Think clearly を読んだ★★★

Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法, ロルフ・ドベリ、安原 実津を読んだ。

めちゃめちゃいい本だった。また読み返したい

>頭の中で検討を重ねることに、意味がないわけではない。短期間でも集中して考えれば、とてつもなく大きな気づきがある。しかし、 時間とともに新たに得られる認識はどんどん小さくなり、すぐに思考は「飽和点」に達してしまう。  たとえば投資の決断をするときは、調査できる事実をすべて机の上に並べ、考える時間は三日もあれば十分だ。個人的な決断なら、一日でいいかもしれない。  キャリアチェンジするかどうかを決めるなら、長くても一週間。ひょっとしたら気持ちの揺れを抑えるための猶予期間も必要かもしれないが、それ以上長く考えても意味がない。行動を起こさなければ、新たな気づきは得られないのだ。

考える時間は3日も十分。キャリアの話でも1週間

>アメリカの心理学者でノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンが「ピーク・エンドの法則」 と呼んでいる法則がある。私たちが旅行に出かけたときの記憶に残るのは、その旅の「ピーク」と「終わり」だけで、残りは忘れ去られてしまう、という法則だ。  

つまり旅行は短くても長くても思い出観点では同じ価値かも?!

>頼みごとをつい引き受けてしまうのは、生き物の本能的な反応なのだ。  そう気づいた私は、対抗措置として、ウォーレン・バフェットのビジネス・パートナーであるチャーリー・マンガーが実践しているという「五秒決断ルール」をまねることにして

頼みごとされたら5秒で考える。そこでOKといえなかればNG

>理由はふたつ。ひとつ目は、状況に応じて何度も決断をくり返すと、判断力が鈍ってくる。専門用語でいえば「決断疲れ」 と呼ばれる現象である。  たび重なる決断に疲れた脳は、もっとも安易な選択肢を選ぶようになる。そしてそれは多くの場合、最悪の選択肢でもある。「誓約」が有意義なのはこの点だ。  誓約を立てると、毎回、「メリット」と「デメリット」を天秤にかけて決断する必要がなくなる。決断はすでに下されているため、それ以上、思考のエネルギーを使わなくてすむのだ。

自分は「週末に仕事しない」とかの制約が大事という話。

>ウォーレン・バフェットは、「事後交渉は受け付けない主義」

腹の探り合いは時間の無駄。

>先に列挙した「人生のマイナス要素」の中にいくつか欠けているものもある。「病気」「身体的障害」「離婚」だ。これらのことで受けたショックが、思っているほど長続きしない ことは、数多くの研究結果ですでに明らかになっている。  極端な例を挙げよう。無理もないことだが、半身不随になった人は、事故後数か月は自分が負った障害のことで頭がいっぱいになってしまう。当然、そのあいだは幸せには感じない。だが、その数か月が過ぎると、気持ちが落ち着いてくる。次第に日常の雑事が考えの中心を占めるようになり、障害に関することは頭の後方に押しやられる。離婚も同じような経過をたどる。数年も経つと、涙に暮れる最悪の時期は過去のことになっている。  ところが、アルコール依存、麻薬、慢性的なストレス、騒音、長い通勤時間などは──つまり最初に列挙したすべてのものには──慣れるということがない。

マイナス要素で、慣れるものと慣れないものを切り分けることが大事。

>結論。よい人生は、究極の幸せを求めた結果として得られるものではない。馬鹿げたことや愚かな行為を避け、時代の風潮に流されなければ、人生はおのずとうまくいく。「何を手に入れたか」で人生の豊かさが決まるわけではない。「何を避けるか」が大事なのだ。  ユーモアのセンスあふれるチャーリーは、こうも付け加えている。「一番知りたいのは私が死ぬ場所だ。そうすれば、その場所を常に避けていられる

不幸なのを避ければ、幸せになれる。

>周囲の人にこの質問をしてみたところ、もっとも多かったのは「個人的な成果が 60 パーセント前後、偶然による成果が 40 パーセント前後」という答え

>バフェットは、生まれたときに運命づけられるこうした格差のことを、「卵巣の宝くじ」と呼んでいる。アメリカの代わりに、もちろんドイツやスイス、そのほかの先進国をこの話に当てはめてみてもいい。あなたはこの質問にどう答えるだろうか?  私がこの質問をすると、ほとんどの人は「 80 パーセント前後」と答えた。私もそう答えた一人だ。  つまり私たちは、「私たちの収入のかなりの部分は、恵まれた国に育ったおかげで手に入った」と思っている。先進国に生まれることは、それほどまでに経済的な優位をもたらすものなのだ。  そう考えると、「生まれた場所」が私たちの社会的な成功の大きな要因になっていることは、明らかではないだろうか。 すでにあなたは、途方もない幸運に恵まれている  生まれたときに運命づけられる格差、前述の「卵巣の宝くじ」の対象になるのは、「生まれる国」だけではない。その国の、どの地域の、どの家庭に生まれるかも、自分で選べない。   現在のあなたに有利にも不利にも働くあなた自身の価値観も、ものの見方も、思想も、あなたが自分で身につけたものではない。  気がつけば入っていた「学校」という制度の中で、あなたが勉強を教えてもらった教師たちも、あなたが選んだわけではない。  あなたが病気で苦しい時期を過ごさなければならなかったのも、悲劇的な出来事が起きたのも(もしくは悲劇的な出来事に遭わずにすんだのも)、あなたに責任はない。  そうはいっても、あなたは「これまでの人生には、さまざまな役割をこなしながら自分自身で選び取ってきたものがある」と言うかもしれない。

こういう不平等をなくすビジネスしたい

>研究結果によると、 こうした面接は実はあまり意味がなく、面接者のそれまでの実績を 仔細 に検討したほうがよっぽど役に立つ らしい。  考えてみれば当然だ。「三〇分間の表面的な会話」と、「三〇年間の実績」のどちらにより説得力があるかはいうまでもない。自分の感情を分析するのは、自分で自分の就職面接を行うようなもの。まったく当てにならないの

面接では、実績をきくのが重要

>だが、マイアミビーチにいたときに、私がいまよりどのくらい幸せだったかというと、その度数は「ゼロ」だ。これが、「フォーカシング・イリュージョン」である。  ノーベル経済学賞を受賞した心理学者のダニエル・カーネマンは、次のように説明している。フォーカシング・イリュージョンとは「特定のことについて集中して考えているあいだはそれが人生の重要な要素のように思えても、実際にはあなたが思うほど重要なことでもなんでもない」という錯覚を表す言葉だと。  つまり、 人生における「特定の要素」だけに意識を集中させると、その要素が人生に与える影響を大きく見積もりすぎて

カリフォルニアは天気の良さが最高とかいうけれどそのような価値は実態件ベースでは、そこまで重要ではない。

>それでも、ヨットを買った経験はどうやら無駄ではなかったらしい。「ヨットを所有していて一番嬉しかったのは、買った日と手放した日だった」と彼は言った。  おわかりいただけただろうか。

> すばらしい経験を重ねることが、幸せな人生につながる。ついでにいえば、「結婚生活」においても大事なのはやはり、その生活を通してよい経験が得られるかどうかだ。

一緒にいて喜びを感じる人を「結婚相手」にするこよが重要。

>平凡からはほど遠い彼の著作『Risk Intelligence(リスクインテリジェンス)』(未邦訳)の中で、JPという名前のプロのバックギャモン(ボードゲーム)プレイヤーについて書いている。 「JPはわざといくつかミスをした。相手がその機会を活かせるかどうかを見きわめるためだ。そして相手がそれを巧みに利用してみせると、試合を打ち切った。見込みのない試合にエネルギーをつぎ込むのをやめるためだ。  つまりJPには、ほかのプレイヤーたちに見えていない

すごいな

> 「ほんの少しの華々しい時期を除けば、偉人たちの人生はとても刺激的といえるようなものではない。  ソクラテスはときには友人たちを招いて豪華な食事でもてなすことがあったようだが、一日のほとんどの時間は妻のクサンティッペと静かに過ごし、午後の腹ごなしの散歩の途中でせいぜい一人か二人の友人に会うくらいだった。  カントは自分が住むケーニヒスベルクの周囲一五キロより遠くに出かけたことはなかったといわれている。ダーウィンは世界旅行から戻って以来、死ぬまでずっと自宅で静かな暮らしを送った(中略)。  つまり、偉人たちは得てして静かな生活を送っているものなのだ。人から見れば、たいした楽しみもない人生のように見えただろ

偉人たちも人生は平凡だったという話

>一九六六年生まれのグリゴリ・ペレルマンは、「現在生きているもっとも偉大な数学者」と評される人物である。  数学の世界にはいまだ証明されていない未解決問題が数多くあるが、そのうち、今後解くべき七つの難問をアメリカのクレイ数学研究所が選び、「ミレニアム懸賞問題」として二〇〇〇年に懸賞金をかけて発表した。七問あるうちの六問はいまでも未解決のままだが、そのうちのひとつを、二〇〇二年にペレルマンが解決してみせたのだ。  ペレルマンにはその功績によって、数学界のノーベル賞といわれるフィールド賞が授与されることになったが、彼は受賞を辞退した。懸賞金の一〇〇万ドルですら、ペレルマンは受け取らなかった。サンクトペテルブルクの質素な団地で母親と同居している無職のペレルマンには、お金は必要だったはずなのだ

かっこいい

>その結果、確認できた事実がふたつあった。  ひとつ目は、 若い頃に経済的な成功を重視していた人のほうが、数十年後の所得額が多いこと。つまり、目標の有効性が裏づけられたのだ! 心理学者だけはこの結果に驚いた。彼らは、人間はパブロフの犬みたいに外からの刺激にしか反応しないと思いこんでいた。ふたつ目の事実は、 社会に出たら高収入を稼ごうと若い頃に目標を立て、のちにその目標を達成した人は、人生に対する満足度も非常に高かったこと だ。  一方、同じように金銭面をとても重視していたにもかかわらず、経済的な成功を得られなかった人たちは人生に大きな不満を抱えていた。  あなたはこの結果を当然だと思うかもしれない。お金があれば幸せになれるに決まってるじゃないか、と。  だが、彼らの「幸福度の高さ」は「所得の高さ」によるものではないのだ。というのも、経済的な成功を人生の目標にしていなかった人たちの場合には、所得の高さは人生の幸福度にほとんど影響を与えていなかった。  つまり、 人が幸せを感じるかどうかは所得の額によって決まるのではなく、目標を達成できたかどうかで決まる のである。人生の目標がお金以外の場合でも、同じような傾向が確認されて

年収の高さが幸せを決めるのではなく、目標が達成できたか

>だが、「瞬間」とはどのくらいの長さを指すのだろう? 心理学者たちは、それは「約三秒間」 だという。それが、私たちが「現在」と感じる長さ

>「過去のすばらしい経験を思い返しているときに、人間が幸せを感じる」 ことは、すでに研究で明らかにされている。そのときをなつかしむ気持ちがあれば、感じる幸せはさらに大きくなるらしい。

一番の贅沢は思い出話理論

>前述したように、ノーベル賞受賞者のダニエル・カーネマンは、記憶の誤りをいくつか指摘している。そのうちのひとつが「持続の軽視」 である。  起きた出来事の長さは、記憶に影響しない。つまり、旅行をした期間が三週間だろうと一週間だろうと、あとから振り返れば残っている記憶に差はない。そして旅行全体の印象は、そのピークと終わりの部分だけで決められてしまう(第 22 章で取り上げた「ピーク・エンドの法則」である)。  映画でも、観ている最中でも。つまり、「ピーク・エンドの法則」は人生に対しても作用する。驚いたことに、ピークを過ぎたとはいえ快適に過ごした最後の五年間は考慮されないのである。  研究者たちはこの結果に「ジェームズ・ディーン効果」という気の利いた名前をつけている。  ジェームズ・ディーンは、俳優としての輝かしいキャリアのピークに二四歳の若さで事故に遭って亡くなった。彼がその後何年も、あるいは何十年も、それなりに成功したそれなりに幸せな俳優として生きていたとしたら、彼の人生がこれほどまでに人々の目に魅力的に映っていなかったのは確実だろ

ピークが重要

> これだけのことが、「そうでなくとも」という短い電報で伝わったのだ。つまり この言葉は当時、「全面的なコミットメント」を表すときの一般的な表現だった

戦争で負けそう。それでも降伏しないという意味を一言で言い表すと「そうでなくとも」。

>よい人生には「自分の判断の基準となる、小さく強固な尊厳の輪が必要

これがないと無駄なことに時間を使ったり、自尊心や評判が無縛られる。

>この実験結果は、実際の脅威がなくても、不安感を煽るだけで生態系に影響が出ることをはっきりと示して

不快な音をきいた雀は産んだ卵が40%少なかった

>だから私たちは、自分の仕事に精を出し、稼いだお金をその道のプロに手渡すことにしよう

寄付の話。
素人がボランティアするよりもお金を寄付する方が良い

>「『世界で起きている出来事は、あなたの責任ではない』。ジョン・フォン・ノイマンのこのすばらしい考え方を、私もまねすることにした。意識的に社会に対して無責任でいることに決めたのだ。そう決めてから、私は前よりずっと幸せを感じられるようになっ

最近のくらいニュースへの向き合い方

>ゲイツは、会場に居合わせた人々にこう尋ねた。「あなたたちがいまの成功を手にできた一番の要因は何ですか?」。バフェットは「『フォーカス』だね」と答えた。ゲイツも同意見だった

ゲイツは車からラジオをとった話も有名。考え事が邪魔されないように

>ふたつ目。「無料」のものや「無料」のテクノロジーは避けるようにしよう。  その手のものは、広告収入でやりくりするために「無料」で人の注意を引きつけようとする罠だ。

無料の場合、あなたが何かを負担していることになる

>文字の読み方や計算の仕方をあなたはどうやって学んだだろうか? 文字を読めて計算もできる人の近くにいるだけで学べたのだろうか? そうではなくて、「何年もかけて練習しながら」その能力を意識的に身につけたはずだ。  同じように、情報やインターネットやニュースとの付き合い方に関しても、私たちには集中したトレーニングが必要なのだ。どこにどう注意を向けるかを、意識的に学ばなければなら

ニュースの向き合い方を、我々は学ぶ必要がある。

>「あなたがどこに注意を向けるかで、あなたが幸せを感じるかどうかが決まる」 と心理学者のポール・ドーランも書いて

>今度も0(ひどく不幸)から 10(うっとりするほど幸せ)までで点数をつけてみてほしい。  あなたが大多数の人たちと同じような感じ方をしたとしたら、あなたの幸福度は前より上昇したはずだ。私が初めてこれらの状況を想像してみたときは、水の中にあったボールが噴水ほどの高さに吹き上げられるくらい急激に気分が上昇するのを感じた。

つらい状況を想定して自分と比較することで幸せを感じる

>「私たちはたいてい、自分が手にしている幸せには気づかない」と心理学者のポール・ドーランは書いている。 「自分の幸せを自覚するために、できることはしたほうがいい。ピアノを弾いているのに、その音が聞こえない状態を想像してみるといい。人生で手にしている多くの幸せに気づかずにいるのは、音を聞かずにピアノを弾いているようなものだ」。だが「心の引き算」をすれば、あなたはピアノの音も思う存分楽しめるようになるはずです

>私は、自分が少しでも自己憐憫に陥りそうになっているのを感じると、すぐにその危険な渦から抜け出す努力をしている。アメリカのことわざに「自分が穴の中にいるとわかったら、掘るのをやめろ」というのがあるが、それを忠実に守っているのだ。

村上春樹は「自己憐憫は下劣な人間のすることだ」といってた。

>古代ローマの哲学者、セネカはこんなことを言っている。「運命は、いろいろな出来事を人間の頭の上に投げつける。生きるためには、強い精神を持たねばならない。

セネカは、実践的なストア派哲学の創始者。

>、人を殺せば刑務所に入るのが当然の帰結と考えている。  しかし、現実はそううまくいくものではない。現実の世界は「公正さ」を欠くどころか、かなり「不公正」だ。この不快な現実に、どのように向き合っていけばいいのだろうか?  私はこう考えている。 世界の「不公正」さは、現実としてそのまま受け入れて、冷静に耐えたほうがいい と。そうすれば、人生を歩むうえで、何度も失望せずにすむからだ。
> 聖書のメッセージはこうだ。「人間は、不公正さに耐えなくてはならない。不公正さは、永遠に続くわけではない。どんな出来事にも、人間の限られた能力では理解できるはずのない正当な理由が隠されているものなのだ

不公平さにあがらうのではなく、冷静に向かい合う。

>いまから三〇〇年前、ドイツの哲学者ライプニッツは、「私たちが住んでいるのは考えられる限り最高の世界」だと主張した。神が意図的に不完全な世界をつくるはずがない、というのがその根拠だ。だがその数十年後、フランスの哲学者ヴォルテールは、小説『カンディード』で、ライプニッツの思想を、風刺をきかせて批判した。  一七五五年にリスボンを大地震が襲い、街が完全に破壊されてから、合理的なものの見方をする人間は誰ひとり世界の「公正さ」を信じられなくなっていた。誰もが心配とは無縁の人生を送ることができるという夢物語は、すっかり消滅していたのだ。  物語の主人公カンディードは、多くの困難をくぐり抜けた後、日々の労働に幸福を見出すようになり、最後にこういう結論にたどり着く。「私たちは私たちの畑を耕さなければなりません。

自分のできることをしよう理論。

>子どもが欲しい場合にも、同じことが当てはまる。  古代ギリシアの哲学者たちは、すばらしい言葉を持っていた。人間が手に入れたいと願うものを「取るに足りない好み」と呼んだのだ。

かっこいい表現だな

>──ネルソン・マンデラ 「自分には世界を変える力があると信じ込めるほど頭のおかしい人間は、本当にそれをやってのける」──

>その定義とは「内なる成功こそが、真の成功」 だというものだ。

内なる成功とは、心の充足や平穏さを手に入れることで、幸福な人生を手に入れるためのもっとも有効な一つ。

イシューからはじめよを読んだ

最近読み返した

>君たちの賢い頭で 10 分以上真剣に考えて 埒 が明かないのであれば、そのことについて考えることは一度止めたほうがいい。それはもう悩んでしまっている可能性が

>「悩まない」というのは、僕が仕事上でもっとも大事にしている信念だ。これを伝えた若い人たちを見ていると、この本当の意味がわかって実践に入るまでに1年程度かかることが

>「これがイシューだ」と思ったら、そのイシューの主語を確認してみよう。「誰にとって」という主語を変えても成り立つものは、まだイシューとしての見極めが甘い可能性がある

特定の主語が重要

>知らない人に電話でインタビューを申し込むことを英語で「コールドコール」と言うが、これができるようになると生産性は劇的に向上する

最近はビザスクもあるしよりリバレッジはきく

>実際、僕自身もこれまで数百件の「コールドコール」をしてきたが、断られた記憶は数えるほどしかない。生産性を上げようと思ったらフットワークは軽いほうが

すご

News Dietを読んだ

伝説的な投資家であるウォーレン・バフェットの仕事机の上には、三つのレタートレーが置いてあるという。配達された郵便物用とこれから発送する郵便物用、そして「難しすぎる案件」用だ。バフェットの「能力の輪」の外にあるものは、すべてこの「難しすぎる案件」用トレーに振り分けられる。つまり、バフェットがこれといった知識を持たないもの、適正な時間内にじっくりと考え抜くことができないものがそれに当たる。  

ice boxメソッド

デジタル化により、いまやニュースは無害な娯楽媒体から人間の健全な理解力を損なう大量破壊兵器に変化している。そのような危険なものは、避けるに越したことは

ほんとニュースは、人の時間を奪う兵器よね〜。しかも、扇動までする。

最後まで読み通そう。  そして 別の本をはさむことなく、つづけてもう一度読み返す。 二度読んだときに得られる効果は、一度しか読まないときの倍どころではない。私の経験から言えば、効果はほぼ一〇倍にはね上がる。「二度読み」の効果の高さは、もちろん長文記事にも

本は2度読むべし

タクシー運転手の海馬の神経細胞は、バスの運転手よりもずっと発達していた 〜道路地図」に関しては秀でていたものの、幾何学的な図を新たに覚えるのは苦手だった。一方で、バスの運転手のほうは、新たな図を覚えることに支障は感じないようだった。つまり、 脳のある領域が発達すると、それにともなって別の領域は退化する らしいのだ。  同じような脳の構造の変化は、音楽家やジャグラーや多言語環境で育った人にも認められる

記憶力は努力でカバーできる

作家として成功するにつれて、スタージョンは悪意ある言葉を投げかけられることも増えてきた。SF小説の九〇パーセントはクズだという文芸評論家の批判の矢面に立たされるようになったのだ。だがスタージョンはまったく動じず、こんなふうに答えた。 「確かにそのとおりだ。だがあらゆる出版物の九〇パーセントはクズだ。ジャンルなんて関係ない」。 彼のこの答えは、「スタージョンの法則」 として知られるようになっ

「食事が終わってナプキンを折りたたんだあと、この昼食が有意義だったかどうかを判断する基準は何にしましょうか?」  すると、答えはたいていこんなふうになる。昼食の相手から、それまで知らなかった真実や重要な何かを聞くことができたかどうか──つまり、世界をもっとよく理解できるようになるための新しい視点を得られたかどうかが判断の基準になるということ

おもしろーい。やってみよ

 

「NATURE FIX 自然が最高の脳をつくる 最新科学でわかった創造性と幸福感の高め方 」を読んだ

 

自然の価値を科学的に分析した本。めちゃめちゃ面白かった
平均すると、被験者は都会にいるときより、屋外の緑豊かな場所や自然のなかに身を置いているときのほうが有意に、かつ確実により深い幸福感を覚えている」
同僚、 李宙営 は、森のなかをゆっくりと散策すると、都会を歩いているときと比べて、従来ストレスホルモンと呼ばれていたコルチゾール値が一六%も下がることを発見し
自然の風景を見た被験者の脳は五分後には通常の状態にまで回復したが、人工的な風景を見た被験者の脳は一〇分以上経過したあとも、ある程度しか回復しなかったのである[
この答えを求め、二〇〇八年、李は東京在住の中年のビジネスマンの一団を森に連れていき、三日間、二~四時間ほど森のなかをハイキングしてもらった。三日後に血液検査を実施したところ、ビジネスマンたちのNK細胞が四〇%も増大していることがわかった。さらにその後も七日間、NK細胞が増えた状態は持続し
ヒノキの香りが漂う部屋で睡眠をとった被験者は、三日後にNK細胞が二〇%増大した。そうした被験者は疲労感が軽くなったと報告した。いっぽう、香りのない部屋ですごした被験者にはなんら変化は見られなかっ
ほんの数日間自然のなかですごしただけで、五〇%も創造性が向上したのである[
本書でも、夫妻の研究の成果を何度か紹介させていただいている。そんなレイチェルに、脳を休ませるにはどうすればいいのでしょうと尋ねると「うっとりとした穏やかな状態でいること」という返事が返ってき
とはいえ、この複合施設にはもっと複雑でもっと興味深い話が隠れている。自然のなにが人間の心と調和するのかという問題に関していえば、あまり注目されていない五感のひとつである嗅覚が強力な要素であることがわかっている。脚光を浴びているのはもっぱら視覚だが、マルセル・プルーストにはわかっていたように、脳内の情動をつかさどるニューロンにもっとも強い反応を起こすのは嗅覚
た。彼の話によれば、日の出の時刻から少なくとも一五分間、人間がつくりだす騒音がまったく聞こえない場所は、アメリカの大陸部では一〇か所程度しかないそうだ。つまり夜明けにたった一五分間でも静寂が続く場所はほとんどないというわけ
激しい痛みの発作に何度も襲われた。自宅での長期にわたる療養中、窓の外の一本の松の木を眺めていると、言葉にはできないほど大きな慰めを得られたと
なかですごしたあとの気分の変化とストレスの軽減について尋ねた。すると一か月に五時間、自然のなかですごすと、最大の効果を得られるという結果が出た。トゥルヴァイネンはその効果についてもっと深く分析するため、新たな実験を実施した。八二人のオフィスワーカー(大半が女性)に、三つの異なる場所 ── 都心、整備された公園、森林公園 ── ですごしてもらったのだ。どの場所の被験者にも、三〇分間のんびりと散歩をしてもらい、その前後に一五分間、じっと座ってもらった。そして質問紙に答えを記入してもらい、唾液を採取し、血圧と心拍数を測定した。被験者には、そのあいだお互いに会話をしないようにと指示した(人と交流すると心理的にいい影響が及ぶためだ)。つまり、実験後、被験者が幸福感を覚えたとしても、それは友人ができたからではないことになる。  すると、科学者なら「ビューティフル」と称賛するであろう結果が出た。有意な効果が見られ、予想どおり正比例の関係が見られた。ワゴン車のなかで座っているときと比較して、都心ではストレスから「回復」したという感覚はほとんど抱けず、いっぽう、整備された公園や森林公園のなかではそう感じた。変化は比較的早い段階、すなわち戸外で一五分間座っただけであらわれた。その後、短い距離を散歩すると、「回復」したという感覚がさらに強まり、その状態が持続した。緑がある場所ですごす時間が長くなるほど、気持ちが上向いたという報告が増え、その効果はより自然豊かな森ですごした人のほうが高かっ
 都会で暮らす人たちにとって、これは朗報だ。町中の公園で一五分から四五分間すごせば、気持ちが前向きになり、活力が湧いて、ストレスを軽減できる。公園の歩道が舗装されていようと、大勢の人がいようと、ときどき道路の騒音が
クレイマーはスタンフォード大学が最近発表した論文に大いに関心をもっている[ 12]。室内のウォーキングマシンで歩いても、戸外を実際に歩いても、拡散思考による創造性が高まるというの
ないと話した。「そういう体験によって、態度、気分、行動、さらには脳にも長いあいだ持続するポジティブな変化が生じるんだよ[ 5]」宇宙飛行士も宇宙から地球を眺めたときの「オーバービュー効果」〔神のような超越者の視点から、地球の全体を一望のもとにおさめることによる意識の変容〕 により、同様の感銘を抱く。また臨死体験をした人や、一般的な登山者、サーファー、日食や月食を見た人、イルカと一緒に泳いだ人なども、畏敬の念に打たれ、人生が一変するような衝撃を
 その後も何度か激流に遭遇した。わたしは興奮してやたらと明るくなったり、不安でぴりぴりしたり、身体が冷えて寒くなったり、負けてたまるかと意を決したりと、激しい気分の波にも翻弄された。激流に入ると視野が狭くなり、集中力が上がる。心拍数が増え、息が上がり、皮膚の温度も上昇する。胃が縮むのもわかる。このぐらいのちょっとした冒険でアドレナリンがほどよく放出されるのは、じつに楽しいものだ。いまこの瞬間を生きていると実感できる。些細なことなどどうでもよくなり、激流を無事に通り抜けてほっとすると、エンドルフィンが一気に放出される。カヤック愛好家のなかにはカヤックでの激流下りを「コンバット・ボーティング」(ボートの

シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント を読んだ

シリコンバレーのグル、ナヴァル先生の本。面白かった
だから、 事業を始めもしないうちから仕事の人脈づくりをするのは、まったくの時間の無駄 だ。私にはもっとしっくりくる信条がある。「人が欲しがるおもしろいものをつくれ。技を披露し、技を磨けば、しかるべき人が君を見つけてくれる」
簡単な経験則:難しい決定をめぐって意見が真っ二つに割れたら、短期的な苦痛が大きいほうの道を選べ。  選択肢が2つで、どちらも優劣つけがたいときは、 短期的な困難や苦痛が大きいほうの道を選ぼう。  つまり、一方の道を行くと短期的に苦しみ、もう一方の道はずっと先に苦しみがあるとしよう。すると脳は本能的に衝突を避けるために、短期的な苦しみを退けようとするんんだ
 実をいうと、私は人が思うほどには読書していない。せいぜい1日に1、2時間だね。 だがそれでも世界のトップ0・00001%には入る。  私が人生で何らかの物質的成功を収め、何らかの知性を得ているとしたら、それはひとえにこの読書量のおかげなんだ。現実の人間は1日1時間も読まない。たぶん、1日1分も読んでいないだろう。読書を本物の習慣にすることが、一番重要
私は自分の過去を何も信じない。一切信じない。過去の記憶も、後悔も、人々も、旅も、何一つ信じない。多くの不幸は、過去と現在を比べることから生まれるんだ[
 前に読んだブレーズ・パスカルの本に、こんな一文があった。「人間のあらゆる問題は、一人で部屋に静かに座っていられないことから生じる」  もし 30 分間満ち足りた気持ちで座っていられるなら、君は成功者だ。これはとても強力な境地だけれど、そこに達する人はとても少ないんだ[
私がここ5年間で一番驚いた発見は、心の平安や幸福が「スキル」だということだ。それは生まれつき備わった資質なんかじゃない。たしかに遺伝的なものもあるだろうし、環境による条件づけも大きいが、自分でその条件づけを解くことも、やり直すこともできるんだ。  幸福は徐々に増やしていける。そう「できる」と信じることが、出発点になる。  幸福はスキルだ。栄養管理やダイエット、ワークアウト、お金儲け、デート、人づきあい、恋愛などと同じ、スキルだ。  幸福は学べるスキルだと気づくことから、すべてが始まる。幸福になることに本気で集中して取り組めば、世界は生きやすく
もしベーザドに幸福の秘訣は何かと訊いたら、彼はきっと顔を上げて、「つべこべ言わずにワーオと言え」と答えるだろう。世界はそれほどすばらしい場所なん
・自分は幸福な人間だと、友人に宣言しよう。そうすると、その言葉に合わせて自然に幸福になれる。一貫性バイアスが働いて、自分の言動に一貫性を持たせようとするん
・例外は認めない──スマホなどの画面上で行うすべての活動が幸福を損ない、画面を使わないすべての活動が幸福を促す[
あなたにとって「受け入れる」とはどういう状態のことですか?  どんな結果が出ても気にしないこと。バランスと重心が取れていること。一歩下がって大局的に物事をとらえることだね。  私の求めるものが必ず手に入るとは限らないし、もしかすると今起こっていることが私にとって最善のことなのかもしれない。それを現実として早く受け入れれば受け入れるほど、早く適応
冷水シャワーの苦しみのほとんどは、おそるおそる入っていくときの苦しみだ。いったん入ってしまえばこっちのものだ。苦しくはなく、ただ冷たいだけだ。体が冷たいと感じるのと、頭で冷たいと思うのとは違う。ただ体が冷たいだけだということを認める、向き合う、対処する、受け入れる。頭で悩んでいてはダメだ。冷水シャワーを2分浴びたって死にはし
 

で、こう思った。「なぜ私は空想の中で未来を計画しているんだろう? なぜただここに立って歯を磨けないのか?」。

歯磨きしてる時は歯を磨けている幸せにフォーカスせよという話。たとえ、その日に取材などがあってもそのことは考えるな、とか。たとえが面白い

瞑想とかリトリートとか

今日、友人が北海道でしていたリトリートの話から、リトリートでは「瞑想」がいいんじゃないかとう話になり

この1週間だけでも、知らない間に瞑想の話をこんなに聞いていた、していたのかと驚いた。

これは、人は自分の関心のある情報にだけ自分に入ってくるカクテルパーティ効果によるものかもしれないけれど、やたら瞑瞑づいているなと思った。

瞑想気になる

SNSを使わない方が、尊い時代

昔、日本では太っている方が高貴とされた。お金持ちしかたくさんご飯を食べれなかったからだ。

しかし、飽食の時代になり、逆に太っていると、自分のコントロールができないとされて、痩せている方が尊いとされる時代になった。

モノもそうだ。バブルのころはいい車、いい家、いいモノを持っているものが尊ばれた。しかし、昨今は、サステイナビリティのトレンドやミニマリズムのトレンドもあり、モノを持ってることが尊いとは思われない。

そして、このトレンドは、インターネットにもあるかもしれない。

2000年のころは、SNSがトレンドで、「なぜしていないの」という時代だった。しかし、昨今は、誰しもがtwitterに、tiktokにinstagramをしている。もう飽和の飽和。おなかいっぱい。

そういう時代では、SNSをしない方が、もしかしたらcoolなのかもしれない。以前、テレビが市民の時間を奪うというような言説があったが、昨今はSNSが人々の時間を奪う。すなわち、人の時間を生産的ではなく浪費させる、というような当てはめも可能かもしれない。

つまり、SNSは人の生産性をさげ、ひいては国力をさげ、さらには、人類の進化を遅くする。

むかしはゲームや漫画が悪とされていたが、今後は、SNSが悪とされる時代になってきている。ちな、これに関しては以下の本が面白かった

ということで、昔は私も、SNSの本などを書いていた人間としては、隔世の感があるが、昨今は、SNSをいかに控えるかに苦心している。ブラウザのアドオンでブロックしてみたり、通知をきったり。

いままでは、mixiから、twitter 、instagram、tiktokというSNSの流れがあった。そういうはやり廃りがあった。ただ、これからは、「インターネットを使わない」というトレンドがくるかもしれない。

そうなった時に、求められるビジネスは今までのものとは少し異なるものかもしれない。デジタルデトックスの事業や、それこそ趣味の事業とか、そんなこんな。

 

終わりなき日常を生きろ

終わりなき日常を生きろ、という本が出版されたのは1995年らしい。当時は、それなりに話題になった本だった。時の人、宮台真司さんの一冊だった。読んだ覚えがあるけれど、中学生だった僕にとっては、あまりよくわからない一冊だった。でも、最近になってこの本のタイトルをふっと思い出す。

イーロンマスクが日本は今後なくなると看破したのは最近だけれど、少子化問題は20年前からあって、本来は20年前から十分に予測できる話だった。ムーアの法則よりも明白な事実だった。テクノロジーにおけるインフラの進化と同じで線形に読める未来だった。このまま出生率が下がれば、すぐに大問題になると。でもなぜか20年のタイムラグがあって、今、騒がれている。

いずれにせよ日本は少子化を迎える。また、世界においても社会としては不景気に突入していく。そしてロシアに端を発する社会情勢はますます不確実性を増していく。経済的に、あるいは、日本的に明るいニュースは、これまでと相対的に少なくなる。方や芸能人の自殺などがニュースに目立つ。なんだか鬱屈とした日々。でも、我々はそれでも日常を生きないといけない。

友人を昔、なくした。たまに、彼のことを思い出す。何か大変なことがあっても、でも彼はもうそれさえも経験できてなくて。自分はその大変さも踏まえて、生きていることに感謝しなきゃな、という風な。でも、同時に、生きるというのはそんなに簡単でもない。サバイバルという表現の方が近いのかもしれない。

ノルウェイの森で、親友の自殺について主人公がいう。

お前とちがって俺は生きると決めたし、それも俺なりにきちんと生きると決めたんだ。お前だってきっと辛かっただろうけど、俺だって辛いんだ。本当だよ。これというのもお前が直子を残して死んじゃったせいなんだぜ。でも俺は彼女を絶対に見捨てないよ。何故なら俺は彼女が好きだし、彼女よりは俺の方が強いからだ。そして俺は今よりもっと強くなる。そして成熟する。大人になるんだよ。そうしなくてはならないからだ。俺はこれまでできることなら十七や十八のままでいたいと思っていた。でも今はそうは思わない。俺はもう十代の少年じゃないんだよ。俺は責任というものを感じるんだ。なあキズキ、俺はもうお前と一緒にいた頃の俺じゃないんだよ。俺はもう二十歳になったんだよ。そして俺は生きつづけるための代償をきちっと払わなきゃならないんだよ。

これは人の話だけど、日本にも当てはまる。日本は今後少子化で経済的にも厳しいけれど、それでも生きていかなくちゃいけない。まぁまぁタフな未来だとしても。

あるいは、tik tokで、たまたまaviciiの歌を歌ってる人がいた。the nightだった

He said, “One day you’ll leave this world behind
So live a life you will remember.”

「いつかおまえもこの世を去る時がくる。だから、思い返してよかったと思える人生にしなさい」

 

そう歌ったaviciiも2018年に命を終えた。なんなんだよ、と思った。

とはいえ丸裸で生きなければいけない、わけではない。人によって、自分を支える何かを持つ。それは、食べ物であったり、ゲームであったり、漫画だったり、歌だったり、小説だったり、好きな人だったり、家族だったり。

リバーフェニックスは、「人を救えるのは、周りの人のちょっとした言葉だと思うんだ」といっていた。そうかもしれない。そんなリバーフェニックスさえ今はいないけれど。

あるいは、タモリさんの言葉を思い出す。タモリさんが、小学校の同窓会に参加した。50年か60年ぶり。最後に、校歌を歌った。泣いた。最後に残るのは歌だ、とタモリさんがいった。という話。

歌は人を救うのかもしれない。そんな時に思い出すのは、This is meだったり。

 

あるいはMattのダンスだったり。

 

人の言葉なら、ジョブズの言葉を思い出す。レンガで頭を殴られたような衝撃を受けても、ジョブズはそれを薬だったという。そんなジョブズも今はいないけれど。なんだよ、いない人ばっかりじゃないか。

 

あるいは我武者羅応援団の話とか。

あるいは経済だけが幸せの指標でもない。

最近、アドレナリンとオキシトシンの幸せの話をきいた。若いうちは、刺激的な微々で幸せを感じる(アドレナリン)。ただ、年をとっていくと人のつながりに幸せを感じる(オキシトシン)。

それが正ならば、必ずしも経済性が幸せの尺度と限らない。日本ならではの、貧乏になる国ならではの幸せがあるのかもしれない。それは、まさに日本の東京とローカルの関係性にあるような。

私は大学時代に、今後、経済的に弱くなる日本がグローバルで戦っていくにはどうすべきかという研究をしていた。それがブランド国家だった。その結論としては、日本が持っている価値観で、グローバルで一定の層の支持をえて、その人たちの税金や支援金で生きるという結果だった。経済的に外貨を獲得できない国は、価値観からの支援を受けるしかない。

ただ、あるいは年老いていく国ゆえの妙味もあるのかもしれない。カズオイシグロの日の名残り。以下の言葉を私はメモしている。

夕方が一日でいちばんいい時間なんだ。脚を伸ばして、のんびりするのさ。夕方がいちばんいい。わしはそう思う。みんなにも尋ねてごらんよ。夕方が一日でいちばんいい時間だって言うよ」 「たしかにおっしゃるとおりかもしれません」と私は言いました

ORIGINALSを読んだ

名著。面白い

ファイアフォックスまたはクロームを使っていた従業員は、インターネットエクスプローラーまたはサファリを使っていた従業員よりも一五パーセント長く勤務していたのだ。

アダム・グラント. ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.242-244). Kindle 版.

すわなち新しいものを使ってる人は、転職しそうに思えるけど、実際はそうでなかった。

スティーブ・ジョブズがいうところの)「宇宙をへこませる」ような人

表現かわいい。ジョブズが死んだ時の追悼で「世界が少し退屈になった」といった人がいたけど素晴らしい表現だよな〜

心理学者のトッド・ルバートとロバート・スターンバーグは、「成果をあげたいという欲求が中程度を超えると、創造性が低下するということが実証されてい

たいていの人は、リスク・テイカーのほうが明らかに有利だと予測するだろう。だが研究の結果はその逆だった。本業を続けた起業家は、やめた起業家よりも失敗の確率が三三パーセント低かったのだ。

ある一つの分野でオリジナリティを発揮したいのであれば、その一つの分野以外のあらゆる分野で確実な行動をとって、感情の安定と社会的な安定を得ないことには、けっしてできない」のだ。

会社員しながら起業した人と起業に専任した人の失敗率は、前者の方が低かったとか。安定がないと、チャレンジングなことができないからとか。面白い

USは奥さんが働いていて、その分、旦那さんがリスクとれるから起業みたいなモデルも多いみたいな話も。

仕事は自分でつくることができる」と指導された従業員は、六週間後の幸福度と成果が大きく上昇していた。自分の仕事をどのように変えられるかを考えたことで、実際に行動を起こしていたのだ。

アダム・グラント. ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.689-690). Kindle 版.

これは聞いたことがある。自由度と幸せの相関。

結果、団員たちは自分のパフォーマンスが、観客にどの程度気に入ってもらえるかを、正確に判断できていないことがわかった。ほかの九人のサーカス団員のパフォーマンスと、自分のパフォーマンスを比較して評価してもらった場合、平均して自分のパフォーマンスに二段階も高い評価をつけていた。一方で、マネージャーたちはより現実的だった。パフォーマンスをある程度客観的に観察しており、より中立的な立場をとっていた。

アダム・グラント. ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.807-811). Kindle 版.

マネージャーは自分の評価により客観的だった。

何らかのいいアイデアを思いついたときに、そのアイデアが自分の好みにピッタリと合いすぎて──そして受け手の好みとはかけ離れすぎて──正しく評価することがむずかしくなる。アイデアが浮かんだときの「これだ!」という興奮や、達成感で舞い上がってしまう。

アダム・グラント. ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.824-827). Kindle 版.

ある。これ僕もよくあるので避けたいと意識してるけど簡単でなし。

専門知識と経験が深まるほど、世界の見方がある一定の状態に固定されてしまうとしている。たとえば、ブリッジ(トランプのゲーム)のプロは、ルール変更があると初心者よりも適応に苦労するという研究結果や、ベテラン会計士は経験の少ない会計士よりも新しい税法をスムーズに適用できないという研究結果などがある

アダム・グラント. ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.974-977). Kindle 版.

これも有る種のイノベーションのジレンマ

ノーベル賞受賞者は、一般的な科学者よりも芸術にたずさわる割合が、並外れて高かった。

アダム・グラント. ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.1093-1094). Kindle 版.

芸術の価値。以前、MBAとアートの学位を取るのがはやってた

ノーベル賞受賞者である心理学者ダニエル・カーネマンと、意思決定の研究を専門とするゲーリー・クラインが解説しているように、「直感が頼りになるのは、予測可能な環境で判断を下す経験を積んだときだけ」だ

アダム・グラント. ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.1211-1213). Kindle 版.

面白い。いつでも直感を信じると良いというわけではない。まぁそりゃそうか。

ルドヴィンが二人にチャンスを与えたのは、アイデアを見直して、適切に実現させていく能力を買ったからだ。「二人は、真夜中に書斎にこもり、第二幕をどう直そうかと、とことん考えるタイプのヤツらでした。とくにジェリーは自分の仕事に細部にまでこだわっていた。そういう情熱こそ探し求めるべきなんですよ

アダム・グラント. ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.1287-1290). Kindle 版.

 

失敗が問題なのではなく、失敗から次をうまくやるかの能力の方が、先が読めない時代には重要という話。

一方で、斬新なアイデアを売り込もうとする場合や、目上の相手に対して何らかの変化を提案する場合には、相手が疑いの目をもつ可能性が高い。投資家はこちらの提案に何とかケチをつけようとするし、上司はこちらの提案がなぜうまくいかないのか、その理由を探そうとする。じつはそのような状況下では、グリスコムのように下手に出るコミュニケーション方法をとり、みずからのアイデアの欠点を強調するほうが効果的なのだ

アダム・グラント. ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.1513-1518). Kindle 版.

 

ネガティブな点を示すことで、皮肉にも相手がネガティブな点を思いつきにくくなるという。

アダム・グラント. ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.1616-1617). Kindle 版.

これも面白い。斬新なアイデアを提案する時は自分から突っ込む方が良い。

ずいぶん以前にハーバード大学の教授ジョン・コッターが行なった研究によると、ものごとを変えようと計画している人が、自分のビジョンを伝える際、通常一〇分の一程度しか相手に伝わっていないということがわかった。

アダム・グラント. ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.1645-1647). Kindle 版.

10%ってすごいな。これを頭に入れて喋ろう。

ある考え方に一〇~二〇回くり返し触れると、好感度は上昇し続けることがわかっている。

アダム・グラント. ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.1683-1684). Kindle 版.

10回。多いな

成功と失敗を分けたのは、四二パーセントの場合でタイミングでした

アダム・グラント. ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.2144). Kindle 版.

めちゃめちゃおもしろい

先発企業は後発企業よりも約六倍、失敗率が高かったことになる。先発企業は、生き残っても、平均一〇パーセントの市場を占有するのみで、対する後発企業の占有率の平均は、二八パーセントだった。意外なことに、先発者となることは、利点よりも不利な面が大きいことがままある

アダム・グラント. ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.2158-2161). Kindle 版.

 

ビジネスで勝ちたければ、後発でコピーした方が良いという話になるね。

起業家が話題の市場に急いで参入すると、会社の生存率や成長する確率が低いことを発見している。逆に、市場の過熱ぶりが冷めたころまで待った起業家は、成功の確率が高くなっている。

アダム・グラント. ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.2206-2208). Kindle 版.

 

流行りにのるとだめ。

過去一〇年間、抗議活動やデモ行進に参加してきたとしたら、同じように活動を行なっている別の組織に対しても、一体感や共感を覚えることができる

アダム・グラント. ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.2484-2486). Kindle 版.

 

同じ価値観の人と行動する時に、手段が同じの方が重要という話。

 

異なる意見は、たとえ間違っていても、役に立つのだ。

アダム・グラント. ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.3626-3627). Kindle 版.

多様性の意味。

あるビジョンを伝えるには、実際にそのビジョンの影響を受けている人に任せるのがもっとも効果的だということを、デビッド・ホフマンと私は発見した。

アダム・グラント. ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.4244-4245). Kindle 版.

これもめちゃめちゃおもしろい。会社のビジョンを伝えるには、そのビジョンに共感する人に話をしてもらうのがいいのかな。面接はそうだな。