 ・涙腺を亀甲縛りにする青春映画12本
 ・90年代後半の青春を彩った音楽12曲


■12位 ニュートンの林檎:辻仁成

ニュートンの林檎〈上〉
辻仁成の著作の中では、あまり売れた本ではないが、かなりの名作。
女性の学生がメインにすえられている。
映画部。
読んだのが10年くらい前なので、記憶もおぼろげだが
白夜行の女性版のような感じだった記憶が。
面白かった覚えがある。

■11位 コインロッカー・ベイビーズ:村上龍

コインロッカー・ベイビーズ (上)
村上龍の著作の中では、「69」の方が青春小説としては有名だが、
コチラのほうが小説としての完成度は高いように思われる。
若さゆえの鋭さが。
2人の少年が主人公。
後の「愛と幻想のファシズム」と繋がるところもある。

■10位 J.D.サリンジャー:ライ麦畑でつかまえて

ライ麦畑でつかまえて
永遠の青春小説ですな。
この方は、他界したんだっけ?まだ生きていた記憶があるが。
最近は、春樹も翻訳した。
原文で読むとスラング沢山。

■9位  波の上の魔術師:石田衣良

波のうえの魔術師
株式小説として有名。
エンターテイメント小説としての見本のような痛快さ加減。

■8位 僕のなかの壊れていない部分:白石一文

 
僕のなかの壊れていない部分
賛否両論。
個人的には好き。
駄目男に見えるけど、結構、深遠な人生のテーマに悩む男の生き様。

■7位 夜の果てまで:盛田 隆二

 
夜の果てまで
恋愛小説としての方が有名。
北海道と東京が舞台。
年上の女性の人との恋愛話。
胸が痛い。

■6位 山田詠美:ぼくは勉強ができない

ぼくは勉強ができない
これも、永遠の青春小説の1つ。
中高生のころは、あるクラスターにおいては、これがある種のバイブルだった。

■5位 パレード:吉田修一

パレード
同居する若者たちに起こる日常の物語。
しかし、日常を書かせたら吉田さんはべらぼうにうまい。
最後が衝撃。

■4位 パイロットフィッシュ:大崎善雄

パイロットフィッシュ
アジアンタムブルーは賛否両論だが
これは、基本的に評価が高い。
悲しい話と捕らえても良い。

■3位 砂漠:伊坂幸太郎

砂漠
伊坂ヤバイ。天才。
その中でも、青春ものとしての最高傑作。
登場人物が秀逸。
砂漠に雪を降らすんだ。

■2位 ムーンパレス:ポールオースター

ムーン・パレス
NYが舞台。
ポールオースターの筆力に加えて、
青春の王道を行く若者の悩みや痛みを描き出す。
どれだけ読み返したことか。

■1位 ノルウェイの森:村上春樹

ノルウェイの森 上
説明不要。
とりあえず読め、と。
現代における共通のマテリアルとしての最高峰。

12人の天才たちのエピソード 後編

12人の天才たちのエピソードの続き
※どうでもいい私信ですが、しばし家不在してまして色々失礼。


■6位 手塚治虫

彼を天才と呼ぶことに非を唱える人はいないだろう。
日本の漫画黎明期をつくった1人。
ブラックジャック、リボンの騎士、アトム、火の鳥などなどなどなど
今でも愛される作品を作り上げた。
個人的には「クロスロード」で読んだこの名言に震えた。

30分も眠ると、辛くなるから、10分で起こしてください。

生き急ぐわけではなく、すべきことをし続けた人だった。

■5位 アインシュタイン

個人的に、凄いインパクトを受けたのは、
量子理論の不確定性理論(原理)(だったよね?)を受けての
アインシュタインの言葉。
不確定性原理 – Wikipedia

粒子の運動量と位置を同時に正確には測ることができないという事実

に対して、
アインシュタインは、「この世に、偶然的なものなどありえない」という立場だった。
そして、彼はこういう。

神は賽を振らない。 ※(賽=サイコロ)

何が凄いって、この言葉がカッコイイから凄いってわけではなく、
こう言い切れてしまうことが凄いんだと思うのですよ。
アインシュタインは、それこそ全生命を賭けて、全人生を賭けて
世界の法則を知ることにあらゆるものを費やしたんだろうと思います。
想像でしかないけれど。
その彼だからこそ、やっと言える言葉というか。
実際の問題としては、この場合はアインシュタインの考え(隠れた変数理論)が「現状では」間違っているとされている。
つまり、「不確定」なものが存在するというわけです。
しかし、それを前提にしてさえ、
アインシュタインのこの何かを信じきれる強さというものは
天才ゆえの何か見えてしまった者しか持ち得ないんだろう、と思うわけです。
彼は名言だらけの人ですが、
最近はこれが好きです。

I never think of the future – it comes soon enough.
私は未来のことなど考えない。もう、すぐそこまできているから。

■4位  筒井康隆

我らが天才「筒井康隆」大先生。
IQ180越えだとか。
で、どっかにも書きましたが、彼を評するに最適のエピソードが。
あるパーティ会場で、ワイングラスが倒れたとする。
そこで、推理作家は、なぜ、ワイングラスが倒れたかを考える。
筒井康隆は「どうして倒れたならば面白いか」を考える、というもの。
他にこんな挿話も。
小説で「排泄物」を書く必要に迫られて
彼は、自身の排泄物を皿に取り、
それをテーブルの上で割り箸を使い調べていたところ
奥さんが見て食べようとしている、気が狂った、と考え
「救急車を呼んだ」という実話。
彼の凄さに関しては、今まで何度も何度も書いてきましたが
いくら書いても、いい足りない。
彼の本を読めば、僕の説明なんて風の前の塵に同じ。

■3位 アリストテレス

アリストテレスは、万能の人という印象が。
系譜としては、ソクラテス、プラトンの流れを汲んだ哲学者なのだけど、
彼は科学などにも精通していた(記憶がある)
wikipediaによると
「天文学、気象学、動物学、植物学」や論理学、倫理学の開祖だそうな。
もっとも有名なのは、「唯野教授」の本にも出てきた
「第一動者の神の証明」。
世界には、古来より神の証明が何度も行われてきたわけだけれども、
その中でも、もっとも有名な証明の1つ。
しかも、紀元前にですよ。
彼を天才と呼ばなければ
この世には天才はいないことになってしまう。

■2位 真賀田四季

森博嗣さんの小説に出てくる天才。
僕が以前、「はてな」で、「天才の出てくる小説を教えてくれ」と聴いたら
まっさきに出てきたのがコレだった。
bk1はてな 天才が主人公(あるいは、準じた役割)の小説を教えて下さい※推理小説は除く例: ・「博士が愛した数式」 ・「アルジャーノンに花束を」 ・「グッ・・
美少女天才。
純粋なる天才。
頭が良すぎる。
物理、数学、化学などなど一般的に言われる理系の天才。
彼女が始めて登場する小説は
森さんのデビュー作でもある「すべてがFになる」
確か、18歳くらいのころに読んで、涙出るほど感動して
他人に勧めまくったのに、ことごとく拒否られた記憶があるので、
マルチに受ける小説ではないのかも知れない。
体裁は、推理小説なのだが、
もっと読み物としてのパワーが凄い。
で、この四季は、
リミッターを振り切った天才で、
その後、森さんの小説で、たまに出てきて、
最終的には「四季 四部作」で主人公となった。
(この四季四部作は最近まで読んでなかったのだが
最近、某方に進められて読んだら死ぬほどはまった)
で、これだけなら、別に面白い天才ではないのだが、
彼女にこんなエピソードがある。
彼女は、もう他の人としゃべるのを辞めてしまった、という。
なぜなら、他の人が馬鹿だからではなく
どう質問すれば、どう答えるかが全て、彼女はわかってしまうのだ。
つまり、相手のパーソナリティを瞬時に把握し、
そこから演繹される回答の可能性を全て網羅し、
トレースできるのだ。
それは物凄い考え方だと思った。
人間の思考の不安定さも閾値をマックスまで広げることで
許容しえる可能性があるのだ。

■1位 レオナルド・ダ・ヴィンチ

もうこのエントリーを書こうとしたときに
1位に来たのは、真っ先にダビンチだった。
有名なところだが、
彼には出来ないことがなかった、と言ってもいいかも知れない。
彼は「モナリザ」などの絵画やアートで有名だが
彼の本領は、そこだけに留まらない。
(芸術だけでも、絵画、彫刻、建築、土木に手を出していたとのこと)
レオナルド・ダ・ヴィンチ – Wikipediaにも詳しいが、
彼は、科学などの面でも、信じられない知識を持っていた。
そして、あくなき探究心があった。
それだけでも十分なのに
スポーツに関しても万能だったそうだ。
2メートルくらいは、ジャンプできたという嘘のような話も聞いたことがある。

レオナルドは生きていた時代より500年ほど先行していたともいわれる。

という声も、あながち嘘ではないだろう。
どこで読んだか忘れたのだが、ダビンチは
この15世紀に、「宇宙船」の絵を描いていたという。
もう、宇宙人ではないか、と思ってしまうのである。
ベタな1位で申し訳ないですが、
これはやはり外せず。

12人の天才たちのエピソード 前編

genius.bmp
世の中には、数多くの「天才」と呼ばれる人たちが居る。
とはいえ、60(億人総人口)÷A(年による偏差)÷60年(平均余命)×4,000(年の歴史)
という母数から言えば、相対的には少ないわけですが。
例えば、このような人々。
ニュートン、アインシュタイン、ジョン・ノイマン、エジソン、孔子、ガロア、ボビーフィッシャー、コペルニクス、エルデシュ、ポールホフマン、メンデル、ダーウィン、カント、ヴィトゲンシュタイン、ハイネ、カフカ、プルースト、ベートーベン、ベーブルース、グロティウス、ファインマン、バフェット、モーツァルト、ピカソ、ライス、サマーズ(ハーバード)、キュリー婦人、ゲイツ、ドストエフスキー、ベル、ピタゴラス、チャーチル、コンラート・ローレンツ、村山聖、ヴェーバー、Wディズニー、アンデルセン、ヒトラー、ジョンレノン、シュレディンガー、ハイゼンベルク、フロイト、ソクラテス、バルガスリョサ、フーコー、ホーキング、リリーフランキー、マードック、田中角栄、ライプニッツ、ケインズ、ファインマン、マックスウェル、マイケル・ファラデー、トム・クルーズ、マックスバトラ、岡本太郎、ナッシュ、湯川英樹、スピルバーグ、ペレ、チャーリー・パーカー、羽生善治、etc
あるいは、2chより。

228:世界最高のIQ(女性、著述業に従事)
200~220:シャロンストーン(200)、大前研一(216)、並
180~200:村井秀夫(元オウム真理教幹部)(180)、クリントン(182)、ゲーテ(185)並
160~180;レジー・ジャクソン(大リーガー)(160)、シュワルツコフ司令官(170)、アインシュタイン(173)並
140~160:マドンナ(140)、ヒトラー(150)、岩崎ひろみ(154)並
120~140:平均的東大生(120)、ガリレオ(125)並
100~120:平均的白人(104)、平均的極東アジア人(110)、平均的ユダヤ人(115)、平均的日本人(115)、J・F・ケネディ(119)並
~100:山下清(68)、酒鬼薔薇聖斗(70)、ブッシュ父子(97,91)並

あるいは、こちら。
有名人の推定知能指数(Cox,C.M. 1926)

1     J.S.ミル        190
2     ゲーテ           185
3     ライプニッツ        185

あと、名作「アウトサイダー」という本によると
天才とは「見えてしまう人たち」ということだそうだ。
この本は知的エキサイティングするので、個人的にはおすすめ。
ドストエフスキーとか、画家とかが色々分析される。
世界中で売れた哲学書。
ということで、12シリーズ第四弾は、「魅力的な天才たちのエピソード 12」。
天才たち、ではなく、エピソードというのが逃げ場。
おもいきり主観。いけいけ主観。どんどん主観
  ・2005年、原田の脳髄を刺激した小説12冊
  ・原田の股間を刺激した漫画12冊
  ・涙腺を亀甲縛りにする青春映画12本


■番外 永沢さん

いやー主観すぎて恐縮ですので、一応、番外に。
村上春樹「ノルウェイの森」の影の主人公、永沢さん。
でも、彼は天才というよりも努力家っぽいけれど。
彼のセリフは全てが名言だと言って良いのですが、
別でエントリーを書くことにしませう。

■番外 河合我門(未成年)

野島伸司の三部作の1つ「未成年」の中の登場人物。
河合我門扮する東大生。
どうでもいい天才だけど、個人的には好きだった。
浜崎あゆみ演じる女の子と付き合うことになるわけですが、
試験最中に漏らしたりするハイクオリティな天才なわけですが。
その中で、
延々の長丁場の演説があるのですが、
僕は、それに濡れた若い頃。
ああ恥ずかしい若い頃。

■番外 ダリ

あまりにも好きなので、別項。

■12位 Qタランティーノ

いや、彼が天才かどうかは、かなり判断が微妙。
しかし、「ある種の天才」であることは、間違いないのではないかしらん。
映画でいうとキューブリックの方が天才肌っぽいけど、まぁ主観なのでよかろう。
自分の趣味を、あそこまで前面に打ち出して
作品をつくるのは、狂気の沙汰ではない。
一躍有名にした「パルプ・フィクション」は賛否両論だったが、
あれを理解できる人とできない人で、世代は二分されるように思う。
落あい信彦(ノビー)が、この映画を糞と言っていたが
彼は「カサブランカ」がベリーグッドであるという。
いや、カサブランカがいいのは否定しないけどね(あの歌うシーンでは泣けたし)、
それと、これとはまったくレイヤーの異なる作品ですし、と思われる。
「キルビル」が有名だが、むしろ、
初期の「レザボアドッグス」ファンが一番多いように思える。
他にも、フロムダスクティルドーンの
意味のわからないドタバタ演技(銃で穴をあけた手)や、
フォールームスの衝撃的な最後。
ジャッキーブラウンの空回り。
もう、どれをとっても天才らしい破天荒ぶり。
ナチュラル・ボーン・キラーズは忘れられガチだが
彼の原作。オリバーストーンだったけ?が監督したのを
こきおろした。
あとトゥルーロマンスの原作も名作。
岡崎京子的。

■11位 夏目漱石

前にsunnyと文学談義をしていて
やはり「夏目漱石」は凄い、という話で盛り上がった。
sunny曰く
「『こころ』の文章には、技巧やテクニックを使おうという意図がないのに
文章が物凄く素晴らしい」という話で、
「ああ、確かに」と思ったわけですが。
そこで思い出したのが有名な
「夢十夜」の1つのエピソード
彫刻家の運慶が、仁王の像を刻んでいた。
若い男が、「無造作に彫っているのに、たいしたものだね」というと、
「いや、違う」と答える。
運慶は、自分のセンスで彫っているのではない。
最初から仁王様は木の中に埋まっているのだ。
それを、運慶は掘り出しているだけなのだ、と。

なに、あれは眉や鼻を鑿で作るんじゃない。
あの通りの眉や鼻が木の中に埋(うま)っているのを、鑿(のみ)と槌(つち)の力で掘り出すまでだ。
まるで土の中から石を掘り出すようなものだからけっして間違うはずはない

夏目漱石の文章とは、まさにそのようなものなのです。
そこに、すでに物語が存在していて
彼はそれを掘り出している。
それが夏目漱石の凄さだなぁ、と思うわけです。
そして「則天去私」という言葉。
この境地は、ある種の悟りですわなあ。
個人的には「草枕」がベスト。

■10位 李白

李白を出すなら、王維は?孟浩然は?杜甫は?という向きもあるだろうが、
主観だから仕方ない。
「望天門山」、「望廬山瀑布二首」、「洞庭湖」「月下独酌」「峨眉山月歌」
「秋浦歌」「鮟ヲ゚樓送孟浩然之廣陵」、「早發白帝城」など有名な作品も沢山。
その中でも白眉はこれ。
「山中對酌」

兩人對酌山花開
一盃一盃復一盃
我醉欲眠君且去
明朝有意抱琴來
両人対酌すれば山花開く
一盃一盃復た一盃
我酔ひて眠らんと欲す君且く去れ
明朝意有らば琴を抱いて来たれ

こんなエピソードも。
月明りの離宮~月のコラム/李白と月~

晩年の李白は、当途付近の長江の采石機という場所で、月明りの下、一人舟を浮かべて大好きな酒を飲んでいました。
李白は、酒を飲んでいる内に、ふと、水面に映る月を掴んでみたくなりました。
そして、手をのばし水面の月を取ろうとして、そのまま水に落ちて死んでしまいましたそうです。

■9位 リアリティバイツのイーサンホーク

前も書いたので恐縮ですが
映画「リアリティバイツ」の役柄。
名言だらけ。
「皮肉の定義は?」とウィノラに聞かれて
「言いたいことを逆に言うこと」と即答するシーンが萌える。
あと、雑貨屋でバイトをしていてクビになるのだが、
それは店の「チョコバー」を食ったから。
その食った理由が「チョコバーは俺に借りがある」という名言。
すべからく名言。
映画の監督よりも、この役柄がイカス。

「人生とは、貝殻の中身である」

 その心とは、貝殻の中身とは「Nothing」ということ。

■8位 芥川龍之介

こないだ後輩と話していて
彼女が言うには
「歴史で絶対に外せない日本の文豪は芥川龍之介だ。
彼には、代わりが決していなかった」というようなことを言っていて、
ああ、確かに、と納得した覚えが。
彼の著作は、もう、ハンパない発想力。
SFを超越し、時代を超えたパワー。
恍惚たる文体に、脈々たる語彙、旋律たるプロット。
もう完膚なきまでの筆力。
辞世の句というか、辞書というか、自殺した動機が
「ぼんやりとした不安」というニヒルさは天才ゆえ。
また、こんなすさまじい名言も。

好人物は何よりも先に天上の神ににたものである。
第一に歓喜を語るのによい。
第二に不平を訴えるのによい。
第三に、いてもいなくてもよい

■7位 ロバートキャパ

天才写真家
これも主観ばりばりなので、反論のある人も多かろう。
しかし、やはり彼は捨てがたい。
ロバートは写真家の名。
有名な写真では、スペイン内戦の「崩れ落ちる兵士」。
撃たれた瞬間の写真が、あまりにも「インパクト」がありすぎて
やらせでは、とまで言われた。
そして、ジャーナリストは人命と伝えることのどちらを優先すべきかという
永遠のテーゼを体現した。
名言は多くあるが、その中でももっとも有名な1つ
「君がいい写真を取れないのは、半歩踏み込みが足りないからだ」
は、鳥肌が立つ。さむいぼでも良い。
なぜなら、彼の恋人(パートナー)は、
スペイン内戦で、戦車に踏まれて死んでいるのだ。
それを踏まえても、その言葉を言える。
もう彼を生粋ジャーナリストといわずに何をか言わん。
彼の最後は、彼らしく(というと御幣があるが)
ベトナムで、地雷を踏んで消えた。


続く

涙腺を刺激する青春映画12本

さて、12シリーズ第三段。
 ・2005年、原田の脳髄を刺激した小説12冊
 ・原田の股間を刺激した漫画12冊
今回は映画で。
青春映画縛り。
最近、こういう無駄にマトメ系エントリーが多いのは
多分、推測するに、学生のころ自分が考えていたことをまとめたいが
ためだと思われる。
高校で映画部を発足させた者としては
映画が好きなのですが、
どうも、欧州やアジアのものよりアメリカの大味映画に
偏り気味。
うーん。


■番外 SMOKE

SMOKE
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5 自然な憩いの場にともる優しさ
4 大人の映画、ゆっくりとした時間が流れます
4 世の中大切なのは煙のようなもの(SMOKEより)

なぜ番外かというと、
青春モノと言い切るには、あまりにも渋いので。
ただ、若者とオッサンの青春としては至宝。
ハーヴェイハイテルが良い演技をする。
彼が営む煙草屋で起こる物語など。
原作ってオースターだったっけ?
■番外 男たちの挽歌

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5 何も考えないで見てください
5 ウー監督の見事な手腕。
4 男の友情

これも純粋な意味での青春ではないので、番外。
でも、この男たちの生き様は、どう考えても春です。
不朽の名作。
かっこいいんですよ、タランティーノも影響受けた気がする。
ジョンウーの2丁拳銃の元祖がここに。
香港映画としては、最近の下記も捨てがたい。

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5 生憎だがオレは警察官だ。にしびれます。
5 待ちきれない!
5 ボックス仕様ならではの 重みがある三部作

■12位 摩天楼(ニューヨーク)はバラ色に

摩天楼(ニューヨーク)はバラ色に
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おすすめ度の平均: 4.5

5 やっぱりマイケルにはコメディが似合う!
4 サクセスストーリー

成り上がりものの映画は、少なくないが、
その中でも、一番の爽快感。
古いけど、古さを感じさせない。
日本版の現代ならば、「ギロッポンヒルズは、バラ色に」とか?
■11位 プリティ・イン・ピンク

プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角
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おすすめ度の平均: 5

5 これも80年代を代表する青春映画
5 モリー・リングウォルドの青春映画
5 何気なく心に残る映画

フェリスはある朝突然に
パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン (2005/10/21)
おすすめ度の平均: 5

5 人生楽しんだモン勝ち!

青春といえば、「 ジョン・ヒューズ」監督抜きに語れない。
一昔前の映画ではあるが、何年たっても変わらない青春のコアがそこにはある。
馬鹿で、恋に恋して、未来は無限で。
■10位 ショーシャンクの空に・パーフェクト ワールド

パーフェクト ワールド
パーフェクト ワールド

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おすすめ度の平均: 5

5 脱獄囚と少年の逃亡劇

ショーシャンクの空に
ショーシャンクの空に

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ワーナー・ホーム・ビデオ (2006/01/27)

両方、青春映画かと問われれば、かなり難しい回答になる。
でも、どうしても捨てがたかった。
ということで、2つあわせ技で8位。
両方の映画とも似た時期だし
「泣ける映画は?」で、いつも上位にくる2つだし。
両方とも、泣けますなぁ。
■9位 シザーハンズ

シザーハンズ〈特別編〉
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (2005/11/12)
おすすめ度の平均: 5

5 バートン&デップの記念すべき初コラボレーション作にして、珠玉のラブ・ストーリー。
5 優しい気持ちになりたい時の定番ですよね
5 冬向け映画。。

青春といえば、恋愛も欠かせない。
恋愛といえば、古来より、死ぬほど映画は作られてきたわけだが。
古くだとローマの休日
最近だと、ラブ・アクチュアリー
日本だと、いま、会いにゆきます スタンダード・エディション
ラブコメだと、メリーに首ったけ
恋愛の女王だとプリティ・ウーマン
でも、個人的には
やはりシザーハンズを押したい。
てかジョニーデップが良いという話もある。
■8位 いまを生きる

いまを生きる
いまを生きる

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ジェネオン エンタテインメント (1999/01/22)
売り上げランキング: 22,773
おすすめ度の平均: 4.79

5 死せる詩人の会。
5 最高です!!!!
4 心にしみる映画

青春映画の王道中の王道。
絶対に欠かせない一作。
若きころのイーサンホークがいい演技をするのだ。
名言揃いだし、役者も粒揃い。
ロビンウィリアムスは神。
何度見ても、最後のシーンで鳥肌が立ってしまう。
■7位 岸和田少年愚連隊

岸和田少年愚連隊
岸和田少年愚連隊

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松竹 (2000/11/01)
売り上げランキング: 8,231
おすすめ度の平均: 4.4

3 ナイナイ
3 はくちの映画
5 参った。

岸和田びいきというわけではない。
これも、まっとうな青春映画。
しかも、99年だかのどっかのランキングで、邦画人気2位につけた気もする。
1位が後で出てくるKIDSRETURN。
若きころのナインティナインが主人公だが、
むしろ、吉本の芸人たちに注目。
雨上がりのミヤサゴが、ブレイクする前に出ている。
しかもいい演技しよる。
音楽も良い。
これのアメリカ版が下記(想像)。
ちなみに、リオのカーニバルの日本版がダンジリ祭り。
てかアウトサイダーは、マスト。

アウトサイダー
アウトサイダー

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ジェネオン エンタテインメント (2004/02/25)
売り上げランキング: 6,596
おすすめ度の平均: 4.57

3 あの人は今??・・・
5 星5つは、片手で選んだもの(銃)の間違い
5 永遠のマイベスト

■6位 レザボアドッグス

レザボア・ドッグス スペシャルエディション
ジェネオン エンタテインメント (2003/09/26)
売り上げランキング: 10,520
おすすめ度の平均: 4.64

4 やっぱりdtsは良いですね
5 待ちに待ったスペシャルエディション
4 与太話

これも青春映画か、といわれると難しいんだけど
やはりあのティムロスにおいては、青春ですよ。ええ。
ヤクザどもが主人公。
タランティーノのデビュー作。
役者が個性派揃い。
当時は無名だったティムロスがインディーズの雄として大活躍。
2回みないと解からない仕掛けもあり。
高校時代は、これに感銘を受けて
これをパスティーシュした映画を作成し発禁処分まっしぐら。
そして、タランティーノといえばパルプフィクション。
上記が個性派俳優なら、こっちは怪優揃い。
トラボルタ、ユマサーマン、タランティーノ自身、ハーベイカイテル、
サミュエルLジャクソンなどなどなど。
個人的に、映画ベスト1位は、10年間揺るがない。

パルプ・フィクション
パルプ・フィクション

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アミューズソフトエンタテインメント (2003/12/05)
売り上げランキング: 579
おすすめ度の平均: 4.58

5 英語の字幕がほしかった・・・
5 最高!!!
4 人によっては名作、人によっては駄作

蛇足で、
トラボルタの青春といえば下記。
かっこいいよなぁ。

サタデー・ナイト・フィーバー
パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン (2005/03/01)
売り上げランキング: 15,394
おすすめ度の平均: 5

5 六本木が懐かしい
5 ジョン・トラボルタの存在感

■5位 トレインスポッティング

トレインスポッティング 特別編
ジェネオン エンタテインメント (2002/02/22)
売り上げランキング: 8,341
おすすめ度の平均: 4.39

5 未来を選べ。
5 ダメな今を捨て、不安な未来に進む
4 まさに「ドラッグ映画」

これも青春映画の王道。
ジャンキーとセックスと音楽と。
映像よりも音楽などが評価された覚えが。
ユアンマクレガーは絶対ボウズのほうがかっこよい。
■4位 スタンド・バイ・ミ

スタンド・バイ・ミー コレクターズ・エディション
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント (2005/12/16)

まぁ、説明不要ですよね。
夏休みの友と同じレベルで、避けざる通過儀礼。
リバーフェニックスよ永遠に。
■3位 キッズ・リターン

キッズ・リターン
キッズ・リターン

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バンダイビジュアル (1999/06/25)
売り上げランキング: 8,666
おすすめ度の平均: 4.89

5 蒼い喪失感
5 それでもやっぱり見てしまう。
4 まだ何も始まっていない子供達

北野映画の中では、
1位2位を争う人気(だよね?)。
音楽がこれまた、久石ジョーの才能爆裂。
「もう俺たち終わりなのかなあ?」
「まだ始まっちゃいねえよ」(うろおぼえ)
■2位 グッド・ウィル・ハンティング

グッド・ウィル・ハンティング
松竹 (2004/11/25)
売り上げランキング: 730
おすすめ度の平均: 4.67

4 人を救えるのは人
5 今更だけど見といた方がいいです!
4 Humanism真骨頂

天才が主人公。
マッドデイモンがシナリオ監督。
で、アカデミー賞。
奴はすげえよ。ウィノラと付き合っていただけある。
ベンアフレックも、最高の演技。
アルマゲドンの演技を超えた(適当)。
そして、またもロビンウィリアムスが、鬼の演技をするわけだもし。
■1位 リアリティ・バイツ

リアリティ・バイツ
リアリティ・バイツ

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ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン (2006/04/01)

意外と知られていない映画だが、
ぶっちぎり青春映画。
しかもイーサンホークとウィノラですよ。
最強コンビですよ。
映像も、セリフも、音楽もイカス。
アメリカの語学の授業で
「この音楽が最高だ」と先生に言っていたら、
このサントラが授業の教科書になったという過去もあり。
「人生とは、貝殻の中身だ」
「チョコバーは俺に借りがある」
「皮肉の定義は?」
 などなど、セリフが秀逸。

好きな言葉

エントリーしまくりDAYです。
(今みたら今日だけで7エントリー!阿呆か俺は!)
まぁ、日曜日はネジを巻かないからねえ。
就職前の焦り(ないよ?)という無残な無意識があるのでしょうか?
わかりません。
本当のところは作業からの現実逃避という
見方が強いのだが。
(たった今は、ipodを修復中)


さて、好きな言葉というものは
誰しも、1つくらいはあるのではないだろうか。
あってしかるべきとは思わないけれど、
結果的に「在る」ことが多い。
個人的に、人生指針としているのは
永沢氏の
「やりたいことをやるのではなく、すべきことをするのが紳士だ」論。
で、座右の銘としたいのは
いつも引用するアランの
「悲観は感情に属し、楽観は意志に属する」という言葉。
他にも、人生の様々なケースで言葉は
わが身を助ける力を持つ。
例えば。
例えばであるが、
「非常に、ヘブィな状況」におかれた場合、
僕がいつもつぶやくのは
「It’s show time」という言葉だ。
「かなわんなー」と思える状況に陥った時、
あまりにも負荷が重いように感じられる時、
卑近に言えば「泣きたくなるような」状況で、
この言葉を、つぶやくようにしている。
いわば、「背水の陣」ではないけれど、
「良いという状況からかけ離れた時ほど、腕の見せ所」という
仮説の上に成り立つ。
つまり、
「しんどい時こそ、本領を発揮」的な何かしら。
まぁ、おまじないみたいなモノですが。
あとは、まぁ、再度、永沢さんに登場していただくならば
「自分に同情するな。下劣な人間のすることだ」
という鬼十速に勝るとも劣らないお言葉。
 ※蛇足だけど、ギッシングさんはこういうことも言ってます@ヘンリ・ライクロフトの私記。
自分を憐れむという贅沢がなければ、
人生なんていうものは耐えられない場合がかなりあると私は思う。

そして、「大好き」な言葉といえば、コレ。
「じゃましないで下さい。僕の仕事は歴史が評価する」
確かブランド論だかの本にさりげなく書かれていた一行。
物凄い深い言葉のようにも思えるのは、深読みしすぎなのかしら。
ただ、この言葉で思うのは
やはり、「人を否定」は、難しい側面を持っている、と思うのです。
たとえ、どんなことでも、どんな人でも、何が起こってさえも、
その人はそれなりの、そこにいたったプロセスがあるわけだし、
それに、そのことが「良い」か「悪い」かは、
判断する明確な基準は、存在し得ないわけです。
「歴史」という評価の中では。
もちろん、短期では、法という基準や、倫理という基準もあるけれどね。
でも、考えてみたまえよ。
ギリシアでの同性愛を。古来の近親相姦を。戦争の屍たちを。
 という感じ。
あと原田ライブラリをあせっていたら、
こんなのが出てきた。

自分の力ではどうにもならないことが1割。
どうにでもなることが1割。
どうでもいいことが8割

Quoteが謎だが自分のメモかな?
不明だが、気に入った。
パレートの法則にのっとっておる。
まぁ、ともあれ。
最後に、太宰治御仁の、この秀逸な言葉で。
あまりにも深い。深すぎる。

みんな同じことを言っている。

原田の股間を刺激した漫画12冊

以前、ブサイコのメンバーが漫画レビューをやっていたので、
なんとなくそれを模倣。
2005年、原田の脳髄を刺激した小説12冊に引き続き、個人的に漫画レビュー。
漫画家別で。
比較的オーソドックスなチョイスだと思われ。
個人的に絵が奇麗な漫画を好む傾向にある。
そうねー、アツイ(死語)漫画ってのでどうでしょうか。
「読み終えると、テンションがあがる本」というか。
癖のある漫画、というか。
とりあえず、下記に挙げた漫画は
一応全部持っている上でのレビュー。
逆に全部持っていないのは、好きでも除外した。


まずは、有名すぎるので番外の二作品。
■番外 井上 雄彦 (スラムダンク)

SLAM DUNK 完全版セット  24巻
井上 雄彦
集英社 (2002/04/25)
売り上げランキング: 1,780
おすすめ度の平均: 4.89

5 やっぱり最高!!
5 歴史に残る最高の漫画!!
5 面白いし凄く感動する漫画!

説明不要ですわな。
僕がバスケを始めたきっかけにもなった。
ジャンプでデビュー作の「かめれおんジェイル」を読んだのは
確か、小学校の低学年くらいだった気がするが
今でも記憶に残っている。
バカボンドは、実は5巻あたりで挫折した。
あと、リアルは3巻で飽きてしまた。
■番外 冨樫 義博 (レベルE)

レベルE (Vol.1)
レベルE (Vol.1)

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冨樫 義博
集英社 (1996/03)
売り上げランキング: 4,207
おすすめ度の平均: 4.71

5 宇宙人ですよ
5 ☆最高☆
5 最高です!

富樫さんは「幽遊白書」で有名ですな。
最近は「ハンターハンター」だけど。
しかし、そのような長編ではなく、この「レベルE」にこそ
彼の脳が詰め込まれている。
筒井康隆好きをにおわせるシリーズでもある。
漫画の限界に挑戦している。
最近は、落としすぎが、直ってきたようで何より。
なんというか鬼才ですよね。
■例外 倉田 真由美(だめんず・うぉ~か~ )

だめんず・うぉ~か~ (7)
だめんず・うぉ~か~ (7)

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倉田 真由美
扶桑社 (2004/07)
売り上げランキング: 43,934

ごめんなさい。
例外です。
でもあげたかったんです。
だめんずうぉーかー読むと、なぜかテンションがあがりますよねえ。
他のクラタマさんのは大体読破したほどのファンです。
あのやる気のなさが大好きだ。
ソフトオンデマンドでがなりさんに取材に行ったときに
偶然お会いしたけど
とても奇麗な人だった。
かなり感動した。
 蛇足。それを自慢したかっただけ。てへ


■12位 江川 達也(東京大学物語)

東京大学物語 (1)
東京大学物語 (1)

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江川 達也
小学館 (1993/07)
売り上げランキング: 135,243
おすすめ度の平均: 3.86

4 危険な漫画
3 罪と罰を呼んでたら、本書を思い出しました。
3 面白のだが、しかし、

名作中の名作。
高校の頃、死ぬほど読んだ。
でも、後半はグダグダ。
ストーリーで言うならば、浪人一面目のころまでが
一番面白いと思う。
この本には、いろんな意味で影響を受けたのだが
ポン女、フェリス、津田塾の違いがわかったのが大きい。
ただ、やはり現代の浮世絵師。
どの作品も、狙いが素晴らしい。
「BE FREE」のデビュー作から
「たるるーと」「東京大学物語」
「GOLDEN BOY」「日露戦争」
どれもはずれがない。
(細かい作品は、逆に言うと、ハズレ)
■11位 細野 不二彦 (ギャラリーフェイク)

ギャラリーフェイク (1)
ギャラリーフェイク (1)

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細野 不二彦
小学館 (1992/10)
売り上げランキング: 33,679

とりあえず頭が良い漫画家だと思う。
有名なのは、太郎も有名ですな。
ギャラリーフェイクは、作家の「森博嗣」のVシリーズの主人公に似ている。
ホシナさんだったっけ。度忘れした。
芸術品に関する漫画で、
毎回単発の物語なのに、こんなにもよく続いたなぁ、と思う。
知識が膨大。
こち亀の系統。作家でいうならば、阿刀田さん。
■10位 奥 浩哉(変)

Hen (01)
Hen (01)

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奥 浩哉
集英社 (1995/09)
売り上げランキング: 1,534,646

絵が抜群に美味い。
誰か曰く「おっぱい描かせたら神」と言っていた。
ストーリーは、シュルレアリスムだよ。
特にHENの短編集の奴。
ゲイとかレズとか楽しい。
最近のは、よくわからん。
■9位 矢沢あい(天使なんかじゃない)

天使なんかじゃない―完全版 (1)
矢沢 あい
集英社 (2000/10)
売り上げランキング: 8,254
おすすめ度の平均: 4.84

5 女の子の気持ち
5 こんな学園生活に憧れて
5 笑って泣いて

2歳年下の妹がいたので、
「リボン」と「なかよし」は、ずっと読んでいた。
岡田あーみん、の漫画に衝撃を受けた小学生だった。
「100%伝説」よりも「お父さんは心配性」に。
あと、さくらももことのコラボレーションにも感激した。
それはさておき。
で、当然、矢沢あい。
「NANA」が有名だけれども、
「パラダイスさむしんぐ」「ご近所さむしんぐ」そして「天使さむしんぐ」
あと「マリンさむしんぐ」など、実は色々ありますわな。
絵というか構図が、物凄い上手な気がする。
ストーリーも面白いんだけど、絵のセンスが凄い。
■8位 南Q太(さよならみどりちゃん)

さよならみどりちゃん
さよならみどりちゃん

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南 Q太
祥伝社 (1997/07)
売り上げランキング: 5,904
おすすめ度の平均: 3

3 切ない日常の恋

意外と知られていない女流漫画家。
岡崎京子よりも、カタルシスは存在するような気がする。
なぜかセックス描写がやたらと多い。
20代の女性が主人公の物語が多い。
この絵のセンスが好きだ
書き込まない美しさ、というか。
■7位 松本 大洋 (ピンポン)

鉄コン筋クリート (1)
鉄コン筋クリート (1)

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松本 大洋
小学館 (1994/03)
売り上げランキング: 112,549

鉄コンでもピンポンでもいいけど。
カリスマ漫画家の1人。
絵は物凄い味がある。
それ以上に間の妙味。
あと登場人物が、他の漫画では存在しないような存在感を持っている。
■6位 荒木飛呂彦(ジョジョの奇妙な冒険)

JOJO6251―荒木飛呂彦の世界
荒木 飛呂彦
集英社 (1993/12)
売り上げランキング: 14,077

説明の不要もない漫画家ですが。
絵もさることながら、ストーリーがかっこよい。
(メガテンの金子一馬氏といい勝負)
多くの固定ファンを持つ。
今では、7部かな?
9部まで構想を練っているといわれている。
2部と3部で好みが別れる。
僕はジャンプで読み出したのが2部からで、
好きなのが3部。
DEATH13というスタンドが一番好きです。
夢の中に出てくるスタンド。
小学校のころに読んで、夜眠れずオトンのワキの下に
もぐった覚えがある。
8歳くらいのころか?
■5位 安達哲(お天気お姉さん)

お天気お姉さん 1 (1)
お天気お姉さん 1 (1)

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安達 哲
講談社 (2003/05/28)
売り上げランキング: 554,776

子供たちの心臓をえぐった漫画ですね。
THEハレンチ。物凄い卑猥です。
しかし、彼の骨頂はそんなところにありません。
「バカ姉弟」の絵では、物凄い境地を切り開いていますが
(まるで絵本!)、ブレイクのきっかけとなった「さくらの唄」や
「ホワイトアルバム」など、ストーリーの妙味は、
後味のエグさは、漫画とは思えません。
そういえば、岡崎京子と煮ているかも。
■4位 史村 翔, 池上 遼一(サンクチュアリ)

サンクチュアリ (6)
サンクチュアリ (6)

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史村 翔 池上 遼一
小学館 (1999/07)
売り上げランキング: 120,652

もう説明不要なほど有名なシリーズ。
男なら読まずに死ぬのは損である。
カリスマ作家たち(北斗の件の原作者でもある)。
日本という国を変えようとする男二人の物語。
ヤクザと政治家。
 僕の周りでも、「この人読んでそう」と思った人は
8割くらいの確率で読んでいる。
沈黙の艦隊 6 (6)とはきっかけは
似ているが、内容はダイブ違うと個人的には思っている。
ODASSAYはイマイチだが、HEARTは名作。
■3位 岡崎京子
岡崎京子に書いたので
パス。
■2位 日本橋ヨヲコ(バシズム)

バシズム 日本橋ヨヲコ短編集
日本橋 ヨヲコ
講談社 (2001/04)
売り上げランキング: 3,120

初めて、彼女を読んだのは、
ビックコミックスピリッツの赤ブタという別冊だった。
1998年ごろだったように思う。
読みきりだが、衝撃を受けた。
同じく読みきりをしていた華倫弁と同じく、
「こいつはヤバイ」と思った。
あの先生に恋する少年の短編だったように思う。
そこに出てくる永沢的な男にほれた。
んと、こういうシーン。
ある女の子が、その永沢さんに告白するわけです。
で、永沢さんはこういうの
「本当ならば、ここで、俺のをしゃぶりやがれ」と。
そして、女の子は泣いて帰る。
主人公は「無茶言うな」と永沢さんに言う。
そして永沢さんは言い返す
「俺は本気が見たいんだよ」
 
 高校のころは、こういう臭い展開に
興奮したのを覚えています。
いやー恥ずかしい、若かったなぁ。
でも名作であることは間違いなし。
G戦場が一番人気だけど
個人的には、やはり、処女シリーズの
プラスチックの方が好きだ。
解体は、突然の打ち切りが辛い。
■1位 高橋ツトム(地雷震)

地雷震 (1)
地雷震 (1)

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高橋 ツトム
講談社 (2003/05)
売り上げランキング: 119,596

個人的には、この人の絵は神様のような絵に感じる。
絵に留まらない。魔物がすんでいる。
バカボンドの筆で書いた絵も凄いけど、同じ凄みを感じる。
地雷震は、クールな刑事が主人公の物語。
そのクールさに負けた。
なんか、かっこよすぎるねん。
死という概念を超えている。
他にも、「スカイハイ」も有名ですね。
個人的には、それよりも「鉄腕ガール」が大好きですが。
「爆音列島」よりは、「士道」に期待。

リヴァイアサン:ポールオースター

いきなり名作シーンシリーズ。
個人的に、
春樹と並ぶほど愛読している作家
ポールオースターの最高傑作
「リヴァイアサン」より
Amazon.co.jp:リヴァイアサン新潮文庫: 本
しかし、あれですね。
自分の好きな名言を公開するってほど
恥ずかしいことないですね。
そういうのに限って、他人には共感を呼ばないことが
往々にあるし。
まぁいいや。
んと、サックスっていう孤高の主人公がいるのですが
その彼の独白。

まっすぐに彼を見据えたまま、涙が頬をながれるままにしていた。
そこに涙があるのを認める気がないように、手も触れもしなかった。
プライドの高い泣き方だ、とサックスは思った。
苦しみをさらけ出す涙でありながら同時にその涙に屈することを拒んでいる。
リリアンがこれほど懸命に自分を失わずにいることにサックスは敬意を抱いた。
涙を無視する限り、涙を拭い去らない限り、その涙が彼女を辱めることにはならないからだ。

なぜ、このシーンが好きかというと、
この「涙は自分が認めないと、それは涙に屈服したことにならない」
という仮説であります。
これは、あらゆる物事に適応可能ではないのだろうか。
例えば、会社で
くそな仕事させられたりした時にも応用聞くのではなかろうか。
ともあれ、何かしら山田詠美的な匂いもします。
また、涙関係の名言では
桑田大先生のC調言葉にご用心という歌の中のこのフレーズ。

恋をすればするほど、女の泣いた顔に冷めてく

という鬼のようなフレーズがありますが、
しかし、まぁ、なんというんですか、
これは別段、女を男に置き換えても良いのではないのでしょうか。
非常に情緒があるセリフだと思えます。
じゃあ、最後に、もう一個
僕の名言ライブラリ@Excelより涙関連で1個
メアリウルストンクラフト より。

涙は、美しい頬に流れるときにしか雄弁ではない

 合掌。
#一気にブログのエントリーをいくつUPできるかを実験してみたのですが
最初にUPした記事より、80分後が今で、その間にUPしたのが6本。
1本目にかかった記事が10分とすると、
1本あたり、15分もかかっているという計算になりますなあ。
定期的に続けるには、10分以内にしなければキツイ。
 前はもっと早かったのになぁ・・・

無敵会議で、ちょいと酔いしれて

昼ごろ起きて、クリスマスだと言うことで、
ケーキを買いに出かけた。
虎ノ門の方に自転車を向けたが、
床屋のオヤジに聞くと
「十番に行け」ということなので、
十番商店街へ足を向ける。
十番である。十番。
ディエス。
麻布十番の商店街は
相変わらずクリスマス仕様で
どちらかというと、いつもよりも
やぼったく、満腹になった恐竜を思い出させた。
ケーキ屋もケーキ屋で
かきいれどきも、かきいれどき。
ビッグベンの時計台の歯車のように
せっせかせっせか叔母さんが働く。
どこかしら、魔女の宅急便のパン屋の如く。
原田は甘い物を基本は食べないので
任せるままにケーキを買う。
選ぶ過程に浪漫があるのでは、という定理を
発見するが、さりとて実証する手段もなく、
とりあえず、ケーキをクラッシュさせないように
自宅へ、いそいそと戻る。
そのあとは、最終回の無敵会議である。
今回は、忘年会議である。
スタッフとして受付。横にはバニーが居た。
クリスマスぞなもし。
いやー、最後だと思うと非常に悲しい。
プレゼンは言うまでもなく素敵だった。勉強になる会議とは
このことである、というような最後だった。
卒業証書授与では、ミズノンノ氏が。
途中、神田さんまでいらっしゃる
凄い衣装に卒倒しそうになった。
クリスマスぞなもし。
無敵会議Tシャツをもらったー。
わーい。レアレアー。
そして、二次会は大人数。
なんと80人。
と、その彼女と
喋る。いやー、恋の話ってのはいいねえ。
いつの時代も。
クリスマスぞなもし。
三次会では、朝4時くらいまで
クリスマスらしく「LOVE」に関する話や、
無敵会議の話など、三次会仕様の話がテンコモリ。
あと、悪あが記
フィナーレを迎えたようですね。お疲れ様です。