初めて日焼け止めを塗った日

今日、初めて日焼け止めを塗った

正確にいえば、海やリゾートにいった時は塗ったことはある。しかし、日常で日焼け止めを塗るのは初めてだ

30を越えると色々気にしないといけないことが増える、と日焼け止めをシャワーで洗い流しながら独りごちる

「年を取ると若い時より考えなければいけないことは減るけれど、しなくてはいけないことは増える」というフレーズを思いついた。シャワーを浴びながら

それが正解かどうかよりも、思考実験としてその仮説を検証する

若いうちは可能性がたくさんある。ゆえに、いろいろなことに悩む。しかし、その選択肢は自由だから、すべき義務は少ない、というロジックを立てれば、上記の仮説は成り立つかもしれない。

具体的にいえば、高校生の僕は日焼けなんて気にしていなかった。自分がシミを考える日がくるなんて露だに考えなかったし、そもそもシミなんて怖くもなかった。太陽が大好きだった

その時の彼にすれば、日焼けをしても無敵の自分がいれば、日焼けを恐れない自分もいて、あるいは、日焼けを考えない自分というポジションを取ることができた

しかし今や、日焼けを気にしないと数年後にはシミを反省することはありありと想像できる。ゆえに、僕は他の自分を想像しない

同時に、その道を歩むという選択肢を選んだ以上、すべきことは明解である

いわば、大江健三郎氏が、「問題が特定できれば、解はでるのです」と看破した如く、課題がきまれば、その問題はすでに役目をほぼ終えている。

人生とは問題や課題を見つけることが非常に重要なのである

仕事やキャリアパスでも同じ話を聞いたことがある。若い内は自分のキャリアパスは無限にある。ただ、年を取るとそのキャリアパスは限定されてくる

たとえば起業家が公務員になるケースは珍しいし、弁護士がプログラマーに転身することはあまりない

で、そうやって人は人生のキャリアパスが狭まっていく。しかし、これは悲しい話ではない。ある点までそれが狭まっていけば、その先は逆に選択肢は増えていく

つまりその自分が限定されたキャリアの中で出来ることは、また別のレイヤーで増えていくのだ

たとえば、弁護士でも企業弁護士か国の弁護士か、あるいは独立かどこかの事務所で戦うか、あるいは民事の中でも専門性はでてくる。

つまり、あるポジションが固まるまでは、見えなかったそのポジションにおける縦の選択肢は、そこに立ち止まることで開けてくるようになる

いわば砂時計をイメージしてみればわかりやすい。最初は底からスタートする。横幅は広い。しかし、中間地点まで成長すると、砂時計のくびれで横幅は狭くなる。しかし、そこを越えれば、また横幅は広くなっていく

そう考えると、日焼け止めを塗る自分も、いつか、日焼け止めを塗らない選択肢を選ぶ時がくるのかしら、と思う。あるいは、それは結局、どの日焼け止めを選ぶか、という無限の悩みの中であがき続けるのかしら、とも思う

なんてしょうもないことをシャワーを浴びながら考えた。シャワーで落ちる日焼け止めは素敵だな、と思いながら

昔住みたいと思っていたような部屋に住んでいることに気づいて

先日、ふと若い頃の記憶を思い出した。漫画に「変(奥浩哉)」の漫画があった。読んでいたのは小学校か中学校の頃だったろうか。そのシーンの1つで、ある登場人物が住んでいる部屋が描写されていた。それは100へ-べーくらいの部屋でベッドと冷蔵庫しか無いような部屋だった。あとバスケットボールも転がっていた様な気がする。「こんな部屋に住んでみたいな」と若かりし僕は思った

それから時は流れること20年弱。部屋の広さはさすがに叶わないけれど、「モノがとても少ない部屋」という願いは実現して(あと部屋の雰囲気とか)。もちろん、部屋を借りる時に、そんな昔の記憶を思い返したわけではないのだけれど、最近、ふとそんなことを思った。

で、それを思い返すに、やはり人の志向性や趣味は、昔からそんなに大きくは変わらないんではないかなーと。他の事例として思い返すに、中学生だか高校生の頃によんでいたホットドッグプレスだかの雑誌があって。そこに載っていた車「マスタングのオープン」に非常に感銘を受けた。「かっこよい!」と。そして、数年後、実際にそれに載っていた私がいた。他にも「いつか経営者になってみたい」「いつか世界を回ってみたい」「いつか本を出してみたい」といった思春期に描いていた青写真は、それなりに実現をしていて

もちろんこれは「思考は実現する(カーネギー)」的な自己啓発的アプローチも可能なのかもしれないけれど、そんな込み入った話ではなくて、もうちょっとシンプルに「趣味の問題」で捉えても良いのではないかと思う

「こうしたいな」という思いは、自分の趣味や志向性から生まれたもので、その趣味(センスといってもいいかもしれない)や志向性は幼いころから大きく変わらないからこそ、将来に、ある選択肢があった時に、「結果的に」若いころに描いていたものと同じものを選択するのではないかと。

もちろん逆のとらえ方として「こういうことをしたい」と信じ、念じ続けているからこそ実現することもあるのだろうけど、僕の場合は「こういう部屋にすみたい、すみたいのだ=!」と血気盛んに思っていたわけではなく、すっかり忘れており、でも気づいたら、住んでいた、というような。

そういう意味で、ふと「ああ、こういうのしたいな、ほしいな」と感じたことは、最近は大切に記憶しておくようにしている。そして、将来「あ、こうしたいと思ってたんだ。実現してるや」と思い返すのが、楽しくて。一種の幸せの積み立て貯金というか(将来の幸せのために記憶を1コマだけ使っておくというか)

そんな小さな幸せを口の中で転がしながら口笛を吹いていきていきたい春の訪れ

今すぐ読める!Kindleで購入できるオススメの長編小説まとめ(15作品)

けんすうの「今すぐ読める!Kindleで購入できるオススメのマンガまとめ(17作品) 」という記事にインスピを受けて、長編小説版を書いてみたいと思います

長編小説は、紙で買うと蔵書でかさばるし、旅行にもっていくにも重いですが、Kindleなら安心。いまこそ、読むチャンスであります!

※「全N部」は、目算なので間違いがある可能性があります
※ 読んだものをピックアップしているので、読んでいないのは触れられていませんのでご容赦ください(たとえば平家物語とか)

森博嗣:S&Mシリーズ(全10冊)

すべてがFになる THE PERFECT INSIDER (講談社文庫)
講談社 (2012-09-28)
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S&Mシリーズですが、SMは一切関係ないのでご容赦ください。大学教授で推理小説かの森さんのデビュー作。

推理小説好きな方は良いのではないでしょうか。今後のVシリーズや四季シリーズとかとも繋がっているという意味では、10冊以上のシリーズがあります

吉川英治:三国志(全7冊)

三国志 (1) (吉川英治歴史時代文庫 33)
吉川 英治
講談社
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三国志といっても、いまや「横山光輝」版「北方謙三」版もありますが、王道としては、やはり吉川英治。

諸葛孔明、泣けます

北方 謙三:水滸伝(全19冊~)

水滸伝 1 曙光の章 (集英社文庫 き 3-44)
北方 謙三
集英社
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最高文学の1つ「水滸伝」。涙なしには読めません。最近回りで読んでいる人をちらちら耳にする、何かで流行っているのかな?

これの続編である楊令伝も無事完結。そして最後の「岳飛伝」が執筆中という壮大な物語。

ドストエフスキー:カラマーゾフの兄弟(全3三冊)

カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)
ドストエフスキー
光文社
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ロシア文学では「罪と罰」と双璧をなすお約束のシリーズ(プラス「アンナカレーニナ」)。兄弟全員の名前がいえれば、あなたも立派な村上春樹ファン

白眉と呼ばれている「大審問官」のパートだけでもいかが。

山崎 豊子:不毛地帯(全5冊)

不毛地帯 (第1巻) (新潮文庫 (や-5-40))
山崎 豊子
新潮社
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山崎豊子先生の代表的作品の1つ。最近はドラマ化もされたのかな

シベリアから商社マンへいたる壮大なお話

石田 衣良:池袋ウエストゲートパーク(全11冊以上)

池袋ウエストゲートパーク (文春文庫)
石田 衣良
文藝春秋
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通常IWGPだっけ。テレビ化もされた石田衣良さんの代表的作品

恋愛あり、謎あり、泣きありの素晴らしい小説群

京極 夏彦:百鬼夜行シリーズ(全14冊~)

文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)
京極 夏彦
講談社
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推理小説。妖怪関係のタイトルがついているけれど、別に妖怪小説ではない

トリッキーな登場人物たちのめくるめくパラダイス

大沢 在昌:新宿鮫(全10冊以上)

新宿鮫 (光文社文庫)
新宿鮫 (光文社文庫)

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大沢 在昌
光文社
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大沢さんのハードボイルド小説。警察が主人公。こういう設定が好きなら良いのではないでしょうか。

新宿鮫の名の通り、新宿が舞台になっている(けど、新宿関係ないことも多い気がする)

伊坂 幸太郎:オーデュボンの祈り

オーデュボンの祈り (新潮文庫)
伊坂 幸太郎
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オーデュボンの祈り は、これで終了だけど、伊坂氏の小説は、全て繋がっているので、そういう意味では、シリーズの1つとしてピックアップ

この一冊でデビュー。個人的には「重力ピエロ」の方が好きではありますが。

奥田英朗:精神科医伊良部シリーズ(全3冊~)

イン・ザ・プール (文春文庫)
奥田 英朗
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精神科医をテーマにした小説。なんだか、楽しく読んだ記憶はあるけど、あんまり覚えてない

浅田 次郎 :蒼穹の昴(全4冊~)

蒼穹の昴(1) (講談社文庫)
浅田 次郎
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ポッポ屋、浅田さんの代表作の1つ。清の時代をテーマにした歴史小説。「珍妃の井戸」とかも続編にあたる。

「成長小説」の王道とでもいうのでしょうか。少年が運命の寵児として活きていく様は圧巻

垣根 涼介:ヒートアイランド(全4冊~)

ヒートアイランド (文春文庫)
垣根 涼介
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ヤクザとか「ギャング」とか、そういうドンパチ系の話。タランティーノ好きな人には良いかと思うのですが、いかがでしょうか

筒井 康隆:家族八景(全三部)

家族八景 (新潮文庫)
家族八景 (新潮文庫)

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筒井 康隆
新潮社
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筒井康隆先生のSF小説。人の心が読める女性が主人公。

3部作なのだが、三冊目の「エディプスの恋人」はKindle化されていないという片手オチ(理由は想像できるけど)。

林 真理子:バブル三部作

不機嫌な果実 (文春文庫)
林 真理子
文藝春秋
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バブルの時代の恋愛を描き取ったお話。この「不機嫌な果実」はドラマ化もされていたかと

三部作の割には「ロストワールド」「アッコちゃんの時代」はKindle化されておらず、待ちですね

藤原 伊織:テロリストのパラソル (全二冊)

テロリストのパラソル (講談社文庫)
藤原 伊織
講談社
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全二冊ですが、どうしても入れておきたかった氏の本。

「テロリストのパラソル 」と、その時系列的続編にあたる「シリウスの道」。大好きな作家でしたが、2007年食道癌で他界。よって、これ以上、この続編はでません

秋である。

秋といえば、読書の秋である。

しかし、通勤をしなくなって、めっきり読書をする時間が減ってしまった。せいぜい飛行機を取る時くらいのものである。

あるいは、スマートフォンの普及で、空き時間でもさくっと本を読めるようになった。

エレベーターをまっている時間や乗っている時間。またはランチをまっている時間。はたまたパソコンが立ち上がる時間。

今まで分散していた細切れ時間に、ポケットからふっとスマフォを出すだけで読書が可能になった。

これは読書のイノベーションである。

今まではハードカバーはおろか携帯性を持たず、文庫本とはいえ、常に持ち運ぶには課題があった。

しかし、スマフォに電子書籍さえあれば、いつでも読むことができる。

また、急に電車やタクシーに乗る時も、本いらずである。あまりカバンを持ちたくない1人としては、ポケットに入りにくい文庫本の携帯方法は課題だったのだが、これで解決することとなった。

どうでも良いが、最近、iPhoneで読んだ本としてはパラレルがある。非常に名作である。※自炊した

パラレル
パラレル

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長嶋 有
文藝春秋
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しかし、同時に、長い物語よりも短い物語を好むようになる。

なぜなら、1冊の本を読むのに、仮に90分かかるとすれば、エレベーターの時間だけで読み進めていると、エレベーターが片道1分で帰りと合わせて2分としても、90分を割ると、45日もかかってしまうからである。

さすがのこの遅遅としてすすみでは、最後のエピソードにたどり着く頃には、最初の伏線を忘れてしまっている。

よって短編や、ないしはショートストートリーが重視される。

ということで、昨今は短編を読むことが多い。

一説によると、短編は「のめり込むまでに時間がかかり、のめり込みそうになったら話が終わっている」と言われることもある。

しかし、同時に短編だからこそ完結する世界もある。つまり、それは短編を長編の一部と見るか、ないし短編はいくらのばし重奏にしても、長編にはたどり着かないという考え方である。

基本は後者の考えが主流だろう、と想われる(手法も含まれ)。しかし、同時に村上春樹の蛍のように、短編から長編を紡ぐ物語だってある。

CMソングもサビだけを造って、そこからフルコーラスが生まれることもある。

この短編のあり方が個人的には好きだ。というのも、人生は、そういうもので。

街中で人を見かける。誰かを待っている人もいれば、花束を買おうとしている人がいる。ほろ酔いの人もいれば自転車でジムに急ぐ人もいる。

彼らを見かけている限りは、そこからどこにもたどり着かないけれど、一つ想像力を使えば、そこには彼ら/彼女らの人生がある。

たとえば、職場で隣の席の誰かが「秋ですね」という。そして「紅葉だね」なのか「学園祭」なのか解らないけど、何かしらの話が加えられる。

それは短編で言うならば「秋」の物語はそこで終わる。しかし長編的に見るならば、隣人がいった「秋」は、いろいろ彼/彼女の人生を背景に持った秋で。

たとえば、その前日に恋人と「スポーツの秋に関して、フットサルの話」をしたのかも知れないし、出社前にニュース番組で「秋祭り」のニュースを見たのかも知れないし、あるいは、その日の夜に「食欲の秋」と称して鍋でも囲むのかも知れない。

ないし、背景なんて何もないけど、とりあえず隣人と会話をしたかったのかもしれないし、あるいは、たまたま秋という言葉が出てきたのかも知れない。

なんてことを考えていると、今日も1日が終わる。

富士山に登ろうと思ってから登り切るまでの12時間

先日、富士山に登ろう、と思い立って。5時間後には、五合目の麓についていた。

話を戻すと、ある土曜日の昼下がり、ふと「ああ、富士山に登らなきゃ」と思い立った。

そして、インターネッツという代物で、調べたところ、19時30分に新宿からバスが出ていることを知って。

ああ、ネットって便利。

往復でチケットを購入し、準備に向かう。ああ、カードって便利。

とりあえずドンキホーテ@六本木で、
*雨具(カッパのすごいの)
*トレッキングシューズ
*ライト(頭に付けるの)
を購入(締めて1万円ちょい)

そして、寒いという情報を仕入れたので、冬用のダウン(昔、真冬のカナダに行く時用に買ったダウンでマイナス10度だかに対応したやつ、ちなみに西欧で野宿した時にも大活躍した一品)を詰め込む。

そして、新宿のコンビニで水1リットルとお菓子を購入。

バスの中では爆睡。2時間ほどでバスは五合目に到着。

登り口はいくつかあり、到着したところの情報によると「富士スバルライン五合目(河口湖口/吉田口)」ということが判明。

降りると何もない。さっぱり何もない。街頭もないので暗い!

5人組の男性集団(学生っぽい)が、ストレッチをしているのを眺め、イイナとか思いながら。

腐っていてもしょうがないので、そのまま登山口に向かう(そもそもその登山口の場所さえもよくわからないので警備員に聞く)

そこから6合目は1時間半ほどで到着。疲れは無いものの、朝からジムで走り込みをしてしまった分の疲労がアドオンされ、すでに戦々恐々の状態。少し足が重い。

そこから7合目は勢いで向かうものの、既に乳酸が溜まっているのと、空腹で、カップラーメンを食す(500円。シーフード味)。

しかし、女性が多い。メディア情報によると山ガールが増えているとか聞くけれど、「リアル登山ガール」の数は、男性の2から3倍ほど(当社比)。

富士山でチームで昇る人はどんな会話をしているのだろう、と聞き耳を立てるけれど、「どの野菜が好きか」とかの非常に深遠なる形而上学的トークしか聞こえず、エキサイティング性に欠ける。

あと外国人多し。英語が飛び交ってます。なぜか日の丸のハチマキも多し。

そういえば、ステッキは現地で購入(1200円だったかな)。これは岩場では必須。

ステッキを使って昇るのではなく、ステッキと両足の3点を使って、自分の立ち位置を安定させるのに大活躍。

各山小屋では、この木のステッキに「○合目」といった焼き印をする事業が展開されている。ジェットコースターの写真なみにボロイ商売やなぁ(イニシャルコストがカメラより安い分だけ、もっとイージーかも知れない)と眺め筒。

7合目から8合目が一番キツイ。途中、山小屋がいくつかあるが、「8合目か!」と思ったら、7.5合目などのトラップが多し。

心が折れそうなので、何度か山の途中で眠る。

寒いのも噂通り。特に汗をかいて、その濡れたTシャツと冷えた空気のダブルは相当体力を奪う。

喉もかわくけれどどこのトイレも混んでいるので水をがぶがぶ飲む気にさせない。それも気分を萎えさせる。

8合目辺りで、宿の空き状況を聞くけれど、当然空きなどない分けで。仕方なく、山肌で一眠り。

心が折れそうな時は、iPodの音楽が心の支え。爆音を流しながら、一気に山肌を駆け上る。

なぜか祭りの後I will surviveがよくかかる。

そして、8号目を超えると、一気に気分は楽。

道は混雑するけれど、その分、ゆっくり登りながら、登頂を目指す。岩肌が多くなり、角度も急になる。人もどんどん増えてきて、渋滞。

しかしながら9号を超えると、あとは気分も楽。

そして、登頂に到着したのが、朝の3時半。大体6時間の登頂時間。

多くの人は、そこでご来光を待っていたけれど、そんなマゾなことは出来ないので、おとなしくそのまま直行でUターン。

なお、マチュピチュの隣の山「ワイナピチュ」と比較すると、ヘビー度は300%、美しさはイーブンといったトコロ。

帰り道、4時半頃に、ご来光を眺めることができる。

↑みなで日の出を眺める

一応、昇った証拠に写真でもとってもらうか、ととってもらったところ、全て逆光。当たり前ですが。

その後は、ひたすらダッシュで山を駆け下りる。大体、昇った時の1/3の時間(=2時間)で下山完了。

途中、激しく道に迷って、わけのわからない公道に出たのもご愛敬。

しかし、問題は五合目。

五合目に戻ったのは5時30分なのだけれど、麓に降りる方法がない。

事前にかったバスは10時。タクシーを見つけて最寄り駅までの運賃を聞くも1万円以上。

しかたなく、五合目のレストランでパンを食べながら路線バスの発車をまつこと2時間30分(8時)。

バスに飛び乗り、河口湖の駅まで1時間揺られ、そこから、さらにトコトコと電車に揺られ無事に帰宅。

人生ですべき1000のことのうちの1つが終わって何よりでしたとさ。まる

六本木にて

仕事帰りに六本木を通る。

六本木は、ファンキーな人が多い町である。よって、ファンキーな光景を多々見かけることもある。

たとえば。

たとえば、先日見かけたのは、ある休日の24時くらいの出来事。あるイタリアンの店が閉まっていた。そして、シャッターが閉まっていた。

しかしシャッターには除き穴がついていた。それを覗く人がいる。

カップルだった。男の人が、そのシャッターの中(=イタリアンの店内)をのぞき込み、そして、彼女(らしき人)が、「やめなよ、早くいくよ」と腕を引っ張っていた。

何度か彼女が彼の腕を引っ張る。彼は見続けている。そして、諦めて彼はシャッターの穴から目を離し、道に出ようとする。

すかさず彼女がシャッターの穴をのぞき込む。彼も慌てて、それに追いつき、一緒に穴をのぞき込む。

あの穴の中に何があったのかは知らない。情事なのかもしれないし、新しいピザのお披露目会なのかもしれないし、もしかすると何もなかったのかも知れない。

おまえが長く深淵を覗くならば、深淵もまた等しくおまえを見返すのだ

とのたまったニーチェ先生の言葉の如く、彼らは僕に覗かれていて、でも、覗いている僕は、その彼らが覗いている先のものは解らなくて。

今でも、たまにそのイタリアンの店の前を通ると、シャッターの穴が気になるけれど、マルコビッチになるのが怖いので覗かない。

またある金曜日の夜の話。

またも仕事帰りの25時か26時の頃。ぐでんぐでんに酔っぱらったカップル。西麻布方面だと、実際に寝ている人もいるけれど、そのカップルはまだそこまでは酔っぱらっていない。

男は40から50歳、女性は25から30歳前後。場所と服装を鑑みるに、夜の仕事中の女性とお客の仕事帰りの男性なのだろう。

彼女の手を引っ張り、六本木の地図の看板に彼女を押しつけ、戯言をしゃべる男。まさに「タワゴト」という表現がこれほどしっくりくる場所もない。

そこで彼はいう。「俺の名前は何だ。言ってみろ」と。そして口づけをしている。

なんとも、風情のある言葉である。

千と千尋のラストシーンを髣髴させるような、そして、そこからアニメ繋がりで「美女と野獣」まで思い出し「おお、彼の名前をきちんと言えれば、彼は美男子に戻るのか」という想像までたどり着くこと請け合いである。

あるいはRihanaのWhat’s My NameをBGMにしながら、

hey boy I really wanna see if you can go downtown with a girl like me

といったフレーズがダブって見える夜で。そんなこんな。

恐らく昔の六本木の華やかさとは違うのだろうけど、それでも、なんだか色っぽい町だなぁ、と思う昨今でした。

議論のセクシーさ

数年前のメモを見ていたら「正しさを主張すると色気がなくなる」ということを書いてあった。

誰か周りの人の言葉だったりしたらごめんなさい。出典の記載漏れです。

いずれにせよ、なかなか興味深い観点やね、と思った。

というのも、時に、議論というのは「正しい」「正しくない」という判断基準では収まらないことが多々あるからだ。自明の断りとして。

たとえば、「上が黒といったら白でも黒」だかなんだかという言葉があるように、時に「上が言っているかどうか」が議論の焦点である場合もあり、あるいは「賛同できるか」がポイントになることもある(cf アメリカの陪審員制度を扱ったハリウッド映画)。選挙の場合は「どれだけ多くの人がYESといっているか、でもある。

そんな折「その立ち位置がセクシーであるかどうか」という軸もあるような気がしている。

そういえば関係ないけど、マーケの大家ゴーディン氏も「トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦〈2〉セクシープロジェクトで差をつけろ! (トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦 (2))」で、セクシーという言葉を使っている。

「セクシーなプロポーザル」というのは、いわば、「ぐっとくる」軸を攻めた立ち位置であり、それは「正しさ」を度外したところに価値がある。

それが冒頭の表現で言うと「正しさを主張すると色気がなくなる」とも繋がる。

いわば「正論を貫いても物事は動かない」ということにも似ているかもしれない。世の中には「正論」原理主義の方もいらっしゃり、「べき論」を多様される。

で、それに対しては「正論では物事が動かない」という意見も、「それを踏まえつつも、正論は貫き通すべきだ」という意見もあるだろう。

いずれにせよ間違いないのは「正論」にはセクシーさがないのだ。いわば、ヒンドゥー教とイスラム教、ファンダメンタルとテクニカル、グリーンピースと捕鯨業者、ドラクエ派とFF派、男性と女性、これらのポジショニングトークの響きのような。

もし正論を貫くならば、「正論を落とし込む」ところに色気を振りまくべきであって、「正論の正論性」に力を注ぐのは、「数字の2は1より大きく3より小さい」と声を上げているように聞こえる、気がする。「So what」となるような。

誰かの話で、「寿司好き?」「温泉好き?」と女性に聞くのは愚問である、という話を聞いたことがある。いきとしいける女性はおしなべて「温泉」と「寿司」が好きだからである。

ゆえに「寿司好き?」の質問は「So what」ではなく「Shall we」であるべきであり、そういう意味において「べき論」よりも「たられば論」の方がセクシーである。もしもあなたが「寿司が好きならば」みたいな。

ちなみに2011年は「「セクシー素数」の年」だそうだ。さらに、蛇足すると森博嗣の「すべてがFになる」によると、孤独な数字は 7である。よって、孤独さ(7)とセクシーさ(6)は、隣り合わせ。

なんて。

遠藤ちひろ大先生の多摩市議選立候補

以前から何度かこのブログでご紹介いたしておりますが、遠藤さんが、多摩市議選立候補されるとのお知らせです。

ホームページより下記抜粋。

投開票の多摩市議会議員選挙に向けて、みんなの党多摩第一支部長として再起動いたしました。

決戦は2011年4月24日とのこと。

また下記ホームページでは今回の震災後の情報なども記載されておりますです。

» ホームページ

寄付なども上記からどうぞ!

過去の参考URL

» 【関係者注目】遠藤ちひろ御大がいよいよ! (いけいけどんどん)

2010年面白かった小説10冊

さて、年末なので今年読んだ本のおさらい。

バックナンバーは以下。

母数として、今年読んだ小説は100物語、前後。移動が多かったので(海外/大阪等)、その時に5~10冊をまとめ読み、みたいな感じでした。

以下、記憶に残っている「面白かった」ものを並べてみました(記憶から墜ちているのも多そうだけど・・・)。傾向としてはやはり「青春系」「文章上手系(構成よりも)」に惹かれる模様。

10位:石田 衣良:愛がいない部屋

愛がいない部屋 (集英社文庫)
石田 衣良
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私の中で「恋愛小説を読みたい時に手に取ってしまう作家」の位置づけである石田さん(辻仁成氏からリプレイス。女性版は山田詠美氏)。

これはマンションをベースにした短編集。

他にも今年は、40、オトナの片思い(アンソロジー)など相変わらず手に取ってしまう石田さんの本。

なお、上記は「マンション」を軸にしているけれど、吉田さんの「初恋温泉 (集英社文庫)」は温泉軸。

温泉がテーマの小説は珍しく、楽しく読めた。

9位:グロテスク:桐野 夏生

グロテスク〈上〉 (文春文庫)
桐野 夏生
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桐野さんの本は、いつも「読むの重い・・・」と思いながらも手を取らずに得られないという不思議な魅力を持っている。

内容も暗くてヘビーなのに、ぐいぐい読んでしまう。これはお嬢様校出身の女のコの堕落論的な物語。

正確に言えば、過去に話題になった東電OK事件を元にしている一冊。これが面白かったら会わせて「東電OL殺人事件 (新潮文庫)」を読まれることもオススメします。

なお、他にミステリーとしては「冷たい校舎の時は止まる (上) (講談社ノベルズ)」は楽しく読んだ。似たミステリーとしては「イニシエーション・ラブ (文春文庫)」もそれなりに面白かった。

8位:ザ・ドロップアウト:高崎 ケン

ザ・ドロップアウト (アルファポリス文庫)
高崎 ケン
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小説というか自伝。概要を引用すると

一流大学を卒業し、一流企業に就職。絵に描いたように順風満帆な人生…のはずだったのに、現実はどうだろう。金のために、夢や自由を捨てて、意に沿わない仕事に従事する日々。本当のオレはこんなじゃない!がつんと上司に退職願いを叩きつけ、新たな一歩を踏み出したものの、待っていたのは厳しい下流生活だった!ホスト、AV男優、テレビAD、バーテン、そして派遣社員としての地獄のような毎日…勢いに任せ退社した男が歩んだ屈辱と再生の道。―これは、もう一人のあなたの青春物語。

な感じ。高橋歩氏を少し髣髴させる(ベクトルが違うのであくまでも少しだけだけど)。

7位:虐殺器官:伊藤 計劃

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)
伊藤 計劃
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けんすうに教えてもらって読んだ一冊。

今は文庫化?され平積みになってますね。

SF小説で、ガンダム/エヴァ+ミッションインポッシブル/メタルギアソリッド的な。マッチョな一冊。

ただ、散髪屋のお姉さんに「おすすめ本は?」と聞かれて紹介したところ、それなりに楽しんで読んだそうなので、女性も好きな人はいるかも知れない(大きいくくりでは西尾維新に近い?)

ただ、夭折されてしまったそうで悲しい限り。

6位:アッコちゃんの時代:林 真理子

アッコちゃんの時代
アッコちゃんの時代

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林 真理子
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田口さんの記事きっかけで読む。

バブル期の女性が主人公(実在の話をベースに)。古き良き時代の六本木等の話も多く、なんだか切なく読んだ。

関連(六本木繋がり?)としては甘粕さんの「みちたりた痛み 」や家田さんの「縄張り―死の六本木抗争 (祥伝社文庫)」なんかも面白かった。

5位:月曜の朝、ぼくたちは:井伏 洋介

月曜の朝、ぼくたちは (幻冬舎文庫)
井伏 洋介
幻冬舎
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青春モノ。学生時代の友人たちが30前後?になった時の物語。

転職あり、結婚あり、起業ありなどなど。自分との年齢の親和性からか面白く読んだ。

この作者の本は初めて。他何か有名なのあるのかな?

4位:夜は短し歩けよ乙女:森見 登美彦

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)
森見 登美彦
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森見 登美彦氏は、2007年に「水曜の朝、午前三時」をピックアップして以来。

森見ワールド的な世界観と癖のある文章(パクチー的な)は、ハマルと楽しい。
※個人的には「四畳半神話大系」 はピンと来ず。

また、蛇足だけど、「歩く関連」としては、恩田さんの夜のピクニック (新潮文庫)、奥田さんの「真夜中のマーチ (集英社文庫)」はピンとこなかった。

なお、似た作風として揚げられることが多い万城目氏ですが、鴨川ホルモー (角川文庫)は個人な趣味ではなかったのだけど、話のネタにはちらちら出た一冊。映画化の関係かな?あとインパクトのあるタイトル。

なお、森見さんと舞台も文体もなんか似てると思ったらホゲホゲという話を聞く。

3位:ストーリーセラー

Story Seller (新潮文庫)
Story Seller (新潮文庫)

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新潮社
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アンソロジーを選ぶことは滅多にないのですが、この一冊は印象に残っているため。

というか具体的には有川さんの「ストーリーセラー」が傑出。あと米澤穂信氏「玉野五十鈴の誉れ」 、ストーリーセラー2の「伊坂幸太郎の合コンの話」の3編が白眉。

2位:不毛地帯

不毛地帯 (第1巻) (新潮文庫 (や-5-40))
山崎 豊子
新潮社
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テレビ化された影響で読む(ドラマは見てないから解らない)。高度経済成長期の商社の話。

この影響で山崎氏の「沈まぬ太陽」「白い巨塔」「華麗なる一族」も読んだが、全てレベル高くて驚愕。

さすが元記者。ドキュメンタリーとして読める。今まで喰わず嫌いだったのを猛省。

1位:水滸伝:北方謙三

水滸伝 1 曙光の章 (集英社文庫 き 3-44)
北方 謙三
集英社
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ぶっちぎりの面白さで貪り読んだ。全19巻。

中国の「水滸伝」を下敷きにしてふくらませた一冊。ストーリーの面白さに加え、北方節が全快でぐいぐい読ませる。

氏の三国志も面白いが、水滸伝は三国志よりも自由に書いており、また三国志の経験を踏まえた文章が力強く、こちらがマッチベター。

梁山泊というと日本だと社名を思い浮かべる人もいるかもしれませんが、これとそれは全く関係なし。慣用句でたまにでる「水滸伝」の元ですね。

ストーリーはWikipediaによると

時代は北宋末期、汚職官吏や不正がはびこる世の中。様々な事情で世間からはじき出された好漢(英雄)たちが、大小の戦いを経て梁山泊と呼ばれる自然の要塞に集結する。彼らはやがて、「悪徳官吏を打倒し、国を救う」事を目指すようになる。

108人が結集していく様子は、ギリシア神話からドラゴンボールなどにも流れている英雄奇譚的な骨子。

なお続編の楊令伝も最近、完了したとか。その後はさらに第三部もあるという長編。

トマトはドM

トマトはドMだそうである。

どういうことかというと、トマトは厳しい環境下で育てた方が、よりしっかり育つそうだ。

そんな話を聞いて、厳しい調教を受けているトマトを想像する。

村上春樹の小説で「明治屋の野菜は、夜中、調教を受けている」というようなフレーズがあった。実際、明治屋の野菜価格プレミアムは、そのような特殊な技能による価値なのかもしれない。

そもそもトマトの赤みが猥雑ささえも持っているように誤認してしまう。そしてあのキッチュな赤色とあの卑猥な曲線との組み合わせは、アールヌーボーとポップアートの邂逅かとまで勘ぐってしまう。嘘だけれど。

いずれにせよトマトはもっと評価されてしかるべき食べ物である。

たとえばカプレーゼ。あのトマトのシンプルかつパンチの効いた効用は、トマトでしか果たせない大役である。そして何よりモッツァレラとの絶妙なる色の配合は最早、自然の神秘とでも言えよう、とか云々。

そういえば、最近、トマトに関する本を読んだ。

確か、ブラッディマリーに関する物語だ。

ブラッディマリーは、ご存じカクテルの一種。ウォッカとトマトジュースの配合で、タバスコをプラスアルファ。

そのカクテル名「ブラッディマリー」に関する物語。

そうそう。Story Seller〈2〉 (新潮文庫)だ。この中の沢木さんの物語。

蛇足だけど、このSutory sellerの1を友人から進めてもらって読んだのだが、めっぽう面白かった。

有名作家の中編集だが、どれもパンチが効いている。その中でも、有川浩の「ストーリー・セラー」 がオススメと伺ったのだが、これがまた何とも秀逸。是非、ご一読下さい。

話を戻すと、そのブラッディマリーの名前には、ブラッディ(血)のメタファーがトマトに使われている。いわば、トマトは血を表すのである。

だからこそトマトは何かしら妖艶さを持っているのかもしれない。

よく考えると料理にトマトってよく散在しているような気がする。

オムライス(ケチャップ)、カレー(生トマト)、パスタ(トマトベース)、ピザ(ソース)etcetc。

ああ、イタリアンや洋モノには活躍するってことか。そういえば、世界三大祭りといえば、リオのカーニバル、岸和田のだんじり祭り(嘘)、スペインのトマト祭りですが、そう考えると、まだトマト祭りだけ参加できておらず、一生のToDoに入っています まる

あとフルーツトマト。あれは最早、トマトの領域を凌駕して、次世代トマト領域に入ったのではないだろうかと日々考えている。

野菜なのにフルーツという二律背反を違和感なく両立させてしまうハレンチさは、トマトだけが許される横暴なんではないだろうか。

とかなんとか阿呆なこといってないで寝よう。よきトマトライフを。