リーン・スタートアップを読んだ

昔ざっと読んだだけだったので、2度め

>いわゆるアーリーアダプター(earlyadopter)──製品をもっとも強く欲している顧客をみつけることだ。

まずは濃いユーザを見つけること

>価値仮説と成長仮説はいずれもスタートアップが必ず直面する最重要の要となる問いだ

2つを抑える必要

スタートアップ・ウェイを読んだ

>こういう中途半端はやめ、先進企業の中核を担う原理にアントレプレナーシップをすえよう。「スタートアップDNA」を専任で保護する者を置く──次世代のイノベーションに投資しつづけられるように、組織にアントレプレナーの意識を吹き込み、手法を広げていく責任者を置くの

> ここに難しさがもうひとつある。アントレプレナーは「単なる一機能」ではなく、他の機能がもっと効率的になるよう支援し、背中を押すものなの

アントレプレナーを役職として社内におくべし

>「守るべきルールは、顧客からフィードバックを得ること、そして、できるだけ早くそうすること、です。その上で実験し、仮説を立てては検証するをくり返すわけです。試験チームにはこういう訓練を施してきたのですが、これ以上、普遍的に適用できることはありませ

顧客の声の重要性

> つまり、ディッカーソンは、グーグル時代の経験から有効だとわかっている方法──みなさんもご存じの方法──を取ろうとした。関係者を一カ所に

関係者は1箇所に集めて議論すべし

>他部門との調整で難しい問題に直面したとき、幹部に助けを求められるようにしておかなければならない。このような後見人となる幹部がいないと、少なくとも膨大な時間が無駄になるし、最悪の場合には社内スタートアップが死んでしまう。他部門に説明したり、批判をかわしたり、謝ったりすることに貴重な資源を費やさざるをえなくなるの

新規事業には幹部のバックアップが欠かせない

> リーン・スタートアップのムーブメントで一番有名なアドバイスをひとつ上げろと言われたら、なるべく早い段階からなるべく頻繁に顧客にかかわってもらえ、だと思う。スティーブン・ブランクの「外に出ろ」

人にあえ

>こまで来れば、この「買収」や「IPO」を活用し、成功と直結する形で社内スタートアップの株を用意することも夢ではない。短期の中間目標に対するボーナスという形ではなく(世の中、こういうボーナスばかりなのは残念なことだ)、長期的なパフォーマンスに連動する本物の株を用意するのだ。  これはあまりに過激だと思う組織が多いだろう。だから、あくまで挑発として書くにとどめたい。だが、そういう組織を後世に残したいと考える次世代の創業者なら、のるかそるかのアントレプレナーシップでなければ得られない集中、成長、そして報酬を優秀な社員にも体験してもらいたいと考えるはず

報酬としての株の重要性

友だちの数で寿命はきまる 人との「つながり」が最高の健康法を読んだ

> 健康診断に寿命を延ばす効果が果たしてあるのか、それともないのかという研究は繰り返し行われています。でも、真面目に健診に行っている人には申し訳ないのですが、現在では期待しているほどの効果がないというのが結論になっています
>「人びとはビタミンやサプリが無害、あるいは有益だと考えています。しかし現実には、サプリは身体に害を起こすこともあるのです。

まじっすか

>高いサプリを買う必要はなく、ドラッグストアで普通に売られている、マルチビタミンを毎日摂るだけでいい。

マルチビタミンかった

> このように世界は6人ほどの隔たりでスモール・ネットワークを作っているのですが、前述のクリスタキス教授の研究によると「3次の隔たり」までは感情と行動が影響するという事実が知られています。ある人が怒ったら、怒った負のエネルギーは「3次の隔たり」にいる人にまで伝播するの

怒こりやすい人は近くにると影響される

> デール・カーネギーという自己啓発の巨人がいますが、彼はロングセラーを続けている名著『人を動かす』の中で8ページほどを割いて、いかに笑顔を作るかという点に触れてい

えがおの価値

>それはコールセンターに所属しているメンバー個人の能力やそれを束ねるマネージャーのリーダーシップという要因ではまったく説明できませんでした。そこで生産性の違いに影響する要因を調べたところ、結局は雑談の多さで説明できるということがはっきりわかったのです。具体的にはコーヒーブレークの時間を揃え、コミュニケーションを促すこと
>もう一つハーバードへの留学で気づいたのが、自然とまわりに人の輪ができる魅力的なタイプは成功談よりも失敗談をよく話すということ。バラ色の道を歩いてきた人よりも、イバラの道で失敗の連続だった人の話の方が共感を生みやすいの

雑談の価値。あと自己開示の重要性(失敗談

>この呼吸法を実践していると、息を吐いている時間が長くなりますから、体内に二酸化炭素が溜まってきます。脳内にも二酸化炭素が溜まるようになると、脳内では幸せな気分をもたらす神経伝達物質であるセロトニンの分泌が増えてきます。また、脳の前頭前野が活性化するため、物事をより客観的に見ることができるようになり、相手を思いやる気持ちが生まれやすくなるの

ヨガの科学的な分析

>一つ目の方法は集中力を高める「フォーカスト・アテンション」です。日本では「止瞑想」といいます。たとえば、暗くした部屋に火をつけたキャンドルを立てて、深くリズミカルな呼吸をしながら揺らめく炎だけをじっと見つめるのです。そうするとリラックスしているのに、集中力が高まっているという状態を作ることができます。  私自身も瞑想を実践していますが、このフォーカスト・アテンションを 10 分間ほどやってから仕事に移ると、仕事の能率が非常に高まり

やったことない。

> 日本と同じように高齢化が問題になっているイギリスではある取り組みが注目されています。それは「感謝の訪問(Gratitude Visit)」

> その僧侶が行っていたのは、恵まれない人びとに寄り添う共感の瞑想(「 姿勢、呼吸、心を順番に整える。」参照)でした。この瞑想を行っているとき、脳をfMRIで調べると幸福感を高めるセロトニンを分泌する部位の活性度がマックスになったことがわかったのです。「つながり」で得られる幸福感の本質もおそらく「思いやり」なの

思いやりが人を幸せにする

DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルールを読んだ

教えてもらった本。良い本でした

 

>人生最後の日に、満足のいく経験に満ちた人生を送れなかったと気づいたときの後悔がどれほど大きなものか、想像してみてほしい。テレビドラマ『ダウントン・アビー』の執事、カーソンはこのことを見事に表現している。 「人生でしなければならない一番大切な仕事は、思い出づくりです。最後に残るのは、結局それだけなのですから」

人生で一番大切な仕事は思い出づくり

>経験も同じだ。時間や金をかけて何かを経験するのは、その瞬間を楽しむためだけではない。経験は私たちに、尽きることのない「配当」を与えてくれる。 それが、ルール1でも触れた「記憶の配当」
もちろん、老後の備えは必要だ。 だが、老後で何より価値が高まるのは思い出だ。 だから私はあなたに、できるだけ早く経験に十分な投資をしてほしいと考えている。 記憶の配当について考え始めると、「善は急げ」だということがよくわかるようになる。経験への投資が早ければ早いほど、記憶の配当はたくさん手に入る。

思い出は配当。しかも福利計算

>記憶の配当を多く得る方法を積極的に考えてみよう。経験をしている最中にたくさん写真を撮る、その経験を一緒にした人たちとの再会を計画してみる、動画やフォトアルバムを編集してみるなんてどうだろ

確かに。

これは単なる私自身の経験則や持論に留まらない。心理学の研究もこれを裏付けている。 時間をつくるために金を払う人は、 収入に関係なく、人生の満足度を高めることがわかっている

時間のためにお金を使うことの重要性

>だが意外にも、 もうじき失われてしまう何かについて考えると、人の幸福度は高まることがある。 そのことをよく表す、大学一年生を被験者にした心理学の実験がある。〜 その結果、何が起こったか? 30 日後に引っ越すことを想像したグループの学生は、そうでない学生に比べ、幸福度が上がっていた。特別な何かをするにせよ、いつもと同じことをより楽しもうとするにせよ、残された時間が少ないと想像するだけで、学生たちは充実した時間を過ごせたのだ。 この実験から学べるのは、 人は終わりを意識すると、その時間を最大限に活用しようとする意欲が高まる ということ

残り時間を考えることの重要性

>2つ目は、 行動を取らないことへのリスクを過小評価すべきではない ということだ。大胆な行動を取らず、同じ場所に留まれば、安全に思えるだろう。だが、それによって何かを失っている可能性にも目を向けるべきだ。 安全な道は歩めるかもしれないが、行動して得られるはずだった経験値を失っている可能性もある。たとえば行動によって1万ポイントの経験値を得られたのに、リスクを避けたために7000ポイントしか得られていないかもしれない。その場合、人生の満足度が 30%減ることにDIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール

しなかったこのリスクは思ってるより大きい

 

 

 

最高の脳で働く方法 の読書感想文

よんだ。めちゃ面白かった。メモ

> 頭の中の舞台は限りあるリソースであり、無駄にしてはならない。
> 必要のないときにはいっさい考えないこと。対応がどうしても必要でない限り、あるいは必要になるまでは、急を要さない作業に注意を払わない態度を貫くことだ。

よく言われるように脳のリソースは有限使う先を絞る必要がある

> 複数のアイデアを覚えておこうとすると、記憶力が低下し始める。
> ロンドン大学の研究によると、携帯電話で常にメールやメッセージを送受信していると、知能指数(IQ)が平均10ポイント低下(女性では5ポイント、男性では15ポイント低下)するという。
> 一度に集中して行うことができる意識的な作業は一つだけである。

Liheflkacs系でもいわれるけど、頭の中はシンプルにしておくこと。平行仕事は空く

> 別の研究は、現代のオフィスワーカーは平均11分で集中が途切れてしまうことを明らかにした。いったん集中が途切れた後、元の作業に完全に戻るまでには25分もかかるという。

SNSとかは業務中はシャットダウンしたい

> ある研究によると、人が一つのことを集中して考える時間は、平均してわずか10秒であり、すぐに別のことに思考が移ってしまうという。

これはそうなんだ。もう少し長い気もするけど。

> 付き合いはじめたばかりの恋人たちは「我を忘れ」、その場の勢いでいろいろとあきれたことをしがちだ。ある研究によると、付き合い始めの恋人たちの脳は、コカインを摂取した人の脳と共通点が多いという。

恋愛しはじめの感情は信用してはならない

> ポジティブ心理学の父と呼ばれるマーティン・セリグマンは、フロー状態を、快楽の幸福(美味しい食事や高級ワインから得られる喜び)よりも重要な、人としての幸福の3つの主な原動力の一つに位置づけている。彼によれば、フローは自分の「「強み」、つまり磨きをかけて身につけた振る舞いを生かすことにも関わるとみられる

フローは快楽

> 残る6割のケースでは、インサイト体験が起きているという。インサイト体験の特徴は、答えに至るまでの論理的な流れがなく、答えが突然「わかる」ことだ。
> インサイトに関するこうした知見から、創造性の向上に役立つとみられる方法が導き出される。無意識の脳に問題を解決させるという方法だ。(シャワーとか

無意識の自分の脳を信じる

> 幸福感が増すとインサイトが生じる可能性が高まり、不安が増せばその可能性が下がる。これは、かすかな信号を察知する能力と関係している。不安なときは、ベースとなる活性度が高く、全体的に電気活動が活発なため、かすかな信号を察知するのが難しくなる。ノイズが多すぎて、信号がよく聞こえなくなるから

幸せな人の方が決断力がある

> その後、各参加者は5分時間を与えられて、お互いにこのモデルを使って実際のビジネス課題の解決に取り組んだ。参加者が取り組んだ課題のうちの75パーセントが、わずか5分の会話で解決された。

会話の価値

> マインドフルネスの練習によって、うつ病の再発率が75パーセント低下することが明らかにされた
> マインドフルネス・トレーニングを実施した被験者グループは、唾液試料に基づく免疫数値が平均50パーセント近く高くなった。

すごい。最近、瞑想してます。

> たとえば、間近に迫ったストレスのたまるイベントが気になって物語回路が興奮状態にあるとき、深呼吸をして今この瞬間に集中することが、興奮を静めるのに効果的な理由を説明している。その瞬間、五感すべてが「活性化する」からだ
> 私と妻は、子どもと夕食をとるときに、食べ始める前の10秒間だけ、呼吸3回分静かに意識を集中させる決まりをつくった。そのおかげで、夕食をより美味しく感じられる

深呼吸の重要性

> ファーブの実験において、瞑想習慣のある人など、物語と直接経験の回路を意識する練習を常にしている人たちは、2つの回路をより明確に区別していた。こうした人たちは常に今どちらの回路を使っているかを把握し、回路を容易に切り替えることができた。一方、これらの回路を意識する練習をしたことがない人たちは、無意識のうちに物語回路をとる傾向にあった。
> こうして注意を切り替えるとき、あなたは脳の機能を変えており、それによって脳の働き方に長期的な影響をもたらせる可能性がある(その仕組みの専門的側面については、後のシーンで取り上げる)。

意識の切り替えの重要性

> 意識的プロセスに割くリソースが不十分なとき、脳は「自動操縦」モードになり、深く根付いた機能や、最近の出来事などの客席最前列に近いアイデアに頼るようになる。
> 成功しているエグゼクティブの大半が、大脳辺縁系が興奮した状態でも冷静でいる能力を身につけている。
> 彼らは、自分の車がスリップしかけていると気づいたときの恐怖体験を言葉で言い表せる上級ドライバーに似ている。スリップしている間、その言葉を即座に想起できるため、パニックが和らぐのだ。

脳のリソースの関心先のコントロールの可能性。焦ってる時こそ、冷静に

> 興奮を和らげるには、情動に関する長い対話ではなく、短い象徴的な言葉でラベリングを行う必要がある
>否定や怒りなど、変革の最中に生じる情動や段階を言葉で説明することで脅威反応を和らげる効果がある


自分の感情をラベリングするだけで冷静になれる

> 人が一度に意識的に注意を払うことができる環境信号は約40種類だという。無意識の場合、この数は200万を超える。

すごい。第六感の正体

> 回避もコントロールもできないストレスは破壊的な影響をもたらし得るが、同じストレスであっても回避可能だと感じることができれば、その影響は大幅に軽減される。

ストレスの可視化によるコスト削減

> 上級幹部は多大なストレスにさらされているといわれており、この結果は直観的にはピンとこない。だが、選択権があるという認識は、食習慣などの要因よりも健康にとって重要とみられる。何らかの方法でストレスを経験することを選んでいるほうが、選択権や自己コントロール感を持てないままストレスを経験するよりも、受けるストレスが少ない。

選択肢があることが重要

> 「心理学の文献に、下半身まひになった人も宝くじを当てた人も、6カ月後には、同じくらいの幸福度になっていることを明らかにした有名な研究結果が紹介されている。

めちゃめちゃ面白い。人は幸せ不幸せに順応する


>私たちの情動反応は、結局は世界に対する自分の評価から生じており、自分の評価を変えることがができれば、情動反応が変わる」とオクスナーは説明する。

ヨガの話にも近い

> 「情動反応が基本的には周りの世界の解釈や評価から生じ、私たちがこの評価を変えることができるなら、変えようと努力しなければなりません。ある程度の努力をしないのは、むしろ無責任です」

自己のコントロールは責任

> 私の考えでは、再評価はメンタルプロセスを観察する能力と並ぶ、人生の成功に不可欠な最重要スキルだ。私が再評価と、教育や社会全体におけるその役割について質えん問したとき、グロスはもっと感情をあらわにしてこう述べた。「この知識は早い段階から頻繁に教えられるべきだと思います。飲み水にさえ含まれるべきです

自分の認識を疑い、ものごとを再評価することの価値

> この質問に答える前に、私は一呼吸置いてしばらく思案しなければならなかった。研究によれば、人生をやや楽観的にとらえている人たちは実際に一番幸せとみられる。
> 幸福な人々は、より幅広いデータを知覚し、より多くの問題を解決し、ある状況で取るべき行動について新しいアイデアを多く思いつくという
> 常に、物事が少しずつ好転していることに注目するよう心がければ、たとえ反証があっても、適度なドーパミンレベルを維持するのに役立つ。
> ポジティブな精神状態を保つために、ささいな方法であっても繰り返し期待をコントロールする方法を見つける。

楽観主義は幸せ。そしてそれは努力で作れる。たとえば、少しの差を評価するとか、見方をかえるとか

> 脳にわかるのは、脳内で把握したことだけである」。世界に関する解釈がすべて脳による解釈、結局は自分の解釈にすぎないと認識すれば、あらゆる瞬間にどの解釈を用いるかを選べるというのは理にかなっている。
> 自律性と自己コントロール感も、脳にとっての一次的報酬または一次的脅威である。◦再評価は、高まった興奮を静めるのに有効な方法である。◦再評価を頻繁に行う人ほど、幸せな人生を送っているとみられる。


現実をかえるのではなく、現実の理解をかえる

> ユーモアも再評価の一形態である。私の知り合いの元企業CEOのジョン・ケースには、ミーティングで人が緊張しているときによく使うフレーズがあった。「お得な自動車保険を契約したところだと言いましたっけ?」。前後関係を無視したこのコメントは、人を笑わせ、相手の見方を深刻なものから愉快なものに、つまり回避から接近へと変えた。困難な状況を笑い飛ばすことによってどれほど選択肢が見えやすくなるか、あなたも気づいたことがあるはずだ
> 上司の笑顔を見ると、あなたの脳はその笑顔のまねを始めてあなたも笑顔になり、上司はそれに対してさらにほほ笑み返す。これはミラーリング機能によってそれぞれの人が相手の笑顔の度合いを増していく上向きの好循環である。
> 握手したり、名前を呼び合ったり、天気でも交通状況でも共通の話題で会話したりすると、オキシトシンの放出を促して親近感を増すことができる。

雑談の可能性

> 空腹と仲間外れは、同じネットワークを使って同様の脅威や痛みの反応を引き起こすのだ
> 孤独が脳卒中と心臓病による死亡リスクを著しく高めることが、この調査で明らかになった。カチョッポは調査データを分析するなかで、孤独が社会一般の認識よりもはるかに重大な問題である可能性に気づいた。
> 誰かを敵だと感じると、脳のあらゆる機能が変化する。敵とみなした相手と接するときは、自分の経験を処理するときとは違う脳部位を使う。ある研究によれば、競争相手と認識した人には共感しなくなるという。共感が少ないとオキシトシンの分泌も減り、心地よい協力の感覚も全体的に減ってしまう。

仲間はずれの恐怖

> 人を幸せにするのは、社会的つながりの質と量である。

これ最近よく効く。

> 味方がまわりにいると、声を出す機会もあるため脳を変えるのにも役立つ。実験は学んでいることを声に出すと学習とその学びを他の応用に応用する機会が高まることがわかった。アイデアを他の人に話しすると、自分で考えるだけよりも記憶能力、言語領域、運動チュウチュウといった多くの脳の部分が活性化する。これは活性化拡散という機能である。それにより後から思い出させやすくなる


アイデアを話すると価値が大きい

>会的つながりの質と量を高めること(当然、一定の限度はあるが)で、何よりも周囲に敵が少なく味方が多いと感じる従業員が増えるため、生産性が向上する可能性が高い

繋がりが増えると、生産性があがる。これ、リモートワークの課題

>だが、不公平感が空腹よりも対処しにくいことを指摘する研究は増えている。
>公平な提案を受けると、信頼感と連帯感の自己評価が高まることが研究で明らかにされている。
>『ハーバード・ビジネス・レビュー』に掲載された企業リストラに関する組織研究によると、公平に意思決定が行われたと従業員が理解したときは、人員削減の影響が劇的に抑えられたという。

不公平は想定しているよりも大きな問題

>つまり、自分の時間やリソースを分け合ったりお金を寄付したりすると、公平感が高まるだけでなく、贈り物を受け取るよりもいい気分が味わえるのだ。

人をサポートすることの価値

>ステータスの高まりを感じると金銭よりも大きい報酬の感覚が得られ、ステータスの低下を感じると命が危険にさらされているように思える。

ステータスが人の与える影響ってかなりある

>解決策に注目するには、時折演出家を働かせて、問題に注意が向くのを拒み、脳を
行きたがらない方向にそっと誘導する必要がある。
問題が起きたら、問題にとらわれるのでなくて、少し大きな視点からものごとをみる

>助言が非効率であるにもかかわらず、人が性急に解決策を助言するのは、相手が自力でアイデアを思いつくまで待つのは骨が折れるからだ。

人に答えを教えてはいけない

>他者の問題解決を助けるときに最もよく使われる方法の一つが、何をすべきか、あるいは何をすべきでないかを助言することだが、こうした助言にほとんど効果がないことをオールソンは明らかにした。

めちゃちゃ面白い

>細部に踏み込まずに、相手の内側にあるかすかなアイデアに意識を集中するよう促し、自らの思考について考える手助けをする。
>活性化させたい回路に相手の注意を向けるような、解決志向の質問を使う。


人をサポートする時は上記のようなスタンスで

>「集中が力を生み出す」とジェフは会うたびに繰り返し語る。
>「観察という行為は、それ自体が物質界に違いをもたらす」とシュウォーツは説明する。 
>たとえば、新しい言語を学ぶのはそれほど難しくないと。ただし、それは新しい回路をつくるために、今使っている言語に注意を向けるのをやめられれれば
>刺激に十分な注意を向ければ、脳をすぐに変えることができるらしい。ただ、注意を1カ所にじっと向けたままにしておくのは簡単ではない。

集中したりマインドをフォーカスすることの価値。

sonyのα7 RⅡをWebカメラに設定

昨今、在宅勤務になりまして。zoomやgoogle meets(hang out)でのミーティングが増えました。すると、気になるのが、画質。どうしても粗い。もちろん自分の顔なんて人さまに見せるものでもないですし、できれば隠したいものの、とはいえ、いつなんどきみせたいシチュエーションがでてくるかもしれません。そこで、今回は一眼レフを、Webカメラにしました

カメラは、SONYのα7 RⅡですが、α7全部、似たような設定で対応可能だと思います。方法は2つあります

1.ソフトウェアで対応させるもの(追加購入なし)

2.ビデオキャプチャーボードで見せるもの(追加購入あり)

1はソフトウェアを使って、Webカメラに設定する方法です。具体的には、以下

  • SONY Imaging Edge Desktop Remote(純正の最初から入ってたソフト)。カメラの中身を表示するのに利用
  • OBS / OBSのプラグイン(OBS-VertualCam)。Remoteで表示した画面を取り込んで、外部カメラとして認識させるのに利用。それによって、zoomなどの設定で、このカメラ設定ができるようです

私の場合、上記だとタイムラグがでるようでイマイチでした。そのため、2の方法で実施しました。なお、OSはmacbookです

ビデオキャプチャボードで実現する方法

  • ビデオキャプチャーボード 。以下を購入。定番のようです
  • USB3.0を直接させるような、ドック。ビデオキャプチャからのUSB3.0をMacのUSB0-Cを変換させるためのドックです
  • HDMIマイクロとHDMIケーブル。カメラはHDMIマイクロなので、ビデオキャプチャボードに接続するためのケーブルとして利用。以下を購入

あとは、カメラとビデオキャプチャボードをつないで、ビデオキャプチャボードについていたケーブルで、USBドッグに繋げば完了。ドライバなしで、zoomのカメラで、上記を選べるようになります。Miraboxという名前です。

ただ、最初は表示されなかったので再起動はした方がいいかも。カメラには、ミニ三脚があると良さげ。レンズは以下を利用。単焦点の方がいいという話もありますが、少なくとも35mmくらいが良さそう。あと、電源は、直接カメラに接続させる純正ツールがあった方がいいと思います。

できればipadにつないでやりたいのだけど、iOSには対応していないようです。

サーチ・インサイド・ユアセルフを読んだ

サーチ・インサイド・ユアセルフ――仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法
チャディー・メン・タン ダニエル・ゴールマン(序文)
英治出版 (2016-05-17)
売り上げランキング: 3,559

Webで紹介されていた読んだ。だいぶ前に話題になってたような気がするけど、その時は「インサイドはサーチされたくないな」と思って読まなかった本。めっちゃ良かった。

ひとつ間違うとトンデモ系の本だけど、多少割り引いて読むとしても、あの合理主義的Googleも取り入れているということの説得力すごい。最近、マインドフルネスが流行ってるけどその源流の一冊ではないかしら。

>、脳の中の幸せの度合いを測定する方法がある。左の前頭前野と右の前頭前野の特定領域で活性化の度合いを比べればいい。左の前頭前野の活性化の度合いが相対的に高い人ほど、喜びや熱意、活力といったポジティブな情動を多く報告する

⇒ほんとかな?と思って、ざっとぐぐったら「吻側前部帯状回」というところらしい。面白い。幸せは測定できる

>マチウは、「マイクロエクスプレッション(微表情)」と呼ばれる、情動を瞬間的に表す顔の表情を感知する達人であることもわかった

⇒空気読む力の人は、表情を分析する力が高い

>さまざまな研究によって立証されているとおり、優秀さの要因としては純粋な知性や専門知識よりも情動面での能力のほうが二倍も重要だ

⇒この「2倍」という数字が面白い。データででてるんだ?

>卓越したリーダーを際立たせる能力の八〇~一〇〇パーセントを情動面での能力が占めるそうだ(

⇒マネージメントと管理職は違うにせよ、8割以上って、そこまで大半なのかしら。マネージメントに関しては以下のような話もあった

>管理職の成功を説明できる数々の要因を研究者たちが調べた。すると、管理職の上位四分の一と下位四分の一をはっきり分ける要因がひとつ、ただひとつだけあった……その唯一の要因とは、愛情──人を愛することと人から愛されたいという願望の両方──での得点の高さだった。

>マチウの経験では、幸せはトレーニングで身につけることのできる技能だ

⇒最近、幸せ科学系の本が多いけど、これはある程度、本当のようでR

>瞑想修行に長い時間をかけてきた達人ほど、扁桃体の活性の度合いは低かった。

⇒扁桃体は脅威をみつける部分。いわば、瞑想したら怖さが低減するとか。

>被験者たちが一〇枚めくったころに赤の組に対してストレス反応を起こし始めることを発見した。これは、赤の組はどうも良くないという気がすることを口に出せる四〇枚も前だ。さらに重要なことがある。手のひらに汗がにじんでくる、ちょうどそのころ、被験者の行動にも変化が現れだした。彼らはしだいに青の組を選び始めたのだ(18)。

⇒ここがめちゃめちゃおもしろかった。人間は自分が知覚する前に、なにか脅威を意識下で認識しているという話。

>注意とメタ注意の両方が強くなると、おもしろいことが起こる。心がしだいに集中し、安定するけれど、リラックスした形でそうなるのだ。

⇒瞑想のテクニック論とその効果

>幸せなのは心の基本設定状態だからだ、と。心は穏やかで明瞭になると、基本設定に戻る。

⇒ここも面白かった。脳は特定のインプットや偏りがない場合、幸せモードになる。

>平均的な実績をもつ人はたいてい、能力全般の査定で自分の長所を過大評価するのに対して、優れた実績をもつ人の場合、それは稀で、彼らはどちらかと言えば、過小評価しがちだった。自分に対して高い基準を課している証拠だろう(

⇒ほー

>思考や情動が湧き起こるのを防ぐことは不可能だということで意見が一致したという。

⇒ダライ・ラマ氏の発見。つまり脳をからっぽにするのは不可能。

>ひとつのネガティブな経験を乗り越えるにはポジティブな経験が三つ必要であることを発見した

⇒これはどこかでも読んだ

>人間の公平感はけっして見くびってはならないという教訓が得られる。その感覚は圧倒的であり、公平性のためには自分の利益を犠牲にすることさえよくあるのだ

面白いなー

見田 宗介氏の現代社会はどこに向かうかを読んだ

めちゃめちゃおもしろかった。東大の卒業式の告辞で引用されて気になって読んだ。東京大学名誉教授の本。近代とこれからをデータ(というには少し弱いけど)を元に分析した本

以下、引用

>「現代社会」の種々の矛盾に満ちた現象は、後に見るように、「高度成長」をなお追求しつづける慣性の力線と、安定平衡期に軟着陸しようとする力線との、拮抗するダイナミズムの種々層として統一的に把握することができる

⇒これは昭和の時代にあった「高度経済」の幻想(日本はこれからも成長できる)を今も引き続き持っている人と、リアル(現実的には成長要素は限られている)の拮抗を看破している素晴らしい一文。先日「安倍首相がよくない」という人は「本来ならばもっと日本は成長できたはずなのにできていない現実を非難しているが、その前提である『もっと成長できたはず』というのが幻想に過ぎない」という論調をみかけたことがあって、それに重なって、「なるほどなー」と思った。

>「軸の時代」の大胆な思考の冒険者たちが、世界の「無限」という真実にたじろぐことなく立ち向かって次の局面の思想とシステムを構築していったことと同じに、今人間はもういちど世界の「有限」という真実にたじろぐことなく立ち向かい、新しい局面を生きる思想とシステムを構築してゆかねばならない。

⇒近代が「世界は広い」という前提で、それを解き明かしていった(哲学とか経済学)。しかし、今は、「無限」というのは嘘で、環境であれ、成長であれ、フロンティアであれが限定的であるという前提に物事を考えないといけないという言葉を「たじろくことなく立ち向かい」と表現してるのがかっこE

>経済競争の強迫から解放された人類は、アートと文学と思想と科学の限りなく自由な創造と、友情と愛と子どもたちとの交歓と自然との交感の限りなく豊饒な感動とを、追求し、展開し、享受しつづけるだろう。

⇒上記の通り「経済成長はかならずも正しい未来ではない」と考えると、暗澹たる気持ちになるけれど、そうではなく「経済成長が善である」という前提さえも考え直して、「経済にとらわれない生き方を模索しないといけない」という話。その後、同じ意味合いで、以下のような文章も

>経済ということでいえば縮小であるが、人間の幸福ということでいえば、経済に依存しない幸福の領域の拡大ということである。

>これらの信や行動がこのまま長期的に増大しつづけるものかどうかは分からないが(たとえば「奇跡を信じる」は二〇〇八年に36%と大きく増大した後で、いくらか減少している)、それは少なくとも近代合理主義の示す世界像の絶対性のゆらぎを示すものであるように思える。

⇒1997年と2013年で「あの世を信じる人は16pt増えている(5%⇒21%)」「奇跡を信じる人は11ptアップ」「お守りなどの力を信じる人は17ptアップ」など、現代になり、いろいろなものが科学で解明されている今なのに、逆に「解明されていないもの」を信じる人が増えているというデータに対する示唆。おもしろーい

>西ヨーロッパ、北ヨーロッパを中心とする高度産業社会において、経済成長を完了した「高原期」に入った最初の三〇年位の間に、青年たちの幸福感は明確にかつ大幅に増大している。

⇒上記に関するけど、経済成長がとまったのにもかかわらず幸せな人は増えているというデータ。経済成長が必ずしも、幸福度と相関しないという話。おもしろーい

アントフィナンシャルを読んだ

アリペイの本。ジャックマーの闘争の歴史としてもめちゃめちゃおもしろかった

アントフィナンシャル――1匹のアリがつくる新金融エコシステム
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以下、引用

>アリペイの報告に対し、人民銀行はいかなるフィードバックも行わなかったが、アリペイは報告書の提出をやめなかった。
⇒国にアリペイを認めてもらうために、勝手に報告書を送りまくった話

>システム崩壊まで残り4秒というところで、すべてのエンジニアがコードの最後の1行を打ち込み終えた。
>体調を崩しても前線から退かず、以前なら半月がかりで完成させていたプログラムを1、2日で形にしてい
⇒もはや戦争の記述を読んでいるような白熱感

>「今後競争にさらされたとしても、決して附和雷同してはなりません。他人には他人の考えがあり、ビジョンを実現するための道筋がある。他人のビジョンはわれわれとは違います。私たちは自分の道を着実に進むことに集中すべきであり、オンリーワンになり、独自の価値を創り出すことが最も重要なのです」。
⇒競合に対するジャックマーの方針発表。

>カスタマーサービスのストレスが20%低減され、取引量が短期的に70%も増えたことは売り手を驚かせた。
⇒ECに「返品送料保険」をつけたことの効果

>ゆえに、保険会社のデータ面の弱点を補うことができるのだ。
⇒インターネットでユーザのいろいろなデータをとれるようになり、いままで保険会社ができなかった細かいリスク算出ができるようになったという話

がん保険について読んだ

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文藝春秋 (2013-01-25)
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このあいだのSXSWに参加した時に「がんになった子供のためのロボット(アフラック)」を見た時に、「がんを勉強しよう」と思い立って本を読んだ。

※なぜなら日本人の死亡理由の1位は癌だから

保険に関して知らないことが多かったので、学び多し。特にデータを軸に説明されているのがわかりやすい。

>がんによって死亡する「確率」が高まったわけではない

⇒昨今、保険会社が言う「がんによる死亡は年々増加」に対するコピーへの反論。

これは高年齢の人が増えるに伴い、癌は高年齢と相関があるので、結果的に絶対数として癌の死亡が大きくなっているというだけの話。癌の死亡確率があがったわけではない

>まず、 30 歳の人が 10 年間でがんに罹患する確率は、男性0·5%、女性1%、40歳になると、10年間の罹患率は男性が2%、女性が3%。50歳からは男女ともに5%、60歳では男性が14%、女性が8%と急速に確率が高まる。70歳では男性が26%、女性が12%というから、かなりの人ががんに罹ることが分かる。

⇒自分が40歳男性だとすると、今後10年で癌になる可能性は2%。高くはないが、無視できる数字ではない。年間で負傷者を生む交通事故を起こす確率が0.7%なので、それよりは多い。

>がん治療費用は意外とかからない  以上、公的な医療保険制度

⇒「癌の治療にどれくらいかかると思う?」と聞いた場合、癌を経験した人とそうでない人の場合、経験したことない人の方が高くみつもったという話。実際は100万円以下のケースが多い

>保険とは「発生確率が低いが、起こるとダメージが大きい偶然の事故」に備えるために、大勢の人で少しずつ保険料を出し合うものである。したがって高齢になってから通常発生すると考えられる医療費(小さな医療リスクに備えるもの)は、一義的には誰しもが自分で備えるべき性質のもの

⇒岩瀬さんの保険哲学。