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おとぼけビ〜バ〜すごい

先日、たまたまおとぼけビ〜バーというガールズロックバンドのライブを見る機会があったのだけど、めちゃめちゃ良かった。

僕自身、普段はテクノとかで、ロックはあまりわからないのだけど、一気に持っていかれた。

何がすごいか表現しにくいのだが、まずパフォーマンスがすごかった。鬼気迫るものがあった。「歌とは何かメッセージを伝える手段である」というのが伝わってきた。魂が音になったような迫力があった。

もちろん演奏技術もたかく(僕は素人なので印象論)、あとは振り付けや客席へのダイブ、マイクパフォーマンス、衣装とかも全般的に尖ってて良い。

»おとぼけビ~バ~(@otobokebeaver)さん | Twitter

上記が公式アカウントなので、上記でパフォーマンスの写真とか動画があがってるのでご感心のある方はどうぞ。ただ、紹介されている動画でライブのあの熱狂は伝わりにくそう

なおグループ名はラブホの名前から。ロックな感じだ。

海外でうけており、昨年の世界最大の音楽フェスコーチェラには、X japanとおとぼけビ〜バ〜だけが参加した。レーベルもイギリスのものに所属しているというグローバル感。日本をすっ飛ばし、いっきに世界に駆け上がってる。

「暮らしの中で使える政治」を読んだ

遠藤さんの新しい著作

暮らしの中で「使える」政治: 香港の路上はすべての街につながっている

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知人・友人という贔屓目を差し引いても面白かった。香港で行われた市民運動をベースに、それを俯瞰的に捉え、そこからの気づきをどう日本で生かしていくのかが描かれている。特に具体的には陳情などのハウツーにまで落ちている。

あと赤裸々に氏の本心が書かれていて(マスコミに取材を受けたときの算段とか、デモの見学時の思いとか)、それも手触り感あって良き。

以下、特に「良いな」と思った箇所。

  • 勝ち負けを考えずに吐く正論からときとして意外なほどのパワーが溢れ出す
  • (とある議案があり、後援会からはプッシュされる中、それは通らないので出さないと決めた後で)今ならわかる。たとえ通らなくても、戦う姿勢をみせる。たとえ秘訣されるとしても市民を味方につけるインパクトのある議案ならば、それは出す意味が十分にあるのだ

物事を動かすのは「スーパーマン」だけではなく、ときに草の根の運動であり(歴史をみても明らか)、その運動はたとえそのときは世の中を変えなくても、中長期的に見れば、社会にはインパクトを残すこともある。そして、必ずしも運動は大きなものではなく、一通のメールでも良いかもしれない。

今後、日本の政治はある種の世代間闘争が先鋭化していくと思われ(人口ピラミッドから)、そんな中で、政治を他人事にせず、そして、「何も変わらない」というのではなく、どう向き合うかの一例が描かれた素敵な本でした

さすが我らが遠藤ちっひー。

平成の本

朝日新聞が平成の30冊を発表していた。

»朝日新聞「平成の30冊」を発表 1位「1Q84」 2位「わたしを離さないで」 3位「告白」|好書好日

本好きとしては色々いいたいのでドヤりながら雑感。リストの中で読んだのは八冊だった。リストみて読みたいなと思い買ったのは、町田さんの告白。町田さんは夫婦茶碗とくっすん大黒は面白かった

  • 1位 『1Q84』
  • 4位「火車」(宮部みゆき、1992)
  • 4位「OUT」(桐野夏生、1997)
  • 8位「博士の愛した数式」(小川洋子、2003)
  • 10位「ねじまき鳥クロニクル」(村上春樹、1994)
  • 20位「マークスの山」(高村薫1993)
  • 20位「もの食う人びと」(辺見庸、1994)
  • 20位「蒼穹の昴」(浅田次郎、1996)

村田沙耶香さんのコンビニ人間は面白いの間違いないから、疲れたときによむ用に。辻邦生さんが入っていたのが嬉しい。おじに進められた「春の戴冠」は素晴らしい一冊でした。ボッティチェリが好きになった高校生は、イタリアのユフィッツィでそれをみて感動しました。宮部みゆきさんは個人的にはセブンの方が好き。村上春樹さんのは二冊も入れなくても良かったのではないか。高村薫さんは好きだから入ってたのが嬉しいけどなぜ?多和田葉子さんは、いま「地球にちりばめられて」よんでるけど面白い。こうみてみると「東京プリズン」以外の小説はだいたい読んでるやも。はてブコメントでもあったけどラノベ入ってないのはどうかしら。世の中へのインパクトを考えるとけっこうあるような気がするけど。あとは伊坂幸太郎さんはあれだけの人が「面白い」と口コミした作家なので、入っても良いのでは。「銃・病原菌・鉄」が入っててホモデウス入ってないのはかなり違和感。てか、海外もの少なすぎて、これから「にほん版」にすればよかったのに。村上龍は愛と幻想のファシズムがありうるけど、コインロッカーベイビーズの方がインパクト大きかった&それが昭和だから漏れた?あと売れ筋では東野圭吾さんは入ってないけど、まぁ作風的にやむなしか。池井戸 潤さんは入ってもよかった感。あと試験でよくでる吉本ばななさんのキッチンは平成元年。「金持ち父さん」は入るべき。

5Gで何が変わるか

5Gでなにが変わるのか。「Benedict Evans」さんの記事

  • レイテンシーが減る(ユーザにとっては回線速度があがる)
  • 家のネットワークもそれに影響され事業が変わるかも
  • VRよりもARの活用が増える。いま、ARは重いスペックが必要なので、デスクトップ利用が多いけど、早いネットワークを活用すればモバイルでも、ARの活用が進む
  • かつて2000年に「3Gのキラーアプリはなにか」という問があった。テレビ電話ではないか、といわれたが、結果はそうではなかった。もちろんテレビ電話も使われたが、「ポケットにインターネットが入る」ということが起こった。それによって、Snapchatなど多くのサービスが生まれた。今回の5Gも「4Gより早いもの」ではあるけれど、そこから新しいSnapchatが生まれてくるに違いない

去年、世界一の携帯のイベントMWCにいった時も5Gの展示は多かったのだけど、基本は、工事や医療とかのB向けで、C向けはあまり「これがキラーか!」というのは見かけなかった。もちろんすでに議論されているVRの3G化やロボット、自動運転などはあったけど、「んー、5Gじゃなくてもできるのもあるし、キラー感がないかも」という感想だった。ただ、上記のように「キラーアプリはこれだ」と今見通せるものではなく「4Gより早いもの」という道ができると、そこに多くのプレイヤーがうまれ、そこから結果的にキラーアプリが生まれるということなんでしょうね。

»5G: if you build it, we will fill it — Benedict Evans

外付けHDDを廃棄する方法(論理/物理)

年末に外付けHDDを処分した。外付けHDDとは、パソコンとは別に接続するハードディスクでデータとかを保存したりするもの。

かれこれ2003年くらいからのハードディスクが溜まっていたので、数もそれなりにあったので、どうしようかなーと悩んでいた。

ただ、そのまま捨てるのも少し怖いという問題が。いくらデータを空っぽにしても、それだけだと復元される可能性もある。もちろん私のHDDなんて狙われることはほぼないが、それでも、「誰かがパソコンにつないでAmazonで買った修復ソフトを使えば中身が見れてしまう」という状態で、HDDを捨てるのは少し嫌だ。過去の仕事のデータも入ってるし。あと、HDDは「燃えないゴミ」に分類されるらしく、燃えないゴミとして、ゴミ置き場に置くのも少し嫌だ。

よって「データを復元しないで捨てる方法」を色々対応したので、参考までにメモ。

1つの方法としては、ランダムなデータを何度も書き込むという方法がある。そうして復元できないようにする。Windowsのパソコンを捨てる時なんかは、Destroyというツールを使ってから捨てるようにしている。Macだとデフォルトでそのような機能があるので、それを使えばいい。しかし、時間がかかるという問題がある。そこでいくつかは論理削除で対応したが、合わせて物理削除も検討した。

どこかお店でやってくれないかな、と調べたところ、ビックカメラがやっていた。僕がいったのは有楽町のビックカメラで6階だかなにかのサービスセンターで1つ1000円弱。カバーをとっていない場合は+500円でやってくれます。カバーをとって、HDDに4つの穴を空けてくれます。ただ、1つにつき10分くらいかかるので、まぁまぁ待つのが暇。あとケースはもってかえる必要あり。

そうして、そのような論理削除と物理削除で対応してスッキリしていたところ、掃除をしていたら、またも外付けHDDが出てきた。そこで、しょうがないので、今度は自分で破壊することに(またもっていくのがめんどくさかった)。自分でドリルで穴を開けることにした。

必要な道具は以下

リョービ(RYOBI) ドライバードリル CDD-1020 645801A
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⇒鉄工用のドリル。コード式で十分

SUN UP ドリルビットセット 10本組 太径6.0mm6.5mm入 #5 (金属・金工)
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⇒ドリル用のビット。僕は5本を折ったので2セット目を買うはめに。

⇒外付けHDDのネジは星型(T8)も使われているので、それ用のドライバ。

あとは、+のドライバやペンチ。

それらで解体して、ハードディスクを裸にしてからドリルで貫通。解体せずに、そのままドリルをしようと思ったけれど、なかなかそれも大変(どこに円盤があるかわからないし、硬いものがあったりする)ので、結果的に、裸にしてから捨てるのが良さげ。

クズがけっこうでるので掃除は大変です。1個15分くらい。久しぶりにDIYした気分。

穴を開けたHDDは、市町村によって違うようですが、燃えないゴミに。私の場合は、他で捨てるパソコンもあったので、リネットにパソコンと一緒に廃棄してもらうことに。どうも、家の軒先にHDDを置くというが抵抗があり。

世の中に配達で対応してくれるHDD廃棄事業者がいないのが問題(ソフマップは対法人にはしている。しかし平日しかしてくれない問題あり)

なお、風呂につけたら破壊されるかなと思って調べたが、水没くらいでは今はデータ飛ばないようです。

なお、外付けHDDに入れていたデータは、今は、6TBのHDDがあるので、過去の256Gとかのドライバの20個くらいはそこに入れ直せる状況。時代の変化だ。あとHDDにパスワードが設定できるのも最高。

一般的に、パソコンはパスワードかけると思うが、HDDにはパスワードがかけない(昔のはかけれない)状態なので、そっちの方が怖いですよねー。

世の中の人、どうやって捨ててるんだろうな。。。

↑外付けHDDのカバーを外した状態。これを外さないと、ディスクの場所がわかりにくい。あとディスクを守ってるケースが硬い

↑こういう硬いケースもあるので、辛い

↑これがディスク。ドリルでさくっと穴が空くが守られている

↑ペンチでカバーを開ける

なぜ人は踊るか

ツイッターで以下の投稿を見つけた。短歌みたいな美しさがある

「石ころじゃないものはすべて踊る」という前提にたったコメント。かつ、なぜ「踊らないもの」の比喩としての石ころの無言感。そして、実際にアフリカで人が踊りまくっているのを見たことがあるので、この質問の文脈の納得感。

良い文章というのは、その背景にある物語を想像させるものなのね。映画のトレイナーのように。「なぜ踊るかって?石じゃないからだ。」という一文だけで、いろんな議論ができそう。

このような短文で物語を想起させるショートショートの代表的なものは「売ります。赤ん坊の靴。未使用」。

»売ります。赤ん坊の靴。未使用 – Wikipedia

テキストエディタ問題

メモ帳アプリとして、simplenoteを使っていた

運営はWordpressなどを運営するAutomattic, Incのサービス。シンプルで良かった。何より履歴を遡れるのが良かった。

ただ、二段階認証に対応していなかったので辞めた。結局、MacのNotes(メモ帳)+Evernoteに。

Notesは履歴が遡れないのがなー。

希望を考えるための軸

下記の記事を読んで、改めて思ったこと

»落合陽一×古市憲寿「平成の次」を語る #1「『平成』が終わり『魔法元年』が始まる」 | 文春オンライン

日本の今後を考えるにあたり
・(やはり)、落合陽一さんや古市憲寿さんの考えをもっても今後明確な希望は見出しにくい状態にある
という状況が現状。

これは、私自身も大学から考えているテーマでとても関心がある(少子高齢化&負債が積み重なる日本で、今後、昭和のような「経済的栄光」はもう戻らない。経済的にダウントレンドの中で、人はどうすればハッピーかというようなテーマ)。ただ20年たっても「新しい希望」の話はまだ聞かない

上記の記事では
・日本の少子高齢化が他の国より進むので、他の国よりテクノロジーを活用/実装を進める可能性がある
・それによって他国より、よりソリッドにテクノロジーの社会活用が進む(そして社会をサステイナブルにしていく)
という希望が提示されていた。

それは1つで、実際に、AI等が普及すれば、ベーシックインカムなどにより、サステイナブルな臨界点は探せるかもしれない。ただ、これは今まで良い社会という希望というより、サステイナブルという状況

それに関して、大学時代に考えた切り口としては
・経済(=人口)という観点で考えるから厳しいのであり、経済というフレームから抜けて世の中を捉えればいいのかもしれない
ということでブランド国家という概念を学んでいた(ブランド=経済とは別の軸で国のプレゼンスを出す)。あるいは、個人というものが前にでることで新しい価値を生み出せるかもしれないという思いで、クラウドソーシングの事業もしていた。

そのような「単位を変える」という考え方として、上記の記事では
・そもそも国という単位が最適ではない時代
という論点もあった。

たとえば、「東京都で都民税、地方で地方税」を払うように、「国には国への税金」を払う。ただ、それとは別でグローバルの1人としての税金は国を超えた枠組みを超えて払っていく。その時にはもはや「日本人」という単位で生きてはいない部分もある
たとえば、「Google」はもはやある種のインフラで、これは従来、国が担っていた道路や水道などに近いものである。しかし、いま、人は「広告を見る」ということで、そのコストを払い、Googleがその代わりに利便性を提供している。

そのように、欧州のように、日本も「国」という単位で捉えるよりも「世界の1人」と捉えることによって、もう少し個人単位でいえば希望は見いだせるのかもしれない

あと、ホモデウスにもあるように、また、昨今のマインドフルネスの勃興などにもあるように
・外界と人の心は別で切り離して考えれる部分もある
(つまり、経済が豊かだからといって心も貧しい人もいれば、逆もしかり)
そういう意味では、「ハッピーに感じるテクノロジー」が普及すれば、いまよりも経済的に困窮しても、幸せになる社会があるかもしれず、それはある種の「経済」というドグマからの脱却になるかもしれない

ただ、それでも残る論点としては
・国が従来になっていた、人を守る
という役割は誰が担うのか(ないし、誰に担ってもらうのか)という議論はまだ残りそう。

政治学において、人と国の関係は「人は税金を払う。代わりに国が医療やインフラ、軍事、警察など人の命を守る役割を追う」という契約を結ぶという(古めではあるが)考え方がある。日本では、治安がいいので、その問題は大きくなりにくいけど、他国では、けっこう重要な論点な気がする。今後、国が経済的な意味で治安維持とかにコストがかけられなくなっていく国は、自衛ニーズが高まりそう。そうすると、Uber securityとかできて、自分専用の身を護るサービスとかが今後増えてくるのかしら。