2006年、刺激した小説12冊

さて毎年恒例(嘘)の本紹介です!
本がないといきていけまっせん!今年もなんだかんだ100冊くらい読んだでしょうか(多いか少ないかは別として)。社会人なって読めなくなるかおもたけど、仕事で疲れたら、逃げるように読書していた記憶がある。
ということで2006年読んで面白かった本10冊(発売日が06年ではなく原田がよんだだけ)。
去年はこうでした。
2005年、原田の脳髄を刺激した小説12冊
こんなのも書いたなぁ。
最強の現代青春小説 12冊
ちなみに、一作家一作品に縛りました。でないと、伊坂さん、石田さん強すぎる。
ほんでは。


■番外 模倣犯

模倣犯1
模倣犯1

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宮部 みゆき
新潮社
売り上げランキング: 48932
おすすめ度の平均: 5.0

4 覚悟を持って読んでください 二三日徹夜が続きます
5 渾身の大作 破壊された人格が生む悲劇
5 大作

番外にしたのは1月くらいに読んだから感動が薄れていて、順位に入れにくかったから。
あと、壮大すぎて評価難しい。面白かったという記憶はある。ミステリーの女王、宮部みゆきここに健在。
でも江戸ものばっかりかかんと、たまには龍は眠るとか、レベル7とかみたいなの読みたい。ドラクエしすぎだ。

■10位 流星たちの宴

流星たちの宴
流星たちの宴

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白川 道
新潮社
売り上げランキング: 93860
おすすめ度の平均: 4.0

4 狂った時代に踊った日々
4 ブラックマンデーの翌朝は?
5 バブルの裏側で繰り広げられていたドラマ

広告代理店出身の作家って有名なのは3人くらいしかいなくて、1人が、なんちゃらという人。萩原浩?
ともあれもう1人が、あれだよ いおりさん。藤原伊織。あと、あれだ。この人、白川さん。だよね?嘘?
まぁ、ともあれ。面白いよ。バブル前の、株の世界に飛び込んだ男の物語。半分実話だとか。ヤクザとの絡みとかサンクチュアリを思い出して面白かった。
この人は短編で知ったなぁ。なんちゃらグラスっていう短編がよかった記憶が。

■9位 阿修羅ガール

阿修羅ガール
阿修羅ガール

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舞城 王太郎
新潮社
売り上げランキング: 8255
おすすめ度の平均: 3.5

4 すごいとは思う
4 どーん!
2 純文学?

なんだっけ?現代の新鋭3人集の1人。
いわく、佐藤 友哉と西尾いしんと舞城 王太郎。だったよね?嘘だったらごめん。ノベルスの王者か。メフィストの3人集だった?まぁあやふやな記憶。
ともあれドッタバタが面白い。
メモを見たらこう書いてた。

後半が、カオスに向かって加速しすぎ。
リミッター振り切っている。

■8位 ゆっくりさよならをとなえる

ゆっくりさよならをとなえる
川上 弘美
新潮社
売り上げランキング: 71072
おすすめ度の平均: 4.5

5 ゆっくりさよならをとなえる
4 さびしさがうつるけどたのしい
5 かっこよくて憧れる!

なんか内容ちっとも覚えてないのだが、すげー面白かった記憶がある。
それから川上さんに傾倒して文庫はかなり読んだ。
どうせ○○のようなヌルイ小説だろ、とか思ってたんだけど、独特の世界は凄い。いや、凄いっていう形容詞って、非常に語彙が貧困な感じがするけどあれですよ。じゃあこういえばよいかな?
河童とシリトリしてまけた時の心境?
そんな感じ。
難しい言葉で言えば、四角定規。

なにしろ小説を書くときには、
なるべく直接な説明というものをしたくない。「悲しかったです。」と書く代わりに、「空がとても青くてジェット機も飛んでいて、私はバナナパフェ
が食べたかった」などと書いてしまうのが、小説である(多分)。

■7位 上海ベイビー

上海ベイビー
上海ベイビー

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衛 慧 桑島 道夫
文藝春秋
売り上げランキング: 125991
おすすめ度の平均: 3.5

4 色々な単語が思い浮かんでくる
1 日記
5 表現がとてもキレイ・・・

これ前のエントリーで書いたから説明省く。
上海ベイビィ

■6位 MISSING

MISSING
MISSING

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本多 孝好
双葉社
売り上げランキング: 105257
おすすめ度の平均: 4.0

3 MISSING
4 結構好きです。
5 痛々しい程・・・

本多さんはめっけものだったね。
06年に出会った一番良い作家かも知れない。短編が多いんだけど、なんつーか、雰囲気がいいんだよ。春樹系?ちょっと違うかな。
でもウィットが聴いていて。事件はおこらないんだけどね。なんつーの?土曜日の転寝からめざめたあとの布団のぬくもりというような嬉しさ?
この短編の瑠璃っていうのが珠玉。
下記も原田ライブラリより。
この比喩、すばらしすぎないですか?これに共感してくれると嬉しいなぁ。嫌いな人は嫌いだけろうけど。

一ヵ月後に訪れたその年の夏は暴力的とも呼べる暑さだった。
「文句あるなら言うてみいや」と太陽がなぜか関西弁で啖呵を切りながら空を独占していた

女の人は警戒した顔つきで聞いた。パーマのかかった髪を乱暴に後ろで結びワンピースを着ていた。べつにどうでもいいんだけど、裸ってわけにもいかないし、という感じの着こなしだった。
ご飯とおかずが一緒になっているという理由でオムライスを好むタイプだ。

「ダースベーダがきたことにしよう」と僕は自分に言い聞かせた
「夜中にダースベーダがやってきて、ライトサーベルで車をむちゃくちゃに壊したんだ」
「どうしてダースベーダが車を壊すのよ」
散歩中の犬と飼い主とをまとめてひき殺しそうになりながらルコは僕に効いた
「きっとそこにルークスカイウォーカーがいると思ったんだ」と僕は答えた。

■5位 運命の息子

運命の息子〈上〉
運命の息子〈上〉

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ジェフリー アーチャー Jeffrey Archer 永井 淳
新潮社
売り上げランキング: 73355
おすすめ度の平均: 3.5

2 ラストで台無しに・・・
4 運命のいたずらに翻弄される双子の兄弟の話
3 もうそろそろ飽きてきた。

ひさびさにアーチャー読んだよ。
牢獄なげーよ、オッサン。
中学校のころからだから、かれこれ10年以上も溺愛する作家。
いろんな意味でイギリスを代表するオッサン。短編が強いけど、独特のアーチャー節の長編も有名という両方できる鬼な人。両方できる人ってあんまりいないよね。
こんかいは後者。いわゆるアーチャー的物語。立志伝?
成長物語っていうんですか。いわゆるドラゴンボール的。ちっひーとかに是非とも読んで欲しい。
あと政治関係の本としては昨年、「ダイスを転がせ」も読んだけど期待していたわりには、超いまいちで泣けた。

■4位 秋葉原@DEEP

アキハバラ@DEEP
アキハバラ@DEEP

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石田 衣良
文藝春秋
売り上げランキング: 38933
おすすめ度の平均: 3.5

4 漫画のような読み易さ
1 ラノベ?
2 専門家にはオススメしきれない

いやーなめてたよ。てかさ、石田良衣さんってさ、何からよんだったんだっけなあ?なんか初めて読んだ本がイマイチな本で、ちょっと苦手な印象があったんだよ。
でもさ、この本を友達が読んでいるのを見てためしに読んでいたら感動した。泣けた。
なんてここまで完璧なエンターテイメントを書けるのだ、と。いやラストに関してはみなまで言うな。やむなし。
それから、14と娼年を再読。さらに、ウェストゲートパークまで読んでしまった(ドラマ化されて毛嫌いしていたのに)。
いやー、エンターテイメント性を批難する人もいるかしらんけど、ここまで完璧にドラマトゥルギーを書き切れたらそんなの凌駕しますですよ。R25のエッセイもちゃんと読むようにしよう。
このベタさ加減がかっこいいんだ又 ↓。

わたしたちは本源的な予測不可能性を指して未来という

■3位 ダブルダウン勘繰郎

ダブルダウン勘繰郎
ダブルダウン勘繰郎

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西尾 維新
講談社
売り上げランキング: 56122
おすすめ度の平均: 3.5

4 西尾が
4 一番『楽しめた』一冊。
5 とてもよかったです

西尾さんいいよねー。天才だよねえ。森さんいなき今(います)、もうノベルスを背負うのは彼しかいない(そんなことはない)。
でもちょうど「彼がいなくなったら、小説界つまんなくなるよなぁ」と言っている友人がいて、なかなか同意。○談社の○藤兄とも意気投合した覚えがある。
まぁ最高傑作は戯言シリーズという向きもあろうが、僕は全部読みきれてないので(3作目あたりまで、たしか。くびきりハイスクールまでだったかな)、ともあれ、これよかったよ。
あと、なんだっけ?「りすか」もさー、「またシリーズものかよ」と思ったけど、さすが維新。すげーよ。泣けた。あの筆力とこのスピードハンパない。てか、彼って僕より年下だったのでは?違う?
ともあれ、これは清涼院流水と組んでいるとかんでたけど、登場人物が流水さんの人なの?知らないんだけど。これもつい先日仕入れた情報なので未確認。流水さん本なげーよ。挫折した記憶がある。
ともあれ、これかっけーよ。
ベタだけど、ベタにかっこいい引用。

カールマルクス曰く最後の言葉なんてものはいい足りなかった無能のためにある

■2位 四季 春

四季 春
四季 春

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森 博嗣
講談社
売り上げランキング: 3140

森さんは四季で才能を使い果たした説もあり(友人曰く)。
スカイクロラシリーズが好きな人はいいんだろうけど。こないだ読んだなんちゃらも泣けるほどぱっとしなかった。でもエッセイはやはり今でも読んでしまう。
ともあれ、でも、この四季だけでも、なんというかそこら辺の小説家をなぎ倒すほどの力があるような気がする。
いわばM&Aと、なんちゃらシリーズ計20冊前後の集大成にあたるこの四季。四巻セットだけど(春、夏、秋、冬)。
てか、やっぱり、森さんのこのシリーズは、「すべてがFになる」から全部読んで欲しいですよ。この伏線に感動しますよ。20冊以上の物語が絡まって1つになる瞬間は鳥肌もの。さいかわ先生萌え。

■1位 重力ピエロ

重力ピエロ
重力ピエロ

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伊坂 幸太郎
新潮社
売り上げランキング: 2989
おすすめ度の平均: 4.0

4 うらやましい兄弟愛
5 春が二階から落ちてきた。
5 未知・悲壮・繋がり

これもいつぞやか引用したけど、やっぱり伊坂さんすげーよ。
も引用したけど。

「本当に深刻なことは陽気に伝えるべきなんだよ」
春は誰に言うわけでもなさそうで噛み締めるように言った。
「重いものを背負いながら、タップを踏むように」
「ピエロが空中ブランコから飛ぶ時、みんな重力のことは忘れているんだ」

まず、どの小説もほぼ平均以上のクオリティがある。
重力ピエロを筆頭に、砂漠だとか、オーデュポンだとか、陽気なギャングだとか全て死ぬまでに読んでおきたい一冊。ただやはり青春ものか。
前までは、友人に「何の本おすすめ?」と聞かれたら、安全牌として「村上春樹」「ポールオースター」「村上龍」「宮部みゆき」「山田詠美」あたりを相手の嗜好にあわせて勧めていたのだけど、最近は伊坂いちおし。
さてさて。
昨年内にしようとしてたのに年が明けてしまった。
なんかおもしょい本あったら是非とも教えてくださいまし。
さて、本年もがんばりませう。

上海ベイビーをやっ

上海ベイビーをやっと読了した。
読み始めてから1年もかかってしまった。
詰まらなかった、だとか
分量が多い、とかではない。
ひとつは、読むのにあまりにもパワーがいる小説だったこと。
もう一つはゆっくり読みたかったから、時間がかかった。
筆者は、衛 慧という。
weihui、なんと奇麗な字面、そして音。
上海では、この衛 慧の別の作品を翻訳している方と
お会いする機会があった。
あれは何というホテルだったろうか。
そこから連れて行ってもらった食事亭は、非常に味のあるものだった。
民家の中にテーブルをおいただけのようなところで。
実際、夜中になると、テーブルがどかされ、そこに布団が引かれる。
トイレは公共のトイレを使う。
でも、食事の味は絶品で、炒飯がとても美味だったのを覚えている。
そして麻婆豆腐と。
さて上海ベイビー。
この小説は、村上春樹におけるフィッツジェラルドのような意義が
私にはあるように感じた。
村上は、グレートギャッツビーを評してこう言った。

いつ読んでも、どのページを読んでも無駄な一行がどこにもない。
気が向いた時にぱらっとページを捲って、目に入った行をゆっくり読むんです

というようなことを(記憶なので曖昧)。
つまり、いわば、最初から最後まで時系列で読む必要はない。
ぱらり、とめくって、そのページを読むだけでも楽しむことが出来る。
世界には、そういう小説は数多くない。
そして、どのページにも一行は珠玉の一行が含まれている小説なんて
尚更ない。
多分言葉の美しさに惹かれたのかも知れない。
例えば。

創作こそが私を唾棄すべき凡人たちから分け隔てうるものなのだから、私をボヘミアの薔薇の灰燼のなかから蘇らせるものなのだから

ボヘミアの薔薇の灰燼ってば、そんな言葉、よく出てきたねぇ、とか。
あと、非常に山田詠美と印象を似ているように思った。
例えばこのようなところ。

冷たい態度にはそれなりの態度で応じなければ不公平だ。
私はそうやって自分を守る

山田さんのどっかの小説でも同じフレーズがあっても何もおかしくない。
詠美好きな誰々さんとかは、きっとこの小説気に入るだろうなぁ、とか思ったり。
あと個人的には、この辺の一文では、ジャンフィリップトゥーサンを思い出した。
そのままだけど。

彼にとってお風呂はすべての面倒を解決するために真っ先に行くべき場所であり、
浴槽は母親の子宮のように暖かく安全で幸せな場所だった。
清らかな水で身心を洗えば自分が夜の塵粉から離れ、
うるさいロックミュージックからも離れ
やくざやチンピラやごろつきからも離れ
自分を痛めつけるいろんな問題や苦痛から離れることができるのだ
ともあれ、それで、上海の事を色々思い出した。
思い出していると携帯が鳴り出した。
そこで、さらに、上海で携帯電話を無くしたことも思い出した。
そう考えると、上海の一ヶ月は携帯電話なしで過ごしていたのだ。
無論、海外旅行行く人のたいていはそうかも知れないけれど。
でも、やっぱり日本にいて、携帯がない生活というのは
なかなかイメージしにくい。
携帯がなければ、友人の日々のコミュニケーション云々は
PCメールや手紙やメッセンジャーで代替できても
待ち合わせや、仕事の段取りなどは大きく支障をきたすだろう、と。
それに携帯を持っていて鳴らないならばならないなりに
携帯の効用がある。
それは、世界は須らく予定通りに回っているということを知れるからだ。
誰かが事故にあったわけでもなし、
あるいはあの予定がスケジュールされるわけでもなし、
または、親が他界したわけでもない。
携帯がならないことで、我々は、世界が平穏だということを知ることが出来る。
その点においても携帯の効用は大きい。
でも。
でも上海ではその携帯さえもWorkしなかった。
親は僕に連絡を取ることは出来なかっただろう。
そして、唯一外界との連絡網は、すぐに切れる大学寮のPCだけだった。
陸の孤島というには、あまりにも人民広場から近い大学だったけれど、
それでも、今、思い返せば携帯のない生活は
やはり悪くなかったように思う。
上海ブギウギっ

筒井康隆を知る12冊の長編

このブログに何度となく出来ている筒井康隆大先生。
私の最敬愛するお方のうちの1人。
SF作家という肩書きだが、
役者もすれば、舞台も手がける。
漫画も描けば、クラリネットも吹く。
デザイン事務所を開いていた過去もあり。
氏との出会いを少し。
初めて出会ったのは、「時をかける少女」という小説だった。
小学生のころ、ちょうど、ドラマ化されていたのだ(多分、何回目かのドラマ)。
そして、中学生のころより本気でのめり込み、全集は言うまでもなく、
20年前だか30年前前後の「筒井康隆」特集をしていた雑誌までも買いあさった(実家に貯蔵)。
大学の頃は、念願かなって、氏にメール取材をさせて頂く機会も得て、それはそれはうれしかったとさ。
ということで。
 ・2005年、原田の脳髄を刺激した小説12冊
 ・原田の股間を刺激した漫画12冊
 ・涙腺を亀甲縛りにする青春映画12本
 ・90年代後半の青春を彩った音楽12曲
 ・最強の現代青春小説 12冊
 ・エンドルフィンを放出させる海外の美術館・博物館 12 上
 ・エンドルフィンを放出させる海外の美術館・博物館 12 下
 ・青春の時間を奪い去ったRPGゲーム 12本
に続きまして「筒井康隆 12冊」。
毎度のごとく、めっきり主観。
さらに、今回は短編など入れるときりがないので、長編縛り。


■12位 夢の木坂分岐点

夢の木坂分岐点
夢の木坂分岐点

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筒井 康隆
新潮社 (1990/04)
売り上げランキング: 92,236

夢の中を小説化した小説、とでも言えばいいのだろうか。
しかし、こう形容してしまえば、あまりにも陳腐。
夢の中の主人公が、そこで寝て
さらに夢を見る。
つまり、夢の階層化が始まる。
では、そこで主人公は、別の主人公になってしまう。
つまり、外側では異なる主人公を
内面では同じように描く夢の世界。
そして、その夢の不思議感を表現するための
描写。
とても不思議な小説。

■11位 敵

敵

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筒井 康隆
新潮社 (2000/11)
売り上げランキング: 69,596

断筆後の小説の1つ。
筆者の心境を反映したのが、定年されたエルダーパーソンが主人公。
突然、PCのネットに表われる「敵」が来たという話。
彼の周りに訪れようとする「敵」。
初期を彷彿されるカオスとドタバタが懐かしい。
ここだけ聞くと、
「阿修羅ガール」が出てくるね。そういえば。

■10位 霊長類南へ

霊長類南へ
霊長類南へ

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筒井 康隆
講談社 (1974/08)

某国のミサイル誤発射による地球滅亡までのシーンを描いた作品。
日本沈没なみの想像力。
もちろん氏の十八番「ドタバタ」は駆使されているのだが、
しかし、この人類滅亡をイメージするという想像力が一番見所。
「エヴァンゲリオン」のラストよりも、よっぽどリアルでシュールだと思いましたが。
未来関係では、短編の幻想の未来も捨てがたい。
ともあれ、この小説読み終えると、どっと疲れた記憶がある。

■9位  大いなる助走

大いなる助走
大いなる助走

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筒井 康隆
文芸春秋 (1982/01)
売り上げランキング: 708,532

文学賞の受賞までの裏側を描ききった問題作。
自身が直木賞候補になりながら、諸事情ゴタゴタで落とされた怒りを文学にまで昇華させた。
氏は、このように「アンタッチャブル」な世界を描く気骨あるジャーナリスト的
精神もあり、見ている方がはらはらすることがある。
これを読むと、文学賞が違うように見えるから不思議。

■8位 脱走と追跡のサンバ

脱走と追跡のサンバ
脱走と追跡のサンバ

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筒井 康隆
角川書店 (1996/12)

昨今、「ウェブ進化論」で、「あちら側」と「こちら側」の話が盛んだが、
この小説も「あちら」へ逃げようとする主人公が走り回る小説。
ドタバタ喜劇のように思えるのだが、
本質はもっと深い。
メタ構造やシュルレアリスム的構成など、SF作家としての挑戦が詰まった作品。
一気に読んでしまう。

■7位 エディプスの恋人

エディプスの恋人
エディプスの恋人

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筒井 康隆
新潮社 (1981/09)
売り上げランキング: 36,086

七瀬三部作の最終話。
七瀬は、エスパーで、相手の思考を読んでしまう少女。
これを聞くと、宮部みゆきの「龍は眠る」を思い出すが、
そこは、まったく違う世界。氏のウィットやアイロニーが存分に配置されている。
第一部の「家族八景」は、オーソドックス」
第二部、そして第三部で世界がわけのわからん明後日の方向につっぱしり
「神様的存在」が出てくる。
これを中学生だか高校生だかで読んだ僕は
自我が出来ていないまま、脳髄をえぐられたようで、
良い意味でのトラウマになってしまった。

■6位 パプリカ

パプリカ
パプリカ

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筒井 康隆
新潮社 (2002/10)
売り上げランキング: 31,042

夢探偵的少女が主人公。
これも宮部の「ドリームバスター」を思い出すが、まったく毛色は違う。
この小説のために、氏は夢の中まで降りすぎて、
あまりにも怖い夢に触れてしまい
ある朝、起きると、髪の毛が真っ白になっていたという経緯がある。
しかも、胃に穴まで開いた。
夢の持つ力を命を賭けてまで描いた鬼のような作品。
フロイトに傾倒されていた過去が垣間見える。
ちなみに、僕が「筒井本を、どれ読んだらいい?」と聞かれると
とりあえずこれは候補に入れるようにしている。

■5位 朝のガスパール

朝のガスパール
朝のガスパール

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筒井 康隆
朝日新聞 (1992/07)

新聞連載されたときの作品。
何が凄いって、あの時代に、ネットを使った文学を行っていた。
1992年発売だから、90年前後ですよ。
その当時に、その朝に小説が公開される。
そのフィードバックが、読者からパソコン通信に送られる。
それを受けて、氏が今後の物語の方向性を決める。
そして、単純にパソコン通信で、情報やり取りをするのではなく
フォーラムをつくり、そこでの流れさえも文学にしてしまっている。
荒らしが当時も出てくるのだが、
それでさえも、登場人物にしてしまうという無謀。
この構想を、現実に行ってしまったという事実は
文学史に残すべきむちゃくちゃのような気がする。
朝日新聞ですよ?

■4位 文学部 唯野教授

文学部唯野教授
文学部唯野教授

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筒井 康隆
岩波書店 (2000/01)
売り上げランキング: 14,308

象牙の塔と呼ばれている大学の世界の裏側を描いた作品。
同時に、文学の(批評の)歴史も描いており
二重構造になっている。
宮部をよく出したので、さらに出すならば「レベル7」的な二重構造。
ちょうど、このころ氏はハイデガーをしていて、
それで、さらに胃が穴を開いたという話があった。
パプリカで1個、唯野教授で1個の2個である。
命賭けすぎ。
これを読んだら、
構造主義とか記号論の知ったかが出来る虎の巻。

■3位 残像に口紅を

残像に口紅を
残像に口紅を

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筒井 康隆
中央公論社 (1995/04)
売り上げランキング: 19,596

文章の中から言葉が消えていくという小説。
例えば、最初に「パ」という文字が消える。
その世界から、「パン屋」は消えてしまう。
そんな思いつきのような発想を
現実に文章にして、完結してしまったという筆力がすさまじい。
間違って使わないようにキーボードに押しピンをおいて
打ったという噂まで流れたほど(実際はシール)。
博覧強記を裏付ける語彙力。
そして、滅多に描かなかった濡れ場をここでは初疲労。
しかし、使える表現が限られているので、明治文学みたい。
発売当初は、後半を袋とじにして
これを開いてない限り、「現金を返す」という無茶をした作品。

■2位 虚人たち

虚人たち
虚人たち

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筒井 康隆
中央公論社 (1998/02)
売り上げランキング: 44,174

今までありえなかった小説をつくろう、的なコンセプト。
・現実の世界では絶対に起こりえない事件を同時多発(例:家族が同時に別々で誘拐される)
・読者と、物語の速度が同じ(1ページ5分だったかな?主人公の意識が飛んでいる間は、真っ白なページが続く)
・登場人物たちが、自分は小説の登場人物だと認識している。
・登場人物たちは、個々別々の物語の主人公
・トイレや食事など、本来なら省かれる世界も描かれる
などなど、もうなんいうか、形容すべき言葉を持たない。
いわんや批評をや。
人間の底力というか、鬼気迫る言葉を感じることが出来る。

■1位 虚航船団

虚航船団
虚航船団

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筒井 康隆
新潮社 (1992/08)
売り上げランキング: 70,172

中学生のころ読了して「理解できなかった」世界。
高校のころ、やっと読めるようになった。
その頃、友達に貸すと、ギブアップした。
三部構成。
1部は、文房具が主人公。
ホチキスがコココココとしゃべります。
しかも、地の文が省略されすぎ。
小林秀雄を超えた省略。
二部は、イタチたちの世界史。
つまり、人間の世界史をイタチ化している。
三部は、その融合的。
ジョイスの手法をも利用しており、
筒井氏の日常が、個々にも紛れ込んでいる。
もうはちゃめちゃというか、メタ文学というか、SF文学の最高峰というか、
リミッター振り切りすぎ。

エンドルフィンを放出させる海外の美術館・博物館 12 下

エンドルフィンを放出させる海外の美術館・博物館 12 上の続き
 


■5位 メトロポリタン:NY:アメリカ

マンハッタンに行ったならば、ここは欠かせない。
でかさ抜群。
セントラルパークの東側に位置するというわかりやすい立地条件。
料金は任意。みなは大体1ドルをいれている。
雨宿りに、遠足に、友人の観光に、と何度も足を運んだ。
エジプトから、宗教画から、日本画から
ありとあらゆる「アート」が存在し圧倒的。
グッゲンハイム美術館も近くにある。
建築様式が素晴らしい。

■4位 オルセー:パリ:フランス

パリの現代美術館。
印象派のコレクションが素晴らしい。
何より、ロートレック大好き人間としては、
4点ほど(曖昧な記憶だが)ここにあり、萌え死んだ。
印象派といえば、もちろん、
モネ・マネ・ルノワール系も充実していた記憶がある。
ゴッホもあったような。
パリはやはり前衛芸術が熱い。
同じくパリにあるポンピドゥーセンターの美術館のセンスが最高。
近代から現代まで。
ダダイズムから、キュビズム、シュルレアリスムなどカテゴリー別に
並んでいた。
ライブラリも充実。

■3位 テートモダン:ロンドン:イギリス

そりゃイギリスならば、大英博物館の方が有名ですけどね。
ロゼッタストーンやミイラとかね。
でも、美術館としてはテートモダンが白眉。
モダンテートといいそうになるけど。
行くのに、ロンドンブリッジフォーリングダウンで迷子になったけど。
まぁ、この美術館をひいきするのは
それは、僕が現代美術に惹かれるからに他ならない。
著名作品よりも、無名の現代アートの方が当時は多かった気がする。
あと吹き抜けが印象的だった。
目の前が川で、その間にも巨大オブジェが製作されていた。
肌感覚だけど、村上隆に通ずるものが、ここにはあった。
あと同じくロンドンのナショナルミュージアムでは
ゴッホのひまわりが(他の美術館でもあるけど)。
これを見たら「泣く」といわれていた。

■2位 ルーブル:パリ:フランス

いやー、大きさでいったら世界最高峰でしょう。
1日ではとても回れない。
僕は、朝一から回ったけど、走り続けて、やっと日暮れに完走した。
しかも高いし、人多いし。
見所としては、サモトラケのニケやミロのビーナスがあるけど
もっとも有名なのは、モナリザですわな。
ダビンチコードでも有名になりましたが。
ここは、いつも大混雑。
みなの意見に共通するのは
「思ったより小さかった」。
しかし、本当に迷路。
ドラクエ5の最終ダンジョンみたい。
行き止まりも多いし階段も多いし。
ジャンプ、アップダウン、ストレート。

■1位 MoMA:NY:アメリカ

ランキングでは、
一カ国で1個にしようと思ったけど、MoMAはやはり別格でしょう。
(同じ理由でルーブルも別格にしてしまった)
現代・近代美術館は世界に数多くあれど、
ここまでの知名度と価値の持つ他はなし。
比類なき孤高の美術館。
カッティングエッジ。
星月夜はさすがにパワーが違う(ような気がした)。
ミュシャと初めて出会ったのもココ。
ミニマリズムや日本画のコレクションもしっかりしていたような「気がする」。
何せ遠い昔。
マンハッタンの場所も最高。
大きさも適度。
メトロポリタンいかずに、こちらだけ行く人も少なくない。

エンドルフィンを放出させる海外の美術館・博物館 12 上

12シリーズ。第8弾。
今回は、これが「エンドルフィンを放出させる海外の美術館・博物館 12」
ということで、すなわち=今回は、
「美術に、そんなに詳しくもないの素人が
えらそうに寝言を語ってみせよう」のコーナーと化しています。
 ・2005年、原田の脳髄を刺激した小説12冊
 ・原田の股間を刺激した漫画12冊
 ・涙腺を亀甲縛りにする青春映画12本
 ・90年代後半の青春を彩った音楽12曲
 ・最強の現代青春小説 12冊
 ・青春の時間を奪い去ったRPGゲーム 12本
 ・12人の天才たちのエピソード 前編
 ・12人の天才たちのエピソード 後編


ちなみに調査母体は
海外の50前後の美術館・博物館。
圧倒的に美術館が多かったけど。
多くはないけど許して。
番外として
個人的趣味で、とてもよかったのは、下記。
野口英世記念館:アクラ:ガーナ
 #ほんの一室。でもアフリカで見れるなんて。行くのに大変だったけど、
 なぜか泣けた。おかあちゃんからの手紙が凄いんだってば。
森鴎外記念館:ベルリン:ドイツ
 #春樹のドイツ語の冊子が謎に売っていた。
ちょっと解かりにくいところにあった。
ジョイス美術館:ダブリン:アイルランド
 #ジョイス先生。ひとつの家で展示。客は少なかった。
 ダブリンにはこのために行ったようなものだ。
ドストエフスキー記念館:サンクトペテルブルク:ロシア
 #英語の解説があって助かった。
 「賭博」関連の解説が多かったように思う。
 Tシャツまで売られていたのは興ざめ。
ミュシャ美術館:プラハ:チェコ
 #素晴らしすぎる。アールヌーボーの雄。
アルフォンス・ミュシャと永遠の名作たち、アール・ヌーヴォー、パリ、プラハ、ミュシャ美術館、モラヴィア、チェコ、mucha、alphonse mucha
 ただでさえもプラハは、ダンスとか舞台で素敵なのだが、
 ミュシャがあり、さらに号泣。ビデオまで流してくれていた。
 マウスパッドやカップまで買ってしまった。
 そしてプラハは
 なんとカフカまで生んだ町である。なんて、ファンキー!
 嗚呼、矢もたても貯まらぬじゃ。
 思わずカフカTシャツまで買ってしまった。
 あと、中東(アンマン)で出会ったプラハ人と、偶然、道端で再会。

■12位 ブリュッセル王立美術館:ブリュッセル:ベルギー

ベルギーには、ここに行くためだけに寄った。
案の定「しょんべん小僧」は、見るバリューゼロ。がっかりしすぎた。
※世界三大がっかりの1つが「しょんべん小僧」
ここでは、シュルレアリスムのマグリットが大量に存在。
ここはそれにとても強くて、デルヴォー、ヒエロニムス・ボスなどもあり、
狂喜。ちょっと個人的趣味入った。

■11位 アムステルダム美術館:アムステルダム:オランダ

天下のフェルメール。
数少なし天才。
その美術館。
てか、アムスはオシャレ。
さすが、かっとんでいる町。
ゴッホ美術館もあるし。展示も押さえ気味で美しい配置だった。
あとレンブラントの「夜警」は教科書で見ていたよりも
ずっと大きかった(この美術かんだったような気がするが、記憶が曖昧)。

■10位西洋美術館:ブダペスト:ハンガリー

広場の一角にそびえる美術館。
でかい吹き抜けが印象的。
エルグレコ、ルーベンス、ラファエルなどなど。
宗教画にも強し。
蛇足だけど現代美術館は
小さいけど、アバンギャルドでよかった。
映像駆使。
ちょうど、鳥がTVの中で延々と飛んでいる映像とテレビが
あって、それを、必死で見ている小さい女の子が印象的だった。
街中にあるのでアクセスも良い。

■9位 Neue Pinakothek(ノイエ・ピナコテーク):ミュンヘン:ドイツ

ゴッホ、ゴーギャン、ドラクロアなど(日記参照)
クリムトもいらっしゃいました。
確か、向かいにも巨大な対となる美術館があった記憶が。
現代美術館。
名前がこれまたイカス。ピナコテークですよ。
ベルリンのテクっている美術館も素敵だったけど、名前でこちらに一票。
 なぜか、ポップアートに強かったベルリン。ウォーホールが大量にあった。

■8位 Uffizi Gallery:フィレンツェ:イタリア

ボッティチェリの「ヴェーナスの誕生」をどうしても見たかった。
観光客多し。プリマベーラも素晴らしい。
イタリアでは、バチカン博物館が評価されることが多いが
アートは、やはりこちらが強い。
ウフィッツィと読む。

■7位 サンパウロ美術館:サンパウロ:ブラジル

数は少ないが質は高い。
ラファエロ、レンブランド、ヴァンダイク、ルーベンス
モネ、ルノワール、ゴッホ、セザンヌ、ゴーギャン
ロートレック、マチス、エルグレコ、ピカソなどなどそうそうたる顔ぶれ。
ちなみに一番感動したのは
ヒエロニムス。シュルレアリスムのぶっちぎりさきがけ。
ちょうど、その話を、アルゼンチンで再会した方にお話したら
共感して頂いた覚えがあり、印象深い美術館でもある。

■6位 プラド:マドリッド:スペイン

マドリッドのMuseo Nacional Centro de Arte Reina Sofiaも良い。
ヨーロッパ三大美術館だそうだ。
スペインでも、画家は多く生まれている。
エルグレコ(ギリシア人でスペイン移住だったっけ?)とか
ベラスケスとか。
国立ソフィア王妃芸術センターも素敵だが
プラドは、なんせ「ゲルニカ」があった。
最近、日本にきてたよね?

最強の現代青春小説 12冊

さて、12シリーズ第5弾。
青春小説縛りの12冊。
その名も、「これが最強の現代青春小説」。
 ・2005年、原田の脳髄を刺激した小説12冊
 ・原田の股間を刺激した漫画12冊
 ・涙腺を亀甲縛りにする青春映画12本
 ・90年代後半の青春を彩った音楽12曲


■12位 ニュートンの林檎:辻仁成

ニュートンの林檎〈上〉
辻仁成の著作の中では、あまり売れた本ではないが、かなりの名作。
女性の学生がメインにすえられている。
映画部。
読んだのが10年くらい前なので、記憶もおぼろげだが
白夜行の女性版のような感じだった記憶が。
面白かった覚えがある。

■11位 コインロッカー・ベイビーズ:村上龍

コインロッカー・ベイビーズ (上)
村上龍の著作の中では、「69」の方が青春小説としては有名だが、
コチラのほうが小説としての完成度は高いように思われる。
若さゆえの鋭さが。
2人の少年が主人公。
後の「愛と幻想のファシズム」と繋がるところもある。

■10位 J.D.サリンジャー:ライ麦畑でつかまえて

ライ麦畑でつかまえて
永遠の青春小説ですな。
この方は、他界したんだっけ?まだ生きていた記憶があるが。
最近は、春樹も翻訳した。
原文で読むとスラング沢山。

■9位  波の上の魔術師:石田衣良

波のうえの魔術師
株式小説として有名。
エンターテイメント小説としての見本のような痛快さ加減。

■8位 僕のなかの壊れていない部分:白石一文

 
僕のなかの壊れていない部分
賛否両論。
個人的には好き。
駄目男に見えるけど、結構、深遠な人生のテーマに悩む男の生き様。

■7位 夜の果てまで:盛田 隆二

 
夜の果てまで
恋愛小説としての方が有名。
北海道と東京が舞台。
年上の女性の人との恋愛話。
胸が痛い。

■6位 山田詠美:ぼくは勉強ができない

ぼくは勉強ができない
これも、永遠の青春小説の1つ。
中高生のころは、あるクラスターにおいては、これがある種のバイブルだった。

■5位 パレード:吉田修一

パレード
同居する若者たちに起こる日常の物語。
しかし、日常を書かせたら吉田さんはべらぼうにうまい。
最後が衝撃。

■4位 パイロットフィッシュ:大崎善雄

パイロットフィッシュ
アジアンタムブルーは賛否両論だが
これは、基本的に評価が高い。
悲しい話と捕らえても良い。

■3位 砂漠:伊坂幸太郎

砂漠
伊坂ヤバイ。天才。
その中でも、青春ものとしての最高傑作。
登場人物が秀逸。
砂漠に雪を降らすんだ。

■2位 ムーンパレス:ポールオースター

ムーン・パレス
NYが舞台。
ポールオースターの筆力に加えて、
青春の王道を行く若者の悩みや痛みを描き出す。
どれだけ読み返したことか。

■1位 ノルウェイの森:村上春樹

ノルウェイの森 上
説明不要。
とりあえず読め、と。
現代における共通のマテリアルとしての最高峰。

12人の天才たちのエピソード 後編

12人の天才たちのエピソードの続き
※どうでもいい私信ですが、しばし家不在してまして色々失礼。


■6位 手塚治虫

彼を天才と呼ぶことに非を唱える人はいないだろう。
日本の漫画黎明期をつくった1人。
ブラックジャック、リボンの騎士、アトム、火の鳥などなどなどなど
今でも愛される作品を作り上げた。
個人的には「クロスロード」で読んだこの名言に震えた。

30分も眠ると、辛くなるから、10分で起こしてください。

生き急ぐわけではなく、すべきことをし続けた人だった。

■5位 アインシュタイン

個人的に、凄いインパクトを受けたのは、
量子理論の不確定性理論(原理)(だったよね?)を受けての
アインシュタインの言葉。
不確定性原理 – Wikipedia

粒子の運動量と位置を同時に正確には測ることができないという事実

に対して、
アインシュタインは、「この世に、偶然的なものなどありえない」という立場だった。
そして、彼はこういう。

神は賽を振らない。 ※(賽=サイコロ)

何が凄いって、この言葉がカッコイイから凄いってわけではなく、
こう言い切れてしまうことが凄いんだと思うのですよ。
アインシュタインは、それこそ全生命を賭けて、全人生を賭けて
世界の法則を知ることにあらゆるものを費やしたんだろうと思います。
想像でしかないけれど。
その彼だからこそ、やっと言える言葉というか。
実際の問題としては、この場合はアインシュタインの考え(隠れた変数理論)が「現状では」間違っているとされている。
つまり、「不確定」なものが存在するというわけです。
しかし、それを前提にしてさえ、
アインシュタインのこの何かを信じきれる強さというものは
天才ゆえの何か見えてしまった者しか持ち得ないんだろう、と思うわけです。
彼は名言だらけの人ですが、
最近はこれが好きです。

I never think of the future – it comes soon enough.
私は未来のことなど考えない。もう、すぐそこまできているから。

■4位  筒井康隆

我らが天才「筒井康隆」大先生。
IQ180越えだとか。
で、どっかにも書きましたが、彼を評するに最適のエピソードが。
あるパーティ会場で、ワイングラスが倒れたとする。
そこで、推理作家は、なぜ、ワイングラスが倒れたかを考える。
筒井康隆は「どうして倒れたならば面白いか」を考える、というもの。
他にこんな挿話も。
小説で「排泄物」を書く必要に迫られて
彼は、自身の排泄物を皿に取り、
それをテーブルの上で割り箸を使い調べていたところ
奥さんが見て食べようとしている、気が狂った、と考え
「救急車を呼んだ」という実話。
彼の凄さに関しては、今まで何度も何度も書いてきましたが
いくら書いても、いい足りない。
彼の本を読めば、僕の説明なんて風の前の塵に同じ。

■3位 アリストテレス

アリストテレスは、万能の人という印象が。
系譜としては、ソクラテス、プラトンの流れを汲んだ哲学者なのだけど、
彼は科学などにも精通していた(記憶がある)
wikipediaによると
「天文学、気象学、動物学、植物学」や論理学、倫理学の開祖だそうな。
もっとも有名なのは、「唯野教授」の本にも出てきた
「第一動者の神の証明」。
世界には、古来より神の証明が何度も行われてきたわけだけれども、
その中でも、もっとも有名な証明の1つ。
しかも、紀元前にですよ。
彼を天才と呼ばなければ
この世には天才はいないことになってしまう。

■2位 真賀田四季

森博嗣さんの小説に出てくる天才。
僕が以前、「はてな」で、「天才の出てくる小説を教えてくれ」と聴いたら
まっさきに出てきたのがコレだった。
bk1はてな 天才が主人公(あるいは、準じた役割)の小説を教えて下さい※推理小説は除く例: ・「博士が愛した数式」 ・「アルジャーノンに花束を」 ・「グッ・・
美少女天才。
純粋なる天才。
頭が良すぎる。
物理、数学、化学などなど一般的に言われる理系の天才。
彼女が始めて登場する小説は
森さんのデビュー作でもある「すべてがFになる」
確か、18歳くらいのころに読んで、涙出るほど感動して
他人に勧めまくったのに、ことごとく拒否られた記憶があるので、
マルチに受ける小説ではないのかも知れない。
体裁は、推理小説なのだが、
もっと読み物としてのパワーが凄い。
で、この四季は、
リミッターを振り切った天才で、
その後、森さんの小説で、たまに出てきて、
最終的には「四季 四部作」で主人公となった。
(この四季四部作は最近まで読んでなかったのだが
最近、某方に進められて読んだら死ぬほどはまった)
で、これだけなら、別に面白い天才ではないのだが、
彼女にこんなエピソードがある。
彼女は、もう他の人としゃべるのを辞めてしまった、という。
なぜなら、他の人が馬鹿だからではなく
どう質問すれば、どう答えるかが全て、彼女はわかってしまうのだ。
つまり、相手のパーソナリティを瞬時に把握し、
そこから演繹される回答の可能性を全て網羅し、
トレースできるのだ。
それは物凄い考え方だと思った。
人間の思考の不安定さも閾値をマックスまで広げることで
許容しえる可能性があるのだ。

■1位 レオナルド・ダ・ヴィンチ

もうこのエントリーを書こうとしたときに
1位に来たのは、真っ先にダビンチだった。
有名なところだが、
彼には出来ないことがなかった、と言ってもいいかも知れない。
彼は「モナリザ」などの絵画やアートで有名だが
彼の本領は、そこだけに留まらない。
(芸術だけでも、絵画、彫刻、建築、土木に手を出していたとのこと)
レオナルド・ダ・ヴィンチ – Wikipediaにも詳しいが、
彼は、科学などの面でも、信じられない知識を持っていた。
そして、あくなき探究心があった。
それだけでも十分なのに
スポーツに関しても万能だったそうだ。
2メートルくらいは、ジャンプできたという嘘のような話も聞いたことがある。

レオナルドは生きていた時代より500年ほど先行していたともいわれる。

という声も、あながち嘘ではないだろう。
どこで読んだか忘れたのだが、ダビンチは
この15世紀に、「宇宙船」の絵を描いていたという。
もう、宇宙人ではないか、と思ってしまうのである。
ベタな1位で申し訳ないですが、
これはやはり外せず。

12人の天才たちのエピソード 前編

genius.bmp
世の中には、数多くの「天才」と呼ばれる人たちが居る。
とはいえ、60(億人総人口)÷A(年による偏差)÷60年(平均余命)×4,000(年の歴史)
という母数から言えば、相対的には少ないわけですが。
例えば、このような人々。
ニュートン、アインシュタイン、ジョン・ノイマン、エジソン、孔子、ガロア、ボビーフィッシャー、コペルニクス、エルデシュ、ポールホフマン、メンデル、ダーウィン、カント、ヴィトゲンシュタイン、ハイネ、カフカ、プルースト、ベートーベン、ベーブルース、グロティウス、ファインマン、バフェット、モーツァルト、ピカソ、ライス、サマーズ(ハーバード)、キュリー婦人、ゲイツ、ドストエフスキー、ベル、ピタゴラス、チャーチル、コンラート・ローレンツ、村山聖、ヴェーバー、Wディズニー、アンデルセン、ヒトラー、ジョンレノン、シュレディンガー、ハイゼンベルク、フロイト、ソクラテス、バルガスリョサ、フーコー、ホーキング、リリーフランキー、マードック、田中角栄、ライプニッツ、ケインズ、ファインマン、マックスウェル、マイケル・ファラデー、トム・クルーズ、マックスバトラ、岡本太郎、ナッシュ、湯川英樹、スピルバーグ、ペレ、チャーリー・パーカー、羽生善治、etc
あるいは、2chより。

228:世界最高のIQ(女性、著述業に従事)
200~220:シャロンストーン(200)、大前研一(216)、並
180~200:村井秀夫(元オウム真理教幹部)(180)、クリントン(182)、ゲーテ(185)並
160~180;レジー・ジャクソン(大リーガー)(160)、シュワルツコフ司令官(170)、アインシュタイン(173)並
140~160:マドンナ(140)、ヒトラー(150)、岩崎ひろみ(154)並
120~140:平均的東大生(120)、ガリレオ(125)並
100~120:平均的白人(104)、平均的極東アジア人(110)、平均的ユダヤ人(115)、平均的日本人(115)、J・F・ケネディ(119)並
~100:山下清(68)、酒鬼薔薇聖斗(70)、ブッシュ父子(97,91)並

あるいは、こちら。
有名人の推定知能指数(Cox,C.M. 1926)

1     J.S.ミル        190
2     ゲーテ           185
3     ライプニッツ        185

あと、名作「アウトサイダー」という本によると
天才とは「見えてしまう人たち」ということだそうだ。
この本は知的エキサイティングするので、個人的にはおすすめ。
ドストエフスキーとか、画家とかが色々分析される。
世界中で売れた哲学書。
ということで、12シリーズ第四弾は、「魅力的な天才たちのエピソード 12」。
天才たち、ではなく、エピソードというのが逃げ場。
おもいきり主観。いけいけ主観。どんどん主観
  ・2005年、原田の脳髄を刺激した小説12冊
  ・原田の股間を刺激した漫画12冊
  ・涙腺を亀甲縛りにする青春映画12本


■番外 永沢さん

いやー主観すぎて恐縮ですので、一応、番外に。
村上春樹「ノルウェイの森」の影の主人公、永沢さん。
でも、彼は天才というよりも努力家っぽいけれど。
彼のセリフは全てが名言だと言って良いのですが、
別でエントリーを書くことにしませう。

■番外 河合我門(未成年)

野島伸司の三部作の1つ「未成年」の中の登場人物。
河合我門扮する東大生。
どうでもいい天才だけど、個人的には好きだった。
浜崎あゆみ演じる女の子と付き合うことになるわけですが、
試験最中に漏らしたりするハイクオリティな天才なわけですが。
その中で、
延々の長丁場の演説があるのですが、
僕は、それに濡れた若い頃。
ああ恥ずかしい若い頃。

■番外 ダリ

あまりにも好きなので、別項。

■12位 Qタランティーノ

いや、彼が天才かどうかは、かなり判断が微妙。
しかし、「ある種の天才」であることは、間違いないのではないかしらん。
映画でいうとキューブリックの方が天才肌っぽいけど、まぁ主観なのでよかろう。
自分の趣味を、あそこまで前面に打ち出して
作品をつくるのは、狂気の沙汰ではない。
一躍有名にした「パルプ・フィクション」は賛否両論だったが、
あれを理解できる人とできない人で、世代は二分されるように思う。
落あい信彦(ノビー)が、この映画を糞と言っていたが
彼は「カサブランカ」がベリーグッドであるという。
いや、カサブランカがいいのは否定しないけどね(あの歌うシーンでは泣けたし)、
それと、これとはまったくレイヤーの異なる作品ですし、と思われる。
「キルビル」が有名だが、むしろ、
初期の「レザボアドッグス」ファンが一番多いように思える。
他にも、フロムダスクティルドーンの
意味のわからないドタバタ演技(銃で穴をあけた手)や、
フォールームスの衝撃的な最後。
ジャッキーブラウンの空回り。
もう、どれをとっても天才らしい破天荒ぶり。
ナチュラル・ボーン・キラーズは忘れられガチだが
彼の原作。オリバーストーンだったけ?が監督したのを
こきおろした。
あとトゥルーロマンスの原作も名作。
岡崎京子的。

■11位 夏目漱石

前にsunnyと文学談義をしていて
やはり「夏目漱石」は凄い、という話で盛り上がった。
sunny曰く
「『こころ』の文章には、技巧やテクニックを使おうという意図がないのに
文章が物凄く素晴らしい」という話で、
「ああ、確かに」と思ったわけですが。
そこで思い出したのが有名な
「夢十夜」の1つのエピソード
彫刻家の運慶が、仁王の像を刻んでいた。
若い男が、「無造作に彫っているのに、たいしたものだね」というと、
「いや、違う」と答える。
運慶は、自分のセンスで彫っているのではない。
最初から仁王様は木の中に埋まっているのだ。
それを、運慶は掘り出しているだけなのだ、と。

なに、あれは眉や鼻を鑿で作るんじゃない。
あの通りの眉や鼻が木の中に埋(うま)っているのを、鑿(のみ)と槌(つち)の力で掘り出すまでだ。
まるで土の中から石を掘り出すようなものだからけっして間違うはずはない

夏目漱石の文章とは、まさにそのようなものなのです。
そこに、すでに物語が存在していて
彼はそれを掘り出している。
それが夏目漱石の凄さだなぁ、と思うわけです。
そして「則天去私」という言葉。
この境地は、ある種の悟りですわなあ。
個人的には「草枕」がベスト。

■10位 李白

李白を出すなら、王維は?孟浩然は?杜甫は?という向きもあるだろうが、
主観だから仕方ない。
「望天門山」、「望廬山瀑布二首」、「洞庭湖」「月下独酌」「峨眉山月歌」
「秋浦歌」「鮟ヲ゚樓送孟浩然之廣陵」、「早發白帝城」など有名な作品も沢山。
その中でも白眉はこれ。
「山中對酌」

兩人對酌山花開
一盃一盃復一盃
我醉欲眠君且去
明朝有意抱琴來
両人対酌すれば山花開く
一盃一盃復た一盃
我酔ひて眠らんと欲す君且く去れ
明朝意有らば琴を抱いて来たれ

こんなエピソードも。
月明りの離宮~月のコラム/李白と月~

晩年の李白は、当途付近の長江の采石機という場所で、月明りの下、一人舟を浮かべて大好きな酒を飲んでいました。
李白は、酒を飲んでいる内に、ふと、水面に映る月を掴んでみたくなりました。
そして、手をのばし水面の月を取ろうとして、そのまま水に落ちて死んでしまいましたそうです。

■9位 リアリティバイツのイーサンホーク

前も書いたので恐縮ですが
映画「リアリティバイツ」の役柄。
名言だらけ。
「皮肉の定義は?」とウィノラに聞かれて
「言いたいことを逆に言うこと」と即答するシーンが萌える。
あと、雑貨屋でバイトをしていてクビになるのだが、
それは店の「チョコバー」を食ったから。
その食った理由が「チョコバーは俺に借りがある」という名言。
すべからく名言。
映画の監督よりも、この役柄がイカス。

「人生とは、貝殻の中身である」

 その心とは、貝殻の中身とは「Nothing」ということ。

■8位 芥川龍之介

こないだ後輩と話していて
彼女が言うには
「歴史で絶対に外せない日本の文豪は芥川龍之介だ。
彼には、代わりが決していなかった」というようなことを言っていて、
ああ、確かに、と納得した覚えが。
彼の著作は、もう、ハンパない発想力。
SFを超越し、時代を超えたパワー。
恍惚たる文体に、脈々たる語彙、旋律たるプロット。
もう完膚なきまでの筆力。
辞世の句というか、辞書というか、自殺した動機が
「ぼんやりとした不安」というニヒルさは天才ゆえ。
また、こんなすさまじい名言も。

好人物は何よりも先に天上の神ににたものである。
第一に歓喜を語るのによい。
第二に不平を訴えるのによい。
第三に、いてもいなくてもよい

■7位 ロバートキャパ

天才写真家
これも主観ばりばりなので、反論のある人も多かろう。
しかし、やはり彼は捨てがたい。
ロバートは写真家の名。
有名な写真では、スペイン内戦の「崩れ落ちる兵士」。
撃たれた瞬間の写真が、あまりにも「インパクト」がありすぎて
やらせでは、とまで言われた。
そして、ジャーナリストは人命と伝えることのどちらを優先すべきかという
永遠のテーゼを体現した。
名言は多くあるが、その中でももっとも有名な1つ
「君がいい写真を取れないのは、半歩踏み込みが足りないからだ」
は、鳥肌が立つ。さむいぼでも良い。
なぜなら、彼の恋人(パートナー)は、
スペイン内戦で、戦車に踏まれて死んでいるのだ。
それを踏まえても、その言葉を言える。
もう彼を生粋ジャーナリストといわずに何をか言わん。
彼の最後は、彼らしく(というと御幣があるが)
ベトナムで、地雷を踏んで消えた。


続く

涙腺を刺激する青春映画12本

さて、12シリーズ第三段。
 ・2005年、原田の脳髄を刺激した小説12冊
 ・原田の股間を刺激した漫画12冊
今回は映画で。
青春映画縛り。
最近、こういう無駄にマトメ系エントリーが多いのは
多分、推測するに、学生のころ自分が考えていたことをまとめたいが
ためだと思われる。
高校で映画部を発足させた者としては
映画が好きなのですが、
どうも、欧州やアジアのものよりアメリカの大味映画に
偏り気味。
うーん。


■番外 SMOKE

SMOKE
SMOKE

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おすすめ度の平均: 4.67

5 自然な憩いの場にともる優しさ
4 大人の映画、ゆっくりとした時間が流れます
4 世の中大切なのは煙のようなもの(SMOKEより)

なぜ番外かというと、
青春モノと言い切るには、あまりにも渋いので。
ただ、若者とオッサンの青春としては至宝。
ハーヴェイハイテルが良い演技をする。
彼が営む煙草屋で起こる物語など。
原作ってオースターだったっけ?
■番外 男たちの挽歌

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5 何も考えないで見てください
5 ウー監督の見事な手腕。
4 男の友情

これも純粋な意味での青春ではないので、番外。
でも、この男たちの生き様は、どう考えても春です。
不朽の名作。
かっこいいんですよ、タランティーノも影響受けた気がする。
ジョンウーの2丁拳銃の元祖がここに。
香港映画としては、最近の下記も捨てがたい。

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5 生憎だがオレは警察官だ。にしびれます。
5 待ちきれない!
5 ボックス仕様ならではの 重みがある三部作

■12位 摩天楼(ニューヨーク)はバラ色に

摩天楼(ニューヨーク)はバラ色に
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おすすめ度の平均: 4.5

5 やっぱりマイケルにはコメディが似合う!
4 サクセスストーリー

成り上がりものの映画は、少なくないが、
その中でも、一番の爽快感。
古いけど、古さを感じさせない。
日本版の現代ならば、「ギロッポンヒルズは、バラ色に」とか?
■11位 プリティ・イン・ピンク

プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角
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おすすめ度の平均: 5

5 これも80年代を代表する青春映画
5 モリー・リングウォルドの青春映画
5 何気なく心に残る映画

フェリスはある朝突然に
パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン (2005/10/21)
おすすめ度の平均: 5

5 人生楽しんだモン勝ち!

青春といえば、「 ジョン・ヒューズ」監督抜きに語れない。
一昔前の映画ではあるが、何年たっても変わらない青春のコアがそこにはある。
馬鹿で、恋に恋して、未来は無限で。
■10位 ショーシャンクの空に・パーフェクト ワールド

パーフェクト ワールド
パーフェクト ワールド

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ワーナー・ホーム・ビデオ (2005/11/18)
おすすめ度の平均: 5

5 脱獄囚と少年の逃亡劇

ショーシャンクの空に
ショーシャンクの空に

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ワーナー・ホーム・ビデオ (2006/01/27)

両方、青春映画かと問われれば、かなり難しい回答になる。
でも、どうしても捨てがたかった。
ということで、2つあわせ技で8位。
両方の映画とも似た時期だし
「泣ける映画は?」で、いつも上位にくる2つだし。
両方とも、泣けますなぁ。
■9位 シザーハンズ

シザーハンズ〈特別編〉
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (2005/11/12)
おすすめ度の平均: 5

5 バートン&デップの記念すべき初コラボレーション作にして、珠玉のラブ・ストーリー。
5 優しい気持ちになりたい時の定番ですよね
5 冬向け映画。。

青春といえば、恋愛も欠かせない。
恋愛といえば、古来より、死ぬほど映画は作られてきたわけだが。
古くだとローマの休日
最近だと、ラブ・アクチュアリー
日本だと、いま、会いにゆきます スタンダード・エディション
ラブコメだと、メリーに首ったけ
恋愛の女王だとプリティ・ウーマン
でも、個人的には
やはりシザーハンズを押したい。
てかジョニーデップが良いという話もある。
■8位 いまを生きる

いまを生きる
いまを生きる

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ジェネオン エンタテインメント (1999/01/22)
売り上げランキング: 22,773
おすすめ度の平均: 4.79

5 死せる詩人の会。
5 最高です!!!!
4 心にしみる映画

青春映画の王道中の王道。
絶対に欠かせない一作。
若きころのイーサンホークがいい演技をするのだ。
名言揃いだし、役者も粒揃い。
ロビンウィリアムスは神。
何度見ても、最後のシーンで鳥肌が立ってしまう。
■7位 岸和田少年愚連隊

岸和田少年愚連隊
岸和田少年愚連隊

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松竹 (2000/11/01)
売り上げランキング: 8,231
おすすめ度の平均: 4.4

3 ナイナイ
3 はくちの映画
5 参った。

岸和田びいきというわけではない。
これも、まっとうな青春映画。
しかも、99年だかのどっかのランキングで、邦画人気2位につけた気もする。
1位が後で出てくるKIDSRETURN。
若きころのナインティナインが主人公だが、
むしろ、吉本の芸人たちに注目。
雨上がりのミヤサゴが、ブレイクする前に出ている。
しかもいい演技しよる。
音楽も良い。
これのアメリカ版が下記(想像)。
ちなみに、リオのカーニバルの日本版がダンジリ祭り。
てかアウトサイダーは、マスト。

アウトサイダー
アウトサイダー

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ジェネオン エンタテインメント (2004/02/25)
売り上げランキング: 6,596
おすすめ度の平均: 4.57

3 あの人は今??・・・
5 星5つは、片手で選んだもの(銃)の間違い
5 永遠のマイベスト

■6位 レザボアドッグス

レザボア・ドッグス スペシャルエディション
ジェネオン エンタテインメント (2003/09/26)
売り上げランキング: 10,520
おすすめ度の平均: 4.64

4 やっぱりdtsは良いですね
5 待ちに待ったスペシャルエディション
4 与太話

これも青春映画か、といわれると難しいんだけど
やはりあのティムロスにおいては、青春ですよ。ええ。
ヤクザどもが主人公。
タランティーノのデビュー作。
役者が個性派揃い。
当時は無名だったティムロスがインディーズの雄として大活躍。
2回みないと解からない仕掛けもあり。
高校時代は、これに感銘を受けて
これをパスティーシュした映画を作成し発禁処分まっしぐら。
そして、タランティーノといえばパルプフィクション。
上記が個性派俳優なら、こっちは怪優揃い。
トラボルタ、ユマサーマン、タランティーノ自身、ハーベイカイテル、
サミュエルLジャクソンなどなどなど。
個人的に、映画ベスト1位は、10年間揺るがない。

パルプ・フィクション
パルプ・フィクション

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アミューズソフトエンタテインメント (2003/12/05)
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おすすめ度の平均: 4.58

5 英語の字幕がほしかった・・・
5 最高!!!
4 人によっては名作、人によっては駄作

蛇足で、
トラボルタの青春といえば下記。
かっこいいよなぁ。

サタデー・ナイト・フィーバー
パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン (2005/03/01)
売り上げランキング: 15,394
おすすめ度の平均: 5

5 六本木が懐かしい
5 ジョン・トラボルタの存在感

■5位 トレインスポッティング

トレインスポッティング 特別編
ジェネオン エンタテインメント (2002/02/22)
売り上げランキング: 8,341
おすすめ度の平均: 4.39

5 未来を選べ。
5 ダメな今を捨て、不安な未来に進む
4 まさに「ドラッグ映画」

これも青春映画の王道。
ジャンキーとセックスと音楽と。
映像よりも音楽などが評価された覚えが。
ユアンマクレガーは絶対ボウズのほうがかっこよい。
■4位 スタンド・バイ・ミ

スタンド・バイ・ミー コレクターズ・エディション
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント (2005/12/16)

まぁ、説明不要ですよね。
夏休みの友と同じレベルで、避けざる通過儀礼。
リバーフェニックスよ永遠に。
■3位 キッズ・リターン

キッズ・リターン
キッズ・リターン

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バンダイビジュアル (1999/06/25)
売り上げランキング: 8,666
おすすめ度の平均: 4.89

5 蒼い喪失感
5 それでもやっぱり見てしまう。
4 まだ何も始まっていない子供達

北野映画の中では、
1位2位を争う人気(だよね?)。
音楽がこれまた、久石ジョーの才能爆裂。
「もう俺たち終わりなのかなあ?」
「まだ始まっちゃいねえよ」(うろおぼえ)
■2位 グッド・ウィル・ハンティング

グッド・ウィル・ハンティング
松竹 (2004/11/25)
売り上げランキング: 730
おすすめ度の平均: 4.67

4 人を救えるのは人
5 今更だけど見といた方がいいです!
4 Humanism真骨頂

天才が主人公。
マッドデイモンがシナリオ監督。
で、アカデミー賞。
奴はすげえよ。ウィノラと付き合っていただけある。
ベンアフレックも、最高の演技。
アルマゲドンの演技を超えた(適当)。
そして、またもロビンウィリアムスが、鬼の演技をするわけだもし。
■1位 リアリティ・バイツ

リアリティ・バイツ
リアリティ・バイツ

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ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン (2006/04/01)

意外と知られていない映画だが、
ぶっちぎり青春映画。
しかもイーサンホークとウィノラですよ。
最強コンビですよ。
映像も、セリフも、音楽もイカス。
アメリカの語学の授業で
「この音楽が最高だ」と先生に言っていたら、
このサントラが授業の教科書になったという過去もあり。
「人生とは、貝殻の中身だ」
「チョコバーは俺に借りがある」
「皮肉の定義は?」
 などなど、セリフが秀逸。

好きな言葉

エントリーしまくりDAYです。
(今みたら今日だけで7エントリー!阿呆か俺は!)
まぁ、日曜日はネジを巻かないからねえ。
就職前の焦り(ないよ?)という無残な無意識があるのでしょうか?
わかりません。
本当のところは作業からの現実逃避という
見方が強いのだが。
(たった今は、ipodを修復中)


さて、好きな言葉というものは
誰しも、1つくらいはあるのではないだろうか。
あってしかるべきとは思わないけれど、
結果的に「在る」ことが多い。
個人的に、人生指針としているのは
永沢氏の
「やりたいことをやるのではなく、すべきことをするのが紳士だ」論。
で、座右の銘としたいのは
いつも引用するアランの
「悲観は感情に属し、楽観は意志に属する」という言葉。
他にも、人生の様々なケースで言葉は
わが身を助ける力を持つ。
例えば。
例えばであるが、
「非常に、ヘブィな状況」におかれた場合、
僕がいつもつぶやくのは
「It’s show time」という言葉だ。
「かなわんなー」と思える状況に陥った時、
あまりにも負荷が重いように感じられる時、
卑近に言えば「泣きたくなるような」状況で、
この言葉を、つぶやくようにしている。
いわば、「背水の陣」ではないけれど、
「良いという状況からかけ離れた時ほど、腕の見せ所」という
仮説の上に成り立つ。
つまり、
「しんどい時こそ、本領を発揮」的な何かしら。
まぁ、おまじないみたいなモノですが。
あとは、まぁ、再度、永沢さんに登場していただくならば
「自分に同情するな。下劣な人間のすることだ」
という鬼十速に勝るとも劣らないお言葉。
 ※蛇足だけど、ギッシングさんはこういうことも言ってます@ヘンリ・ライクロフトの私記。
自分を憐れむという贅沢がなければ、
人生なんていうものは耐えられない場合がかなりあると私は思う。

そして、「大好き」な言葉といえば、コレ。
「じゃましないで下さい。僕の仕事は歴史が評価する」
確かブランド論だかの本にさりげなく書かれていた一行。
物凄い深い言葉のようにも思えるのは、深読みしすぎなのかしら。
ただ、この言葉で思うのは
やはり、「人を否定」は、難しい側面を持っている、と思うのです。
たとえ、どんなことでも、どんな人でも、何が起こってさえも、
その人はそれなりの、そこにいたったプロセスがあるわけだし、
それに、そのことが「良い」か「悪い」かは、
判断する明確な基準は、存在し得ないわけです。
「歴史」という評価の中では。
もちろん、短期では、法という基準や、倫理という基準もあるけれどね。
でも、考えてみたまえよ。
ギリシアでの同性愛を。古来の近親相姦を。戦争の屍たちを。
 という感じ。
あと原田ライブラリをあせっていたら、
こんなのが出てきた。

自分の力ではどうにもならないことが1割。
どうにでもなることが1割。
どうでもいいことが8割

Quoteが謎だが自分のメモかな?
不明だが、気に入った。
パレートの法則にのっとっておる。
まぁ、ともあれ。
最後に、太宰治御仁の、この秀逸な言葉で。
あまりにも深い。深すぎる。

みんな同じことを言っている。